2021/04/25 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート/地下施設内」にレフェーリアさんが現れました。
レフェーリア > 「…………」

荘厳な雰囲気が漂って来る都市とは異なり、地下施設にはまるですべての娯楽が集まっているかの様な様相を示している。
理由は数々持ち合わせているが公衆の面前で卑猥な催しを行っている奴隷から、一晩幾らで売られている鎖と枷で縛られた奴隷を売っている身なりの良い商人達。
宿泊部屋と称した色事に用いる為の部屋を売っている者まで目立つ中に、一人の女性がひたひたと――その両足に履物さえも纏っていないまま、丸裸でゆっくりと歩いている。

「……」

時々小さく身震いしながら、一応その豊満過ぎる身体は正面に突き付けられた板によって局所は覆い隠されていた。
「自由」とだけ書かれた板には彼女の値段も何が駄目で何が良いのか、といった奴隷の嗜好さえも書かれていない。
それどころか主人も何も居ないまま、飢えた性欲を満たす為だけの……色狂いの類を演じる様に、話掛けられる何者かが来るのを待っていて。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート/地下施設内」にボルフライさんが現れました。
ボルフライ > まるで見せつけるようにその豊満な身体と、それを隠すような板だけを纏った彼女の前に現れる大男。
彼女にとっては、身も心もよく見知った存在だった。

「相変わらずだな、お前は」

半分呆れ果てたような物言いで笑いかける半裸で巨躯の男。
神聖都市であれ、このような場所であればいても何もおかしくはないだろう。
当然、商売でこの地下を訪れていたこの男が、一人で来るはずはない。
金魚の糞のように彼に付き従う亜人、獣人連中が彼の背後から顔を覗かせては、彼女の無様な姿ににやついた笑みを浮かべつつ、気さくに手を振って挨拶をしていたりもする。

レフェーリア > 「あ、っ……うぅ……」

何処までも無様で、若々しいというにはほど遠い肉感にあふれた裸体に投げ掛けられた声は見知らぬ何者か、ではなく。
以前に色んな意味で世話になった、その裏側から表まで見知っている相手の姿と出くわす事になる。
それも単独と言う訳でもない、身体まで重ねた経験まである、かもしれない獣人達と一緒で。

「そ、れで……どう、します、か……?」

胸元と局所を辛うじて隠してある板には値段も何も書かれておらず、ただ「自由」の文字があるのみ。
目を付けられてしまったならば絶対にろくな目には遭いはしないのだと理解してしまっているが、それでも…暇と欲を埋める様に、相手へと問いかける。

ボルフライ > この暴君を前にして、彼女の態度は実に大胆なものだろう。
普通の人間であれば考えられないことだが、この大男の手下たちの彼女に対する振舞いが、好意的な側面を持っていたから…だろうか。

「まぁ、ちょうどいい…こいつらが遊ばせろと煩かったところだ。
タダなら気兼ねない。」

どうせ普通の娼婦をあてがったところで代金など踏み倒すつもりだったのだが。
手下たちにとって都合の良い存在が現れたのであればちょうどいい。
それに彼女も嫌がる素振りなど微塵も見せていないのだから。

『あざっすボス!』
『そんじゃレフェーリアちゃん、遊ぼうぜ~』

手下どものノリはまさに悪党のそれで、総勢20名ほどの亜人獣人どもが彼女を取り囲み、どこか適当な宿にでも連れ込んでいってしまうだろうか。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート/地下施設内」からボルフライさんが去りました。
レフェーリア > 一度でも目を付けられてしまってはただでは済まされない悪徳を誇る集団。
男であるならば好き放題殴られた末に殺される事も珍しくなく、そして女であるならば……
人間であろうが亜人であろうが、同じく好き放題に犯された末に壊れてしまうか奴隷になって売り払われてしまうか。
そんな集団の中の獣人達によって取り囲まれてしまった事で、周りで遠巻きに眺めていた見物客もばつが悪そうに離れていく。

「は、い……」

意外にも感じる程に気さくな反応を見せている獣人達に案内されるまま、宿は貸し切り、を通り越して相手達の手によって一夜の金すらも踏み倒され。
後に待っているのは、彼女を中心とした肉の宴であるだろう――

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート/地下施設内」からレフェーリアさんが去りました。