2017/08/01 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にダグラスさんが現れました。
ダグラス > 教会都市に連なる教会の中でも比較的小さめの教会。
町はずれゆえに訪れる人間も少なく、静寂に包まれたその場所には明らかに似合わない男が長椅子に腰かけ前の椅子の背もたれに脚を乗せて座っていて。
もちろん、ここにいるのは礼拝のためなどではなく、商売のためであった。

「それにしても、信頼を集めるべき教会が奴隷売買とは、全く腐ってやがるな……まぁそのほうが俺は儲かるが」

静かな礼拝堂の中で一人つぶやき。
その手には先ほどの取引で手に入れたのであろうゴルドが詰まった袋が握られ、重量を確かめるように手の上で軽く持ち上げて。
信仰に集うべきこの教会は、今となっては海賊や奴隷商人が教会と裏取引を行う場所に使われていた。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にハーティリアさんが現れました。
ハーティリア > 「くぁ……あぁ、教会ばっかだなこの街……っと、おや……?」

(欠伸混じりの散歩気分で神聖都市の一角……流石に箒や羽で空を飛んでは目立つのでぶらぶらと町中を歩いていたが……ふと、見やった小さな教会……と言う割には、なんだか神聖が気配が薄いというより無いのは、中で後ろ暗い事が行われているせいだろうか……一応は魔族の自分にとって、他の教会よりは入りやすそうな雰囲気のそこへと、気まぐれにぶらりと足を向けて、礼拝堂の扉をそっと開けようと。)

ダグラス > 「ん……」

しばらくジャラジャラと音を鳴らして久方ぶりの上等な取引の満足感に浸っていれば、外から男の声と足音が聞こえ。
一応体裁上は普通の教会を装う場所で明らかにアウトローな自分がいて目立てばのちの取引に影響が出ると判断すれば素早くかつ音を立てずに懺悔室の中に入って様子を伺い。

ハーティリア > 「……ん?」

扉を開けて中に入った瞬間、人の気配がした気がしてゆるりと……視線を巡らせるも、人影は無い。……気のせいか、誰か隠れているのか……探すのも一興ではあるが。

「……まあ、何か変な騒ぎになったら困るの俺だから、別に良いか。……しかし、ずいぶんとまぁ……教会の癖に穢れてんなぁ。」

見た目の汚れ云々ではなく、淫魔の自分が堂々と入って何の気だるさも感じない程、人の欲で汚れたこの場に対してポツリと呟く。絶対何か後ろ暗い事やってるわぁ、とか思いながらコツコツと、靴音を立てながらついでとばかりに中を見て回る男が懺悔室の前を通ると、ふわ……と甘い匂いが隠れている男の鼻を掠める。頭がぼんやりとするような、魅了の魔力による香りだが、扉越しなのと、一応は教会であるおかげか、微かに香っただけに留まって。)

「……あんまりじっくり礼拝堂見たこと無かったから、得したといや得した気分だぁね。……じゃ、ごきげんよう。」

居るか居ないか、積極的に探しはしなかったが、居れば聞こえるだろうか、なぞと思った言葉を礼拝堂へと投げかけて、鼻歌混じりに二枚扉を押し開けて、また夜の街へと去っていき……。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からハーティリアさんが去りました。
ダグラス > 「……行ったか」

男が出て行けばそっと懺悔室のドアを開けて外に出て。
先ほど教会に入ってきた男の動きはどうにも普通の人間には思えなかった。
おそらくは自分がここに隠れていたことも気づいていただろう。
そのうえで何もアクションを起こしてこなかったことは感謝すべきだろう。
先の男か、それともここに祭られている神とやらにかは微妙なところだが。

「いずれにせよ、俺がうまい酒と女が食えるのはあんたのおかげってことはあんたに感謝せねばならないのかもな」

礼拝堂の奥に安置されたヤルダバオートの像に向かって小さくつぶやき。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にマリー・テレーズさんが現れました。
マリー・テレーズ > 「ここも随分と荒れてきましたね…とはいえ司祭様に届け物をするだけですから危険はないでしょう」

女子修道院長マリー・テレーズはこの神聖都市をうろつく得体の知れない男たちを遠巻きにしながら教会へと足を速めた。