2015/10/28 のログ
■ミトラ=ソピア > 「くっげせぬ……我がなんだというのだ。この町の者は
愛想が悪い、なぜ羽ガエル焼きが100ゴルドもするのか」
リュックを背負い両手にカエル?の丸焼きをもった
みすぼらしい少女?が文句つけながら歩く
物乞いの様になったルーフェンを見る
「じー……ちちち、ちちち」
野良猫に餌をやる感覚でカエルをみせる
■ルーフェン > 物をやり取りする際、硬貨を差し出しその代償に商品を受け取る
さて、問題はその硬貨の枚数であった
如何にしてあの硬貨の枚数を定めているのか…そこが疑問である
似たような商品でもあちらとこちらでは硬貨をやり取りする枚数が異なるのだ
「今ひとつ、わからんな…」
と商売を1人学んでいればいつの間にか、此方にカエルを見せつけるみすぼらしい少女が立っていた
その行動の意味する所が今ひとつ理解できず、なんだ?と思いつつ、僅かに座っている位置をずらすと、
再び露天で買物をする人々に眼を凝らして
■ミトラ=ソピア > 「む、いらないのか?ほら、おいしいぞ……ムチャムチャ」
兵士風の物乞いの横に座りカエル食べる。
香ばしく甘い香りが鼻をくすぐるだろう
「毒ではないぞー。」
■ルーフェン > 「腹は減ってるがカエルはいらん。絶対美味くない」
蠱惑的な香りに鼻をスン、とさせるが彼女が口にしているのは見まごうことなく、カエルであった
沼地や河、水辺に生息していて、肌がヌメヌメしているアレである
「くれるなら羊か鳥がよい…」
それならば食ってやらんでもない、とでも言いたげな態度である
隣に座る少女の頭の上の金鳳花に気がつくと、なんだこれは?と首を傾げ、
興味深げに腕を伸ばせばむんず、と掴もうとして
■ミトラ=ソピア > 「おお、やめろよぉ。そこは我の恥部だぞ」
ささっと後退する。金鳳花がいやんいやんとくねる
カエルを食しもう一個目を男の前でぷらぷらさせる
「鳥も羽カエルも味は一緒だろ……贅沢もんだな。
物乞いするときのコツは悲壮感と忍耐だ。うむ」
自身に満ち溢れている。半分にちぎり食べる
もう半分をどうしようか迷っている
■ルーフェン > 「馬鹿め、恥部をさらけ出して街中を闊歩するような人間がいるものか」
ドラゴンは知っていた。街中でそんな事をすれば衛兵がすっ飛んでいることを…経験として知っていた
かわされてしまえばそれ以上、追いかけるような事はしなかった
「そもそも、蛙なんて食ったか食ってないかわからんしな、腹の足しにはならん。―――あと物乞いでもない」
目の前でふらふらする蛙。良い香りはすれども、見れば見るほどにヌメヌメとした生前の蛙の姿を思い起こさせる…
半分を残し迷っている様子に気がつけば、さっさと食ってしまえ、とぐいぐいと口に押し込まんと腕を伸ばして
■ミトラ=ソピア > 「おいおい……ムグムグ、ゴキュン。」
金鳳花が振るえ花粉が飛ぶ。
青い顔しだしガクガクと震える
「いや、しかし過去に戦場で全裸の人間に追い回されたことがあったが……」
トラウマを誘発しもうこの話はやめよと言う。
もっともその男は奴隷だったという経緯もあるが。
「なんだ、物乞いではないのか。餌をやって仲間にしようと思ってたが、ここの兵士なのか?」
■ルーフェン > 「うおわっ、恥部から何か飛ばしおった!」
ドラゴンは声がでかい。街ゆく人が一斉に此方に視線を向けたが気にする様子もなく
少女の口に蛙を押しこめば、鼻先を花粉がかすめていく…
青い顔で震えているなぞお構いなし、こやつめ、粗相をしたな!とゴシゴシ、と花粉の掠めた鼻先を擦るようにして
「変なもん飛ばしやがって…気でも触れていたのか、そいつ。戦場で全裸とは…」
剛気にすぎる。勇者でないとしたならば、気の触れた兵士か何かであろうか、と鼻を擦りながら想像する
戦場では、そういう兵士も珍しくはない…とは言え、全裸になるものは見たことはないのだが
少々、興味が湧いたかもう少し突っ込んで聞いてみたくもあったが、青い顔をする少女が不憫に思え
それ以上追求することは諦めてしまった
「違う。他に着るものがなかったからこの格好だ…蛙を食う奴の仲間になんぞ願い下げだ」
未だに鼻を擦りながら言葉を返す
では何だ、と問われれば包み隠さず、竜族である。と胸を張って応えるであろう
■ミトラ=ソピア > 「へっ変なもんじゃないぞ。良い香りだろ、このこの」
たしかにチビッた意味合いでとばしたが
恥ずかしいのか頭の花をふりふりして香りを飛ばす。
「ほかに着るものがないだと……ま、まさか!?
おおお、お前も全裸の一族なのか……いや違うな、やつの気配は気色悪かったし、戦列を組んでる時から全裸だったし街に逃げても奴は全裸で追ってきた。」
だんだんと思い出してきたのか恐怖がぶり返していく。
また花粉が飛ぶ。
■ルーフェン > 「いや、香りで誤魔化そうとしてもダメだ…ヤメろ」
ふりふりと動く頭の花を次こそ、むんずと捕まえて止めさせようとする
さっきはそんなに本気ではなかったが次は割りと本気気味である
「勘違いしてるようだから言っておくが、ドラゴンは服なんぞ着やしない。人に化けとるから服を着ねばならん…わかる?」
くわわ、と空腹もさることながら逃避行に疲れたのか、身体を横たえると側頭部に腕を添えるようにして
街を行き交う人々へと視線を向けながら少女の話に耳を傾ける
「………全裸で戦列ぅ?いよいよ持って気が触れてるとしか思えん」
鼻先をまたも花粉が飛んで行く
ちらり、と目付きのよろしくない瞳を頭の上に向ければ、引き抜いてやろうか?とでも言いたげで
■ミトラ=ソピア > 「あうっっ。」
頭の花を掴まれたショックで感情がリセットされる
おおう、おおうと喘いで体をくねらせる。
お花はなしてと手をポコポコ叩きながら
「なんだ竜族か、なら最初から言ってくれないと。
竜に羽ガエルはそりゃダメだな。うんうん」
しきりに頷く。全裸のことはもう忘れた。
ちなみにだが羽ガエルは岩場に生息していて蝙蝠の
様な羽をもつ、別名レインドラゴン。
見た目が完全にカエルだがれっきとした竜種だったりする
知能が動物並だけど……ふふ。
「うん?う…ん。我、そろそろ帝国のみんなにご飯上げ
ないとだから、ハハっ、じゃ、じゃあの」
大事なことに気がつき慌ててぐいぐい抵抗する
手を花から放せば去っていくだろう
■ルーフェン > 「…ほんとに生えてるのか、コレ」
手をポコポコとされるのを無視してぐいぐい、と緩く引っ張ってみたりする
何だか妙な声で喘ぎだし、身体をくねらせ始めれば不思議なものでも見るかのような表情を浮かべてそっと手を離し
「よく知らんが、蛙は好かん。絶対美味くない」
羽根蛙とやらが、竜族の末席に連なるものとはいざ知らず
そんな事よりも純粋に旨いはずがない、と思っているから断るのである
「さよか…、行け、行け。俺は腹が減って動くに動けん」
この少女は食事調達係みたいな事をしているのであろうという理解であった
帝国とやらがどんな組織なのかは知らないが、蛙を振る舞われる帝国民は不便でならないと思ったのは確かである
「それではなー」
と、去っていく彼女の背中にふらふらと手を振り見送り
雑踏にその背中が見えなくなれば、空腹に耐えかねたのかゆらり、と立ち上がれば
とりあえず、森でなんか捕まえるか、と男もまた何処かへと歩いて行くのであった
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からミトラ=ソピアさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からルーフェンさんが去りました。