2021/04/16 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にユベールさんが現れました。
■ユベール > 日々、様々なタイプの奴隷が商品として売り買いされているのが、この街、この場所である。
今日のコンセプトはどうやら、捕獲したばかりで初々しさが売りの、
いわゆる、手つかずの品、ということであるらしい。
そうでなければきっと今頃、身ぐるみ剥がれて女だと知られ、
違う売り方をされていたかも知れないが―――
黒布で目隠しと猿轡を施され、両手首を身体の前でひとくくりにされて、
腰に打たれた縄で引き回される、修道衣姿の『少年』が、首から提げた値札には、
≪血統書付き≫≪もと貴族≫なる文言が書き殴られている。
全くの手付かずであるから、男でもそれなりの高値が付けられているらしいが、
今の己に、その金額を確かめる術は無い。
着衣どころか、指輪すら奪われなかったのが不気味であるとは思うが、
―――――少なくとも、女として売られるよりはマシだろう、と。
そう思いながら、舞台へ引き摺り出された己の耳を打ったのは。
『さぁさぁ皆さん、皆さんの中には貴族に、酷い目に遭わされたって方もいらっしゃるでしょう!
そんな方には特におすすめ、お買い得品のこの餓鬼で、
存分に憂さ晴らしをなさっちゃいかがですか!
ご覧の通り、力仕事の役には立ちそうにないですが、コッチも未だ新品ですぜ!』
コッチ、というくだりでいきなり、背後から尻を鷲掴みにされた。
ぎくりと身を強張らせ、振り返ってみても何が見えるわけでもなく。
異様な熱気が渦巻く中で、己がどんな目的で売られるのか、はっきりと悟ってしまった。
「う、うそぉ………」
やだ、怖い、これなら、女だとバレていても変わらないのでは。
実際、変わらないどころか、より悲惨な展開が待ち受けているような気が、ひしひしと――――。
■ユベール > そうして、少年修道士の姿をした奴隷の行く末は―――――果たして。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からユベールさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にエルトラスさんが現れました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からエルトラスさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にエルトラスさんが現れました。
■エルトラス > 遮光され、囲われた幕内は思ったより快適だった
乾いた空気がこの都市の風情を思わせ、テントの中に立ち込める甘い香りが更に実感させる
「……ホントに客来ねえな」
奴隷商から暇なら、と言われてバイト感覚でやっている店番だが朝から一人も客は来ない
外から奴隷市場に来るような客の殆どは”自分だけの”奴隷を求めてくるのだから、
こんな場末の奴隷売り場に来るのも珍しいのか
仮にも目に触れる露地で売っている以上、表向きの名目としてはこの奴隷達も”食料”ではない
そういう需要が必要ならば地下で取引をするところへ行くのだろう
「…………。」
酒を煽って、幕内に置かれている数人のそれなりに高価と言われた奴隷を見やる
座ってしか居れないサイズの木製の檻に入れられているが正直演出の問題だ
特に見目がいいヤツなんかを打ち込んどくと哀れさを誘って客の購買欲を煽るらしい
夜になったら奴隷商の館へ連れ帰るのだから、値段によってはその夕食は自分より良いものを食べているだろう