2020/03/26 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にジュンさんが現れました。
ジュン > 気まぐれに訪れた奴隷市場
何か"掘り出し物"やらないものかと思っていたが

「流石にこの時間帯じゃそうもいかないか」

流石に市場といえども夜は閑散としており人の気配も少ない、だが
そこで独りの女を見つける
ふらふらとした足取りに煽情的な格好

「おいおい、そこのお嬢さん、大丈夫かい?」
その様子が気になり後ろから肩をぽんと叩きながら声をかけることにした

アウロラ > (その足が向けるのは光と活気溢れる表通りではなく、暗く、人目のない裏通り。そちらの方が人目がないし・・・人目がないが為に、そういうコト、してもばれづらい。
まぁ、この街では割と堂々と皆そういうコトしてるような感じではあるけれどそれでもなんとなく、裏通りの方が活発、な印象があるのだ。

はぁ・・・と吐かれる吐息は熱く、頭もぽやぽやと浮かされたよう。なんとなく思考を楽しいとか幸せとか、そういう意味もない多幸感が支配しているような感覚があるけれどそれよりも強く突き動かすのは・・・セックス、シたい、なんていう強い性欲。履いた下着はぐっしょりと濡れて、太腿をつー・・・と愛液が流れていく感覚がある。着ていたブラウスも汗で濡れて少しばかり透けているかもしれない。でも、それでも女は何を気にするのでもなくふらふらと道を往く。

そんな最中、とん、と肩を叩かれればびくんっ、と身体を跳ねさせ)

はふ・・・❤

(そんな甘ったるい嬌声のような声すら漏らす。興味本位で飲んだ媚薬ではあるけれど、それの効果は強力で強い興奮と発情、多幸感に加えて、感覚が鋭敏になっているように見えて。)

へ、へいき・・・。平気、ですから・・・。

(振り向いて赤い顔でふるふると震える様子からはとても平気なようには見えなかっただろう。吐息は熱っぽく、目は潤み涙さえ浮かんでいてとてもそのようには見えなかったはずだ。

――ただひとつ、不審な点があるとすればちらちらと視線が下に向くことと。その目がまるで獲物を品定めするような獣のような獣性を含んでいたことか。)

ジュン > 「っと大丈夫かい?」
肩を叩いて跳ねた様子に心配そうにするも
漏れた甘い声に赤い顔、その様子からは当然平気そうには見えない

「平気そうには、全然見えないけれど…」
と思ったことを口にしながらも
汗で透けたブラウスに生唾をゴクリと飲み込みそして

「まあ歩くより少し休んだ方がいいんじゃないかな…えっと何か?」
向けられた視線を疑問に思いつつ、これはチャンスじゃないかと
一度彼女を支え裏通りの更に奥に運ぼうとする

なお下に視線が向けられれば、彼女の様子に興奮したのか
ズボンの股間のところがズボンの上からでもわかるように膨らんでいる

アウロラ > では・・・あちら、へ・・・。もしかしたら、少し・・・酔ってしまった、のかもしれません。

(す、と女が指で指し示したのは人目のなさそうな裏通りの道。例えそこで何か悪いことをしたとしてもそうそう見られることのなさそうな、そんな場所だ。
媚薬を飲んだことを隠し、ただそれをお酒の、アルコールのせいということにして、男をそんな裏通りへと誘おうとしようか。
彼は自分がそちらへ誘い込んだ、と思っているようであるがそちらへ誘ったのはさて、どちらになるだろうか。)

――・・・・。

(そして、裏通りの奥へと誘い、誘われればぽつぽつと小さく彼に聞こえない程度の音量でつぶやく。興味本位で彼がこちらへ耳を傾けてくれれば・・・狩りを始めよう。)

ジュン > 「おっけーおっけー、そんな状態で歩くのは危ないからな」

そういって肩を貸すように奥へと移動していく
よし、ここなら人にも見つかりにくいだろう
そう思っていたところに何やら呟く声が聞こえそれに耳を傾ければ…

「へ?」
と、間の抜けた声が漏れる

アウロラ > ――ごめんなさいね。
(耳を傾けにきたのならば、こちらの顔の部分まで顔を寄せてくれたはずだ。そうなれば、顔に手を寄せて顔を両手で挟むようにして捕まえて・・・そのままその唇を奪ってしまおう。そのまま動揺したままで抵抗らしい抵抗がないのならば、息をすっ、と吸い込んだ後、れろり、とその歯を舌でなぞり、その唇をこじ開けて、舌を口内にねじこもうとしてみせよう。

そして、おそらくそのまま動揺してくれているだろう相手が平静を取り戻してしまう前にその身体にむにっ、とその胸を押し付けるようにしながら、そのままなだれこむように相手を床へ押し倒そうとして。)

ジュン > 「んむっ!?…んっ…」
そのまま疑問に思う暇もなく唇を奪われる
こちらから襲うつもりが向こうから襲われるとは思ってもみず
そのまま抵抗もなしに舌を捻じ込まれる
それでもただやられるわけにもいかないとこちらからも舌を絡ませていき

「んんっ…んちゅるっ」
そのまま胸を押し付けられれば意図を察し自ら押し倒されていく

アウロラ > (そのまま舌をねじ込み、絡めあわせていけば唾液を混ぜ合わせ、その感触を愉しんで。
そんな深いキスを楽しみつつもその手は彼の股間部へと。彼の胸板に自分の胸を押し付けて、ぐに、ぐにりとその形状に合わせて柔らかく変形させつつ、かちゃかちゃと音を立てて指の感触でそのベルトを器用にも外して見せて。そのままボロン、と彼のそそり立つ肉棒を顕にすれば ――ぷはっ、とその唇を開放する。自身の唇の周りにも相手の唇の周りにも唾液の痕をくっきりと残し、くすりと妖艶に笑う姿は男を魅了し、色香を感じさせるに十分な様であるだろう。それに加えて、相手の身体に馬乗りになり、はー、はー・・・、と肩で呼吸をしながら未だ服に包まれているとはいえ、所々から肌を覗かせつつ、上下に揺れるその豊満な胸を見上げる形となればそれは絶景とも言えるだろう。
そんな絶景を見せつけつつ、女はごそりとポーチから一本の先端が鋭く尖ったペンを取り出す。武器として扱えるようなものではないけれど、それを す、と首元に突きつけられればそれなりの恐怖を感じさせるだろう。)

ダメ、ですよぉ?こんな遅い時間に、こーんな怪しい女連れてこんな所にきちゃったら。こんな風に、わるぅい女に襲われちゃうんですからね・・・?

(なんか途中から相手も乗り気だったような気がしなくもないけれど。でも、一応言っておく。一応これ、私が襲っている構図なんですからね・・・!)

ジュン > 「おぉ…お?」
あっという間に馬乗りになられ
その状態で揺れる胸を見上げ感嘆の声を漏らしたところで
首筋にペンを突き付けられ、色々混じった声が漏れ

「あー…確かにそうだな…」
本来ならこちらが言うセリフだったはずが見事に逆の状況にされている
そんな状況にペンまで突き付けられているにもかかわらず
先ほど取り出された肉棒は名をもぴんっと反り立っており
むしろ豊満な胸を見たことによりなお興奮してかむくりと大きさを増していく

アウロラ > む・・・随分と余裕ですね?あなたはこれから悪いお姉ちゃんにあーんなこととかこーんなことされて辱められちゃうんですからね。いやんもうやめて、とか言ってもやめてあげないんですからね。

(相手が思ったよりも余裕綽々なのを感じればぷぅ、と頬を膨らませて不満げに。お姉ちゃん的にはもっと悔しそうにしてたりとか恐怖に涙をにじませてくれたほうがもえ・・・こほん。)

まぁ、いいです。やることは変わりませんから、ね。そのままおちんぽおっ立てて精々私を気持ちよくさせてくださいね・・・❤

(そう宣言すればペンを突き立てたまま、ぐいっ、とその上着をたくし上げてそのご立派な胸筋をご開帳致しますね~?
そのまま鍛えられた胸板が顕になれば おぉ・・・と呟きつつぺたぺたと触って愉しんで。)

いい。いい、ですね。私、鍛えられた男の人の身体って好きなんですよね・・・。

(ぺたぺた、ぺたぺたと楽しそうにその胸筋に触れていく。
ある程度ぺたぺたして満足したらもう一度身体を前に倒してぐにり、とその双丘を押し付けつつ、その桜色の綺麗な形をした乳首にペン・・・羽根ペン、な訳であるが。その羽根部分でさわさわとくすぐるように刺激して。)

こことか、どうなんです?ちゃぁんと鍛えてますか~?

(なんて、楽しげに訪ねこそこそと羽根でくすぐりつつ、そのままその胸へちゅっ、とキスするように唇を重ね、れろ・・・と舐めあげるように舌を這わす。一種の愛撫のようなものか。ちろり、と相手の顔の様子を伺いつつ、数度舐めあげ自分の唾液をその胸筋に残した後、はむり、とその先端の乳首に吸い付いて。ちろちろと舌先でくすぐったり、軽く吸い上げてみたり。簡単に刺激を与えて見せて相手の反応を伺ってみせる。男の人もここ、性感帯っていうけどあなたは、どうなのかなー?

それと同時に、空いた片手で相手のそそりたったおちんぽの方も相手してさしあげる。その竿に手を添えて、ぴくん、ぴくんと脈打っているであろうその感触を楽しみつつ、軽く上下に擦り上げて。時折指先でその亀頭の部分の周囲をくりくりと円を描くようにして刺激したり、2つの指先でぷにぷにぷに、とその柔らかい場所を挟み込みながら両側から押して刺激したり・・・思うがままに弄んでみせて。)

ジュン > 「あー確かにそれは怖いなぁ
一体どれほどのことをされてしまうのか」
中々に余裕を保ちつつ
頬を膨らます様子に可愛いとか思っていれば

「それはどうも、それでその鍛えた体はどうされ…おおっふ」
体を褒められ礼を言えば胸を押し付けられたところで肉棒がぴくんと跳ね
そのまま羽でくすぐられれば喘ぎ声が漏れつつ

「あっ、それは、そこまでされるとは思ってなかったっ」
羽でくすぐられ、さらには乳首を舐められればぴくっ、ぴくっと肉棒が跳ね続け
そして挙句吸い付かれた瞬間びくんっと強く肉棒が跳ねて
それを手で弄られればどくどくと我慢汁を垂らして、手を汚していく

アウロラ > 思ってないでしょう。それ。お姉ちゃんアイはそういう嘘とかちゃんと見抜くんですからね。

(・・・少し酔っ払っているような変なことを呟きつつ。お仕置きとして乳首をちょっと痛いくらいにきゅっ、と摘んでやるんだから。)

あはっ、やっと弱音を吐きましたね?いいよ、いいんですよ・・・?お姉ちゃんの手にぴゅっ、ぴゅって出しちゃっても。お姉ちゃんがちゃぁんと受け止めてあげますからねぇ・・・?

(手に感覚がある。ちょろりと濡れたその感覚が。おしっこ、なんてものではなく少しばかり粘ついている・・・そう、まるで精液のような。相手の顔が快楽と刺激を我慢しているようなそんな顔になっていくのならば少し得意げにふふん、と笑ってもうひと押し、刺激を与えてやろう。かりっ、と軽く乳首を甘噛みして、そそりたつ彼の竿を激しく上下にしこしこと刺激してやってまずは一発。射精に導いてやろうと。)

ジュン > 「そんなことないって、んんっ!?」
強く乳首をつままれればびくっと体ごと跳ねるさすがに効いたようだ

「くぅ…それじゃあもう、射精しちゃうから、いった通りちゃんと受け止めてよ?」
彼女の口調に釣られたようになりながら
あまり余裕のない顔で射精が間近なことを隠さず伝えつつ
肉棒からはどくどくと我慢汁が次から次へと溢れて

「っ…もう、射精るっ」
何度か与えられる刺激に限界を迎えた肉棒は一度ぷくっと膨らんだかと思えば

びゅるっ!びゅるるるるっ!と勢いよく精液を噴き出していき
雄と精の臭いを辺りにまき散らしていく

アウロラ > ふふ、そうそう。やっと可愛らしくて素直になってきましたねぇ・・・?

(相手がまるで幼子のように素直になってくれればつい口角が歪む。にやり、と妖艶に、凶悪にその笑顔は歪む。
そんな笑顔のまま、胸を押し付け、ぐにりと歪ませつつ・・・かり、と乳首を甘噛みして。)

はぁ~い❤ちゃんとぴゅっぴゅっできましたねぇ。えらい、えらい。

(なんて、幼子にするように声をかけ、手の平で受け止めた彼の精液をぺろり、と舐めあげて。)

ん、おいし・・・。

(こくん、と飲み込めばとくん、とくんと心臓が高なっていく。下半身にも更に強く強く熱が灯っていき・・・はー・・・はー・・・と呼吸するテンポも早く。もはや発情した獣のように。)

じゃあ・・・私ももう我慢できないから・・・もう食べちゃう、ね・・・?

(胸を彼の身体に押し付けたまま腰を浮かし、手でつい、と下着をずらす。そうすれば、ねとぉ・・・、とその秘所からたっぷりと分泌された愛液と蜜が垂れて、彼の身体とその肉棒を濡らしていくだろう。上げた腰をゆっくりと下ろして、数度ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ・・・、とキスをするように彼の肉棒の先端と擦り付けて・・・その後に一息にずっちゅっっっ、と奥まで咥えこんで。)


んっっっっっ❤❤❤

(そうすれば、女は馬乗り・・・騎乗位の姿勢のまま、その一突きで絶頂したのか、身体を軽く逸らしたままびくん、びくんっ、と身体を痙攣させ、きゅぅきゅぅとその膣を収縮させて彼の残っている精液を更に絞り上げようとするだろう。女が媚薬を飲んで発情してからしばらく経つ。待ちに待った快楽であるから、その痙攣・・・絶頂はそれなりに長く、数分程女は動かなくなるだろう。
けれど、その数分。その数分さえ終わったのならば、そこからは激しい女の食事の始まりである。
相手の動きを封じるように、その胸に手を置いて抑えつけつつ、腰をぱつん、ぱつん、ぱつん、と激しく肉をぶつけ合うようにしてピストンをして、男の精液を絞り上げるようにして。)

あは・・・❤そう簡単に干からびないでね・・・?私が満足するまでずぅっと精液ぴゅっぴゅっしてもらうからね?

(女はそう宣言する。それはまさしく獣の交尾のように。そこに愛情はなく。ただ気持ちいいからそうするというかのように激しく、何度も、何度も腰を打ち付けてただただ気持ちいいからセックスを続けていく。そんな女上位の食事は、女が満足するか、男が干からびるか・・・はたまた、男が逆転するまで続いたことであろう。その結末は・・・女と男を見下ろす満月のみが見守っていて。残されたのは濃厚な性の香りと、おびただしい程の愛液と精液の痕だけであるか。)

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からアウロラさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からジュンさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にツァナさんが現れました。
ツァナ > (その野良猫は。首輪を填められ、縄に引かれ。檻の中へと放り込まれた。
薄汚れた襤褸布程度しか身に纏わず。肌には幾つか、殴られたのだろう痕。
見るからに奴隷。捕まり、これから売り捌かれるか。弄ばれるかするだけの。)

「 ………そぅ 思…お、もって、れば。 良いよ… 」

(小声で零す。…無論。好きで捕まった訳ではない。
のみならず。捕まった侭でいる気もない。

……こんなろくでもない所へ。何時ぞやぶりに足を踏み入れて。
挙げ句、ミレー即ち性処理道具程度にしか考えないような、ニンゲン達の下に居るのは。
先日目の前で連れ去られた同胞達。
彼女等の幾人かが、この界隈に売られたようだ。そんな噂を耳にした為。

見付けたら、逃してやる。それが同族への、せめてもの出来る事。
そして。檻を囲み嘲笑う、ろくでもない部類の、ニンゲン達。此奴等は…)

ご案内:「奴隷市場都市バフート」にネメシスさんが現れました。
ネメシス > 女性物の靴音が、檻の前で止まる。

「ほんとにこの辺に来ちゃったんだ。
正直ねえ。」

ドレス姿のネメシスは、檻の中のミレー族のことをよく覚えていた。

「貴女に産んでもらった子供もとても元気よ?
良かったら後でお乳でもあげてくれる?

…ねえちょっとー!」

ネメシスが一声かけると、団員の一人が売り主を呼びに向かう。

「もう少しだけ待っていてね。
直ぐに出してあげるから。」

ウインクをし、ご機嫌のネメシス。

ツァナ > (鍵を開ける算段は有る。寧ろ得意技と言って良い。
後は、奴隷商だの客だのの視線。それが少しの間だけ、離れさえすれば…)

「 …………! 」

(だが。檻の前、足を止めたのは。
有る意味最も間の悪い相手。そう言って良いだろう。
今回の発端。事の元凶。そう呼ぶべき者達の、首魁。
そして。同族達にとってだけでなく。自らにとっては…)

「 お、前。 …何でまた、此処に …? 」

(売りに来たのだから、買いにも来るかもしれないが。
だからといって、こうもタイミングが合ってしまうのは。正直異神の思し召しとやらなのではないか。
きし。噛み付きかねないばかりに擦り合わされる犬歯の音は。
程無くやって来た、上客相手に愛想を振りまく奴隷商が。檻の鍵を弄る音で掻き消され。)

「 私、は。正直に、 ま…真っ当に生きて、る、 よ。
お前達 とは違  …   ……そ、ぅ。 …そう、なんだ… 」

(終始変わらない筈の悪態を。尻窄みに、飲み込まされてしまったのは。
あの時孕まされた、産まされた、異なる神の恩寵を受けてしまったのだろう…赤子の事に触れられたから。

例え、如何なる産まれであれ。信仰を選ぶのは、生を得たその後だ。
想うに想えず。憎むに憎めない。だからこそ迷う間に…少女は、女の前へと引き出された。)

ネメシス > ネメシスは、このミレー族の視線の動きの意味を理解していた。
先日、団員たちを翻弄した時と全く同じ瞳。
団員は兎も角、何も知らない者たちならばひょっとすれば、逃げだされるかもしれない。

「イキの良いミレー族が入ったって聞いてね。
貴女じゃないかと思ってわざわざ見に来たのよ。
予想通りだったわね。」

ドレス姿のネメシスであるが、取り囲む団員たちが武装をしていた。
中には練度の高い者も数名、中にはミレー族の者までいる。

「私も自分に正直に生きているわよ。
神の導きに従ってね。
まあ、細かい事は置いて、とりあえずうちに来たら?」

団員がネメシスの代わりに、奴隷商と交渉に入る。
こういう頭を使う実務はネメシスではなく、団員たちがサポートしていた。
ただ、ネメシスもただ見ているだけではなく時折要所要所で口を出す。
その為、引き渡される直前でツァナの首輪が交換される。
ネメシスに加護を与えている異神の力が込められた特殊な首輪であり、
ツァナが暴れまわるだけの力を用いることを禁ずる作用があった。

「そういえば、この子、名前はなんていうの?」

首輪に鎖を装着して貰っている間に名を訪ねる。
奴隷商が聞き出せていればここでようやく、名前を知ることになるだろう。

ツァナ > 「 耳、早い …ね。こ 困った話、…だ。 」

(この騎士団。情報収集能力も侮れない、そう感じている。
これ迄身を潜めてきた同胞達が、呆気なく見つけ出されてしまったり。
今も、奴隷の入荷をいち早く聞きつけた上、当たりを付けて来た。
直接的な武力以外の、寧ろ余程大事と言っても良い部分の強さ。
改めて思い知らされ、臍も唇も曲げながら。

檻から出された所で、首輪を取り換えられた。…舌打ち。
漠然とだが前回、動きを奪われたのと同質の力を。その首輪から感じる為に。
動けなくなる訳ではないらしいが、制限は多そうで。)

「 …これ…って。提案 じゃ ……ない。ない、よね。
命令…って言う ん、だ …よ。 ……ちくしょう。 」

(ぼそりと零す悪態は。これで買い上げられる前だったなら、また奴隷商に殴られていただろう。
今は、首輪が交換された段階で。既に権利は彼女の物となった為。
奴隷の扱いは彼女次第。

だが、何処迄も気が立っていくのも、当然なのだ。
前回の者達ではないようだが。彼女の部下達には確かに、ミレーの姿も有った。
そんな光景を見せ付けられてしまったなら。色々と嫌になる。

…そんな少女の思惑を余所に。人間同士の取引は直ぐ終わる。
名前もばっちり彼女に知られ、首輪に鎖が繋がれて。後は――連れ帰られてしまうのか。)

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からネメシスさんが去りました。
ツァナ > 【移動致します。】
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からツァナさんが去りました。