2020/01/26 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にピッグマンさんが現れました。
ピッグマン > 「ふぅむ……」

雑然とした奴隷市場。
その中では上客にのみ案内される高級な代わりに相応の質、希少性のある奴隷を扱う商人もいる。

けれどこの見るからに成金趣味で、誰の目から見ても異様に肥え太った薄桃肌の醜悪な面貌と体型をした魔物、もとい豪商は何とか高値で売りつけようとする浅はかな者や売れ残りの奴隷を買い取ってほしいと泣きつく者までその心の醜さを見抜きながら本当に購入をすべき良い取引が出来る商人や奴隷を探していた。

単純な美醜で決める性的欲求に基づく奴隷の購入検討もしつつ、この豚頭の富豪は処分間近や買い手がつきづらい者でも検討の対象となる。

転売という名目で新たな真っ当な主を見つけるまでの保護や、商品にする為に最低限教養がなければならないと物事を教えることもあり、費用対効果が必ずしも良いと言えずとも購入する場合もあるのだ。
一応は理屈としては、結果的に上等な奴隷の提供により評判が上がればより良い仕事、取引がある。必要投資なのだと。

勿論、自分の体質の都合上綺麗事だけでは済まない。
けれども商品が売れ残ればどのような末路を辿るかも知っている為、卑怯なやり方ではあるが最悪の末路を辿りたくないならという前提を示してから買い取る事もある。

かっ、かっ、と不機嫌にステッキの先で床を突きながらパイプを咥え唸る。

不機嫌な理由は衛生状態の行き届かない区域に足を踏み入れ、生気に欠けた者や絶望に暮れる者、逆に手当たり次第に喚き暴れ脱走を図る者等劣悪な環境に置かれた事で質の低下を招いている様子が目についたからだ。

悪質な奴隷商達が変わり者の金持ちに売りつけるべき目の色を変え、媚びるようにとすっかり委縮しきった奴隷の檻を叩いたり、獣の如く檻に掴みかかる奴隷の手を叩いたりしながら卑しい態度で己の金だけを目当てに奴隷を勧める商人の豚耳に入れる価値も無い言葉を適当な相槌を打ち聞き流しながらふぅむ、と重いため息。

性的意味合い、もしくは保護すべき対象としての意味合いで幾らか目星を付けてはいるが、今日は即購入とまではいかない。幸い、己の目から見てすぐ処分される者はおらず、一定層に需要があり売れ残ることはないであろう者が殆どだ。

まだ見ていない檻を見るか、それとも目星をつけた者を買うか。
手入れに余念がないカールした髭を摘んでは離してと愛でながら、自分の眼鏡に適うこれだという奴隷はいないものかと薄汚い湿気の強い奴隷都市の闇を進んで探して回り。

ピッグマン > やがて一通り見終えればとある奴隷を購入。

極力怯えさせぬようにはしたものの、完全に魔物を見る目で見られていて心が痛い。

帰路につくまでに己がどれだけ素晴らしい商人であり貴族であるかを説こうと誓いつつ、小声でオークに買われるなんてどんな目に遭うのか、とか大変失礼な正論が聞こえた気がするが聞き流して奴隷を引き連れ帰りの馬車に乗って。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からピッグマンさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にレムリアさんが現れました。
レムリア > いつもの賑わいを見せる奴隷市場の通り。
散歩がてらにその通りを歩いて、今日も今日とていつもと変わらぬなとのんびりとした感想を抱く。
路上で演じられる痴態に響く嬌声。客を呼び込む宣伝文句に、目を引くための過激な演出。それらが醸し出す雰囲気にのまれる事無く、のんきな態度を取る余裕を見せながら通りを歩いていて、ふと足を止める。
目にしたのは、路上で演じられる凌辱調教。足を止めたのは、調教されている娘に見覚えがあったから。

「一週間であそこまで仕上げるのか……」

正義を振りかざして騒ぎを起こした姫騎士だったなと、見覚えのある顔を眺めながら記憶を掘り返し。
媚びえる台詞を口にしながら、過ぎた快楽に悶え狂う姿には凛々しくも勇ましかった面影はない。一週間で屈服した奴隷の痴態を演じるのを見せられると、調教師の腕が良かったのだろうなと感心した表情を浮かべてしまう。
そうして、周囲の観客と一緒に興味深げに凌辱ショーを眺めながらどのような調教を受けたのだろうか、などと想像を巡らし、思いを馳せていれば目の前の痴態の激しさも手伝って興奮を煽られる。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」にテアンさんが現れました。
テアン > 奴隷都市にやってきたのは初めてであった。
何というか、堕落と退廃の支配する街なのだな、という認識はあった。
両親に連れられての事だ。勉強してこい、と外を歩いていたのだが…まさかここまでとは。
年ごろの少年にはあまりに刺激が強い光景が多く、ダメだこれは、と顔を赤くして歩き去ろうとしていた。
今日は早めに休み明日以降に備えよう、遠くない内に王都に帰るのだろうし、と思っている。

…という少年の思惑とは別に、両親質は息子を餌として放逐していた。
誰かに見つかればよし、見つからなくてもよし、という適当さである。
一晩くらいなら、とどこか別の宿で宿泊も許したのはその為だ。
餌として育てられた少年は、その手の種族からはそれなりに良い匂いを放つ男子として見られる事だろう。

「…あ、すみません。」

通りがかりの人込み。
そんな少年は『たまたま』黒髪の女性に軽く接触する事になる。
その近くの光景をちらりと目にし、顔を赤くしながら謝罪の声をあげて。

レムリア > 焔のように激しくは無くても、熾火のようにじっくりとした熱が躰の内に灯る。
この都市においては日常的な、非日常的光景を観賞しながら昂ぶるものを感じて内にこもる熱を吐き出すように深く息を吐く。
そうして、昂ぶりを鎮静化させて落ち着こうとしたところに見た目だけなら同年代の少年と接触し、謝罪を受ける。
別段被害もなく、その程度で機嫌を損ねるほど器が小さくも無い。
あっさりと謝罪を受け入れて流してもよかったが、そそられる匂いに気を引かれて凌辱ショーから意識を少年へと向け。
顔を赤らめている様子に、初心な子だと悪戯心が刺激される。

「おや、少年。この都市は初めてかな。ここでは、あの程度の光景は騒ぐほどのものではないぞ?
 わざわざこんな所に来るのだ。女の子を買いにでもきたのだろうが、狼狽えていてはカモにされるぞ」

口元には意地の悪い笑みを浮かべつつ、親切めいた忠告の言葉の振りをした揶揄いの言葉を投げかける。