2022/06/09 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 初夏の清流」にクラウソニアさんが現れました。
クラウソニア > 「――――ふむ、これなら余程運が悪くない限りは問題なかろう」

一通り周辺を歩き回って結論づけた女騎士が独り言で自らの背を押して、初夏の日差しの中鎧の留め具を外し始めた。
ここは王都から数日離れ、もう一日歩けばゾス村に付くだろう位置。
遠い北の山脈にて生じた湧き水をセレネル海へと流れ込ませる大河が、森を切り裂き作った小さな広場だ。
地面から突き出した巨岩と広く葉を茂らせる大木が目隠しとなって、水浴びをするのに丁度良さそうな淵を見え難くしているし、そもそもが街道から半刻程離れた場所である。
誰かに見られるなんて事はほぼ無いはずだ。
それが分かってはいても暑い陽光が降り注ぐ真昼の野外という開けた場所での脱衣はやはり、何やらいけない事をしているかの様にどきどきと聖騎士の鼓動を弾ませた。

そんな状態であっても水浴びの誘惑を振り切れなかったのは、野営生活のベタ付きにいい加減我慢出来なくなったから。
無骨な革の貞操帯を外し、その下に穿いていた黒色ショーツの腰紐を解いて脱衣を終える。
土埃にまみれ汗濡れてはいてもシミ一つ見受けられない純白肌は、艶やかに木漏れ日を反射する金の長髪と涼やかな美貌もあり、ぱっと見では汚れなど感じさせまい。
まさしく聖女の清らかさを体現するかの裸身といえよう。
しかし、身体を売り物にする娼婦達と比べたとてその豊満さが特に目を引くだろう双乳と尻周りの肉付きの良さは聖女らしからぬ過剰な色香を匂い立たせ、片腕が押さえ拉げさせた豊乳の谷間から蒸汗を伝わせるその肢体からは、数日に渡る着の身着のままの野外活動に熟成された牝の汗臭が風に漂い周囲に散っている。
その上、むっちりとした太腿の付け根を飾る栗色の恥毛は下品なまでに繁茂して、よくよく観察したのならぷにっと柔らかく皺を刻む腋下からも同様の茂みが僅かばかりはみ出してしまっているという有様だ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 初夏の清流」にユージンさんが現れました。
ユージン > 「……ああ、クソ。こう蒸し暑いのに藪ン中を突っ切るハメになるたァ、今日も絶妙にツイてねえな……」

男が何故そこを通りがかったかと言えば、たまたま。そうとしか言いようがない。
何せ、行き当たりばったりで日々をやり過ごすように生きている類の人間だ。
プランニング? 何それおいしいの? そういうタイプである。

「……やれやれ。気まぐれで遠出なんかするんじゃなかったなァ」

彼は今日も今日とてのらくらと、その日を生き延びる糧と退屈を紛らわす格好のネタを求めて街道をほっつき歩いていた。
そんな折、そこそこの人数を揃えた山賊の一団が行商の馬車を襲っているのを遠目に見つけ、彼は街道脇の藪へと一目散に飛び込んだのだ。
其処から草木に腕や頬を引っ掻かれ、或いは草の汁と泥土の類にブーツやマントを汚して強引に突っ切ってきた男は疲労の困憊にある。
安全地帯を求めて彷徨っている内に、早くこの状況を逃れたいと願う無意識レベルの焦りによってその足取りは慎重さを欠いてしまう。

「ええい、邪魔だ邪魔だ! 人間さまのお通りだぞ!」

不意に男は腰に下げたショートソードを鞘から引き抜いた。中古の安物、あちこち刃毀れもあるナマクラだ。
そのままナタのようにぶんぶんと振り回せば、目の前を押し留めるように次々現れる雑草や雑木の枝葉がパッと散って青臭い草汁の不快な臭いがむわりと蒸れた熱気の中に広がった。そのままお構いなしに道なき藪の中を突き進む内、ついに手応えが消え失せる。

「…………おろ?」

青臭い汁だらけになった剣を片手に周囲を見回す。己の飛び出した藪の茂みは後方。
今向いている先に広がるのは、まるでお誂え向きとでも言うがごとくに整えられた天然の広場である。
今は疲労の極みに達しかけているこの男にとっては、砂漠で見つけたオアシスが如くに光り輝いて見えた。
新鮮な風の匂いが、熱気と草汁でイラついていた男の気持ちの幾許かを上向かせる。
大樹の下、微かに届く木漏れ日を浴びながら涼風に吹かれて昼寝―― それはなんとも魅力的ではないだろうか。
ついでに河の水で剣を洗うのもいい。自然、弾むような足取りで男は近付いていく。其処に先客が居るなどとは露も知らず。

クラウソニア > 「――――――? ………っ!? な、なんだ? 何か……これは、人か? っく、何故この様な場所にしかも真っ直ぐ近付いてくるのだ! ええい間が悪いっ!」

脱衣を終えて、いよいよ水浴び。
そう思って足先をせせらぎに付けた所で離れた場所から忙しない物音とともに接近する何者かに気付いた女騎士は、装具の元へと裸体で戻り、一瞬迷った後に聖剣だけを手に気配の近付く茂みに向き直った。
鎧下のチュニックだけでも身に着ける事ができれば良かったのだが、乱雑な手付きで藪を払って近付く何者かの勢いは猪突猛進。
着替えなどしている余裕が無さそうだったからだ。
何、この身を目にして不埒な考えなど抱く相手であれば即座に斬って捨てれば良い。死出の旅に出る相手に裸を見られたとてどうという事もあるまい。
そんな理屈で無理矢理己を納得させて、それでも羞恥の炎熱を頬に感じる女騎士は、片手でこぼれ落ちんばかりの双乳の先を隠し、少しでも恥部を隠そうとする極端な内股の嗜虐を煽る格好で、聖剣の切っ先を茂みに向ける。

「――――――……ふぇ?」

ばさっと緑葉を散らしつつ現れた痩躯を目にした聖女様は、間の抜けた声音を漏らし、そのままぽかんと動きを止めてしまった。
何故ならば、その翠目に映り込んだのが最近では夢にさえ出てくる様になった冴えない青年冒険者だったから。
対して件の青年に見せるのは魔乳を片手で抑え歪め、むっちりとした太腿をきゅっと閉じ合わせた純白の裸体。
木漏れ日がまだらに落とす初夏の陽光を反射する白は雪の如く穢れの無い、風に揺れる三つ編みの金髪もまた輝かしい妖精めいて清らかな、それでいて強烈な色香を放つ肉付きを有する女騎士の一糸まとわぬ姿。

ユージン > 「ほへ」

唐突の会敵(?)に仰天したのは女だけではない。
男にしてみれば、ようやく一息つける。そう思った矢先、いきなり目の前に刀剣の先が突きつけられているのだ。

「は…… はァー!?」

一拍置いて内心のざわめきを抑えるも、抑えきれずに漏れたのはそんな素っ頓狂な声。
己の持つ草汁まみれの中古のナマクラとは比べ物にならないくらいの業物。
そして、それを手にする豊満な身体の全裸の女。

…………妙に見覚えがあるような気がするので、じっくり上から下までしっかり観察。
この最中に剣を振られて首が胴体とお別れしてしまうかもしれない。
そんな懸念に備えて、尚更念入りに食い入るように見入る。何せ、これが人生最後に見るかも知れないものだ。
ましてやそれが、いいカラダした女の裸となれば尚の事念を入れたくもなる。

「いや、待て……。慌てて太腿を閉じても完全には隠し切れぬ濃い目の陰毛……。
 そして、その蜂蜜と陽光を掛け合わせたような、金細工のごとき色合い…… おれは、確かにこの女をどこかで……」

内心の動揺。それはしっかりと思ったことを素直に口に出してしまう程だった。
馬鹿正直に内心を吐露しつつ、クソ真面目に男は女の裸体を眺め見た。

「……そうだ! カラダと顔はバチクソ好みのなんだかんだ腐れ縁の女オーク……。
 違った。自称聖騎士のクラウソニア! クラウソニア女史ではないか!」

クラウソニア > 「ッ」

桜唇を半開きに呆けていた美貌がひゅっと息を呑む一瞬の間。

「―――――ッきゃあぁぁぁあぁああぁぁぁぁぁ!!」

けたたましい悲鳴で緑の梢を揺らした女騎士が、ただでさえ極端な内股に崩れていた構えを致命的なまでに崩してしゃがみ込んだ。
一瞬にしてトマトの如く真っ赤に茹で上がった美貌が切れ長の双眸を大きく見開き

「んにゃっ、にゃ、なぁぁああッ、なんで貴様がこの様な場所にいるのだっ!? なんだこれは夢かっ!? 私はまた夢でも見ているのかっ!!?」

しゃがみ込んだ膝と抑えた前腕で豊満極まる双乳の丸みをむにぅんっと卑猥に拉げさせ、幸いこちらは無駄毛など生えて来ない白脛の合間に大きめの肉莢のピンクをのぞかせるもりまん恥丘とそれを彩る栗色の陰毛を覗かせたコンパクトな姿が、それでも十分男を両断するだろうブレの無い動きで聖剣の切っ先を突きつけて奇声と共に問いかける。

「――――って、誰がオークだ! そもそも自称ではなく正真正銘私は聖騎士だぁぁあああっっ!!」

彼との出会いはいつだってこんな感じで様にならない物ばかり。
にも関わらず、ここ最近の出会いで唯一女騎士の心に残り続ける彼は、その失礼な物言いでこれが夢で無いことを教えていた。
だって、夢の中の彼はいつだって彼らしからぬかっこよさでクラウソニアの初な乙女心を弾ませてくれるのだから。
まぁ、それでもしっかり聞きつけた『身体と顔はバチクソ好み』なんて形容詞にはどきっとしてしまったのだけれども。

ユージン > 「その叫び声はいよいよ聞き間違えようがねえな。……マジでクラウソニアだったわ」

響き渡る絶叫。市街地とかでなくて本当に良かった。
キーン、と残る余韻に思わず握っていたショートソードを放り捨てて両耳を左右の手のひらで抑える。

「なんでおれが此処に居るかって? たまたまだ。
 おれだって好きで藪を突っ切ってきた訳じゃねえ。見ろ、虫に食われたし木の枝で擦り傷だらけだ」

言いながら藪の茂みの強行軍で負った傷の幾つかを袖まくりして女に向けて見せつける。
むろん大した傷ではないが、これだけの数を重ねてしまえばそれはまあ、それなりには痛々しいというものだ。
そんな合間も、男の視線は躊躇を全くしてはいない。
いっそすっかり相手と対面してしまったが故、むしろ堂々とした様子で女のあられもない姿に注がれる。

「……で、どうしたの自称聖騎士。人気もろくにないこんな場所でそんな格好しちゃってさあ。
 新しい性癖の扉をまたひとつ開いちゃったの? そういうのなら声かけてくれれば喜んで付き合うのに」

なんてヌケヌケと言う男ではあったが、彼もまた女と似たようなもの。
飄々とした口調とは裏腹に、突き出した傷だらけの二の腕の更にその下で。
衣服越しに下半身では雄の象徴がしっかりと猛り狂って自己主張している。
布地をはち切れそうなほどに力強く押し上げて形作る男のテント。
それは、彼が目の前の女に対して著しく劣情を催しているということを何よりも雄弁に示していた。

クラウソニア > 「知るかそんな物っ! そんな事はどうでもいいっ! そうではなくて、そうではなくてっ! だ、だって……こんな偶然、あ、あってたまるかッ! というか何を堂々と眺めているのだ貴様ッ! は、早くあっちを向けえッ!!」

ビュオッ、ゴウッ!
ぎゃーぎゃーと騒ぎ立てつつ振り回す剣先は、漲る聖力の白炎を宙へと散らす恐ろしく殺傷力のある軌跡を描く。
下手に踏み込めば冗談抜きに胴と足が物別れしかねぬ物騒な代物だ。
が、真っ赤な顔で切れ長の翠目をぎゅっと瞑り、素っ裸の白肌の露出を少しでも減らそうと長駆を丸める姿は思春期の若者でももう少しくらいは堂々としているだろうというくらいに初々しい乙女の所作。
動きに合わせてむにむにと拉げた球をたわませる淫猥な肉付きとのギャップが凄まじい。
剣振る細腕の付け根にちらちらと覗く栗色の縮れ毛もまた、なまじその肌が白いからこそ酷く目立つ。
その上、せせらぎの涼風に混ざる女の体臭は甘ったるく熟した果実を時間を掛けて醸成したワインの如く濃密な牝フェロモン。
純粋にいい匂いかと問われれば、どちらかと言えば悪臭にカテゴライズされるだろうその匂いは、しかし、牡からすれば股間を熱り勃たせずにはいられない癖になりそうな媚香として感じられる事だろう。

「だ、だから自称ではないっ! あ、あほな事を抜かすなっ!? なんなのだその新しい性癖の扉とやらはっ!! この状況を見ればわかるだろう! 水浴びだ! 水浴びをしようとしていたところに貴様が折り悪く来ただけだろうがっ!!」

きしゃーっと牙剥き言い放つも、開いた双眸の目尻に涙滴を浮かせていては迫力などあろうはずもない。
その目が何かの違和感を捉えたかの如くちらりと下方に動き

「~~~~~~ッ♡」

股間の膨らみを目にしてびくんっとしゃがみ込んだ裸身を跳ねさせた。
赤みを増した美貌を大慌てで逸らすも、ちらっ、ちらっ。
ついついそちらに好奇心旺盛なエメラルドが向けられてしまう。

ユージン > 「いや、おれだって女を喰いたくて仕方ない年頃の男だぜ。それについさっきまで軽く地獄を味わってきたんだ。
 そんなおれがだよ。今こうして目の前にこんな美味しそうなもんを置かれて、大人しくあっち向いてたりすると思う?」

がなりながら振るわれる女の剣から迸る焔は、掠めただけでも生死に関わるであろう威力を秘めているに違いない。
その危険性に対しての躊躇は勿論ある……が、いま現在この男の脳内を占めている大凡のものは性欲である。
危機から逃げたいという生存本能と、危機において生殖に励みたいという生存本能が真っ向からぶつかり合う。
そして―― スケベしたい本能が、逃避したい本能を見事にねじ伏せていた。
ふたつの本能がせめぎ合った末に勝ち残った一方は、蠱毒の儀式めいて尚更強力でたちの悪いものへと増幅される。
故に、今の男は女の本気の抵抗の前に容易く吹っ飛ぶほどに脆弱でありながら、御伽噺の英雄にも劣らぬ不敵さを備えていた。

おっとっと……。そんな調子で振るわれる焔の波をあやうくもゆらゆらとすり抜ける。
踏み込んだ爪先のすぐ手前で大地が抉れ、焼け焦げる。
しかしながら、勇気を振り絞って手を伸ばせば届く位置に、あの柔乳が待っているのだ。

(……いやもう、あの乳はおれのものという事にしてもいいのでは?)

3日もの間同じ部屋に閉じ込められたときから無意識のうちに抱いていた執着はいよいよ深刻なところまで拗れている。
飢えた野良犬が血も滴るような生肉を見て涎を垂らすように。夏の夜の闇をふらふら翔ぶ蛾が焚き火の焔に誘われるように。
女の裸体から立ち上る濃厚なフェロモンが男を捉えて離さない。

「……よし、おれにいい考えがある。いいか、クラウソニア!」

ふと、思い立ったように決然と宣言する。真剣な表情。緊張を帯びて張った堅い声。
男は自身の身に付けていた薄汚れた衣服を躊躇なくその場に脱ぎ捨てた。
顕になるのは、やや薄汚く汗臭い―― しかしながら、精悍に引き絞られた、しなやかな男の肉体。
元は滑らかで透き通るような白い肌質であったろうそれは、過酷な旅暮らしによって健康的な小麦色に染まっていた。
衣服という枷を脱ぎ捨てた事により、既に臨戦態勢だった男の分身は尚更に力強さを増して反り返る。

「この通り! おれも脱ぐ! これで、おれたちの条件はイーブンだ! 違うか!!」

クラウソニア > ぶんぶんと無造作に振っているように見えて、その実危なっかしく近付く痩躯に当たらぬように手加減された精妙な太刀筋は、このもやしがクラウソニアの初めての相手であり、軽薄さの中に意外に真摯な一面を持ち合わせていると知ってしまったがゆえの物。
だとしても、何かの拍子に掠れでもすれば致命の一撃にすらなりかねぬ聖条の中にのらりくらりと近付く動きはきっちりと斬線を避けていて、それについては羞恥と困惑の渦中にある聖騎士も少なからぬ驚きを覚えていた。

「ひぁあッ!? にゃ、なっ、何をい、いきなりっ!?」

ついには剣の間合いの奥へと入り込み、普通の武器であるならば有効打を与える事のできぬ、しかして聖剣と女騎士の膂力なれば細首一つ飛ばすに何ら問題のない斬撃を前に堂々たる宣言を放つ男。
その迫力に思わずぴたりと剣を止め、言うが早いか勢いよく脱ぎ捨てられていく汚布に再び翠目が見開かれる。
思わず見惚れた。
クラウソニアが数日の野営生活にあったのと同じく、彼もまたしばらくの間着の身着のままの生活を余儀なくされていたのだろう。
はっきりと汗臭さの感じられる至近距離にて露わとなったのは、聖女の白肌とは対象的に荒々しく日に焼けて、細身であろうともしっかりと鍛え上げられた駄肉を伴わぬしなやかな筋骨。異性の肉体。
そうこうする内、下着もろともずばっと引き下げられたズボンからばちんっと下腹に打ち付ける程の勢いで跳ねいでたのは、行き遅れの乙女の好奇心の集中していた膨らみの元凶。

「――――――あ……っ♡」

そこから放たれる淫臭に押されたかの如く傾いだ白躯がぺたんと裸尻を川原につけて、その繊手からがらんっと聖剣を取り落とさせた。
まんまるに見開いた翠瞳は恐らくは無意識なのだろう。
力強く反り返る剛直を至近距離から凝視していた。
座り込んでしまった事でずれた双脚が立膝の隙間から覗かせる陰唇が、乙女の覚えた興奮に合わせてきゅんっと収縮する様子を見せつける。