2021/05/13 のログ
■ソラム > 「______ふぇっくしょん!」
昼下がりの草原のど真ん中で盛大にくしゃみをしたのは、小柄な体格の少女。14歳ぐらいだろうか。特徴的な群青色でフードの着いたロングコート。背中には身の丈ほどあり、漆黒の片刃を持つバスタードソードが吊らされている。エストックとハンドガンは今回はお休みのご様子。巣に置いてきたようだ。
「.....だいぶ、集まってきたかな」
情報を集め、整理し、その情報を元にブラブラと散策する。その一連の流れが好きになったのか、日の照りつける草原に繰り出した少女は、ファイルを確認し、足りない情報はその場で書き込み追加する。それが彼女の一種の趣味となっていた。
「一旦、休憩...だね」
丁度よい傾斜の丘に腰を下ろすと、内ポケットから小さく赤い木の実を幾らか手に取り出すと口に放り込み。咀嚼しつつ引き続きファイルの中に目を通す。
広い草原にぽつんと一人、姿が丸見えなのは明らかだろうか。
■ネメシス > 今日の騎士団の任務は自然地帯に出没する魔物の討伐。そして山賊などの対応である。
丸見えの状態で一人で寛げば、彼らの眼にはとまるだろうが…。
「「おい、アレはこの間のだぞ。」」
「「手は出すなよ。 俺らが叶う相手じゃねえし、放っておけば害はねえ。」」
団員達の中には先日、派手に蹴散らされたことが記憶に新しい者が多数であった。
彼らは口々に事情を知らない団員達に距離を取るように伝えあう。
実際の所、丘の上で休憩中の腕が立つ一般人の相手など彼らにとっては何も旨味がない。
それよりも本来の任務が優先される。
ソラムから適当に距離を取りつつ、それぞれの隊が森の中を捜索する。
暫くして、ある一隊が森の中でゴブリンの群れと遭遇する。
「「おい、こっちだ!」」
団員同士で応援を呼びあい、笛も鳴らされる。
■ソラム > 「ん、何か、来たのかな」
森の方がさわがしくなると、遠目ながらも目を向ける。ゴブリンになどの魔物に遭遇したのだろうか。
「近くに、いるのかな。あの人」
先日街道付近にて出会った騎士団の女性。此処に拠点を構えているのかと判断すると、ファイルの別のページを開くと、特徴が一致する拠点がないか、キョロキョロと辺りを見回し探し始めるだろうか。
■ネメシス > 自然地帯の周辺には常設の拠点は構えておらず。
天幕を複数並べた簡素な拠点が広がっていた。
その中でも一番奥の天幕で控えていたネメシス。
外の様子が騒がしくなってきたと報告を受け、様子を伺う為に外に姿を現す。
「ん~~、なるほどね。
やっぱりゴブリンの一団が居たんだ。
ちゃんと始末しないといけないわね。」
報告にやってきた団員に耳を傾け、変化があれば都度報告するように指示を出し、下がらせる。
先日の一件の相手がまた現れたと言う報告も受けてはいるが、こちらは特に害もなさそうなので触れなかった。
「また来たんだ、あの子。
今度は邪魔しないでくれると良いんだけど。」
声色に剣呑さが含まれていた。
先日、戯れにちょっかいを出してきたことを思い出したのだろう。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からネメシスさんが去りました。