2020/09/10 のログ
ノウブル > 1~2 肉食動物 3~4 草食動物 5 大型肉食動物 6 魔獣 [1d6→4=4]
ノウブル > 「――――狩りの基本は、奇襲だ
獲物に気付かれる事無く、一撃で仕留める。
無用な反撃を受ける事も無く、何より、無為に苦しませずに済むからだ。
……声、と言うのは、意味が在る言葉か?
音さえ届いて居れば、どんな音色でも問題無いのか。 ――例えば…鳥の鳴き真似だとか、な。」

(女の扱う魔術の性質は、特殊な方だと感じる。
そも、魔術を扱わぬ己にとっては、魔術其の物が埒外の力だが
声、其の物に力を乗せると言うのは、まるでそう言った類の魔物の様だ、と

そう言えば、と当のは、其の声は、何らかの詠唱である必要が在るのかと言う点
ただ音で在るだけで良いのなら、動物や鳥の鳴き声を真似る事で
獲物の警戒を薄める事も出来るやも知れぬ、なぞと。

そして――治療が出来ない、と言う点については、頷いた
其れに関しては、己もまた似た様な物だ、気に病む様な事では無い。)

「……用意を省けるのだろう? なら、其の優位は誇れば良い。
―――……逃げた小動物に驚いて、暴れている。
恐らく…、……猪か、鹿か。」

(――出来る限り、小さな声で。
女へと、推測を伝えた後で、ゆっくりと歩みを再開する。
出来る限り気配を、足音を消す様にと促しながら、近付く気配の下
薄暗い木々の先を、右往左往しながら走り回っているらしき「何か」を
目視できる距離まで近付き、大きな木の幹から、其の姿を伺えば

其処には、まるで踊りを踊る様に、其の場で跳ね、ステップを繰り返し
小動物の群れを避ける、大鹿の姿が在るだろう
立派な角は、雄の証。 辺りを騒がしく移動する小動物の気配に紛れて居るからか
未だ、此方には気付いて居ない様子だった)。

シンディ・オーネ > 「…そうなのよね、私の魔術で『奇襲』しようとすると、必ず一拍手前の『声』で気付かれる。
 実際には発声の前に魔術の設計図みたいなものを外から見える形で描かないといけないから、
 魔力を感じられるものにはその時点で『何かしている』のが分かるし、同じ魔術の使い手なら『何をしようとしているのか』までバレるわ。」

いわゆる魔獣と呼ばれるようなものはそれを感知するかもしれない。
どころか、一般的な獣でさえ野生の勘というようなもので察知するかもしれない。
弓の方が優秀だろうと、狩りているそれをポンポン叩く。
…が、鳴きまねか。 その発想は無かったと目を丸くした。

「――いい。いいわね、鳴き真似、凄くいい。 そう、音声魔術の『声』はただの媒体よ。
 儀式魔術の一言一句間違えずに唱えないといけない呪文じゃない。
 私の呼気で、私の声帯が空気を震わせる、その届く範囲が魔術的に私の一部として扱われて、
 構成の現実化に必要な魔力を伝播する。」

技術の習得は努力と運だが、素質は先天。
薄まりに薄まっているが血統が魔術の根幹にあるとなると、ノウブルの捉え方は本人以上に的を射ている。
ご先祖様のどなたかはそういうものだったのだろう。

――鳴き真似か、ある程度の声量でやるにはどんなのが良いだろうと、アドバイスを求めようとするがそれはまた後で。
森が一際ざわめいて、しかし鹿か猪と聞くと、それでこんな音が鳴るものなのかと、自分の緊張を自覚した。

息も殺して可能な限りそろりそろりと後に続けば言う通り。
跳ねる大鹿に、何か厳かなものを見たような気分になってしまう。
綺麗だなあ、とため息がこぼれそうになるがそれも抑えて、あれは獲物かとチラッチラ。

ノウブル > (声の魔術、其の性質は恐らく、本来ならばもっと議論を重ねる余地が在るのだろう
其れでも、全く知らぬのに比べれば、この一瞬のやり取りは非常に有意義だ
声さえ伝わるならば問題無い、と言うのなら、やりようは増える。
幸いながら、動物の鳴き真似は後々にでも教える事が出来る物だ
動物に合わせて無数の音を覚える必要は無い、この森で在るならば
無害である野鳥の鳴き声一つでも、真似る事が出来れば十分だ。)

「――――――場合によっては、鳥笛や犬笛でも代用出来るやも知れんな。
御前の喉が必要、と言うのでも無ければ、だが…。
……申し分無い、狙い目だ。 後を考えるなら、爆音よりも光や電撃が良い。
――――やれるか?」

(奇襲には十分な距離、そして機会。
とは言え、何の策も無く飛び出せば、向こうも反応するだろう
普段ならば、事前に仕掛けた罠へ誘導する、或いは自ら弓を射るなぞ試みる所だが

後ろを振り返り、女へと促せば。 先んじて、己が見本を見せる様に、小鳥の鳴き真似を響かせよう
別段、同じ音を出せずとも構わない。 もし、音に乗せるだけで良いのならば
己が鳴き真似に合わせて、女の音を、魔力を、到達させられるか、と)。

シンディ・オーネ > 「ああ、笛はダメみたい。口の前に筒を持って来るのは有効だけど。」

射程を伸ばすという意味では、口の周りに手で壁を作るのもアリだが笛はダメ。
出来れば楽ちんなのにねと首を振り、ここはとってもヒソヒソ声である。

あれが獲物と指定され、方法もオーダーがあればそのように。

「光でいく。発生地点は鹿の前方、やられないでね。」

味方がいると咄嗟には使いにくいのがこの手の魔術。
まさか大丈夫だろうけど突如発生する目潰しにかかってくれるなと念を押して。
身を乗り出し、ほんのわずかな間で分かる者にしか分からない準備が整った。

「……。 ちー―――っちちちー」

いくぞと頷いて… 真剣だが、ちょっとわざとらしい。それに、大きい。
もっと小さくても音は届き有効なはずだが、こういう使い方をあまりしてこなかったのだろう。
が、そんな事を考える間もほとんどなく。
間の抜けた声が響くや否や、鹿の前方で音もなく閃光が炸裂した。

森を数秒真っ白に染め上げ、木々の影は焼け付くよう。
最前の比でなく森はざわめき、その中で次に何が起こるかと身構えた。

「――雷撃? 皮をいためるかもしれないけど。」

鹿は悶絶しているか、あるいは暴れるのであればもう一発いっておくかと。

ノウブル > (なるほど、と、此処は頷いた。
実際に、女自身の発する音でなければ為らないと言う事か
楽器等が使えれば、また利便性も向上したのだろうが、其処は致し方ない
目前、次第に小動物の波が収まりつつある中で、きっと、奇襲には最後の機会
味方が発生させる閃光を、態々見つめて視界を飛ばしたりはしないと
女に向けて、やれ、と許可を出したなら――其の瞬間、鹿の位置と距離を測った上で眼を瞑り。)

「―――――……! ……思った以上だな。
問題無い、十分な隙だ。」

(―――炸裂する閃光は、瞼を閉じていても其の明るさを感じ取れる程
此れが爆音で在ったなら、この辺りの小動物は皆引っ繰り返って居たかも知れぬ
騒がしさを増した森の中、耳を澄ませるは鹿の足音に
ステップを踏んで居たその足音が、閃光の瞬間乱れ、縺れ
転ばぬ様に地面を踏みしめ、しかと立ち止まった其の、刹那に。

―――木陰から、矢の如くに駆け、僅か数歩の足音で鹿の懐まで距離を詰めて。)

「―――――痛みは与えん。」

(伸ばした片腕が、角を掴む。
そして、鹿の首元を掴んだもう片方の掌が、其の頸椎を正確に捕えて

――ごきりと、骨を握り砕いた。

一瞬、痙攣した鹿の身体が崩れ落ち、重ねて頸動脈を締め上げる指が、其の息の根を即座に奪う
程無くして――鹿は、動かなくなるだろう。
首から手を外せば、目立った外傷も無く、美しい毛並の獣が地面に伏す。)

「―――……罠を使うと、暴れたり、脚に傷を負わせるからな。
一瞬でも、視界を奪えるのは便利な事だ。 ……良いぞ、運ぼう。」

(女は、如何して居るだろうか。
後ろを振り向き、声を掛ければ、まだそう離れてはいない先刻の野営地まで
一旦運んでしまおうと促すだろう)。

シンディ・オーネ > 閃光の後はどうにかしてくれるのだろうと思ってはいたが。
確かに、そうしているのを見ると他にやりようもないような気がしてくるが。

文字通り獣のように飛び出し組み付き迅速に不穏な音が響けば、
鹿の大きさに対してそれを行う力がどれほどのものかと、感心と同時に、徒手の相手をどこか侮っていたと思い知る。

「――さ、さすが、鮮やか。」

周囲への警戒も一瞬忘れて拍手でもしようかという気分になり、いやいやと辺りを見回した。
とりあえず、気分を害した何かに襲われるような事は無いか。
そもそも私達は今この辺りで、かなり静かにしている部類だろうし。

「脚の傷くらい―― と思っちゃうのは素人なのね。
 えー… ええ、運びましょう。ええと…?」

立派な大鹿が横たわる様には、肉屋を眺めるのとは違うものを感じる。
跳ね回る姿に厳かさすら感じたそれが、生まれてからの今までを経てここで終わった。
その実感に、いただきますと首を垂れて。

さあ運ぼう!と気合を入れるが、さて持ち方は?
解体が先ではないのかとまごついたりしながら、教わってキャンプまで。
こういうのの運搬も、魔術では雑になるため力仕事である。

「ちょっ… 重た、い…!」

どんな持ち方であれ重労働。

ノウブル > 「――――血の匂いが残る。
血の匂いは他の獣を呼び寄せる。 魔獣も含めてな。」

(解体が先、と言う考え方も在る。
何方も利点が異なり、其のやり方は人によって違う部分
己も、もし此処が、更に拠点から離れていた場所であったなら
先んじて解体し、要らぬ部位を捨てただろう。
だが、其処は普段よりも、一人多い点を利用しなければ、だ。

女が、招かれる儘に鹿を抱えようとするなら、己は鹿の胴体を肩へと担ぐ形で、ぐい、と抱え上げ
同じ様に、肩で担げと指示しつつ、己が先んじて歩む速度を調節しながら、キャンプへ。)

「―――――血を抜いて仕舞えば、可也軽くなるんだがな。
今回は出来るだけ、血も使う。 ……鹿の革だけでは、防具には心許ないからな。」

(着心地は良いんだが、と、そんな一言を零しながら
其れまで来た道を、来た時よりも時間を掛けて、後戻り。
獣道が在る故に、足元は然程問題は無いだろうが、矢張り女にとっては重労働には違いあるまい
洞窟の傍まで、また時間を掛けて辿り着いたなら、洞窟の中へと運び込み。)

「―――――よし、降ろせ。 ……御前、解体を見た事は?」

(地面へと降ろした鹿は矢張り、角を含めても大きく、優美
だが、其れを食らいながら人は生きて行く物なのだ)。

シンディ・オーネ > 「なるほど。」

血のニオイ、と言われてそれは危険と納得するが、その後に出て来る血の用途はそれを招くためだろうか。
膂力は多少鍛えられているけれど、取っ組み合いと運搬では違う。
よいしょよいしょと持ち方などに苦心して、時に迷走すればヘンな形になったりするが、
庇いながらリードしてもらえれば最後までへばる事はなく。

浅い洞窟で重荷から解放されると、伸びをして唸る。
到着時の流れを繰り返して涼をとりつつ、たまらずスーツの前など開けたくなるが、
ちょっとノウブルを意識して自重した。

「っあー――…!
 あるわよ、羊とか。
 兎や鳥なら自分でも…」

とはいえ、大きな解体はお祭りとかでなのであまりじっくり見ていない。
小さな解体は必要に迫られた素人レベルで、まさか解体に気持ち悪くなったりはしないつもりだが、
手伝いとしては常識に欠けるところもあるかもしれぬと、そばに屈み込む。

…立派なものだなと改めて毛皮を撫でて。

ノウブル > (意図的に其れを招くのと、無差別に招くのとでは違うと言う事
元より狩りと共に生きている己とでは勝手も違うだろうが
矢張り普段から鍛えているが故なのだろう、女も女で、慣れぬなりにへばらない
気遣いはするが、其れでも、この状況を望んだのは女なのだ
なら、確りと協力して貰おう。)

「―――――そうか、なら良い。
先に血を抜いて、器に移す。 其処に桶が在るだろう、持って来てくれ。
終わったら、解体する。 興味が在るなら、見て置け。」

(腰へと手を伸ばせば、其処に携えたナイフを掴む
鹿の胸元へと、刃先を押し当て、心臓部めがけて突き立てる
女が器を持ってくれば、傷口付近に其れを置き、程無くして――血抜きが始まるだろう

獲物が息絶えた後の血抜きは、本来難易度が高い物だが
其処は――きっと、慣れの度合いが違う
器へと十分に鹿の血が溜まったなら、後は洞窟内に血を流し
程無くして、皮剥ぎと、解体が始まる
女へは其の間、解体の手順と、必要に応じて、獲物を抑えているように求め

――鹿の大きさ故に、通常の鹿の解体よりも、時間が掛かる。
だが、きっと、食料と言う点で言えば十分な肉が手に入る事となる。)

「―――――……思ったよりも上手く行った。
此れだけ在れば、少なくとも此処に居る間、餓えはしないだろう。
……大分余裕が出来るな。」

(――内臓を抜き取り、丁寧に切り分け
剥いだ革を引き延ばしては、洞窟へ立てて在る、乾燥用の竿へと掛けて貰おう
後は、骨と肉を部位別に切り分け、て行く作業を、黙々と
或いは其の段で在れば、女にも手伝って貰うやも知れぬ。
料理は出来るのかと、戯言めいた問いも、響くだろうか)。

シンディ・オーネ > 助手に徹して器を構えたり鹿を押さえたり。
せっかくなので見学させてもらうが、食いつくほどではなく、かと言って軽口などもなく生真面目に淡々と。

「…ノウブルの、刺青? その模様は。
 私は、知っておいた方が良い事はある?」

血抜きも終わり作業が少し流れに乗ったかなというところで、今のうちにという感じで口を開いた。
魔力を感じなくもないような気がするのだけど、それはもしかしたら今ではなく、先日ステッパーズ遺跡で、
魔術的な罠の中で肌を重ねて感じた事だったかもしれない。

ノウブルは斧の戦士で狩人、と今の所それだけで済ませているが、
自分のように何か特性があるのだろうかと。
あったとして、知らなくて良いと判断されるなら追及するほどでもない気掛かり。

「それより、無駄にしないかが心配ね。」

お肉の話には嬉しそう。
干すなり燻すなどして保存しようかと、そんな話をするくらいなので料理も一応最低限は。

「熱を通せば食べられる、くらいの感覚を料理と言って良いなら出来る。
 男親と二人で、その人もあまり食には熱心じゃなかったから、
 食卓の体裁を整える事は出来ると思うけど… いやそれもどうかしらね。
 期待しないで、とは言っておくわ。
 アニーは喜んでくれるけど、自己評価はそんなでもない。
 王都は屋台も安くて美味しいし、だんだん作る気も… んん、がんばらないと。」

あまり生活力の無さそうな話になってしまいそうで咳払い。

「こういうのはノウブルこそ美味しい頂き方があるんじゃないの?」

教えてよ、と何でもこんな感じでアレだけど、ここはもう彼の家みたいなものだろうし。

ノウブル > (一瞬、作業の手こそ止まりはしない物の、視線が女へ僅かに向いた。
僅かな間を置いて、そうだな、と一言が響き。)

「―――――狩人の証だ、そして、俺を狩人足らしめる。
……俺が、魔術を使えぬ理由でも在るか。」

(――はっきりとはしない物言いだったが。
だが、女が己が紋様に、何かを感じ取ったとて不思議は無い
隠さねばならぬ理由は無いのだが…僅かに、また少しだけ考えてから。)

「俺は、所謂狂戦士だ。
普段は此れで、己自身を抑えているがな。」

(――端的に、では有るが。 伝えて置こう。
其れが、少なくとも相手への、己なりの信頼を示す物として。
紋様が己が力を引き出し、そして紋様が己が力を抑え込む
その仕組みは、この大陸に置ける魔術の其れとは異なる系統を持つ物
名も知られぬ部族が、一族の戦士に与える宿命其の物
或いは、肌を重ねなければ、気付く事も無かったやも知れぬが。

食料に出来る肉をまとめ、仕込みの準備をする。
女の料理の腕前は知らぬが、最低限出来るなら問題なぞあるまい
洞窟の前には、既に幾度か使った気配の在る焚き火の跡が。)

「――――――俺は、基本余り味に拘らん。
肉が在れば、必要なら焼いて食らう。 余れば干したり、燻製にする。
――塩と香草位なら、用意出来るがな。
美味い物が良いなら、料理屋に持ち込むのが一番だ。」

(鮮度では負けないが、と、此方は此方で生活力がと言うより
野生力が高いせいで、似たり寄ったりか
そうして、最後の肉片を解体し終えれば、漸く一息を零してナイフを仕舞い
ゆっくりと立ち上がってから、森の明るさを確かめて。)

「―――まだ早いが…、……今日は仕込みに費やしても良いか。
……俺は火を入れる。 其の間に、必要なら水でも浴びて来れば良い。」

シンディ・オーネ > 「……。」

いまひとつ要領を得ないが、話してくれる言葉を聞いておこうと耳を傾けている。
見た目の印象通り部族的なものなのか。
しかし魔術を使えないとはどういう訳か。
体系が多岐に渡る魔術全般の行使が妨害されるとすれば、
それは彼の魔力に纏わる全てがその紋様に回されているという事だと思うけど。

考えるような様子には、言われていないのだから聞くことはなかったかなと少し後悔する。
自分ばかり語るのではと思ったのだけど、魔術師のそれと、戦士だと名乗る場合に想定される能力には幅に差があって、
身体能力が機能そのままに出力強化されるという事なら、詳細を知らなくても構わないのだ。
出来る事というか、果たす結果に大きな差が無いのであれば。

「…分かった、紋様が傷ついたら気をつけろとか、気が立ってる時はどうしろとか、そういうのは無いのね。」

狂戦士と聞くと、その具体的なところは分からないがイメージはある。
術式で抑えられていると言うなら過度に不安がったりはしないが、
ノウブルが一人でやっていたのにはこの事情もあるのかと思うと、
対応策は無いのだなと、質問ではなく確認するように言ってしまった。

しかし忌避するという態度ではなく、それならそれで、こちらも好きに対応するというさばさばとした。
なお、紋様によって抑制された狂戦士という解釈である。

「新鮮なら、それだけである程度はいけるでしょうしね。
 あ、チーズあるわよ。」

さらりと料理の話に戻り、基本的にはノウブルに合わせながら動く形。
干し肉作る準備などはうっかりしていたが、どうやって食べましょうかと嬉しそう。

「――ん…? んー、そう? じゃあ、お言葉に甘えて。実はけっこう気持ち悪かったのよ。」

準備をノウブルに任せてしまうのは、ここまでリードされていて少し申し訳ない気もしたが。
そんな遠慮よりも、スーツの不快感の方がいささか勝る。

さほど危険の無い環境なのであれば今日はもう平服に戻るつもりで、それじゃあお先にと水場へ向かおう。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林地帯」からシンディ・オーネさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林地帯」からノウブルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林地帯」にノウブルさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森林地帯」にシンディ・オーネさんが現れました。
ノウブル > 「―――――……必要無い。
段階を上げるのは、俺自身の意思だけだ。
だが…もし、俺が段階を上げたなら近付くな。 暫く、放って置け。」

(理性を失う程の「解放」を行う事は、余程の事が起こらぬ限り無いだろう。
無論、平常時で在れば紋様が自らに与える悪影響はない
危険を負って脅威を排除する為の力――故に
狂戦士、と言う一言で想起される印象で、凡そ間違ってはいないのだ
実際は、紋様こそが自らを狂化させる、と言う点では有るが――些細な違いでしかない

興奮を鎮めれば良いのだが、如何すれば良い、と言う具体的な方法なぞ知らぬ
少なくとも、此れまでに己が「狂化」した其の後は、周囲には、何物も残らなかったのだから。)

「持って来たのか。 なら、後で貰おう。
付近に獣は居ない筈だ。 だが、何か在れば知らせろ、直ぐに向かう。」

(基本的には、この付近が安全であると言う下見はしてある。
だが、此処が人の手の入った土地では無い以上、絶対、は無い。
遠く離れてはいないが故に、駆けつけるのは容易だろうが
兎も角、火が出ている今の内にと、女が水場へ行くのを見送ろう

そうして、己は焚き火の周囲へと戻り、火起こしを始める
枯れ枝や木の葉と言った着火材には困らぬ場所
布袋から取り出した火打石を、がちり、がちりと打ち鳴らしながら火種を作る

女の背後に、きっと其の音が幾度か響いた事だろう)。

シンディ・オーネ > 「分かった。」

選択的にそうなることが出来る特性であり、引っ張り出されてしまう性質のものではないと認識する。
対処について説明されないのは、出来る事など無いのだろうと。
我を失ったように見えたら距離を置いておこうと考えて、暴走したノウブルがそれを許すだろうかと危ぶむと、
先ほど大鹿を仕留めた俊敏性が頭を過ぎる。

…逃げろ、ではなく『放っておけ』なので、大丈夫だろうと言い聞かせるが。
それも一人でいる理由なのだろうなと察した気になった。

「ありがとう、大丈夫よ。」

よく使うベースキャンプであるのなら、それほどの危険も無いだろうと。
気遣う言葉に、お先にと返して水場へ向かった。

一応木陰などに入るつつしみを見せて、レザースーツを脱ぐ。
「焦熱、乾燥、清めよー」なんて呟いているのは魔術によるお手入れ。
一応周囲を気にかけながら、アンダーウェアの洗濯も兼ねてそのままざぶざぶ水に踏み入っていく。
スーツの圧迫感から解放された身体に冷たさが心地好く、くーと唸るが長居はできない。

手早く、なので力強くばっちゃばちゃと身体を流して、この場ではそんな、トラブルとかは無いか。
泉は穏やかに、ちょっとした何かは新たに住み着いたりしたかもしれないが、きっと稀な事。

【稀な事】1d6:1でスライム

シンディ・オーネ > [1d6→3=3]
シンディ・オーネ > [1d6→1=1]
シンディ・オーネ > *申し訳ありません。反映に時間がかかっているようです。
せっかくですが1回目のダイスを採用。何事も無く、普段着のカーペンター感がある長袖長ズボンで戻ります。

ノウブル > (―――女から、判ったと声が返れば、双眸を細めた
狂戦士と言う存在を、そも、冒険者の集団は厭う傾向に在る
元より何が起こるか判らぬ旅の最中、制御出来るかも判らぬ戦力を引き入れる事が
どれだけリスクで有るかを判って居るからだろう。
大丈夫だと告げたとて、其れを鵜呑みに出来る程の信用も無い
故に――単独行動が、通常であったと言うのも在る

着火材に燃え移った火種を、注意しながら大きくして行けば
恐らく女が戻る頃には、赤々と燃える焚き火が出来上がって居るだろう
其の辺りから拾って来た枝の束を、定期的に放り込みながら火を保ち。)

「――――――………戻ったか。」

(気配に後ろを振り向けば、其処には普段着の女がいた。
先刻までの全身着に比べれば雲泥の差だろう通気性
表情も、随分さっぱりした様子に見えれば、焚き火を示して。)

「濡れた物が在れば、少し離して干して置け。
近過ぎると肉の匂いが移る、気を付けろ。」

(告げれば、洞窟の壁面へと立てかけて在る木材を指さした
地面に突き刺せば、物干し竿の様に使えるだろう
火の真横でなくとも、自然乾燥よりは遥かにマシな筈だ)。