2020/03/18 のログ
ボブ > (何とか火を点け、暖を取れる状態になれば男は雨が染み込んだシャツを脱ぎ、
上半身の肌に幾多刻まれた古傷を晒しながら、シャツを絞り、とりあえずの水気を払っていけば
シャツを岩肌に貼り付け、焚き火の傍に石を持っていけばその上に腰を下ろし、焚き火に当たっていって)

「はあぁぁ~~~、あったかっ……、こうして火に当たっていると少しは気が休まるな」

(両の手を擦り合わせては、その手のひらを焚き火の火に寄せて、少しでも身体が暖まる様に色々していく男)

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にリムリアさんが現れました。
リムリア > 早春に芽吹く薬草を摘みに森へとやって来てのは良いのだけれど、
この時期の天気はころころと変わってしまう。
朝のうちは晴れていたのに、急な雷雨と嵐に用意していた雨具ではどうにもならず。
雨宿りできそうな場所を探して彷徨うこと半刻ほど。
ようやく休めそうな洞窟を見つけたのだけれど。

「この雨だもの……先客もいるよね。
 山賊とかじゃないと良いんだけど………」

立ち込める雨雲にすっかり暗くなった森の中に、洞窟から灯りが漏れているのが見える。
そのおかげで洞窟を見つけることが出来たのだけれど。
先客がどんな人物かは分からない。降りしきる雨の中で、そっと中を窺ってみようと近づいていき。

「―――きゃっ!?」

洞窟の入り口まで近づいたちょうどその時、近くの大木に雷が落ちた。
辺りを劈くような轟音に、思わず悲鳴を上げてしまって。

ボブ > (両手を焚き火の方に突き出して暖まっていれば、ドンッっ!!という鈍い音と共にメキメキっという気が軋む音がし、
その物音の大きさに消えそうに放っていたが、悲鳴のような声が男の耳に届けば、座っていた岩から腰を上げて)

「ん?  誰か雨宿りに来たのかな?」

(軽く首を傾げつつ、入り口の方へと行ってみれば入り口の岩壁に縋りつき、
へたり込みそうなのを何とか堪えている少女の姿がそこにあって)

「大丈夫か? 付いていないよな、お互い。
雨に降られるなんてな、そこだと冷えるだろう、奥の方に来いよ、火を点けているから暖まれるぜ」

(少女の方へと右手を差し出しつつ、同じ災難にあった同士として暖を取るように勧めていく男)

リムリア > 幸い雷が落ちたのは近くといっても、少し離れた場所らしい。
それにこの大雨なら山火事になるようなこともないだろう。
突然のことに腰を抜かしてしまったけれど、危険がないらしいことを確認すると、ほっと安堵のため息を吐いた。

「ひゃっ!? えぇ…っと……その、あの……」

気を抜いた瞬間に、洞窟の奥から声を掛けられ、ビクッと変な声が出てしまう。
振り返ると、そこには男の姿。それも山賊と見間違うような古傷だらけの。
言葉ばかりは気さくではあるけれど、裸体を晒した男にすぐさま返事が出来ず。

「くしゅん…ッ」

けれども、洞窟の入り口で立ち尽くしている間にも、濡れた身体から熱はどんどん逃げていく。
くしゃみが漏れると、小さく身体を震わせ。
このままこの場にいるよりはと、恐る恐る男が示す洞窟の奥のほうへと付いていくことに。

ボブ > (右手を差し出し、洞窟の奥へと誘ってみせるが、ちょっと尻込みするかの様子を見せていた少女の事を
眺めていたが、くしゃみをした事を契機にしたかのように男の案内で焚き火を焚いた場所まで付いてくるのを確認した上で)

「まぁまぁ、座って火に当たれ。
俺はここから少し山寄りの村に住んでいる木こりのボブってもんだ。
雨が晴れたらウチの村に寄っていってくれよ。
嬢ちゃんと同じ様な年頃の娘さんがいる家から替えの服を借りられたら風邪も引かないだろうしよ」

(つい先ほどまで男が椅子代わりにしていた岩に座るように示しつつ、男は自己紹介をし、
更には少女の着替えの手配までするつもりがあるような言葉を発してみせていって)

リムリア > 示されるままに洞窟の奥へとついていくと、そこには焚火がひとつ。
ぐるりと見渡してみるけれど、他に人影は見当たらない。
どうやら山賊ではなかったらしい。となると、冒険者……?
鍛えられた身体付きからそうとも思えるけれど、火の傍に置かれた荷物はそうは見えず。

「えっと、ありがとうございます。
 王都に住んでいるリムリアって言います。
 薬草を摘みに来たんですけれど、急に降られちゃって……」

相手が名乗ると、幾分警戒も解けたようにぺこりと頭を下げる。
こちらの事情を説明しながら、すっかり雨に濡れて重くなってしまったローブを脱いで力任せに搾る。
水を含んだ厚めの生地は、少女の細腕では搾りにくいことこの上ないけれど、それでも染み込んだ雨水が滴り落ちる。

ローブの内側にまでしっかり染み込んでしまっていたらしく。
中に着ていたシャツもすっかり肌に張り付いてしまっている。

「そうさせて貰えると助かります。
 このままだと風邪ひいちゃうのは確実だし……」

岩に腰かけ、火に当たるものの。濡れたままではやはり寒いのか、しきりに肌を擦り合わせ。

ボブ > (こっちから名乗りを上げれば、少女の方も名乗りを上げ、なぜこの山中にいるかの理由まで教えてくれて
それを聞いた上で頷きをしてみせていけば)

「ははっ、山に慣れているはずの俺ですらこの急な雨は読みきれなかったからな、嬢ちゃんもついてないな」

(カラカラッと軽く笑い上げていくが、ローブを脱ぎ、その生地にしみこんだ水を絞り込んだ少女の服は
すっかり濡れていて、肌の色が服からも透けて見えてしまえば、男は少女から視線を逸らして)

「あぁぁぁ~~~、これだけの雨だ、もしかしたら野生の動物もこの洞窟に雨宿りに来るかもしれないな。
俺は少し入り口側の方で動物などの侵入者なんかが来ないか見張っていくわ。
でもこの洞窟で一人だと心細いだろうから、声が届く範囲で留まるから、そこで話なんかでもしながら服でも乾かそうや」

(男は焚き火の傍から離れるという意思表示をし、焚き火たと持っている場所から少し離れつつ、
服を乾かすという文言を伝えていけば、男は見ないから服を乾かせという気遣いをしてみせ、
とりあえず会話が出来る程度の距離をあけていく男)

リムリア > 「ようやく暖かくなってきたかと思ったら、この雨ですもんね。
 また冬に逆戻りかなぁ………」

寒の戻りというか、三寒四温というか。春の訪れは近づいてきてはいるのだろうけれど。
それでも、今この時だけを言えば、吐く息が白くなってしまうくらいに冷え込んでしまっていて。
濡れた服も絞ってしまいたいけれど、さすがに男の人の間でそんなことも出来ず。

「え……あ、ありがとうございます。」

視線をこちらから逸らされたのには気づいた。
その後に続けられた言葉に、嬉しそうな笑みを浮かべて、感謝を紡ぐ。
男が少し離れると、肌に張り付いたままだった服を脱ぎ。
先ほどと同じように染み込んだ雨水を絞っていく。

「うぅ……これは皺になっちゃうかなぁ……」

パンパンと生地を伸ばす音が響く。
男が洞窟の奥へと視線を向ければ、火に照らされた少女の白い肌が見えるだろう。

ボブ > 「まぁ、少し冷え込むだろうが、そのあとまた暖かくなる、春ってヤツはそうやってやって来るもんだ」

(気候に関しての雑談をし、このまま少女が濡れたい服を着ていたら春になる前に風邪を引いてしまうと思い、
男は上半身裸、下ズボンといった格好のまま、岩壁の向こう側へとその姿を消していって)

「まぁ、とりあえず生乾きくらいまで乾いてくれれば、ウチの村まで行くまで何とかなると思うぞ。
服の皺に関しては……それはそっちが王都に戻ってから洗濯屋に一任してくれ」

(男は本当に獣が洞窟に入ってくるかもしれないという警戒の元、視線を入り口の方に向けつつ、
少女との雑談をし、こんな洞窟に1人で残していくなんて事はしないという感じで話を持ちかけて)

「そう言えば、薬草取りとか言ってたけどお目当ての薬草は取れたのかい?
春が近付いて草木が芽吹き始めたが、その分、お目当てじゃない草も多く生えてて探し辛かったんじゃないのか?」

(一つの事に留まらず、色々話題を振ってみせていき、少女に心細さを感じさせないように話し続けていく男)

リムリア > 「それでも、早く温かくなって欲しいです。
 寒いと外に出るのが辛いですしね。」

のんびりと会話しながら、脱いだ服を火に翳す。
すぐに乾きはしないけれども、それでもそのままよりはマシというもの。

「皺と煙の臭いが付いちゃうけど……仕方ないですね。
 帰ったらどうにかします。洗濯屋さんに頼むとお金もかかりますし……」

生地が傷まない程度に、薬草水に浸けてから洗濯すればどうにかなるだろうか。
その後は風通しの良いところで陰干しに。
帰ってからのことは後で考えるとして、生乾きにはまだ少し早いけれど、
いつまでも寒いところに居て貰うわけにもいかない。
そそくさと、湿った服を着なおし。

「お待たせしました。もう大丈夫です。
 探してた薬草は見つかりはしたんですけど……ちょっと量が足りてないです。
 んー……それはそれで採っちゃうから、大丈夫です。」

この時期のお目当て以外の新芽は、たいていが食用に向くもの。
むしろそっちを摘むのに時間をかけてしまって、雨が降ってきてしまったともいう。
そんな内実は語らずに、「軽く茹でてオイルで味付けすると美味しんですよ」と付け加え。

ボブ > 「今は早く温かくなって欲しいとは思っているけど夏になったら早く涼しくなって欲しいと思うのが人ってもんだけどな」

(ヒンヤリと冷たい岩壁に背中を当てつつ、少女との会話を続けてつつ、
入り口の方に視線を向けていた男の目には徐々に雨足が弱まっているのが見えていて)

「まぁ、洗濯代が掛かるのは仕方ないと諦めるしかないさ。
数日間ベッドで寝込む事に比べれは100倍マシだと開き直るしかないな」

(そう話していれば少女からもう服を着たという意思表示を示され、男は焚き火の傍へと戻ってくれば岩肌に貼り付けていた
自身のシャツを着込み、古傷だらけの物騒な肌を隠していって)

「おぉ~~、そいつらの新芽も芽吹いてきてたんだ。
村に戻ったらおかみさん衆につたえてやらんと……、おかみさんたちもそいつらの芽吹きを楽しみにしてたから」

(少女が見せてくれた薬草と草の新芽を眺め、男の視線は新芽の方へと向き、ちょっと食欲に傾いた言葉を洩らしていくが、
ふと思い出したようにパンッと両の手を合わせて叩けば)

「そうそう、後もう少しで雨が止みそうだよ。
そうしたら村で本格的に暖まってもらって、着替えをしてもらったら、王都まで送ろうか?」

(まだ雨は止んではいないが、男が住む村を経由して王都に向かう案を提案していく男)

リムリア > 「まぁ、寝込むよりは良いんですけどね。
 それでも、できればお金は残しておきたいです。」

寝込んでしまえば、薬代もかかる。
通常の熱さましや風邪薬などは、薬草を干して煎じたものくらいは自家製で用意してある。
けれども、それも効かないときは、やはり本職の手によるものに頼らざるを得ないわけで。

「日当たりの良いところとかは、もう結構生えてましたよ。」

村でもやはり早春の山菜は人気らしい。
村の人なら根こそぎ採ってしまうなんてことはしないだろう。
そう信頼して、見かけた群生地を伝えて。

「良かった……
 このまま一晩くらいは覚悟しちゃってました。
 ―――とりあえず村までご一緒させてもらって良いです?」

王都まで送ってくれるという親切な相手。
そこまで言葉に甘えてしまうのもいかがなものか。
少し考える仕草を見せて、とりあえず村まではお願いすることに。

やがて雨が止めば、水を含んで滑りやすくなった森の道に二人の足跡が残され―――

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からリムリアさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からボブさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここはメグメール、自然地帯。
時間帯は、まぁ、陽の高く昇った日中だろう。
そう奥深くでもない、危険でない訳ではないが、駆け出し冒険者でも来るような場所。
木々の茂る、そんな森林の中、そこに少女は居た。

「時に、こうした時間と言うのも、大切なものじゃのぅ。
これで、更に暇潰しに良いものが見付かれば、なお良しじゃが…
まぁ、そこまで贅沢は言えまいか」

木々の隙間から、ちょうど陽の差す小空間。
気紛れの散歩をしていた少女は、丁度良い休憩場所と、草むらの上に寝転び休憩中である。
うん、なかなかに心地良く、気分も良い。
ゆらゆらと尻尾を揺らしながら、そんな一時を楽しんでいた。