2019/07/08 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 偶には、修行とかそういうのではなく、単に釣りに興じたい。
そんな訳で、今日は街道沿いにある渓流で、のんびりと釣りをしていた。
この辺は知る人ぞ知る穴場。
今は人は居ないが、もしかしたら誰か来てもおかしくはない。

「ふんふんふーん」

此処に来る前に適当に捕まえたミミズを釣り針につけて、ひょいと川に投げる。
後は釣り竿を支えながら、後は地面に座って待つだけだ。。
別にサバイバルしている訳じゃないから、釣果を焦る必要もない――川のせせらぎや鳥の声を聞きながら、のんびりと。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にクレス・ローベルクさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 男の仕事は、ハードなものだ。それは、肉体的にという意味でもあるが、精神的にもそうである。
男の対戦相手は常に移り変わる。強者弱者が入り乱れ、善人悪人の区別もない。
時に善人[ベビーフェイス]として悪人と戦う事もあれば、悪人[ヒール]として善人を犯す事もある。
一人一人に異なる事情があり、理解すべき嗜好があり、鑑みるべき特質がある。
それらを利用し、時に無視し、男は試合を作り上げるのだ。

「まあ、そういう仕事を選んだ自分が悪いんだけど……損な役回りだよなあ」

こうして、誰も居ない場所でなければ口にできない事だ。
仕事は楽しい。だが、その仕事によって、男は損をする。
絶対的な敵を憎むことも、絶対的な味方に頼る事も出来ない男が、唯一愚痴を吐けるのは、恋人か――或いは物言わぬ大自然ぐらいしかないのかもしれない。

クレス・ローベルク > ――男の釣りは続く
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/花咲き乱れる草原」に幻鏡の迷宮さんが現れました。
幻鏡の迷宮 > メグメール自然地帯

其処には昨日まで存在しなかった数多の花が咲き乱れる草原がある。

それは季節土地柄問わず有り触れた花から薬師や錬金術師など専門の職に就いた人間にしかわからない花など、それが全て一箇所に集まり、一斉に花咲かせ夜風に花弁を揺らしている。

――だが、どれもが異常である。

太陽の如く鮮やかな橙色の花、月の光を浴びて輝く青い花、純白の百合に真紅のバラに、どれもこれもが確かに咲いているのだが、そのどれもこれもが毒々しい紫色の花弁をしている。

此処はただの花咲き乱れる草原ではない。
禍々しく妖しく見る者を魅了し毒する、迷宮が生み出した毒花の草原であった。

虫の音なく、音があるとすれば夜風に吹かれて花々が擦れ合う音、草が重なり合う音くらいであろう、どの花も人間の股下程度の高さに生え揃っている為、余計に花々や生い茂る草が擦れ合う音が草原に広く響き渡る。

あるけばその毒々しい花々は迷い人を歓迎し、中心に進めば進むほど珍しい花弁の形をした希少な花が出迎えるだろう、ただ中央に進めば進むほど花の茎は背高くなり……深みにはまれば外からでは姿を確認できなくなるだろう。

青く輝く月明かり、蠱惑的に開き咲き乱れる花々、今宵この草原に迷い込む人は幸運であるか不幸であるか……。

幻鏡の迷宮 > 今宵も迷い込むものは居ないようだ。

毒々しい紫色の花弁を持つ花々は風に揺られて身体を揺らし、何時までも何時までも来訪者を待ちわびるのだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/花咲き乱れる草原」から幻鏡の迷宮さんが去りました。