2018/10/23 のログ
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯(イベント開催中)」に焔さんが現れました。
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯(イベント開催中)」から焔さんが去りました。
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯(遺跡)」に焔さんが現れました。
■焔 > 地下の遺跡の中、第2層というべき場所なのだろう、遺跡の階段を下りてきたところに、女は立っている。
目の前には、右、左、奥と三方向に続く通路、そして……そのどれもが長い通路なのであろう、先を見通すにはカンテラの明かりでは足りない。
1階層には目星い宝もなく、小型の魔獣が少数生息していた。女はそれを下してここに来ているわけではあるが。
階層を降りれば基本的に魔獣も強くなるし、罠も多くなるだろう、一層気を引き締めていきますか、と。
とはいえ、浅い階層はほかの冒険者たちも進んでいるはずだし、此処が未発見の遺跡ではないはず、である。
まずは左手から見て回りましょう、と女は足を進めることにする。
ぐるりと大回りで一周しながら地図を作っていこう、一回で全て終わらせるのではなく、何回かに分けて行く。
食料とか持っているので、荷物は少ないほうがいいし、お宝をみつける前に帰りも考える必要もあるから。
さてさて、おねーさん、ワクワクしてきました、と、軽く鼻歌でも。
■焔 > 漆黒の闇とも言える遺跡の中、場違いな鼻歌が響き渡り、音を反射し吸い込まれ消えていく。
通路は石壁、石の床、どこにでもある遺跡の内部という様相で、その中を探るように視線を動かして進む。
足を止めてみれば、罠は発動した跡が有り、そして、人の犠牲があったようだ、黒くなった血が壁に固まってくっついている。
おそらく此処は壁がせり出して……という所であろう、反対側の壁を見ればやはり、血の塊が。
さて、すばやさに自信はあるものの、駆け抜けて行けるタイプか、それとも……。
境目とも言える場所で立ち止まり、うーん、と考えてみる。
一階のようなスイッチタイプではなさそうだし、ここは引き返したほうがいいかしらね、と、踵を返すことにする。
なんも、罠があるとわかっていて進む必要はないのだし。
くるり、と180度。回れ右して、女は上り階段のところまで戻ることにした。
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯(遺跡)」にアデリーナさんが現れました。
■アデリーナ > 魔導機兵の被害調査でやって来た遺跡地帯。
さあ愛しの魔導機兵ちゃんはいずこ、
と護衛のゴーレムを伴い喜び勇んで脚を踏み入れては見たものの、目標はもっと深部にいるらしい。
それでもって、邪魔な魔物のたぐいは既に排除済み。
殺傷の手口からして先行する冒険者がいるのか、だったら魔導機兵を破壊される前に追いつかないとな……
と歩調を速めたら先行するゴーレムが落とし穴に落ちた。
制御魔法からの応答消失、損害1。まあ魔導機兵のためだ、しゃあない。
残りの二体を慎重に先行させながら、地下第二層への階段に差し掛かり――
「お? あんたは人間かい? それとも地底人?」
昇ってくる人影に鉢合わせた。
■焔 > 反転し、戻り階段のところまで戻ってくる自体は問題がなかった。
経った今まで歩いていたところでもあるし、罠も魔獣もないのはわかりきっている所だから。
そして、階段のところに戻り、さて、右側か正面かどちらにしようかしら、と考え始めたところ、階段の方から何らかの足音。
足音から、体重はそんなに重くはない、あと……前衛戦闘にはあまり慣れていないことが分かる。
なぜわかるかというと、戦闘系の人間は足の運びが武術のそれになる上に装備的に金属音が交じる、盗賊とかは基本足音は控えめになる。
故に、足音的な物で言えば、魔術師が一番筆頭、二番目に回復専属の僧侶であろう、希に回復系なのに、前衛に出たがる殴り系のお仕事の人もいるが、そういうのも、武術系の足さばきになるからわかる。
軽く言えば、一人だと一番危険なタイプではないだろうかという推測。
視線を階段の方に向ければ果たしてそこには年若い少女。
「んー。おねーさんはー。
少なくとも地底人という種族ではないのは確かねー。
マグメールの冒険者ギルドに登録してるシーフよ?」
階段の下から、降りてくる人に迎えって声をかける。
■アデリーナ > ぽん、と丸めた右手で左の平手を打つ。
納得のジェスチャーである。よほど文化が違う人間でもなければこれで通じる、はず。
「あーはいはい! 冒険者ね。じゃあ上の惨状もおねーさんが?
おかげで此処までサクサク来れたよ、ありがとう!」
んで、登ってきたってことは今帰り?
収穫あった?
魔導機兵とか見なかったかな?
と、捲し立てるように要件を並べて。
「んぁ、そうだ。僕の身分を明かしといたほうが安心する?
えー、まあ色々あるけど、わかりやすく言えば学者だ。
魔導機械の専門家だもんで、この辺で稼働状態の魔導機兵が見られるって聞いて来たのさ」
階段の上と下で言葉を交わす。
先行していたゴーレムは引き返させ、より近くで護衛するように立たせておく。
冒険者ギルドの登録員とはいえ、いま人間は二人だけ。
相手の意図が読めないうちは、警戒するに越したことはない。
■焔 > 「惨状ってほどでもないと思うけどー。
そうね、ええ。ほかに冒険者が来てないなら、おねーさんの行動ね。
とはいえ、ここは、罠もしっかり残ってるし、罠の対策してない一人歩きは危険だと思うわー?
あと、まだ帰る気はないし、登ってもいないのだけれど。」
階段の所に戻っては来たが、罠を嫌って戻っただけである。
なんか、もう帰りがけみたいに思われているので、訂正しておこう。
なんとなく、この人は自分の思考で全て完結しちゃうのではないだろうかと、彼女を見上げて思う。
「ああ、学者様なのねー。
それだったら、冒険者を複数雇って、安全を確保しながら進めばいいのではないかしら?
魔導機械は、見てないし、出来れば逢いたくはないわ。
正直私では太刀打ちできないもの。」
するとしたら、この遺跡にある罠に引っ掛けて倒す、それでも限界はあるし、であったら逃げるつもりである。
そして、そこまで言って杞憂と認識できた。
後から、二人ほどの気配がする、おそらく冒険者なのだろう。
ああ、それなら大丈夫か、と。
「ご用事はそれだけだったら、私はもう、行くけれどー?」
まだお宝も見つけてないし、食料も体力もある。
ここで引き返す理由はないので、奥に行くつもりで、視線を右のほうに向ける。
■アデリーナ > 「いやぁやっぱりか! スマートなやり口で実に良いと思ったんだ。
罠……罠はウン、大事な護衛が一体、さっきやられちゃったな……」
悲しい顔。損害を出すのは仕方ないとはいえ、そこそこ手間隙かけたゴーレムが穴ごときに破壊されたのはかなしい。
「ああ、帰りじゃないんだ。よかったあ。
ね、もしよかったらさ、途中までついていってもいいかい?
いやあ、戦闘なら頼りになるのが二体ほど居るけど、罠には弱くてね。
ベテランの知見を借りたいな、なんて。
もちろん嫌なら無理強いはしないし、魔導機兵が出たら僕らを囮にして先に行っても逃げ帰っても良い
お互いにWin-Winだと思うのだけど、どうだろ?」
にこやかに両腕を広げて――寝不足気味の人相ではいまいちにこやか感は出ていない気もするが――提案。
実際、フィールドワークなれしているとは言え殺意のある罠や、生肉のある魔物、野盗の類には不慣れだ。
気づいてさえいればゴーレムでさくっと排除出来るかもしれないが、奇襲を喰らえばまず間違いなく死。
ならば、このお姉さんの経験と技術はとても魅力的で、邪魔にならないようにするからさ、とダメ押しのおねだり。
■焔 > 「あー……。あの罠発動しちゃったのねー。
魔導機械から逃げるために残しといたんだけど、まあ、仕方がないか。」
最初からあった罠をそのまま再利用しようと思ったが、別の冒険者で使えなくなる、よくある話なので後で金具は回収しようと思うことに。
まあ、手段はいくらでもあるし、あれに固執するつもりもない、もう、使われてしまったということが判ったことを喜ぼう。
そんな風に考えていたところ、相手からの提案が。
「んー。身の安全的にはそのほうがお互いいいかもしれないけれど。
確認しとくべき事があるわねー?
途中のお宝に関して。
お宝見つけても、その二人に切りかかられたりするのはおねーさんいやよ?」
冒険者として、まだ年端も行かぬだろう学者様に言葉を放つ。
遺跡に来るのは金を稼ぐため、それは、誰も彼もがそうである。
もともとそういう積りで組んだパーティであれば、最初に相談して終わっている話。
急に後から来て提案してくる、合流することもなくはないだろう。
が、目的のものがかち合う場合、殺し合いなど日常的に発生する。
自分が見つけた宝、それを横取りしに来るのでは?それは誰しも考えることである。
確かに、魔導機械に襲われた時に、戦士ふたりは心強い。
故に、落としどころを探し、それが合うならついて行くのはいいだろうと思う。
■アデリーナ > 「え゛っ。あー、なんかごめん? いや、こっちもそこそこの損害出したしお互い様? うん、お互い様にしておこう、ね?」
意図して残してあった罠を不用意に踏み抜いたと知って、視線を泳がせる。
まじかー、アレわざとだったのかー。使っちゃったぶん、罠一個分くらいは仕事しねーとなー。
「お宝? ふーむ」
ぶっちゃけ、宝石やら美術品やら純魔法的なアイテムに興味はない。
興味があるのは魔導機械だけ。
「というわけで、魔導機械の類は譲って欲しい。
もちろん検分して新しい発見がなければおねーさんに譲ってもいいし。
それ以外は好きに持って帰って良いんじゃないかな?
ああ、でも魔導機兵関係のブツだけは絶対に僕がほしいな。だめ?」
冒険者にとっては破格の条件ではなかろうか。
専門家である僕にとって見たことがない魔導機械なんて、市場に流しても物好きなアホ貴族が物珍しさで求めるくらい。
そうでなければきっとガラクタ扱いだ。
そういう面倒くさいものと、あと魔導機兵回りの遺物だけ譲ってくれればそれでいい。
金目のものはお好きにどうぞ。これで駄目なら、諦めて別の遺跡に挑むしかないだろう。
今度遺跡に来るときは軽装のゴーレムを追加で数体、投入したほうが安心かなあ。
■焔 > 「別にいいわ?おねーさんが設置したものではないし。
罠が使えなくなった、それがしれただけで十分なのよ。」
別に気にしてないから、とパタパタ手を振る。
今後は冒険者は、アノ罠に引っかかることはないだろう、だって開きっぱなしであろうから。
さて、帰りは別の道を探すしかなさそうだけれども。
「魔導機械、ええ、それなら別にかまわないわ。
おねーさんは、そういうの手に入れても売る当てないし。
なら、それで手を打ちましょう。」
魔導機械は驚異と感じていても、それを売ったりとかは別にする気はない。
そもそも、であったら逃げる算段を考えるレベルだし。
それが欲しいというのならば、別に構わないと思うので、譲ることに意義はない。
「じゃあ、まずは。
左手は今行ってきたけど、壁にトラップがあるわ、多分押しつぶす感じのやつだし、解除は面倒だから戻ってきたの。
魔導機械きたら、そこで押しつぶすつもりでね。
だから、右から行くつもりだけど、いいかしら?」
最初行っていた通りに、彼女が欲してしているのは罠の探知と知識であろう。
それなら、こちらが先導し歩いたほうがいいはずだ。
なので、今戻ってきた左の道の概要を軽く案内し、自分が行く道を伝えることにする。
異議がなければそのまま、右の道へと歩き始めるのだがさて。
■アデリーナ > 「わぁい、やったぜ!」
要求が通って交渉成立。
となれば同行者を警戒する必要もなかろう。
無警戒にぱたぱたと階段を駆け下りて、お姉さんの隣に来る。
……遠目でもおもったけど、このお姉さんずいぶんでっかいなあ。色々と。
ぐぬぬ、僕だってそのうちこのくらいには成ってやるもんな!
「改めて、僕はアデリーナ・クルシンスカヤ。王都で魔導機械の研究をやってる、まあさっきも言ったけど学者。
こっちは護衛のゴーレム。そこそこ殴り合いには強いから、いざってときは盾にしてくれ」
それこそ魔導機兵に似たデザインの装甲に身を包んだ泥人形をこつんと小突き、にっと笑って自己紹介。
「うん、了解。全面的におねーさんに従おう。 いざ戦闘になったとしたら、
その時はゴーレムは僕が指揮するけどアドバイスを貰ってもいいかな?
素人だからね僕。よろしく頼むよ」
こくりと素直に頷いて、後ろに続いて右のルートへ。
■焔 > 「学者様と言うけれど、運動は少しはしたほうがよさそうねー。」
小さいというか幼いというか、そんな彼女の姿は、年若い。
なんというか、良家の子女が好奇心を満タンに冒険者と一緒に遊びに来たという印象さえ。
学者は、頭が良ければ誰にでもなれるし、魔導機械を求めていたし、それは本当なんだろうと思って。
「おねーさんは、式条・焔(しきじょうほむら)
冒険者で、シーフをしているわ、一応ハーフなの、名前と見た目のちぐはぐさは勘弁してね?
……おねーさん鈍ったかしら」
冒険者だと思い込んでいたのはゴーレムでした。
なんとなく人のような、生物のような匂いがした気がしたのではあるが。
頑丈な盾が発生したと、そう考えなおすことにしよう。
「ええ、ゴーレムの指揮に関しては、というか、おねーさんの言うことは聞かないでしょうその子達。
必要な時は声をかけるわ。なので、それ以外は基本アーちゃんの思うままに動かしていいわ。」
アデリーナだからアーちゃん。ええ、単純明快なあだ名でした。
とりあえず、同意が得られたので、そのまま右の通路に向かい、歩き始めることに。
少し先行するように前に出て、女はカンテラで床と壁をまんべんなく照らしつつ進む。
シーフの経験から、どういうところに罠があるか、とかは判別できるが。
念には念をと。
■アデリーナ > 「勘弁。僕は頭脳で労働するタイプなの。
このうえ筋肉まで使ったら倒れちゃうよ」
ひらひらと手を振って、運動の勧めを受け流す。
運動音痴ではないが、子供体型で手足が短いぶん経験を積んだ冒険者には未熟に見えるのだろう。
否定はしないさ。うん、実際おねーさんほど上手くは立ち回れないだろうし。
「了解だ、焔おねーさん。
大丈夫、人種なんて犬猫の毛の色が違う程度の差異、気にしないし。
焔おねーさんは焔おねーさんだろ? 仮に名前がこっち風でも、見た目があっち風でも変わりゃしないと思うよ」
こっちってどっちだ、あっちってどっちだ、なんて自己ツッコミは良いこと言った風を維持するために黙っておく。
鈍った、というのが気にかかるが、仮に鈍ってたとしても僕よりは数段格上のはずなので安心して身を任す。
焔おねーさんが気づけないピンチに僕が気づけるはずもなし。
「まあ、今から指揮権更新すれば言うこと聞かせられるけど。
流石にね、僕の身の守りもあるしそれは勘弁……あーちゃん?」
歩きながら、耳慣れないあだ名に思わず聞き返す。
博士とか教授とか先生とか主任とか呼ばれたことはあれど、そんなフランクなあだ名を付けられたことはなかった。
いや、極論個体名称なんて識別が出来ればなんでも良いのだけど。
「でもそっか、あーちゃんか……ふふっ、面白い発想だ」
そんな親しげなあだ名に僅かに表情を綻ばせて、ゴーレムを伴いなるべく焔おねーさんの歩いた足跡をなぞるように進む。
■焔 > 「おねーさんのようなボディは、ある程度の運動も必要よ?」
にまにま、そう表現するのが相応しいような笑みを浮かべて、女は彼女に言ってみせる。
近づいてきた時の視線、ボインとした胸やきゅっとした腰、むっちりとしている尻。
あと身長など、そういったところを観察しているのは、理解していたようで。
今のうちからしとかないと、将来困るわよ~?なんてからかうお言葉。
「うん、間違ってない表現だけど、犬猫言われると、ちょーっと、否定したい気持ちが全力でむくむく浮かぶわね。
そう言ってもらえるなら、おねーさんはそれでいいわ。
案外気にする人はいるのよね、冒険者とかでも。」
どこの国の人間だからとか、そういう意味ではないとは思うのだが人種を気にする人はいるようで。
彼女のように気にしないほうが楽なのである、だから有難うと、お礼を一つ。
「別にかまわないわ、あーちゃんの判断で動いてくれれば、臨機応変におねーさんは動くから。
基本はおねーさん、前ではなくて後ろからのほうが得意だし。」
そう言いながら胸の谷間に手を突っ込んで取り出すのはナイフ。
抜き身のそれでどうやって肌を傷つけてないのかとかそういうのは乙女のひみつであります。
そして、ヒュ、と投げれば、少し先でガシャンという音。
「スケルトンが三体という所かしら。」
そう言う言葉とともに、かしゃ、かしゃ、という音が響いて、出てくるのはスケルトン。
そのうち一体の額に、おねーさんが今投げたナイフがしっかり刺さっておりました。
腰の小太刀を引き抜いて、先頭へ。
「この辺には罠はないし、まずはぱぱっと、終わらせちゃいましょう」
ふい、と女は踏み込み、音もなくスケルトンに接近。
スケルトンが腕を振り上げるよりも前に銀閃が滑り、腕をまず砕く。
旋風のように回転し、頭部柄でを砕く。あっという間に一体を屠ってしまおう。
■アデリーナ > 「まじで? 薬とか魔法でお手軽に背丈伸びねーかなあ。
胸尻はまあ、うん。別に無くても死にゃしないけどさ。
高いところのモノ取るのにタッパはほしーよなあ」
じとー。
眠そうな半目をさらに細めて、健康的で女らしいという表現が似合いそうな焔おねーさんを見つめる。
枯れ枝のようにほっそりとした我が身は、でもしかしスマートで軽量なのだ。ダイエットと無縁なのは強みであろう。
「すまんね、学者なんてやってるとこう、マイルドな物言いってなんだっけ? ってなるんだ。
特に僕みたいな引きこもりタイプはね。
ま、そういうわけで僕は人種なんて気にしないさ。なんなら魔族でも構わないぜ?」
ちょっと気にしなさすぎるくらい気にしない。
結局自分にとって益か害か、気にいるか気に入らないかだけで判断しているのだ。素直。
「おーけー、ゴーレム最前衛、中衛おねーさん、後衛僕。陣形は決まりだ――っておいおい、何!?」
急に胸の谷間からナイフが出てきた。
いやいやそれは物理的におかしい、じゃなくてこの期に及んで僕を殺しても何の益もないぞ!!
とややビビったらナイフが遥か向こうに飛んでいって、衝突音。
「わお、骨人間。意思疎通は――脳みそ腐ってそうだし無理っぽいな?」
ゴーレム二体に戦闘指示。
自由戦闘で殲滅しろ、と命じれば、お姉さんの後ろを意外と機敏に前進して機械式の魔導長杖を構え――
「一発で仕留めろよ! ヘッドショットだ!」
杖に刻印された光線魔法を二体がそれぞれ発射。
スケルトンの額がパリンと小気味良い破裂音を立てて砕け、がしゃがしゃと崩れ落ちる。
「ていうかお姉さん生身の人間なのにはえぇ……
思った以上に頼りになるぞ……?」
■焔 > 「そんなお薬あったらもう、いろんな人が使ってると思うわ?
男の子の性欲刺激するにはチチシリフトモモはかなり強いステータスになると思うの。
好きな子をその気にさせるためにもあった方がねー?
高いところ……?そこのゴーレムくんに持ち上げてもらうのはダメなの?」
なんかすごく半眼で恨みがましい視線。
自分のどこに注がれているか、うっふん、と胸をギュッと寄せて上げてポーズを取って差し上げましょう。
「言い方はともかく意図が伝わったので、おねーさんはこれ以上なにかは言わないわ。
流石に魔族は気にしたほうがいいと思うの、ほら、人間、襲って来るだろうし?」
少しは気にしたほうがいいんじゃないかなー?
多分悪い魔族に騙されたりしちゃう気がするなー。
ちょっと老婆心……いやいや、おねーさんそんなお年じゃないわ?
「戦闘時はそれでいいと思うけど、平時はおねーさんが一番前じゃないと。
ゴーレムくん、トラップ発動させそうで怖いわ。
あと、スケルトンは脳みそ腐ってるというよりも、中身ないと思うの。」
だって、骨だけだし。
彼女のいう通り、交渉は無理なのは、激しく同意はしましたが。
「わー。すごい、魔法も使えるの……。」
ビームがビカーっと、骨を砕く。
うわ便利ーと感心した口調で自分の左右の骨を砕く光魔法を眺める。
三体はあっという間に崩れ落ちて、サラサラと粉になっていくのを確認する。
「ああ、ほら。おねーさんシーフだし。
逃げ足は速いでしょ?敵に向かって逃げれば、こんなふうに、ね?
あと、この通路には罠がないわね。
スケさんが歩いてきたってことは、罠があったらスケさん知能ないから引っかかるし。
罠に関しては安全ね。」
いいことわかったわー。とほっこり笑顔。
■アデリーナ > 「男の子の性欲……いや割と男って何にでもおっ勃てる感じしない?
僕でも案外いけるし。うん。好きな子、好きな子なー? ヒトを好きになるってよくわかんね。
いや、今はゴーレム使ってるけどさー。こいつら無駄にデカいから研究室ギチギチになっちゃって。
小型化したら本末転倒だし、こりゃ僕がでかくなるしかねーなって」
ぺっ、とセクシーポーズに小さく舌を出して威嚇。
「いやあ、殺しに来る魔族ならゴーレムの数のゔぉうりょくで殺し返すだけだけどさ?
そうじゃないなら人間と何が違うのさ、って。
少なくともゴーレムよりは人間寄りでしょアレ。生肉だし」
悪い魔族はキルゼムオールだけれども、良い魔族まで一纏めにする風潮はどーもなー。
良い魔族なんてものが実在するかはさておき!!
「ふふん、我がクルシンスカヤ魔導技術研究局の自信作、○一型魔導弔長杖は魔法の才能無くても魔法が使える便利兵器なのさ。
理屈は省くがおねーさんでも使えるぜ?
一本に一個の魔法が約20回、使い切ったらウチか知り合いの魔術師にリチャージしてもらわなきゃならんけど」
今なら友達価格でお安くしよう、なんて嘯きながら、スケルトン粉をつま先でつんつん。
こいつら、もとは人間だったのかね? それとも最初から骨として発生してんのか。
うーん、謎。専門外だからどうでもいいけど!!
■焔 > 「否定はしないわねー。
股間がぴーんとしたらもう誰だっていいってところあると思うー。
んー。究極的にはその人の子供孕みたいって感じ??
素直に踏み台使うっていう思考も。」
あらあら。
舌を出して威嚇するさまに、楽しげに笑います。ふふーん、と。
「学者様も大概脳筋ですね。
何が違うか、それはわからないわ、それを考えるのが賢者と学者とか、偉い人でしょう。」
悪い、良い、それは個人の主観でしかない。
それをまとめるのが偉い人、人間とどう違うかを考えるのは、賢者や学者。
シーフの私にはわかりませーンと思考を放棄。
「ええ、ええ。すごいと思うわ。
でも、杖を持って歩くというのは大きさ的に、そうね……。
私の持っている小太刀……ショートソードのような大きさなら、買いたいわ。
魔法のアイテム買うほどのお金は今はないから。
お金がたまったら作ってもらおうかしら、ってね。」
ちゅーとかでいいなら、今すぐしてあげるわ?と自分の唇に人差し指を持っていって、唇をちょんとだけ突き出してみせる。
さて、とすぐに姿勢を戻して。
「さて、じゃれてても終わらないし、先に行きましょうかー。」
気を取り直して、女は彼女を連れて歩き回ることになる。
そして、財宝が見つかったか、魔導機械を捕獲できたのか。
それらを知るのは、また別の機会に。
■アデリーナ > 「こども…………」
渋い顔。おねーさんはそういう経験あんのかな。
「踏み台はゴーレムと違って自分で運ばなきゃだろー。
それめんどい」
笑われればむきーっと憤慨するが、知的な学者は感情を表に出さないのだ。
気持ち歩幅が広く、どすどすと足音を立て始めるが、気のせい!
「僕は兵器設計が専門分野だからねぇ。
殺す殺されるに関してはシンプルなほうがいいのさ。
難しいことを考えるのはもっと高尚な学者先生の仕事ってね」
同じく、殺したい相手を殺すための道具を作るのが僕の仕事。
誰が誰をなぜ殺したいのか、なんて僕の考えることではないのだ。
ぶっちゃけやりたいこと出来るなら魔族に兵器売ってそれが王国攻めても、気にしない。
「あるよあるよ。威力は弱いし使用回数も少ないけど、携帯性を高めたやつ。
そしてびっくり、僕の兵器はコスパが第一条件でね。
なぁに、おねーさんでも楽に買えるさ」
そのタイプだと刻印する魔法によるけどこのくらいかな、と値段を算出する。
一月ほど昼ごはんを我慢すれば買える額だ。
ちゅーする? と唇を突き出すおねーさんにきょと、と視線を向けて、ふいと目をそらす。
「そういうのはいらないよ。キスに意味を見いだせないタイプなんだ僕。
さ、進もう進もう! 愛しの魔導機兵が僕らを待ってるぞ!」
ずいずいとおねーさんを引っ張るように先行をおねだりして、遺跡の奥へと消えていく。
果たして、今日こそ魔導機兵の生け捕りに成功するのか――
結末は、また別の機会に。
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯(遺跡)」から焔さんが去りました。
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯(遺跡)」からアデリーナさんが去りました。
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯(イベント開催中)」にタマモさんが現れました。
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯(イベント開催中)」からタマモさんが去りました。
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にタマモさんが現れました。
■タマモ > ここは自然地帯、そこに流れる河川の一つの川辺。
適当な岩場を椅子代わりに、一人の少女が佇んでいた。
その左手には釣竿…そう、河川と言えば釣り、いつもの流れであった。
近くに遺跡があるかもしれない?そんな事、知ったこっちゃない。
少女はここで釣りをしたい、そう思ったからしているのだ。
邪魔する者は、例え機械人形だろうとぶっ飛ばすのみである。
邪魔しなければ、それで良し、そんな感じ。
「ふむ…やはり、気持ちを落ち着かせるには、これもまた一つじゃのぅ」
傍らに置いてあるタライ、そこには数匹の魚が泳いでいる。
釣りの調子から言えば、良し悪し無し、と言った感じか。
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にジェネットさんが現れました。
■ジェネット > 迷ったときは川に沿って歩け、とはこの国に来てから学んだセオリーだ。
魔物を追い回しているうちにいつの間にか街道を離れ、方向感覚を失って暫く。
ようやく行き当たった水源に、ひとまず安堵の息を零す。このまま下流へ歩いていけば、何かしら人の痕跡に出会えるはず。
半人半馬の重装機兵はぽくぽくと馬蹄の跡を川沿いの土に刻みながら進む。
「…………ん? おや、人里とは言わないまでも、何か水路の痕跡でもあればと思っていたが。
ごきげんよう、君はこの辺りの人か?」
鉢合わせたのは、獣の尾と耳を持ち、さりとて獣人と言うよりは人に近い容姿の少女。
この国で言うところのミレーという部族だろうか。己の装備で威圧感を与えないよう、努めてにこやかな声音で声を掛ける。
「釣りか? 釣果は如何かな。もしよければ、道を教えてほしいのだが」
■タマモ > ぴくん、少女の耳が揺れる。
…いや、まぁ、その音の主が重装備をしているのだから当然と言えば当然か。
それだけならば、特に興味を持たないのだが…気配の違和感に、軽くそちらへと視線を向けた。
そこで少女の視線に入ったのは、鎧を身に纏い馬に跨った…なんて想像通りのものではない。
蹄の音の主、それが鎧を身に纏っていたのだ。
少女は、その相手を見遣ったまま、思案顔を浮かべる。
「………何じゃったっけか…あれじゃ、あれ…えーっと…」
空いていた右手、その指を振りながら、何かを思い出す素振り。
うん、見覚えはある、こんな種族の存在を、本とか何かで。
だがしかし、名前が浮かばなかった。
「まぁ、良いか…何とも珍しいものを見た気分じゃ。
…っと、いかんいかん、確かに妾の住処は側にあるが…」
まず思ったままの言葉を零しつつ、挨拶の返しにとひらりと手を振った。
「ふむ…まぁ、普通じゃな。
ちなみに、確かに近くに住処はあるが、土地勘は無いぞ?」
と、問いに答えながら、相手をじーっと眺めてみた。
■ジェネット > 「草原の民、こちら風に言えばケンタウロスというヤツだ。
東の草原の戦士、コーサー氏族の妾子ジェネットという。よろしくな」
少女が何かをもごもごと、思い出せそうで思い出せていない素振りを見せたので自分の素性を明かす。
こういう反応はままあることだ。なので応対も慣れたもの。
兜のバイザーを上げ、顔を出して友好的であることをアピール。
「そうか……土地勘は無い、か。最寄りだけでも良い、人里などどちらにあるか分かったりしないだろうか」
恥ずかしながら迷ってしまったんだ、故郷の草原ならこんな失態は無いのだけど、と正直に白状して助けを求める。
街道警備のつもりで装備を整えてきたので、水はともかく食料や夜の暖を取る諸々などの持ち合わせが足りない。
人里の方向さえわかれば全力で駆けてなんとか夜を明かせるだろうか、と今後を考える。
■タマモ > 「そう、それじゃ、どうも覚え難い名前でのぅ?
あー…よく分からんが、名前はジェネットで良いんじゃろう?
妾はタマモじゃ、まぁ、何者かなんて面倒なのは無しとしておこう。
…ともあれ、こちらこそよろしく、じゃろうな」
何処の何とか、どうせ言われても分からない。
己が何者かと問われても、細かく答えるのも面倒なので、そう答えておいた。
とりあえず、ぽんっ、と一旦釣竿を消しておいた。
「むむむ…妾の住処なら、あっちじゃがのぅ?
人里となると、近いのはどこじゃろうか………王都ならば、方角は分かるぞ?」
まず、言葉の通り、住処の方角をちょいちょいと指差した。
そして、こちらも正直に答える。
周囲にもしかしたら、人里とかあるかもしれないが…分からない。
代わりに、王都の方角なら分かるのだと。
まぁ、うん、距離で考えるとかなり遠い、それは分かるだろう。
相手の求める食糧や夜の暖ならば、住処にも実はある。
もっとも、自然で生きる知識や技術がなければ難しいのだが。
その辺りは、問われれば答えるつもりだ。
■ジェネット > 「ああ、よろしくタマモ――えっ?」
今、目の前で釣り竿が消えなかっただろうか。
事もなげに話が続く辺り驚くようなことではないのかも知れないが、やはり見たこともない現象に目を丸くしてしまう。
「王都か……街道に出ればすぐだろうが、この不整地だと何日掛かるかな」
正直、最終手段としてはそれが一番なのだろう。
なにしろこの国で一番栄えている都、近づけさえすれば人里も増えるはず。
それらにたどり着ければ、あるいは。
だが、この重装備でそれはキツい。かといって装備を捨てていくのも偲びない。
出会ったばかりの少女に頼むのは心苦しいが、次善の策を提案してみるしかあるまい。
「この辺りに住処があると言っていたが、
もし、もしもよかったら今晩だけでいい、何か食べるものと毛布の類など分けてはもらえないか。
もちろんタダとは言わない、対価も支払うし、私にできることであればなんでも手伝う」
■タマモ > 「うむ…ん?」
少女からすれば、別に大した事でもないものだが…
釣竿を消した時の相手の反応に、不思議そうに首を傾げた。
「さて、歩けばかなり掛かるじゃろうな…えーっと、多分?」
大体の移動は転移、そんな少女が詳しく分かる訳もない。
適当に答えながらも、続く問いに、ふむ、と考える。
「まぁ、確かに言うたな。
ここは自然地帯、妾の住処もほぼ自然の恩恵をそのまま受けておる。
お主が自然の中で暮らせるならば、好きに場所を見付け、糧を得るが良かろう。
住処の住人…まぁ、お主等の言う動物じゃが、その者達には伝えておこう。
対価か………そうじゃな、それに拘るならば、受け取るのも良いな。
本当に、出来る事ならば何でもか?良いのか?」
と、相手の提案に対する答えを返しておいた。
後半部分に、少々意味ありげな言葉が混じっているが。