ジェネット・コーサー
【容姿】 小麦色の肌、黒髪をポニーテールに纏めた筋肉質な体躯の精悍な女性。 半身と耳が馬の、いわゆるケンタウロスの容姿をしている。 女性としての肉付きはほどよく、乳房もそこそこの大きさ。 普段から黒い騎士甲冑を身に着けている。 人間部分は女性で、腹の下に「人胎」と呼ぶ女性器がついている。 一方、馬部分は両性。氏族でも――というか、ケンタウロス全体でも珍しい馬の両性具有である。 どちらでも性行為や繁殖は可能だが、ケンタウロスの女が人胎で孕んだ子は人間寄りに、馬胎で孕んだ子はケンタウロス寄りになりやすいという。 ケンタウロスの男が人間やミレーなど異種の女や雌馬を孕ませると大体はケンタウロスが生まれるとか。 街中では不得手な魔法で人化して人間のフリをしているが、頻繁に耳や尾を消しそこねる。
【性格】 冷静で思慮深いように見える振る舞いだが、かなり脳筋。 更に怒りっぽいところもある。脳筋。 大抵のことは突撃で解決できると考え、力の優劣が価値観の大部分を占める。脳筋。 自らのパートナーとして、騎手に相応しいと認めた相手には従順に尽くす。 実はかなりむっつりすけべの好色馬。 好物はにんじん。種族の特徴として馬と意思疎通が出来る。
【出自】 東方の遊牧民族出身。 氏族単位で生活し、牧草が不足するときにはシェンヤン帝国に赴いて略奪戦争を行っていた、いわゆる蛮族。 だが略奪ばかりではなく、行商人を介して交易もするし、書物や音楽などの文化も好む種族。 交渉の延長としてルールある戦争を好む。今ではシェンヤン帝国が主敵であるが、過去のナルラート王の時代には王国にも領域を接し、王国とも争ったことがあるとか。 それ故、王国では彼女らの民族はケンタウロスと呼ばれ、時に魔族扱いもされる。
略奪の度に男は倒した戦士の妻や娘を、女は見どころのある戦士を連れ去っては妾とする文化を持つ。 妾やその子はケンタウロス同士の夫婦とその直系より一段下の身分として扱われるが、一応は家族の中に数えてもらうことが出来る。 ジェネットも帝国出身の母を持つ妾の子。 15歳で成人し、他の氏族に嫁ぐか独立するか選ばされたため、兼ねてからの夢だった騎士(の馬)を目指し、長旅の果てに王国へ訪れた。
【装備】
大槍 14歳の時の略奪で帝国軍から奪った巨大な円錐状の突撃槍。 どちらかと言うとチャリオットなどに据え付ける衝角である。 それを片手でぶん回している。
大盾 12歳の時の略奪で兄が奪ってきた大盾。 重装歩兵が隊伍を組んで構えるためのものである。 これも片手でぶん回している。
大弓 ケンタウロスが得意とする弓。 強力な破壊力と、遊牧民族の誇る腕前で正確かつ高速連射が可能。 ただし取り回しが悪く、急な接近戦に弱い。
甲冑 18歳で旅の途中、帝国の将軍からぶんどった漆黒の甲冑と馬鎧。 魔法的な加工で着用者の体型に合わせて変形する。 大元は帝国将軍も戦場でさる王国の貴族から奪ったものらしい。 王国にて、東国から伝来したグソクなる追加装甲を施し防御力を強化した。 ジェネットは「ナンバン・サムライフルプレート」と呼ぶ。 |
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