2017/12/05 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にノウブルさんが現れました。
ノウブル > (森の中、野営することには慣れている。
寧ろ、森の中、自然の中で暮らす事が常であった自分には
この環境は決して苦ではなく、寧ろ親しんだ空気ですら在るのだ
夜の帳が落ち、起こした焚き火へと枯れ枝をくべて火を強める
昼の間に摘んでおいた薪は、もう少し火が強くなってから。)

……あとは、水か。

(日の出ている内に、今日の内に確保して置こうと思っていた水
昼間、請け負っていた討伐の魔物を探すのに時間がかかり
今宵分、少々控えめに、と言う程度しか残っていなかった
決して致命的と言う訳ではないし、調達手段は幾つか思い浮かぶ
ただ、どうしたものかと少しの間、考えていた)。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にチルユキさんが現れました。
チルユキ > (土の上、絨毯のように敷き詰められた枯葉を踏む度かさりと些細な音が鳴る。
踏むことを面白がって道無き道を歩む内、清涼な空気に混ざる焦げた匂いを嗅ぎ取る。
其れに混ざる、いきもののにおい。

すんと鼻を鳴らして 不明瞭だった行き先をその源へと転換する。

ゆらり、ゆらりと。獣とも、歩み確かなヒトとも違う不安定な歩みが隠れもしない足音と共に。

行く手に被さる葉を白い指先が掻き分けて、焚火をたくために見つけ出したであろう空間の端へと。
姿を現す)

ノウブル > (泉まで汲みに行くか、だが、この辺りに泉は未だ見つけていない
水の気配自体は感じられるが、それでも少し遠出に為るだろう
或いは、今宵程度であれば、何か果物や作物等で凌ぐのも悪くは無い
問題は、この時期では実りが少ないという事だろうか。)

……或いは、朝露でも集めるか。

(以前、人里から離れた所を彷徨っていた折には良くやっていた事だ
生きる術には事欠かない、森は決して人を拒んでいる訳では無い
――ただ、時折は厳しさを垣間見せる、と言うだけだ。
かさりと、微かな足音を聞き当てる耳、獣か人か、何れにしても此方に近い
薪をひとつ、焚き火の中へと放り込みながら、其の音の方へとゆっくりと振り返ったなら。)

……物盗りか、それとも迷い人か。
いや、人の臭いでは無さそうだが。 ……何か用か。

チルユキ > …あさつゆ。

(ヒトの其れよりは利く耳が拾った言葉を、木魂のように繰り返す。

手近な樹に緩く凭れて、幽鬼にも似た白い輪郭が振り返る男の姿を遠目にじっと見遣る。
掛けられた言葉を咀嚼し、咬み砕くまでの鈍い隙間が生まれる。

そう云えば最近は、腹を空かせては出会い頭に警戒並びに迎撃を受けることが多く、
用事を聞かれることは何時振りか。
寧ろ思い出せない。

問われれば何だったか、自問して。かくりと首を傾ける)

獲ると云うなら、金よりも血が欲しい。

………お前は、なに。旅人でも、無さそうだ

ノウブル > (――視線の先、樹に持たれて其処に居たのは、女。
けれど、見目こそ人の其れでは在れど、香るのは魔の気配だ
否、ほんの僅かに混じる人の気配は、何と表現するべきだろうか
何れにしても、純粋な迷い人や来客、と言う訳では無さそうだ。)

……血吸い鬼の類か、其れとも生ける屍の類か。
生憎、おいそれと喰われる訳には行かないがな。

(血が欲しい、と聞こえたなら、僅かに双眸を細めた。
其の正体を問うかに、再び言葉を投げかければ
又薪を一本手にとって、先刻よりも勢いを増しつつある焚き火の中に放り込む。
ぱちりと、舞い上がる火花を尻目に、また視線をあちらへと向ければ。)

……狩人だ。 ……御前は、血以外は食えないか。

(片掌が、袋の中から乾し肉を取り出した。
其の儘でも齧れるが、火で炙るとより美味い。
其れは、問い掛けでも在るし、或いは誘いでも在るのだろう
此れなら、食わせてやれると言う)。

チルユキ > (かさり、と。低樹が揺れる。茫洋と見遣る影が境界のように巡らされた葉の囲いを抜け出る音が、木々をざわめかせる風の其れに混ざる。

一つ、二つ、歩む幅だけ距離を詰めて、止まる)


鬼の方、…だった。確か。
骨肉を齧り取る訳じゃ無い、…血を、貰う。そんなには痛くないよ……。だめ?

(浅く笑って、咽喉を鳴らす。色濃く感じるようになる、におい。
理性の軋む音が聞こえるようで、眉を僅かに顰め。
すとんと草の上に座り込む。焚火の赤い影が膝先だけを僅かに染めて、残りは薄闇に浮いた儘
其の膝も炎の舌から逃げるように掻き集められ、立てて。頬を重ねる

狩るのか、

獣を?

其れとも魔を、

(飢餓を抑制すれば意識を揺さぶるのは睡魔、
取り出す所作が、手品のようにも見えて、緩く眼を見張る。
美味しそうだと、思った。記憶の端を引っ掻かれて)

お前たちの、煙草と同じ、(味は分かるが、腹は膨れない。)

ノウブル > (瞳を見る。 だった、と言う過去形の言葉に、察した物が在る。
僅かに肩を竦めた後で、此方へと近付いてくる鬼から視線を外しては
手にしていた乾し肉を、傍の木串へと突き刺してから、焚き火に向けて立て掛けた。)

……鬼か、なら問題は在る。
血を吸えば、吸われた相手は呪われる。 眷属となり夜の住人となるのだろう?

(其れは困る、と、重ねる会話。 代わりに濃くなる肉の香ばしい匂い。
じっくりと焼く必要はないが、十分に熱が通るまで炙り
それから、其の串を再び拾い上げて、今度は此方から、鬼の元へと歩めば。)

……どちらも、だ。
だが獣であれ、魔であれ、見境無く狩る訳ではない。
狩るべき者を狩る、人に害を為す者を、だ。

(そして、其の基準と判断は、己の中に在る。
相手の目の前に、串焼き肉を差し出しては、食えと促し
煙草と言う嗜好品でも、嗜好品足りえるならばマシだろう、と)。

チルユキ > (過去形、と言うよりも。眷属と交わるでも無く、立ち位置を明言できない程度に関心が薄い、証左。
肉の焼ける、芳ばしいにおいに。反射でひくと鼻が鳴る)


――……眷属に出来ないことは無い、けど。ならないよ。
増やして、なんの意味があるの

…寧ろ狩場が被って、餓えそうだ……

(肉が焼ける匂いといきもののにおいと火の爆ぜるにおいとが混ざる。
混ざる程に明瞭に一つ、揺さぶられる飢餓を密やかに噛み殺す。
穏やかな時間に腰を据える夜も悪くは無い、屹度。

半ば眼を瞑って感覚を一つ塞いでいた、不意を打つように其の匂いが濃厚になる
差し出された串焼肉、よりも。其れを持つ手の方に視線を奪われて、ぎくりと肩が揺れる。
何時の間にか近い、)


………糧が血の時点で、害は為すと思う、けど。

(膝を抱えていた指が解け、糸に引かれるようにふらりと動く。
差し出された串のそばをすれ違って、手首を取ろうと。動き自体は緩慢だったが、)

優しい…ね。
狩る者だから、腕が立つから、そんなに不用意なの、…お前。