2017/08/07 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」に火棘さんが現れました。
火棘 > 天気はよくない、月は見えず周囲は暗いだけ、森の中の小高い丘
大きめの木の枝に腰かけ太い幹にもたれ掛かりながら遠くの景色を眺める

傍らには革袋を置いたまま、遠くの空では稲光が見えてる
空気中の水分が多かろうが、雨の日だろうが、竜の炎としては影響もなく
炎は自在に操れるし心配もない

空気が森から風が抜けてきて木の葉を揺らし、結い上げてる髪を揺らし…
わずかな鈴の音だけが響いてて

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にルーフェンさんが現れました。
ルーフェン > ふあ、と欠伸を零しながら歩いてくれば大樹の上によく知る気配を感じる
見上げれば遠景に視線を向ける姿が見え、声をかける前に自分も彼女の見ている方へ視線を向ければ
稲光が見え夜の空に浮かぶ雲の形をはっきりと浮かび上がらせていた

「…あの雲の中にわしの兄弟姉妹がおるっちゅー人間もいるらしいぞ
 雲の中で気持ちよく飛んでる時にああいう雷光が輝くんだと…」

かしかし、と頭を掻きながらまるで他人事のように口にする
実際、あの稲光の向こうに自分の同族がいるとは限らない…
面白い作り話じゃな、とか付け加えれば木に寄りかかって自分もぼんやりと遠くを眺めた

火棘 > 「ルー、寝すぎ…?なんか、いつもあくびしてるか、寝起きな気がする」

声がして視線を落とすと木の下にいた、革袋を持って地面に降りてきて
遠くの空の稲光は、地面に落ちるのもあれば
雲の中を走るのもいる、その光は、東の竜の姿にも似てると思いながら見ていたから

「なるほど、確かに竜にも見えなくはない
 私はてっきり、ルーがあの中で不機嫌を振りまいてるのかと思った」

木に寄りかかる彼のそばに近づけば、革袋のまま渡して

「前に話してた、蒸し饅頭、お土産
 それ、うちの爺も好きなお菓子、私も好きだけど」

袋の中は、黒糖の蒸し饅頭、中身はアンコが入ってるものが数個
一緒にお茶の葉も入ってて

ルーフェン > 「ん…数百年も寝ておったようじゃしな…睡眠に関する器官がまだびっくりしておるのかもしれん」

はっきりとは自分でも判らないのだけれどものすごく眠かったり、逆に眼が冴えて眠れなかったり
彼女に指摘されればそんな事があるような気がしないでもない…彼女に抱枕にされていると
そんな事もなく、すーっ、と眠りにつけるのだけど

「わしはあんなにスリムでないしな…
 八つ当たりであったらもっと酷い…雨風は勿論、雷に雹だの霰だの、この世の終わりのような天気になるわい」

冗談とも本気とも取れそうな口調で告げて、かかっ、と笑う
彼女が差し出した革袋を受け取り、説明を聞けば、おお、と早速、革袋を開き饅頭を手に取る
あーっ、と口を開いて早速1つ、食べようとするが手が止まり、ちらり、と彼女を見れば饅頭を半分に割り

「はんぶんこじゃ…美味いものは分かち合ったほうが良い
 自分の取り分は減るが、その分、心が豊かになる
 …と、古い友に教わった」

す、と割った饅頭を彼女に差し出して
彼女が受け取ったらば、残った半分をうまうま、と表情を綻ばせながら食べ始めて

火棘 > 「寝ぼけてるようなものか?」

眠気の強いということなら、不思議そうに話された言葉を考えてた結論は…
今も、夢現のような寝ぼけてる世界にいるようにも聞こえて

「…それは面倒な」

明らかに嫌そうな顔をして見つめてく
そんな、まさに嵐の中にいたら燃やし尽くすのも疲れそうだと想像して
笑う姿に自分もその想像がおかしくて笑みを浮かべてた

「ん?…ああ、ありがと」

何個か持ってきたから、袋にはまだ数個あるけど
半分に分けてもらったものを受け取り、かぶりつく

「ルーは甘いの平気か?気に入ったのなら、またもってこよう」

懐かしい味、黒糖の生地だから生地も少し甘めになってるのだけど
嬉しそうに食べてくれてるように見えると…自分も嬉しく感じて

ルーフェン > 「説明が難しいんじゃが…なんの前触れもなく強烈に眠くなったり、寝たいのに眠れぬ感じかの?」

うーん、と首を傾げて説明してみるが、自分の口にする言葉も何だか自分の症状とは少し違う気がする
そんなだから、自分で説明しながらも何か納得の行かぬような表情が浮かぶ

「…判り易いではないか?
 一目見れば、虫の居所が悪いと判る」

彼女の嫌そうな表情に笑い声が溢れる
嵐の中にいても面倒であろうが、そのような天候の下で暮らす人間たちはもっと悲惨なことになるであろう
およそ天から降り注ぐであろうと思われるものの殆どが頭の上に降り注いでくるのだから

「…嫌いなものはないな
 甘いのも辛いのも嫌いではないぞ…火棘が気に入ってる寝床に住んでる連中の食い物も美味かった」

腹が減っていたのか、饅頭半分をぺろりと食べてしまえば口の周りを手の甲で軽く拭う
続けてもう1つ食べよう、と革袋に手を伸ばしたが、大切に食べようと思えば伸ばした手を引っ込める

「わざわざ、すまんな。ありがとう、火棘…」

おみやげに感謝の言葉を告げると、に、と犬歯を覗かせ笑顔を浮かべる

火棘 > 「病ではないのなら…いいか、まあルーが寝てようが
 勝手に抱き枕にしておくし」

話を聞いても、本人がわからないことを自分がわかるはずもなく
でも、命に関係ないのであれば、いいか、とサラっとしたもので

「機嫌の悪いルーをみつけたら、とりあえず全部燃やしておけばいいな」

自分に降りかからないように、精一杯対抗するつもり、下界の人間のことは気にしてない
話を聞いてると、気に入ってる寝床?レイカのとこで食事をしたときけば
嬉しそうに楽しそうに話して

「レイカと会ったのか?
 良いとこだろう、一人で苦労をしているようでな
 あそこの食事はおいしいから、すきだ」

遅れること少し、半分のまんじゅうを食べ終えて、手を引っ込めたのにも気づき
お礼まで言われては、照れたように、プィっと顔を背けて笑ってしまうのだけど

ルーフェン > 「じゃあ、わしも火棘が寝ておったら勝手に抱枕にするか…」

この症状も時間をおけばそのうちに回復するはず
ドラゴンの生命力というのは伊達ではない…だから当人もあまり気にしてはいない様子でいて

「諌めようとは思わぬあたりが火棘らしいの…」

この娘は面倒事を何でもかんでも燃やして解決するきらいがあるように思える
危ないから辞めさせたほうが良いのか、それともあまり深く突っ込まないほうが良いのか、悩ましい所である
ううむ…となんともいえぬ表情でじ、と彼女に視線を向けるが最適解が思い浮かぶことはない

「逢ったぞ、矢を射掛けられた
 …まあ、あれはわしにも落ち度があったが…
 そう言えば、空を跳ぶのが…というか、高い所が好きなようじゃった」

にこり、と笑顔を浮かべながらさらりと言ってのける
実際の所は彼女を抱えて跳躍した所、彼女はとんでもない悲鳴をあげたというのが事実である
機会があれば、散歩がてら背にでも乗せてやったらどうじゃ?とか付け加えれば
1人楽しげにくくく、と悪い笑みを浮かべるのであった

礼を告げれば彼女が背を向けてしまう
何となく照れているのであろう、という事は判ってはいたが、す、と背後から彼女の頭に手を伸ばすと
優しく彼女の髪を撫でるようにして

「感謝しておる、火棘…」

と、小さく彼女にのみ聞こえるような声で囁いた
その表情は悪戯でもするかのようであったかもしれない

火棘 > 「…起こさぬようになら、いい」

間違って寝起きの悪さが彼に向かうと、丸焦げコースにしてしまいそう
ただ気づかないでいられるなら、問題はないのだけど

気分的に、面倒なことは力を出し惜しみするつもりもなくて
彼女の話に楽しそうにしてたのに、矢をときくと、驚いた風に

「…矢を?どうにもないのか?
 高いとこが好きなのか、それはいいことを聞いた…今度、乗せてやろう」

見た目に怪我はわからないし、普通そう…にみえたけど
彼女の好きなことを聞けば、今度会った時はどこかに連れていってやろうか
どこに飛ぼうかと考えるのも楽しい

「そ、そんなこと言わなくても…わかってる
 ほら…私は戻るっ」

顔を背けてたのに、頭を撫でられると
また照れてしまうのに熱があがる、俯いて…言葉にしてくれてうれしいはずなのに
ここにいると、また…なにか、からかわれそうな気がして、
逃げるように丘から降りては、寝床にしてる場所に入っていく

ルーフェン > 「…当然じゃ、わしも命は惜しい」

彼女の言葉にぶるり、と肩を揺らす
彼女が寝起きがすこぶる悪いことを聞いていたから…そのうち、つい、うっかり消し炭にされてしまう気が
しないでもない

「当たったし、痛かったが…平気じゃったな
 眼など狙われていたら回復に時間が掛かったかも知れぬ
 うむ…乗せて高く高く飛んでやるが良い、レイカも喜ぶであろう」

してやったり、という悪い面が浮かぶ
矢を射掛けてきた彼女にちょっとした意趣返し、というやつである
…射掛けられたのは自分が悪いのだがそれは棚上げしておく

「…ん、それじゃあわしも戻る、共に戻るか」

名残惜しく思いつつ彼女の頭から腕を引く
すると、彼女は逃げるように戻っていってしまったから、にまにましながら彼女の背中を追いかけるのであった

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」から火棘さんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からルーフェンさんが去りました。