2017/07/27 のログ
■ルーフェン > 彼女が何か言いかける気配にキッと眉間にシワを寄せた
予想した言葉は飲み込まれてしまったか、聞こえることはなかったのだけど…確かに自分が考えるような事を
彼女は口にしかかったのだと思う…これには強い確信があった
「……仮初の身体の肌が綺麗になってもな
わしが食うよりお主が食った方が余程、意味があったな」
じーっ、と彼女の露出している二の腕あたりを見る
ファーに隠れて見えづらいのだけども、見た目には彼女の肌は美肌と言って良いように見えるから、
彼女もこれを食ったのだろう、とか勝手に思い、木の実の薬効に少し納得がいったような気がした
「…実はあまり得意ではない
文字は昔、人から教わったが中々慣れぬな…まだそこに有る半分も読めとらん
しかし、人を知るに人の記したものを読み解く、というのも1つの方法であろうとは思う」
お主、人の文字は得意か?とか、彼女に尋ねては首を傾げてみたりする
どこからこれらの本を持ってきたのか、等は気にしてはいけない
どうせ、ロクな方法で手に入れたものではないのだから
■火棘 > ふふっと眉間にシワがよるとつい、笑ってしまうのだけど
「それでも爺のようにシワになるよりマシじゃろ?
私のは、まだある」
座ったまま白い肩かけのファーを下ろし、袋も適当に置いて
ころんと転がる
遠方より数日飛んできたのだから、それなりに疲れもでたのだけど
「そうなのか、私もココの文字は、少ししかわからぬ
多少の単語とかなら困らぬ程度しか」
街での看板くらいはわかるけど、文章になると東とは違う、文章の組み立て方
自分も苦手とばかりに、本の積み上げたのを少し押して遠ざけた
■ルーフェン > 「…では、わしが食うより爺殿に食わせるべきじゃったな」
まだ若いわい、とぺちぺち、と自分の二の腕あたりを叩いてみせる
二の腕にシワが寄る、ということもあまりないのだろうけども、やらずにはいられなかった
彼女がころり、と横になれば少し座りなおすようにしてスペースを開ける
彼女の故郷がどこか、遥か東というのは聞いていたが、そこへ帰って戻ってきた、というのだから
彼女と言えど流石に疲れたのであろうということは判る
「ここ…、という事は東とはまた言葉が違うのか…」
自分の生まれた場所は言語圏はこの王国と変わらない
多少の訛りや何かはあったけれども、暫く王都でフラフラしている内にそれにも慣れてしまった
ずい、と積み上げた本を遠ざる様を見れば、へらり、と笑って見せて
「…勉学とか苦手じゃったろ、お主…
書物を遠ざけるのが様になりすぎとったわ」
ケラケラと笑いながら、ぽふん、と己の膝の辺りを叩いて彼女を招いてみる
疲れているのは雰囲気から判っていたからその彼女を労おう、とかそんなつもりであった
■火棘 > 「爺は苦くて好かんらしい…」
昔、教えられて初めて食べたことを思い出したけど、自分は好きになったけど
爺の口には、あわなかったらしい
膝を叩く素振りに、気づけばモソモソと…近づいて、その膝に頭をのせて
「そう、例えば…」
と指で相手の手をとり手のひらに指で、なぞるように「漢字」を書いてみる
ここよりも角ばった文字の多いとわかるだろう、くらいだけど
「勉強は…難しいのだ」
眉をよせて嫌そうな顔になる
幼い頃より、多少はしてきたものの強制的に押し付けられるのを嫌ってるから
■ルーフェン > 「そんなに苦いかのぅ…?爺殿は舌が肥えておるのか?」
そんなに苦味は感じなかったがなあ?と首を傾げる
もそもそ、と近づく彼女の頭が膝の上に来れば、軽く頭をぽふと撫でてみる
自分ではこうして労っているつもりである
「…んむぅ?」
掌に彼女の指が触れ何やら書いている
カクカクとした文字のような文様なようなそれは何かの魔法陣やまじないのようにも思える
指先の触れた軌跡を想像すれば妙ちくりんな図形のようにも思えて首を傾げるばかりで、文字?とか不思議そうに尋ね
「一族の長となるには学ばねばならぬ事もおおいであろうからなあ…
普通に暮らしていくのとはまた、別のことも学ばねばならぬのであろうし…」
誰が彼女の師となり勉学を教えていたかは知らないが、その者が苦労したであろうことは想像に難くない
嫌そうな表情を浮かべる彼女に、へらりと笑いながら、そっと彼女の髪を梳くように撫でてみたりして
■火棘 > 「好みの違い?…苦いのが好きなのもいれば、好かぬのもいる」
自分もそんなに気にならないし、食べ慣れてたからかもしれない
頭に乗せると、軽く撫でられる
少し懐かしく、随分…撫でられた記憶はなかったから
前回と二度目のこと心地いいと目を閉じて受け入れる
手のひらに例えで書いた「龍」の漢字だけど、たしかに直線と角張ってて
文字、と返し
「歴史が一番…面倒だ」
龍の歴史、一族の長のなんとかなど普通の勉学とは、違う分野もたしかに苦手と
それでもこなしてはきたから
頭を撫でられる、片手で頭上の結い上げてた紐とかんざしを解き、長い髪を下ろす
外したものは適当に床に置いて
■ルーフェン > 「それも判るがな…因みにわしは美味いなら苦くても甘くても良いぞ」
当然、酸いものでも、塩辛いものでも、と続けて自慢げに言う食い意地の張ったドラゴンであった
決して美食家ではないが、健啖家ではある
「龍」と掌に書かれてもピンと来るものはなく…彼女が文字だ、と答えれば内心、この娘いっぱい食わせようと
しているのではないか、なんて思ったりもするが、それにしては何やら体裁の整ったというか、
規則性の有る形であったから何となく納得してしまった
「…お主の先祖の事じゃろ?自分のルーツを知れるのは面白いと思うのじゃが…?
……―――ってお主、こうした飾り物や宝飾品好きな割に扱いがぞんざいじゃな…」
彼女が髪を下ろせば手櫛で緩く解いてやる
さらさらと指先に伝わる赤茶色い感触が心地よい
外した簪の扱いに苦笑を浮かべれば、何か小物入れでも持ち込めばよいのに、とか思ってしまう
■火棘 > 「ほう、なんでも食べれるのか、それは……いいな」
里には薬膳とかアジとしては美味しくはないかもしれないけど
健康的なものもある、今度はそれも食べさせてみたくなった
「ん、そうだけど…長すぎる覚え切れん」
一族の歴史、龍の寿命だから古いし、それだけの事柄も史実の中にあるのだから
大変なのだ、と愚痴るほど
「…このままでは、ルーの膝が痛くなるじゃろ?」
自分も相手も踏むようなことがないと思ってるから
結い上げた髪や簪のままではと、思っただけのこと
明かりに相手のかってくれたガラスの飾りもキラキラ光ってた
■ルーフェン > 「……まて、その間はなんじゃ」
彼女の言葉の間にあった僅かな「間」
それに勘が働いたか、何か良からぬ事を考えているのではないか、と猜疑の視線を彼女に向ける
「それはそうじゃろうがな…
全部、覚えろという訳ではないのであろう。学ぶという事、それ自体が重要なのではないか?」
愚痴る彼女についつい笑ってしまう
嫌々勉強を教わる彼女を想像してしまった…あれやこれやと言い立てて勉強から逃げたりもしたのだろうか?
「んー…主程度であれば、一晩中こうしているくらいは平気じゃがな…突然、龍になったりせん限り、じゃが…
……買ってやった簪も付けてくれておるのだな、買ってやった甲斐があるわい」
そうっと彼女の簪に手を伸ばせばもう少し離れた場所、寝返りを打っても大丈夫そうな位置へ遠ざけておく
それと入れ替えるように彼女が洞窟へ持ち込んだ布地を手に取れば、横になる彼女にかけてやる
「火棘の肌が綺麗なんはさっきの樹の実のお陰なのかのう…」
彼女の髪に触れていた手がするりと額にの辺りへ滑ればぽつり、と呟く
キメの細かい肌の感触に驚きつつ何度かそこに触れると、ほんのりと暖かくて心地よい
■火棘 > 「なんでもない、今度はルーに、土産を用意しよう」
間を指摘されたけど、そこは笑って誤魔化して
「学びすぎた、頭の中はいっぱいだ」
勉強嫌い、だけど好きなことは頭に残る
雑学的なことが多いかもしれないけど
「突然など変化などしない、ルーに買ってもらったのは綺麗だから気に入ってる」
遠ざけられたことには気づかないけど
毛布をかけられると細く目を開いて、またとじる
額に触れられても悪い気はしない、振り払うこともしないで
ただ大人しくされるまま
誰かが触れてくるなどモノ好きは相手くらい
「触れられる」という感触を受けながら、次第に眠気が近づいてくる
うとうとしながらも、相手の話は聞いてたのだけど
■ルーフェン > 「そうじゃろうか…?美味いものなら良いが……あ、蒐集に値する宝でも良いぞ?」
何か引っかかるものはあったのだが、土産と聞けば嬉しそうであった
木の実より食いでのあるものなら良いなあ、とか内心思っていたりする
「…この小さな頭の中に火棘の先祖伝来の叡智が…
目一杯…という事も無さそうじゃな…」
笑い声を零しながら彼女の言葉を聞いている
聞きながら自分の一族は割りと原始的というか、人よりも動物や何かに近いのだろうなあと実感したりする
同じ竜種なのに不思議なものじゃなあ、と恥じる事は無いが、一族の違いに驚き
「…そうか、これを作った者も龍が気にいるのであればと喜んでおる事じゃろう
さて…火棘も遠出で疲れておるじゃろうし…お喋りはこの辺りにするが良い…
話をするのはまたいつでも出来る故な…」
うとうとし始める彼女の気配
触れれば感触の良い彼女の肌に触れていたい気もするが、それでは彼女が休まらない、と手を引っ込める
寝入る前は本当に大人しく子供のような彼女の様を愛らしく思いつつ眺めていれば、
自分も彼女に釣られるように欠伸を零す
不思議なもので数百年眠っていたが、眠い時はやはり眠い…彼女の体温が心地よく自分もまた、
種は違えど同族がそばに居ることで安心しているのかもしれないけれど
そっと、彼女の頭を膝から下ろして、最後にもう一度、と軽くぽふ、と頭を撫でれば自分もぱたり、
とそのまま横になり、眠気にそのまま、身を委ねることにした
■火棘 > 「蒸した饅頭などいいな」
馴染みあるお菓子だ、と自分が気に入ってるものが浮かぶ
小さくあくびをこぼしながら
膝から下ろされる感覚に一度起きて
隣に並ぶようにして転がり
頭を撫でられるのは、懐かしくも暖かい
腕を伸ばし、ぎゅーっと慣れた龍の匂いの抱き枕
眠気のせいで動きは緩やか、そのまま眠気に負けたようで
寝息をたて始めてた
■ルーフェン > 自分も眠気に横になれば、彼女が隣へころりと寝返りをうつ
す、と伸びてくる腕が自分を捕まえて、ぎゅー、と強く抱きしめれば「慎みを…」なんて口から出掛かる
…のだが、彼女の温もりや小さく聞こえる寝息はとても心地が良くて
「…仕方のないやつじゃ」
と、彼女に言っているのか、或いは自分に言ったのか、ともかくそんな言葉を囁やけば
そうっと自分の方からも彼女を引き寄せるように腕を伸ばすと、腕の中の温もりに
そのまま、満足したように息を吐き、心地よさそうに寝息を立て始めた――――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」から火棘さんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からルーフェンさんが去りました。