2017/07/14 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にルーフェンさんが現れました。
■ルーフェン > 深い森の奥、カチカチッ、と顔の左右から伸びたキチン質の顎を鳴らすのは大きな羽虫の威嚇音
遊牧民や畜産を営む者たちからは家畜を攫い飛び去ってしまう害虫として忌み嫌われている巨大な羽虫
相対するのはドラゴンながら人のナリをした、少々小柄な男であった
「羽虫風情がそう熱り立つでないわ…かかっ、しょうもない」
うっすらと閉じていた瞳を口元へ笑みを浮かべながら薄っすらと開けば瞳の形は竜種のそれ
上空から滑空するように伸びてきた羽虫の顎を、何事もなく素手で掴めばそのまま、羽虫の長い体躯を
地面へと力任せに引きずり落とし、顎を掴んだまま反対の手で素早く頭部と思わしき部位に
手刀を叩き込み、頭を刎ね、そのまま、頭部を投げ捨てた
「脆すぎるわ…では、羽は頂いてゆくぞ?」
動かなくなった巨大な羽虫
首を落とした際に飛び散った羽虫の体液が顔へと飛散したが気にすること無く、
嫌悪を覚える姿形の羽虫の羽を、その関節ごと切り落とそうとした時であった
ひゅん、と針のように尖った尾の先が迫り、それを寸前の所で掴んで止めた
「虫なだけはある…脆いがしぶといな…」
ふう、と安堵の息を吐きだし、尾を持ったまま力任せに長い羽虫の体躯を地面へと叩きつける
嫌な音がして体液が飛び散るとびくびく、と蠢いていた羽虫はようやく大人しくなった
確かな手応えがあったか、ふ、と短く息を吐き出せば今度こそ、羽虫の羽を毟り取る
光を薄っすらと透かす半透明の翼部分は丈夫でランプなどに使えるらしく、そこそこの値で取引されるらしい
そう教えてくれたのは、骨董などを扱う商人だったか…酒場で酔っていた商人に聞いたので
本当なのかどうか、怪しい所ではあるのだが…ともかく、羽を傷つけないよう、羽虫の死骸から切り離せば、
それを樹に立てかけておき、その脇に腰を下ろせば顔を拭い腰の水筒から水を飲む
辺りには薄っすらと羽虫の体液の独特の匂いが漂うが一切気にする様子もなく
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」に火棘さんが現れました。
■火棘 > 今夜も寝床探し、人気の少ない森の中なら竜のままでもいいような気がするけど
律儀に以前、注意された人のまま過ごす時間を長くしていたから、今夜もそのまま
ちょうど風上にいたのか羽虫の体液の匂いには気づかないでガザガザしながら歩く
逆に、風下にいる相手側には自分の匂いも気配もダダ漏れでいただろうけど
ぬるい風…せめてもう少し石や水の冷たさがほしい、洞窟なら涼めるかも…
見るに周りは木が多く…それっぽい望む景色は見当たらない、ガザガザ…ガザガザ…
茂みを歩き、相手の近くまでやってきてた
■ルーフェン > 群れを成す羽虫を見つければ一網打尽にできる
ただ、ここに一体、羽虫の死骸が転がっており僅かに匂いも風に乗って漂っているから近くにいるものは
警戒しているか、あるいはとうに逃げ出してしまっているはずである
となれば、風下よりも風上を探すべきで、姿勢を低くしてそちらに意識を向ける
……すると、どうだろう。羽虫などより遥かに手強そうな気配が近づいているではないか
近づく炎の気配、一度くらい、本気で殺し合ってみたくもあるような気がする相手だが、
そんな事をすれば、人間たちが武器を手にやってきそうな気もするので馬鹿な考えは想像にとどめておく
それくらいの良識はある……と、自分では思っている
「…寝床探しか?不思議なもんじゃな、竜種同士は引かれ合う性質でもあるんじゃろうか…」
素早く彼女の背後を取る
少しくらい怖い思いをさせてやろうという悪戯心もあったが、彼女がこの程度で驚くとも思えない
気楽な様子でひょい、と片手を上げれば軽い感じに彼女に声を掛け、よぉ、と笑い犬歯を覗かせた
■火棘 > 毎夜の寝床探しにそろそろ飽きてきた、でも住処を作るのもなあ…
いろいろ考えながら歩いてたし、自分に牙を向けるものに遭遇することもなかっただけに
結構、気を抜いていた
後ろから人の声で自分にむかい話しかけられた
聞き覚えもあるけど、こんな場所で合うとは、また偶然というかこの国は狭いのだろうか
「ぁあ…ルールーか、なにこの匂い、くさー…いっ」
振り返り、適当な呼び名をつけて呼ぶと同時に地面に羽虫の死骸がたくさん目に入る
臭いのは好かんとばかりに…軽く睨むと死骸と体液がついてる地面だけに炎が上がりボッと
その箇所だけをこがして炎のは消えた