2017/04/05 のログ
■エルツ > (ミレー族である事を隠す為、魔法は敢えて初歩のものにとどめているし、戦闘技能も剣と盾を駆使する前衛を選んでいる。その甲斐あってか、今回も人間として認識されたらしい。内心のみでホッと息をついて)
「食べてなかったら争奪戦だったかもね?ま、嵩増しくらいいつもの事だから大丈夫なんだけど…ボクはエルツ。名前、聞いてもいい?」
(平和的に物事が解決した。それにスープも煮立ってきたので慌てて地面へと下して主菜の準備にかかった。もうすっかりお客さんとして迎える心つもりで、小さめのフライパンへとバターを落とし)
「うん、ご飯は人数多い方がおいしいもんねー。スープは出来てるから、先に飲んじゃっていいよ?カップは背嚢の脇。2個あるからさ。クレープは焼きあがったら肉を包んで食べてね」
(てきぱきと小麦粉に卵を入れて、薄く焼き上げていく傍らで、食べたいならセルフでと言わんばかりに食器のありかを口にする。バター風味のクレープは数枚焼いて、皿替わりの葉において完成。
野兎の香草焼きクレープ包みと、キノコと野草のスープが今夜の夕餉だ)
■ノーガルト > (ミレー族であることを隠そうとすれば、それを話さない限りノーガルトは気づくことはない。
だが、たとえ気づいたとしても何ら偏見を持たないこの男。
軽蔑も、侮蔑も、差別も決してしないことは約束できるだろう。)
「…可能性はあるな。俺はノーガルト、冒険者だ。」
(名乗りとともに、職業も明かしておこう。
昔は旅人とよく名乗っていたが、今はこの国に永住する身。
冒険者としての実績はそこそこ、というところだが名前を知られてはいないだろう。
近頃は依頼も受けていないし、そんな冒険者の名前はほとんど知られてはいない。)
「…なんだか、すまないな。別に飯をたかりに来たわけじゃなかったんだが…。」
(結局、ご馳走になることになってしまった。
とはいえ、このご時世こんな出会いはなかなか珍しい。
腐っている、腐敗していると言われているこの国での出会いに、ノーガルトはなかなかに恵まれているようだ。
軽い祈りをささげてから、ノーガルトは肉をパイで包み一口に帆奪った。)
「………美味い!」
■エルツ > (この国での扱いが扱いなので、どうしても警戒は怠れない。奴隷として売られたくないし、自分から明かすことはないだろう)
「食料はほんと大事だもんね。冒険者なら分かるだろうけど…ノーガルトね。うん、覚えた」
(目つきの悪さは、そういう顔の冒険者は多いので特徴にならないが、二本の剣を背負った姿は良く目立つ。今度ギルドで会うこともあるかもしれない。
湯気を立てるスープと主菜を目の前に、手を合わせていただきますとやってから頬張ることに)
「いいって。匂いにつられるくらいに美味しそうだってってのは嬉しいしね…ってこの兎、ほんと美味しい」
(冬の兎は美味しいとよく聞くが、皮はパリパリ。お肉は適度な歯ごたえがあって、噛み締めるとじゅわっと肉汁が染み出してくる。
獲物を狩ってすぐに血抜きして、香草と一緒に岩塩を刷り込んだおかげか、臭みは全くなく、かといって家禽のようにただ柔らかいだけの肉とも違う。これこそ狩人の飯というべき出来栄えに大満足。
さらにスープも飲んで、キノコと野草のあっさりとした旨味を堪能していた)
■ノーガルト > 「特に長期にわたってどこかに行くときはな。…とはいえ、いつも弁当を作ってくれるものがいるから、最近は困りはしないがな。」
(冒険者として、ギルド所属の宿に名前を連ねている。
あまり名前の知れている宿ではないが、気のいい女将には世話になっている。
彼女の思う通り、もしかしたら今後別の依頼で一緒になることも、もしかしたらあるかもしれない。
集団行動が苦手なノーガルトだが、別にほかのものが同じ依頼を取ることに関して、気負うことはない。)
「食い意地が張っているだけ、ということもあり得る話だがな…。うん、スープもさっぱりしていて美味いな。」
(この時期だと、山菜も顔を出し始める時期だ。
少しだけのつもりが、このままだと本当にもう少し、もう少しとお代わりを頼んでしまいそうなので、自分の分だけで自重。
適度な歯ごたえとジューシーな肉汁、狩人の料理というものはなかなかに豪快。
だが、それでいて美味なものが多いので、実はノーガルトも時折やってみたりもする。
もちろん、上手くいった試しはほとんどないが。)
「ところで…エルツだったか。お前も冒険者のようだが…依頼か何かか?」
(そして、話は彼女がここにいる理由へ。
冒険者ならば、大体は宿をねぐらにしているはずだが…。)
■エルツ > 「安心して任せられる人がいるなら、大丈夫だね。ボクは料理得意だから、乾物は持って行ってメインを現地調達かなあ」
(飯担当でパーティーに混ぜて貰ったりするよ、と冗談交じりに話す。初心者の場合野営が混じる依頼を受けることは少ないが、中堅やベテランになるとそうもいかない。そして彼らにとっては、うまい飯>>>戦力という公式が成り立つ。自衛の出来る料理人な割と少ないらしい)
「悪い事じゃないと思うけどね、それ。行き過ぎは困るけど、食べなきゃ力も出ないし」
(適当な保存食ばかりだと栄養が偏り、食べているのに疲れやすくなったりイライラもする。体が資本の冒険者だから、食を重視するのはいいことだと言いつつ、3つ目のクレープを咀嚼し、スープもお代わりする。空のカップに視線を向けて、手を差し出した。お代わりがいるなら注ぐよ、と目で問いかけ)
「ん。この平原に生えてる山菜と薬草目当てでね。明日には帰る予定だよ?兎の皮も取れたから、こっちは革細工師に下取りかなあ」
(とれたものは肉も骨も皮まで無駄にしない。毛皮加工の技術はないので、店屋に売るくらいしかできないが小銭にはなるだろうと。
そこでふと、空を見上げてからノーガルトの顔を見やり)
「そっちは訓練だったよね。今から帰るの?」
(純粋に心配から出た言葉。同じ釜の飯を食うと、仲間意識がやっぱり芽生えるようだ。今が夜で、そこそこ遅い時間というのも理由だ)
■ノーガルト > 「ほぉ…それなら、パーティには一人はほしい逸材だろうな。」
(美味い飯というものは、士気にかかわることがある。
例えば、遺跡探索の依頼で疲れてテントの中で団欒している時、そこにある飯がまずいか美味いかで明日のモチベーションにかかわる。
だがあいにく、ノーガルトはそのあたりの経験はほとんどない。
乾物メインなのは、ノーガルトも一緒だし現地調達も日常茶飯事だった。
今でこそ、それらを使うことは少なくなってしまったが。)
「俺は酒さえあれば、それでいい。あとの飯は大体なんとでもなる。」
(食い意地が張っているためか、好き嫌いもほとんどなかった。
保存食でも文句の一つもなく食べるし、ゲテモノであろうとも食べる。
だが、決して譲らないのはそこに酒があるかどうか、である。
食い意地が張っている以上に、この男は酒豪であった。)
「小銭稼ぎと小物の依頼か…、下取りしてもらうなら平民地区5番街の店に行くといい。」
(あそこは、意外といい値で買ってくれる。
良質な者ならば、其れこそ一日の飯代くらいならば出るはずとの情報。
同じ釜の飯を食うと、やはりこちらも少しは親しみを込めるものだ。)
「ああ、特に依頼がなくてな…仕方がないから、剣の訓練だ。」
(このまま、何事もなければ家に帰るところだった。
エルツの視線には、右手を出して遠慮の意を伝えつつ後は帰宅するだけだ、と伝えて。)
■エルツ > 「戦闘中は邪魔だから、後ろで見てるだけなんだけどね」
(口の悪い冒険者には寄生なんて呼ばれたりもする。けど、やっぱり格上の冒険者ともなると、見ているだけで勉強になる事が多い。お礼の意味で気合を入れて作るので、後日また声がかかるという循環)
「お酒はボク、飲めるけど強くないんだよねえ…珍しい物が好きなら、そういうお店は知ってるよ?」
(さりげなく、出入りしている雑貨店の宣伝を混ぜた。実際あそこには、この辺で主流な酒以外の物があるから、嘘ではない。5番区のお店ね、とそこはちゃっかりメモに取って)
「そっか。この辺の獣じゃノーガルトの剣の錆だろうね。ボクはここで休んでいくから、機会があったらまた話そうよ」
(食器の片付けもあるし、そろそろ就寝という時間でもある。よく顔を出す酒場の名前を伝えて。縁があればまた再会するだろうと)
■ノーガルト > (一人で冒険することの多いノーガルトには、縁遠い話だった。
別のパーティと一緒に、ということは確かに時折ある。
しかし、固定のパーティにつくということはほとんどしないので、美味い飯を作る冒険者というのに、当たったことがなかった。
口の悪い冒険者の言葉など、気に留める必要はないと思う。
もちろん、ノーガルトも態度の悪い冒険者には何度も当たった。
そのたびに、内容で蹴散らしてきたので彼女も似たようなもの、だろう。
腕化料理家、ただそれだけの違いである。)
「………ぜひ頼む。」
(酒の話には、即座に食いつくのだ。
帰りに寄って以降、そう心に決めてその店のことを頭に刻み込んだ。)
「ああ、わかった。俺は『赤い猛牛』亭という宿に名前を乗せている。…また機会があれば、飯でもおごろう。」
(今日の飯の礼だ、とばかりに笑みを浮かべた。
馳走になった、と皿を重ねるだけにしておもむろに立ちあがる。
そろそろ寝る、というならばこれ以上邪魔をしてはいけないだろう。)
「じゃあエルツ、またな。……お前も、野盗には気をつけろよ。」
(笑みを浮かべ、魔移動へと続く道へと足を向ける。
結局、彼女がミレー族であったということには気づくことはなく、大男はそのまま、夜の闇へと消えていった…。)
■エルツ > (その話を聞けば、ソロで仕事ができるなんて。と素直に称賛するだろう。たいていの冒険者はパーティーを組んでいるし、自分も単独で動けるのは、見晴らしが良く強い魔物も少ない草原が限界なのだから)
「うん、お酒のつまみもいろいろあるから、ぜひ寄ってね」
(きっちり店の場所と店名も宣伝。そこには普通に米から作った酒やら、キビから作ったもの。木の実や蛇を付け込んだ酒など並んでいる。食料品店なので、つまみの類も見つかるだろう)
「ご飯奢り?うん、絶対行くね?それじゃ、街まで気を付けて」
(彼なら大丈夫そうだけど、万が一がある。幸運を祈る言葉を告げて分かれることに。再会を楽しみにしながら、こちらは後片付けするのだった)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からエルツさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からノーガルトさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にダリルさんが現れました。
■ダリル > 月明かりがかすかに照らす薄暗い森の中。
そこをランタンを片手、剣を片手に獣道のような道を草木を踏む音を立てて歩く。
金属製のヘルムに皮鎧という姿で時折に音が聞こえれば足を止めては周囲をうかがう。
そして何も発見できなければ再び周囲を照らすようにランタンを掲げて歩く。
「この辺りではないか…」
ギルドで受けた森に出没するという妖魔の討伐依頼、複数の冒険者が受けているその依頼に乗るように引き受け現地にと来るがその姿を見つける事ができずに歩く。
時折に同じ依頼を受けた冒険者に会いはするが情報交換をすればお互いに外れと話し別れる。
もしかすれば他の誰かが既に討伐を終えているかもしれない。
だがそれを確認するすべは今はなく、夜明けまでは探して歩こうと決め散策を続ける。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からダリルさんが去りました。