2016/12/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にエルヴィンさんが現れました。
エルヴィン > 自然地帯の森の中、人があまり立ち入らない深さの場所
そこで蔦を編んだ籠を手に足元を注意して歩く

「これで4つ目か。おかしいな…」

薬に必要な薬草を採取には来たがあまり見つからない事におかしいと感じ
前に来たときはもっと生い茂っていた記憶があり、しかも人の北気配もないだけに
もしや何かがこの辺りに住み着いたのかと…そう考え周囲に気を配り

エルヴィン > 採取した薬草を籠にと仕舞えば先ほどまでとは違い警戒をして歩く速度を遅くする
感知の魔術で前もって警戒はしてる、だがそれを抜けるものがいるかもしれないと考えて

「石橋は叩くべきだな」

茂った森の中では視界や音での警戒では不十分
そう考えもう一度感知の魔術を行使すれば大小の生き物の気配が判り、その中の特に大きなものが近づいてくるのが判る

「こいつが犯人のようだな。いい度胸だ」

真っすぐに向かってくるその気配がする方向へと視線を向ければ片手を突き出すように構えて待ち
掌に魔力を集め待ち伏せる

エルヴィン > 「……っ!貴様か、燃え尽きろ!」

腕を向けた先から飛び出すのはどこかから脱走をしたのか幾つかの生き物の特徴を持った魔獣
この森の生き物ではないと見れば迷わずに魔術を…火炎の術を解き放つ

伸びる紅の火線、それが魔獣に触れれば包み込むように燃え上がって爆ぜる。
飛び火した炎が草木を燃やし、その中心には炭化するほどに燃える魔獣だった死骸

「こんなものが早々居るとは思いたくはないな」

燃える死骸を拾い上げた棒で突けば炭化した場所は崩れ
その中に残る骨、その中でも牙や爪が使えそうだと見ればかきだして拾い上げていく

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にシャリオンさんが現れました。
シャリオン > 森深い場所
視界を奪うのは白い布
自由を奪うのは硬いロープで手首を縛られ木に括りつけられてる

わかるのは聴覚
聴こえるのは、木々の葉音と冷たい風が肌に触れるもの

頭の中に広がる波紋のような共鳴…
気づいたのは近くで生き物が燃やされた悲鳴
木々が騒いでる。自分たちも燃やされるのではという
<こわい・こわい・こわいのがくる>

こわいもの…魔物かな、覚悟を決めるように唾を飲み込んでじっと…まつ

エルヴィン > 「これで少しはこの辺りも静かになるか」

牙や爪を拾い終え、こいつのおかげで薬草がないとわかれば岐路に付こうとする
だが感知には魔獣よりは小さいが動物というには大きな反応があることに気が付く
万が一この反応が魔獣の子だとすれば面倒になる

そう考えれば反応がある方角絵と足を向けて歩き

幾つかの藪を抜けて進んだ先
そこに白い服を着た少女が目隠しをされ木に括り付けられている姿を発見して

「何をしている…?」

その姿に姥捨てに捨てられたか…もしかして生贄?と考えて近づいていく

シャリオン > <こわい・こわい>

木々が怖がる相手だろうか、人の言葉を話すのかと
頼りの聴覚で聞こえた言葉

何をと問われたが、ただ喰われるのを待ってるだけとしか言いようがないのは
言葉にならず黙る

「…」

ただ、周囲の木々が怖がるから、危険なモノがいるとは気づいてるから
体は怯えるように震えながら

エルヴィン > 問いかけはするが答えはなく
もしや人語を話す魔物とでも思われているのか?
そう考えればまずは少女の視界を確保するべきと考えて

更に近づき手が触れる距離にまで近寄れば静かに手を伸ばし視界を覆う白い布を取り払う

「これで見えるだろう。俺は魔獣ではない。
もう一度聞く。こんな場所に拘束をされて何をしているんだ?」

人間で見れば成人なのだろうが自分から見れば子供
長くこのぐらいの年齢と話しておらずにどう話せばいいかやや迷うながら
出来るだけ優しい声色を務めて問い直して

シャリオン > 目元に指の感触がして、びくっと震える
布が取り払われて、瞳をひらけば大きな蒼い瞳が、相手を写しこむように目の前の人物を見上げて

「ぁ……」

小さく漏らした声は、まだ幼さものこるように

「私は…ここで食べられるために…」

捨てられた犬のように手首を縛られその先は木の枝にくくられてる
もがくこともせず、受けいれたように手首に縛られた以外の傷はなく
返す言葉は諦めたように静かに返されて

エルヴィン > こちらの正体が判らないままで触れれば怯えられるということまで考えが及ばずに布を取り払い
瞳を開けば大きな蒼い瞳と合わせるように見据えて

その聞こえた声に見た目よりも幼いのかと

「食べられる…?それなら生贄か
悪いがこの辺りにそう言う物がいると面倒になる
俺が処理をする、特徴を教えてくれ」

静かに返す少女の諦めているよな姿に頭を掻き
少女が食べられることもあれだが、そんな人を食うようなものがいるとなれば自分の生活にも支障が出る
ならば駆除してしまえば自分にも少女にもいいだろうとその特徴を問いかけて

シャリオン > 「…わからない、村の人が何人も食べられた」

首を振りながら、自分は何も知らないと

「でも…大きい獣…熱い炎…」

森で待ってる間に伝いわかったこと
木々が騒き、最後の炎は目の前の相手がしたこととは知らず
伝わったことだけを口にする

エルヴィン > 「何人もか。結構な大物のようだな」

被害は判ったが肝心のどういう見た目なのかはわからずに首を振り

「大きな…?もしやあいつか…」

熱い炎については最初は炎を吐くのかと考える
だが一度思考に沈めば両方に心当たりが…つい先ほどの事なので

「その獣なら俺が始末した。あっちで炭になっている」

後ろ手に親指で先ほど遭遇した魔獣を焼き尽くしたことを告げ
もう大丈夫だというように少女の頭を軽く撫でれば少女の手と木の枝を繋ぐロープを切断して

「魔獣が死んだ以上、生贄は不要だな?」

これで帰れるぞ、そういうように優し気に声をかけて

シャリオン > 「…ぇ?」

始末したという言葉が聞こえた
村の何人もが犠牲になったほどのモノが1人で?と信じられずに聞き返す

頭を撫でられて、拘束が破られる
手首にロープの跡を残しながら手首をさすり

「でも……」

目隠しで連れてこられてたから、帰り道がわからない

それに、死んだものとされてる自分が帰れば
集落はまた、不安に沈むのではないかと、
魔物が死んだとは信じてもらえなさそう
怖くなって逃げてきたのでは…とも思われたら
生活もしにくくなる

エルヴィン > 「……どうした?」

恐らくはその獣は始末したと告げて少女を見る
そこにあるのは喜びではなく戸惑いが見て取れる

そういえばこのような顔はずいぶん昔に見たと記憶を探るように目を閉じて…

「帰り道が判らない、もしくは戻っても居場所が無いとと言う辺りか?」

そう言う子供たちを何人もかつては傭兵団で引き取ったことを思い出す
もう関係ないと放り出してもいいのだがそれでは後味が悪い
かといって街に連れて行ったとしても、その少女の容姿ならばすぐに骨までしゃぶられるのが目に見える
ならば……思いついたのは一つ、だがその前に

「家事はできるか?」

唐突に前置きもなくそう問いかけて

シャリオン > 「…うん、帰り道もわからない…し、
 自分が帰ったら皆が不安になりそうだから」

自分には身寄りもなかったから、帰りをまつ人もいないだろうと
むしろ、ここで食べられておわりと覚悟を決めてただけに

生きた後のことは考えてなかった
聞かれた言葉に顔をあげる

「お手伝いはしてたから…できるけど」

先ほど、出会ったばかりの相手にぶしつけに聞かれたこと
つい何も考えず、返事を返した

エルヴィン > 「生贄に得選ばれたものが戻れば不安がるか」

見た目がいい少女が生贄に選ばれるからには何か他にも理由があるのだろう
だがそれは今日会ったばかりに聞いてよい事ではなく問いかけず

帰ってきた答えに満足そうに一度頷き

「家事ができるならば俺の所に来るか?
働いた分は食わせてやる、衣食住は保証してやる、どうだ?」

こんな場所に置き去りにするならば少女が頷きならば連れて戻ろうという気まぐれ
拒否をするのならば近くの時折に行く村に送り届けるという程度のつもりで

シャリオン > 「うん…魔物がまた出るんじゃないか、とか…
 怖くて逃げ出したんじゃないかとか…」

想像できる反応を考え言葉にする
自分の言葉なのに、やけに冷めたように響き
帰る場所がないのを再確認

「…でも……そんな」

目の前の相手がどんなものなのか知らない
知らない人についていく云々は
死んだことになった自分には、関係なくも感じ
返事にためらうものの、受け入れるように頷いて

「…いく」

と、返す。
喰われるために居たのだから
目の前の相手がどんなモノでも死んだと同じの自分ならと

エルヴィン > 「死体でも見せれば納得するだろうがあいにく焼き尽くしてな
誰かを生贄にする以上逃げられても仕方はないのにな」

同じ村に生きたものでも必要なら犠牲に出来る精神にはため息は出る
冷めたような響きで話す少女を見れば戻しても無駄だろうと

「手伝いが一人はほしいと思っていた所だ
無理強いはしない、自分で決めるといい」

どこの誰とも知らない男の言葉を少女がどこまで信じるかなど考えない
自分はただ選択肢を与えるだけだと
悩むのならば好きに時間を与えようと考えたが思いのほか早く頷き

「そうな…ならついてこい」

そう告げる少女に一言告げて背を向ける
薬草採取のつもりが魔獣にその生贄の少女を見つけるという予想外すぎる出来事にこれ以上何か起きる前に家にと戻ろうと
ただその歩みは少女が追い付けるように非常にゆっくりで

シャリオン > 切れたロープをその場に残し立ち上がる
歩き出す相手の後ろを離れないように身長差は足の長さにも関わる
なるべく早歩きになりながら、1・2歩後ろをついていくように
森の中を進む

周囲の声は、今はきこえない
木々も穏やかに光合成を楽しむように沈黙してた

エルヴィン > 歩き出し少女が付いてくる気配を感じれば他にも遠くまで感じていた気配を感じれなく判るのは直ぐ近くの少女のものだけに
かけていた感知の魔術が切れたのだが新たにかける必要もないだろうと

なるべく少女が歩きやすい道を選ぶように森を歩き

「そういえば名前はなんだ?俺はエルヴィンだ」

歩く道ながらに名前を聞いていなかったと今更に思い出し
足を止めて振り返れば名前を名乗り問いかけて

シャリオン > 相手の脚が止まれば
自分もとまる
わずかな距離を保ったまま名前を聞かれると

「シャリオン」

獣道とは少し違う、それでも相手の後についていくと
周囲よりも草丈が低く歩きやすい場所というのは気づいてる
言葉は少なめだけど、優しいっぽいと…感じて

エルヴィン > 「シャリオンか。これから行くのは男の一人暮らしの場所だ
欲しいものが有れば思いついたら言うといい
出来るだけ準備はする」

部屋は余っているが肝心の少女に必要なものはおそらくはほとんどないだろう
それだけを告げれば再び道を、時折に魔術で草木を避けて道を作り
そうして進めば遺跡の様な崖に空く穴とその傍に立つ小さな小屋が見えてくる

「ここで今日から暮らすことになる」

少女には暮らしにくい場所かもしれないがそこは我慢を頼むしかなく苦笑を浮かべて

シャリオン > 「どうして…連れてきてくれたの?」

先ほどあったばかり
しかも、ほぼ捨てられたような感じで繋がれてた自分のことも相手のことも
知らないまま

崖に作られた小屋と空洞にも住処らしいものが見えた
今まで集落での暮らしとは見たこともない住処の感じ

森で拾うような子なら他にもここにはいるのか?実はこの相手が
魔物で食うために呼ばれたのかと考え

「どして、こんな森の中に住んでるの?」

他に人の気配もなく近くに集落らしいのもなかった
こんな辺境な場所での一人暮らしが不思議に思えて

エルヴィン > 「どうして…?ただの気まぐれだ
帰る場所がない子供を放り出す趣味もなくてな
後は家事ができる者が必要だったこともある」

少女の問いかけに本当に気まぐれ、そして必要性があったからだと

こんな場所で済んでいるのが珍しいのか見ている様子の少女を見下ろし

「森に棲む方が便利がいいからだ
後は人込みは苦手なんだ」

薬を作る材料が入手しやすい森はすむにも便利がよく
何より騒がしくない事が好ましいと

シャリオン > 「そうなんだ……」

不思議な人という感覚
人とは違うのはわかるけど、種族としても違うのだろう

見下ろされると多少の威圧感か
背の高い相手に見下げられながら視線は先へ向けて
相手と重なることはなく

「人ゴミが苦手なのは私もおんなじだ」

共通なとこを見つけては、少しだけ嬉しそうにホッと息吐く
見知らぬ場所
見知らぬ人
今、頼れるのはこの人しかいないという、必要に感じながら

エルヴィン > 「そういう事だ」

肌を見れば人間とは違う種族と判るとは思うが
もしかすれば気が付いていないのかとも見てしまい

見上げてくる少女を見下ろして瞳を合わせるように

「この国は異種族には面倒な国だ
シャリオンがそういう風習か国柄か…そういう喪に染まっていないようで安心した」

人混みが苦手という共通認識があったことにこれからの生活が少し楽になると思い

「この場所がどこか知りたいなら後で地図で教える
ともかく…入るか」

そう告げて小屋へと促して先に中へと入る

シャリオン > 「うん、そんなきがする」

国として異種族に厳しく住みにくいというのは納得
自分のいた場所には、異種族というのを見たことがなかったから
偏見も差別もないまま、先に相手が入り
あとに続くように家の中に迎え入れてもらった

エルヴィン > 「ともかくだ。これからはよろしく頼む
もうわかっていると思うが家事が苦手なんだ」

偏見も差別もない少女の様子に思わぬ広いものだったと思う
そうして少女が小屋にと入れば扉をしめて

そして奇妙な共同生活が始まるだろうで…

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からシャリオンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からエルヴィンさんが去りました。