2016/07/29 のログ
ご案内:「ドレイクの生息地」にエアーティさんが現れました。
■エアーティ > ドレイク。
巨大な体躯を持つ、四つ足の蜥蜴の化け物。
龍にも劣らぬ強靭な鱗に包まれ、発達した脚や爪から繰り出される一撃は、鋼鉄の鎧すらも容易く砕いてしまうという。
近頃、そんな恐ろしい魔物が喜びヶ原に姿を見せ始めていると報告が入った。
街道を走る馬車が襲われた…とか、そんな噂も立ち始めている。
そんな折、ハテグの主戦場からの帰り、エアーティは道を外れ、何かを狩って戻ろうとした時の事であった。
目の前に鉢合わせたのは、体長5~6mはある、中型のドレイク。
緑色の鱗に覆われたその姿は、景色に溶け込んでおり、ある種の美しささえ感じる。
ドレイクは咆哮を上げながら、猛烈な勢いでエアーティに突進
を仕掛けてくる。
「おおぉおおおっっ!!」
エアーティもドレイクに負けじと、雄叫びを上げながら、手に持つ大斧を怪物の眉間に叩きつける。
ぐしゃっ!! エアーティの一撃は眉間を砕き、ドレイクは轟音を立てて大地に崩れる。
「あっぶねー… いつの間に湧きやがった、コイツ」
エアーティは斧を構え、倒したドレイクを調べ始める。
どこからか迷い込んできたのだろうか…
■エアーティ > エアーティは斧を倒れたドレイクに振り下ろす。
本気ではないため鱗に斧が弾かれてしまうものの、抵抗はない。
どうやら死んでいるようだ。
「やれやれ、こういう化け物がもっといっぱいいたら、世の中楽しくなるんだがな」
物騒な事を言いながら、エアーティはドレイクの角に興味を示す。
貧民地区の胡散臭い薬屋の店主から聴いた事があるが、鼻先についている鋭い角は、強力を呼び起こす薬になるそうだ。
「折角だし… 持って帰ってみるか」
エアーティは鼻先の角に目掛け、渾身の力で斧を振り下ろす。
激しい音と同時に火花が散り、斧が弾かれてしまう。
ならば、と何度も斧を角にたたきつけていく。
鉱脈を掘るような音が、周囲に響き渡っていく…
■エアーティ > 数十分ほど経っただろうか。
何度目かの攻撃で、等々ボロリと角から破片が落ちる。
使っている大斧もボロボロに刃こぼれしてしまっているが。
「おっ… どれどれ…」
エアーティは欠片を摘み上げると、ひょいっとアメ玉でも口にいれるかのノリで口内に放り込む。
「!?!?!?」
次の瞬間、エアーティは恐ろしく後悔した。
欠片を舌に乗せた瞬間、この世のものとは思えぬ化学反応が味蕾を強烈に刺激する。
早い話クソまずいのだ。
エアーティは思わず地面に欠片を吐き捨ててしまう。
「まじい… こんなのマトモに飲むなんてムリだな」
味や硬さなど、あらゆる意味で口に入れるものに適した物質ではないらしい。
一応、魔人化すればどうにか噛み砕くことはできるだろうが…
やはり薬師に見てもらう必要がありそうだ。
ご案内:「ドレイクの生息地」にハナビさんが現れました。
■ハナビ > 「ふぅ・・・・・・・・・」
エアーティが鉱石でも掘るかのようにドレイクの角を砕いてるところから少し離れたところ。木々の影に隠れるようにして、こちらもまたドレイクと対峙していた。眼前に龍が迫りつつあるも、目を閉じたままじっと呼吸を整えている。
そして、ドレイクが大口を開き、咆哮と共に女の柔肌を食らおうと牙を向けた瞬間、二色の眸を開いて、その顎ごと頭部を蹴り上げた。驚愕の目を浮かべるドレイクをよそに、数mはある体格差を無視するように上空へ飛び上がり、体を回転させながら全体重と重力を乗せた蹴りをドレイクの脳天に突き立てる
「せーのっ・・・・・・五行十二形『龍炮』ッ!!」
下からの蹴り上げの威力を残したまま、挟み込むような蹴りおろし。上下から落とされる衝撃は脳を激しく揺らして頭蓋の裏に叩きつけ、くだいていく。脳髄を破壊されたドレイクはそのまま静止すると、音をたてて地へと眠りに就いた
「ふぅ・・・ようやく一匹かぁ・・・これどうしよっかなぁ・・・食べれるのかなぁ」
特別目的があってきたわけではないので、うーんと腕を組んで持て余してしまったのだ
■エアーティ > ズズゥン…
近くで巨体が倒れる音が聞こえ、エアーティは掘削作業を中断する。
「む、なんだ?」
エアーティが様子を見に行ってみると、自分よりも小柄な少女が武器も使わずに、ドレイクを仕留めている所ではないか。
ヒューッ、と口笛を鳴らしながら、エアーティは少女に近づいていく。
「おお… これ、あんたが倒したのか? ナリに似合わずすげえもんだなあ」
好奇に満ちた視線を少女に向けながら、視線をドレイクの方に移していく。
「うーん… でもアタシが仕留めたドレイクのがきっと大きいな、うん ハッハッハッ」
ぱんぱんと少女の肩を叩きながら大らかに笑うエアーティ。
■ハナビ > 「うーん、丸焼き・・・にしてはちょっとおっきすぎるしなぁ・・・」
どうしたものかと決めあぐねていると、聞こえてきたのは足音。そして口笛。ふと、視線を向ければそこには大柄で豪快そうな女性が近寄ってきていた。
「うん。このくらいならなんとかね 今日はただなんとなくぶらっとここまできて、何匹いけるかなーって考えてたんだけど・・・」
空を見上げて、ふぅ、とため息。そして肩を叩かれつつ小さく笑って。
「小さいの一匹だけだった。お姉さんのほうが多分大きいよ それにしても、お姉さん凄い筋肉だね・・・触ってみてもいい?」
自分は体重を乗せるシフトウェイトと、遠心力とシナリを駆使するタイプの格闘家故に、重いものを持ち上げたりすることはできない。エアーティの筋肉は武術家としては尊敬できるものであった。好奇心の目でじっと体をみつつ、邪気のない笑みを浮かべて。
「ボクはハナビ。よろしくね、お姉さん」
■エアーティ > 「やれやれ、いつからここは蜥蜴の巣になったんだ? まあ、ここに通うだけで食いはぐれはなさそうだが…」
肩を叩きつつ、少女…ハナビが仕留めたドレイクを見上げる。
確かに自分が仕留めた個体よりは小さそうだが、それでも人間を圧倒するには十分な大きさだろう。
「おう、あたしゃエアーティっつーんだ。よろしくな、ハナビ…。む、アタシの身体が気になるのか? 触ってもいいけど、あまりオススメはできないぞ」
意味深なセリフを吐く。
最も、エアーティの肉体は夥しい数の魔族の犠牲の元に成り立っているからなのだが