2015/10/22 のログ
■ヨゾラ > 「そう。 便利よ、邪魔な物は全部薙ぎ払えるから。
…ああ、成程。確かに見た目は目立っていたかもしれないわね。」
軽々と振り回して、見せるだけは見せよう。
で、今更だが、それが普通の剣や槍に比べて携帯性も悪いし、
何よりルックスが普通の人間からかけ離れている事に気付いたのだった。
生憎普通でも人間でもないのでそういう事には疎い。
「ああ…ええと。」
こいつ直球で来やがった。
そうです迷いました。しかも森に迷い込んだんじゃなくて、
王都でうろちょろしてたらいつのまにやら木々の中です。
仕事しろよ未来視魔法。何でこういう時働かないんだ。
別に転移魔法あるから良いんだけれどね、別に転移魔法あるから良いんだけれどね。
逡巡。後、
「そんな所、になるのかしらねぇ…。貴方は?」
呆れかえった形相で例の森とやらを見遣った。ついでとばかり聞いておいた。
別にそんな事されないだろうが、迷ったことをああだこうだ言われたくはない。
■ルーキ > 「確かに―――困った時には重宝しそうだ」
先程相手が現れた方――豪快に空いた穴を見遣る。
己が腰に下げている剣と、チェーンソー見比べて、目立つな、と小さく呟く。
「……ふむ。まぁ、こうして出てこれたのなら何よりだ。……わたし?」
問われれば、呆れ返るその表情を見返しつつ事も無げに。
「北方に森があると聞くから、様子見に寄ってみただけさ」
「生憎、辿り着くのに時間がかかって――森に入る前にはもうこの暗さだ。また後日にしようってことで」
少し休んでいたわけさ、と先程まで座り込んでいた巨木を一瞥した。
■ヨゾラ > 「諸々ね。後まぁ………強いわよ。」
凄く楽しいの、とは言わないでおいた。
金剛石だろうとアダマンタイトだろうと真っ二つにしてしまえるのだから、まぁ強い強い。
何よりその振動と、斬り伏せるものの硬さが手に伝わるのが、何かを斬り裂くと言うのがやめられない。
「…ふぅん、そう。」
冒険の為だった。やっぱり。なんか行けそうと思ったが、そんな事はなかった。
中々利用し甲斐のある人間はいない。というか、人間だけでなくどいつもこいつも滅多と情報が少なくて敵わない。
「それはどうも、御邪魔したわね。…女の身なりで、冒険者、ってわけ。」
今度は此方が、特段目を向けるでもなく、されど見えているかのような口ぶりで呟いた。
少々俯瞰した物の言い。この世界、女の身なりで冒険しようなんて思ったら大層悲惨であるらしいと聞く。
魔族でもそうなのだから、人間であるなら尚更だ。特に人間であると言う確証はないが、多分人間だろう。
■ルーキ > 「―――ふふ。でも使い手にもよるだろう?」
使いこなせたら楽しいだろうな、的な認識はある。
今の所は、腰に下げた双剣を手放す気はないのだと暗に示しつつ。
「……今時、珍しくもないだろう?わたし以外にも、女の冒険者は多いさ」
「王族、平民、身分問わず。……まぁ身分を要求される職でもないし」
ひらひらと片手を振る。
相手が何者かも知らないが、魔族であろうが人間であろうが、襲ってこない限りは手を出す心算はない。
まぁその手にあるチェーンソーからして、不用意に手を出すのは危険だということは重々承知していた。
■ヨゾラ > 「そうね。…ええ、如何に強力な武器を握っても、握る者が臆病ならそれはゴミと同じよ。
鬼に金棒って言葉、知っているかしら。」
傲り高ぶった言葉を放ち、不敵にニヤリと、嗜虐性の片鱗を孕む笑みを見せる。
「そうね。姫騎士、なんてものも居るんだし。なかなかどうして、女は多いわ。
…王族ってのは、ちょっと意外だけれど。」
まさか、彼女が王族であるとは思わなかった。
因みに、こちらは手を出そうかとかとはそれなりに考えたが、保留と言う感じだった。
何分この世界、公的の暗黙の了解に凌辱に盗みが認められているレベルだと勝手に認識している故に。
■ルーキ > 「……随分と、自信があるんだな?」
「まぁ、見た感じ使いこなせているようだが」
嗜虐的な笑みに、緩く瞳を細める。
太い幹に預けていた背を微かに浮かせた。
「……そんなに意外か? …まぁ、王族の冒険者というのは少し珍しいか」
「いや、奇特な……と言うべきかね」
自分のことだが、そういった評価はあまり気にするタイプではないのだ。
緩々と指先で剣の柄を撫でる。特に意味のある動作ではない。
■ヨゾラ > 「えぇ、私、これでも………ああ、まぁまぁ強いわ。」
まぁまぁとかいう次元じゃないが。まぁ、取り敢えずまぁまぁと言う事にしておく。
そんじょそこらの魔王様を騙る輩も、この化け物からすればゴミに過ぎない、と本人は思ってるし、
実際そうなのだから性質が悪い。
「えぇ、とても。あんまりこっちの事は知らないからね。よっぽど治安が悪いのかしら。ひょっとして…ワケアリ?」
ただ、時間だけはある。暇で暇で仕方がないので、人間と話すのも時には一興。
しれっと異世界人であることが仄めかされるのは、持ち前の天然性質の所為だろう。
■ルーキ > 「……まぁまぁ、ね。…なるほど」
謙虚、ともまた違う雰囲気に首を傾ぐ。とはいえ、相当の実力であることは雰囲気から窺えた。
ならば己から仕掛ける道理は無い。この状態を維持することに決めた。
「……そこまで、ワケアリという程でもない。あぁでも……一応そうとも言えるのかな」
「好奇心と、面倒な政争に巻き込まれないようにする為。そんなものか」
なるほど異世界の者か――あっさり理解すれば、得心したように何度か頷いた。
とはいえどうということはない。珍しくも何ともないとばかり。
■ヨゾラ > 「ああ、分かる分かる。面倒事って嫌よね。
政権だとか人間だ魔族だとか、そういうの正直どうでも良いわ。」
この辺は心中を曝け出した。
無論その冒険者らしい格好では、彼女が王族であることなど知る由もない。
一方この化け物、人間も魔族も戦場でなら躊躇いなく粛清するのだからただの厄介者。
「さて、で…場所をおたずねするけれど。港湾都市?だったかしら。
あそこに続く道…なんていうか忘れたけれど、その方向だけ教えて頂けないかしら。」
取り敢えず知ってる方へ行こうという算段。
■ルーキ > 「おや、同意をいただけるとはな。経験があるような口ぶりだが……まぁ、いいか」
本音の感触溢れる言葉に、微か眉を持ち上げる。
別段己が王族だと吹聴する気は毛頭持ち合わせていなかった。
というより、あまり口に出すことでもない気はするが。
「……港湾都市…あぁ、ダイラスか。少し遠いが――此処から向こうに行けば道に突き当たるか……」
云々。簡単に方角などを教える。相手が理解したかはさておき。
■ヨゾラ > 「いえね。…面倒くさいじゃない?私そういうのに巻き込まれたかけた可哀想な子なのよ。
魔族も人間も、王族も奴隷も、そんな細かい事気にしてられないって、そういう事。」
非常にろくでもない適当で杜撰で怠惰な在り方だった。
ついでに、勿論こちらも自信が魔族の類であることを言う気はない。
「―――ああ、御丁寧にありがとう。大体わかったわ。」
知らない道を意識して脳味噌に焼き付ければ、もう二度と迷う必要もない。
概ね話は理解できた。
「…それじゃ、失礼するわ。ああ…ええと。冒険者さん、で良いのかしら。」
向こうと言われた方角を目指して、歩き出した。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からヨゾラさんが去りました。
■ルーキ > 「……そうか。それは……大変だったな。気持ちはわかるよ」
何処か親近感を覚えてしまう程には、何か通じるものがあった。
互いに互いの正体を知らぬ、しかしそれを気にした素振りも無く。
「……あぁ、気をつけて。魔族さん」
そう言って見送る。
緩く振り返って、聳え立つ森を一瞥した。
それから自分もその場を後にする。向かうは王都へと。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からルーキさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/遺跡」にソードさんが現れました。
■ソード > (深夜。深夜である。一般的には、世界中が眠りにつくなどと言われるような時間。少なくとも、人間は大体寝ている時間だ。
否、娼館でハッスルしているような者や、酒場で夜通し騒いでいるような連中、あるいは夜行種族等にとっては、今がまさにゴールデンタイムなのだろうけれども。
そんな時間に、男は遺跡の中にいた。)
やれやれ。手つかずのダンジョンってなぁ、面倒だな。
(遺跡。ダンジョンの中では、時間など関係ない。
ないが、夜中にやって来てこうしてずんずん夜中に進行する者は珍しかろう。
面倒、と言いつつ、トラップも魔物もさして意に介さず進むあたりはこの男らしいか。
夜深くに外から王都へと戻った男は、そのままギルドで聞いた遺跡の情報に小躍りして、その足でこうしてやって来たという塩梅。
この遺跡、壁にヒカリゴケだか何だかがついているのか、あるいは何らかのエンチャントがかかっているのか、地下深くであるというのに微妙に明るい。
おかげで、現在のところフリーハンドで進む事ができていた。)