2015/10/23 のログ
ソード > (それでなくても夜目が効く方ではあるが、それでもこの状況がありがたい事には違いない。
落とし穴の罠を踏み抜いて消える床。壁蹴って無事元の通路に戻って進む。
飛来する矢は首を逸らして避け、毒ガスの類はそもそも無視。
ローリングストーンは両断して、釣り天井も破壊。
概ね、普通とは異なる脳筋極まりない乱暴さで遺跡を進む。
男が面倒だ、というのは、マップがない事だ。
大体のダンジョンはある程度の地図を事前に見て、その情報を元に進める。
少なくとも未踏破領域まではそれでいい。
ただ、まだそうした情報がまとめられていなければ、すべて勘と感覚で進まねばならない。少なくとも男には。
結果、行き止まりにたどり着き、引き返さねばならない事も多いのだ。)

―――ふむ。こっちも外れか。

(ため息。
男お目の前には、どこからどう見ても立派かつ文句のつけようのない行き止まりが立ち塞がっていた。
一応調べてみるが、やはり仕掛けなどはなさそうである。
諦めて先ほどの分岐路まで戻るために踵を返す。)

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/遺跡」に魔王アスタルテさんが現れました。
魔王アスタルテ > (強大なる魔王は、配下たる魔王軍四天王と数十もの高位魔族を引き連れてこの遺跡の奥に突き進んでいた。
 魔物達は魔王を襲う事はなく、むしろ自ら魔王に靡くようにして付き従っていく。
 魔王とは、周囲の魔物をも引き込んでしまう、そんな存在だった。
 遺跡の奥に行くほどその数は増えていき、魔物の数は今や数百にも及んでいる。
 アスタルテがこの遺跡に来た理由は、魔王のお仕事の一環。
 遺跡を魔王軍が支配下とする邪悪なダンジョンに染めあげるためである。

 広い部屋にて、魔王の軍勢が集まっていた。
 魔王が一柱、四天王四人、高位魔族数十に、遺跡の魔物が数百、この部屋にいる)
「この部屋が最も、遺跡全体に魔力を注ぎやすい構造になっているね」
(不敵に笑う魔王に、腹心の四天王ロータスは『そのようでございますね』と返事をする。
 魔王は、壁に刻まれた刻印に軽く手を触れた)

ソード > ―――うん?

(引き返したところで、眉を寄せた。
妙な塩梅である。
明らかに先ほどと、遺跡内の空気が違う。
空気が戦慄いている、とでも言うか、ザワついているというか。
似たような感覚を知っている。
これは戦場とか、或いは何か強大なものがそこに顕現している時の空気だ。男自身の周囲は、相変わらずのんびりのほほんとした空気が流れているのだが、それでも遺跡全体が緊張に包まれているような感覚を覚えた。
覚えながら、のそのそと歩みは止めないのだが。)

こっちか?

(気配の中心へと向かう。足取りは淀みない。
故に、事ここに至っては、その邂逅は必然のものであった。)

何だこりゃ。
何の催しだこいつぁ。

(広い部屋。数百を超える魔物が犇めきうる程の広い部屋。
男はその入り口に立って、頭を掻きながら呆れたような声を挙げた。)

魔王アスタルテ > (部屋に新たな侵入者が一名。
 まあこれだけ遺跡の魔物を従えてきたわけだから、誰かがこのダンジョンに遊びに来ていた事は把握済みだけどね。
 数百の魔物達は一斉に、ソードに振り向く。
 そして四天王と数十の高位魔族もそれに続き、ソードを見やる。
 最後に魔王が、壁の刻印から手を放し、不敵な笑顔を崩さずにソードに振り向いた)

「こんな所まで、ダンジョン探索かな?
 それはご苦労な事だね、人間。
 いや見たところ、ただの人間というわけでもなさそうだね。
 このダンジョンは近日、新しく発見されたものだからね。
 一足早く冒険しようという、勇気ある若者かな?」
(悪魔の翼を広げながら、刻印が刻まれた壁に凭れかかり、ソードに語りかける」
「あたしはアスタルテだよ。
 君の名はなにかな?」
(そしてその魔王の名を堂々と口にし、相手の名を尋ねる。
 そんな時、高位魔族の一人が魔王に近づき『アスタルテ様、あいつはおそらく、タナール砦でロザリア殿を下したソードという人間でございます』と報告する。
 ソードとロザリアが対決していたあの場には末端ながらもアスタルテ率いる魔王軍もいたわけで、ソードの事はそこから情報が流れ出たというわけだ)
「へぇー。君があの吸血姫ちゃんを負かしたそーどとかいう竜の人なわけだね。
 あの吸血姫ちゃんに一度は勝利してしまうなんて、君はかなり腕が立つようだね」

ソード > (これだけの数が一斉に同じ方向を向くというのは、なかなかに壮観であると。
男が思ったのはそんな事であった。
その視線を向けられる先が自分であったのだとして、男はあまり気にした様子はなく。
やがて最後にこちらを向いた彼女に、男の視線は固定される。
そして歩く。立ち止まらない。
周囲の有象無象は、さほど気にした様子もなく。)

おう。こんな処までダンジョン探索だ。
誰も踏み入ってねぇから、何かいいもんあるかと踏んできたんだが……、まぁ何だ、面倒だな。さっきから行き止まりばっかで、大した拾いもんはねぇ。
もうちょい奥まで行かんとダメかねこりゃあ。

(語り掛けられる言葉。
男は、ひょいと肩を竦めながら、変わらず歩を進めつつ答えた。
物怖じとか、遠慮とか、そういうものとは完全に無縁の態度である。)

ああ、俺の名前は……って、俺が名乗るより先にカンニングしてんじゃねぇか。
ああ、まぁ、ソードだよ。

(名乗られた。そのまま問われたので名乗り返そうとするも、さっさと横にいたのが己の名前を告げたらしく。
己が名乗る前に己の名前を指摘されてしまうと、おぉい!という感じで言葉を投げる。まぁ、不満である、という声でもないけれども。
とにかく、確かに己はソードであると言葉を続ける。)

うん?きゅうけつき?吸血鬼なんざそこらに転がって……ああ、何だ、もしかしてロザリアの知り合いなのか?
まー、こないだはうっかり負けっちまったけどな。次ぁ勝つさ。

(細かい言葉のニュアンスが最初に伝わらずに、首を傾げる。傾げるも、すぐに思い至ったのか、晴れやかな顔をして問いを向けて。
先日の戦いについても、愉しそうに笑いながら言及する形。
ところで、男の脚は未だ止まらない。そのままのんびりと、彼女の近くまで歩いて行くような動きであった。
敵意はなく、殺意はなく、害意はなく、覇気も闘気も何もない。
ただ当然のように油断もない。
自然体。何という事もないまま、男は快活に受け答えをし、彼女の方へと進んで行く。)

魔王アスタルテ > (遺跡の魔物達は魔王に歩み寄っていくソードを囲み、そして戦闘態勢。
 四天王や高位魔族は特に反応を示す事なく、落ちついていた)
「このダンジョンは入り組んでいて、行き止まりも多いからね。
 人間の技術では調査が進み辛い上に、マップも中々完成しないというわけだよ。
 奥も入り組んでいて深いからね、それなりの準備は整えないといけないわけだけど、大丈夫かな?
 最奥まで辿り着くには、まだまだ足りないよ」
(まるでこの遺跡の事を既に知っているかのような様子。
 ソードのこの態度は、強さから出る余裕かな?
 そういうのは、嫌いではないよ)

「ソードという事であっているわけだね。
 カンニング用紙の答え合わせが出来てよかったよ」
(部下の報告と本人の名乗りを照らし合わせて、彼がソードだ。
 がっしりとした体躯で、堂々とした態度。
 なるほど……。ロザリアを一度は下す程には強いわけだね。
 納得だよ)

「そうだよ、ロザリアちゃんの知り合いだね。
 というより、ロザリアちゃんは今、あたしの配下だよ。
 それで、ソードはロザリアちゃんに再戦して勝つ気でいるわけだ。
 彼女は君が嫌がるであろう滅竜の呪法を手にしたわけだけれど、はたして勝てるかな?」
(不敵な笑み、そしてどこか魔王は愉快そうでもあった。
 覇気や闘気すらも感じられないが、油断もない。
 逆に言えば、畏怖や絶望もない。
 実に、堂々とした様だ)

ソード > あー、マジか。
や、まぁどうなんだろな。もうちょい待てば専門のマッパーだのが色々やってくれんだろけどなー。
んー……そんなに入り組んでるのは面倒だな。

(頭を掻きながら、彼女の言葉に応じる。
面倒。
結局、その一言に集約されるようである。
別段過剰にものぐさな性格をしている事もないのだが、勤勉という訳でも決してない。興味をそそられてここまで来たのだが、ぐるぐるとダンジョン内を徘徊するのは退屈だし、面倒である。
己の名前を確認する言葉には、おー、とだけ声を出して頷いた。)

ああ、やっぱロザリアか。確かに、何かお前、ロザリアと似てるわ。
って、配下ぁ?何だ、アイツに上司がいるトコとかあんま想像できん訳だが……。ははぁん、配下ねぇ。
うん?そりゃあ勝つだろ。

(件の吸血姫。己の知る人物の事であっていたようである。男の印象という意味で、確かに両者は似ているように感じられた。決して、同質とは感じなかったのだけれども。
と、件の吸血姫が、目前の相手の配下である、と。聞けば、少しだけ驚いたような顔をして、へぇーだの、ほぉーだの声を漏らした。
改めて相手を見る。
と、そこで問いかけが向かってきた。
男は、まるで当たり前の事であるかのように、平然と言葉を返した。
まるで、明日の昼食に何を食べたいか答えるような軽さで。
己が負けるという事など、微塵も想像していない。想定していない。勝つ事しかありえない。
そう言わんばかりの、否、そう言う態度だ。
一度敗北を喫しているにも関わらずである。
客観的根拠は、当然ながらない。だが、男にとってはそんなものは不要なのである。
不敵に、愉快そうに笑う目前の相手。
件の吸血姫の上司というからには強いのだろうなぁ、と。男は愉しそうに笑いながら、歩く。
止められなければ、そのまま彼女の傍らに立つ事になる。)

で、ロザリアの上司がこんなトコで何してんだ?

(きょろり、と。周囲の有象無象を見回しながら問いかける。)

魔王アスタルテ > 「しばらくの間は、マッパーやらが頑張ってくれるんじゃないかな。
 ダンジョンを見つけると、嬉しそうにマップ作りや内部構造調査に踏み込む者も多くいるからね。
 だけど、それを待つのもちょっと時間が掛かっちゃうかもしれないよ。
 面倒なのは分かるけど、発見されたばかりのダンジョンを探索する上では大抵避けては通れない事だね」
(興味本位で発見されたばかりのダンジョンを探索する者は多くいる事だろうね。
 まだ荒らされていないわけだから、貴重な物も眠っている可能性が高いだろうしね。
 だけど、これよりこのダンジョンは魔王軍の支配下となって難易度が急激に上がるよ)

「あたしとロザリアちゃんが似ている……ね。
 まあ普段のロザリアちゃんの態度からすれば、想像し辛いだろうね。
 彼女はあれで、随分と城主としての誇りがあるようだからね。
 それにしても大きく出たね、ソード。
 あはっ♪ あはは♪
 その自信に満ち溢れた返答は、嫌いじゃないよ。
 だけど君は君で、ロザリアちゃんに一度は敗北しているわけだよね?」
(ロザリアが配下と言えば、ソードは少々驚いたような顔をする。
 最も、配下とは言っても、ロザリアはロザリアで謀反を企てている疑いがあるわけだけどね。
 ロザリアに勝つのは当然。それがソードの態度だった。
 吸血姫ロザリアは彼女で、強力な魔術師である。
 さらに、そんなロザリアにソードは負けているのだ。
 それなのに、軽々しく、平然と勝利を宣言してみせたのだ。

 遺跡の魔物達がソードを囲んでいる状況であり、少なくとも何もせずに魔王の傍らまでただ歩み寄るは無理だろう。
 魔物達が道を開けてくれるわけでもない。
 武器を構えたり、爪を尖らせながらソードを睨んでいるのだ)

「君のその質問にあたしが親切に答える必要もないのだけどね……。
 そうだね、しいて言えばダンジョンの難易度をちょっとだけ上げているんだよ」
(“ちょっと”という言葉は控えめな表現であり、ダンジョンが魔王軍の手に落ちればその難易度は跳ね上がる。
 ダンジョンを魔王軍の色に染めるという事は、堂々と発言する事はなかった)

ソード > 悩ましいなー。
しっかりダンジョンアタック、ってぇのは性分に合わんのだよなぁ。荷物嫌ぇなんだよ。

(ため息交じりに漏らす言葉はそんなもの。
それなりに長期間ダンジョンに潜るとなれば、水だの食料だのと言う話になる。
実際問題、水も食料も多少抜いたところでどうとでもなる程度に生命力は強いのだろうが、そこを我慢するのはそれはそれで嫌なのである。
腹が減ったら食べたいではないか、という事で。)

ああ、何となく。
―――んー……まぁ、何か色々と考えるタイプみてぇだから、それこそ色々あんのかね。わかんね。
んー?んー……って言われてもなぁ。こないだ負けたのと、次俺が勝つ事に何の関係が?

(件の吸血姫の事でも思い出しているのか、少し遠い目をしながら嘯く。
彼女が続けて向けてきた言葉には、やはり首を傾げながら問い返す形となった。まるで、何を言っているんだこいつは、とでも言うような態度である。
根本的な世界認識の独特さからくる価値観。
それがその発言の大元となっているようであった。
虚勢でもなければ、考えが足りないのでもない。
心底、至って正常なロジックの上で男はその言葉を口にしている。無論、あくまで男にとっては、だが。加えて、それを言葉にしてわざわざ補足するような事もないので、余計に会話はこじれやすい訳で。

やはり男は気にせず歩む。道を阻むものは、まるで道に生えている樹でも避けるように気にせずに。
もしそれが気に食わずに牙を剥く者があるなら、それは二つに分解されるだけの事である。
有象無象が何万何憶いようが、そんなものは路傍の石に等しい。
否、躓かないだけ、それ以下かもしれないが。)

何だよ、そんなケチくせー事言うなよ。
ほー……って、何だよ、余計面倒になんじゃねぇか……。ああいや、でもまぁ道が複雑にならんなら別にいいか。

(相手の言葉には、えー、と子供のような声を挙げて。
ただ、構造が複雑になるのでなければ、さほど問題だとも感じなかったらしく、そんな言葉を漏らした。)

魔王アスタルテ > 「そうなると、ダンジョンの奥に眠る神秘の第一発見者という栄光は掴めないよ。
 最も、栄光を手にするだけなら、他にいくらでも手段があるわけだけどね」
(準備を怠れば、当然ダンジョンアタックは厳しくなるのが世の常。
 荷物嫌いとなると、確かに腰を据えたダンジョン探索には向かない側面があるだろう。
 それでも勇猛な強者なら、強引にトラップとか魔物を撥ね退けて、攻略しちゃったりもするんだけどね。
 人は人で、化物染みているのもいるよ)

「君は君で一見、物事をあまり深く考えるタイプではないようにも見えるね。
 そっかぁ。
 君にとっては、前回の敗北と次の再戦は関係ないという事だね。
 次の戦いは次の戦い。
 あはっ♪ あはは♪
 考え方の一つとしては、否定しないよ」
(まあ、その発言と油断によって敗北するような者にも見えないわけだからね。
 どう認識するか、そんなものはそれぞれあるものだよ。
 “奴隷として過ごしたミレー族”と“王族として裕福な暮らしをした人間”、この両者が同じ価値観を持っている事はないよ。

 まるで存在しないかのように避けて通るソードを魔物達が見逃すはずもなかった。
 魔物達は当然牙を剥けるが、その多くはソードにより一刀両断されていく事だろう。
 やがて、遺跡の魔物達は本能的に、ソードの行く道を開けるようになる。
 つまり、魔王の傍らまで歩み寄る事ができるようになるだろう)

「道もさらに複雑になるし、罠も増えるよ?
 一つのアトラクションとしては、楽しめるようになるんじゃないかな?
 そうだねー、サービスとして宝も増やしちゃおうかな?
 宝とかは、ここに住みつく魔物に任せちゃってもいいけどね」
(道が複雑にならない事はあっさり否定。
 ソードを残念がらせる事になるだろうか。
 最も、このソードからすれば魔物の強さとかあまり関係なさそうだね)

ソード > あんまり興味ねぇーんだよなー。何かこう、そこまでする程じゃないってーのか。

(単純に今の気分でないだけなのかも知れないが、食指が動かず。
むーん、と首を傾げつつ頭を掻く事となった。
魔物だの罠だのは、正直男にとっては何どうでもいい。ただ道の複雑さだけが面倒であった。
方向感覚は無意味に優れているのか、一度入ったダンジョンから迷って抜けられなくなる事はほぼ皆無ではあるのだが。)

あー、それよく言われるわ。まぁ、確かにあんま考え込む方じゃあねぇなー。
うん?うん、まぁ、おう、そうだな。

(何だか、笑いながらさらっと「否定しない」と言われた訳だが。
結局何の問答であったのかが男にはつかめず、首を傾げながら相手の言葉を肯定するにとどまった。

とりあえず、腰のブロードソードでザクザク無造作に叩っ斬って進んでいたが、暫くするとそれも止む。
止んだ以上、肩に担ぐようにしていた剣は鞘に収めた。
そのまま、彼女の傍らまでやって来る。)

げー……道が複雑になんのは勘弁だわ。ただでさえ入り組んでんだろ?
罠と魔物は、まぁいいとして……。ああでも、宝が増えるなら、まぁいいのか。
いや、俺は来ねぇけど。

(やはり、道が複雑になるという一点のみが重要な問題らしく。
ぐぬぅ、と腕を組みながら渋面を作って首を傾げた。
宝が豪華になれば、他の冒険者は喜ぶだろう。己とて、拾えればうれしい。
しかしその為に、これ以上複雑になった迷路を彷徨う気にはなれなかった。
どこか別をあたるかぁ、と少し遠い目をする。)

魔王アスタルテ > 「なるほどね。
 それは、納得だよ。
 なら君は、その強さを如何なる事に使いたいの?」
(魔物や罠なんてものは、ソードにとってはもはや関係のない事。
 その気になれば、こんなダンジョンも容易に攻略出来る事だろう。
 魔王が手を加える前から、このダンジョンの難易度はそんなに低くないはずなんだけどね。
 彼からすれば、道が複雑なのが面倒……ただそれだけの事)

(ソードは考え込むタイプではないと言うけれど、今も遺跡の魔物達をぶった切って突き進んでくる。
 下手に考え込んで下策ばかり披露する無能なタイプに比べて、当然それはよっぽど厄介足り得るわけで。
 それに、己が行動を貫ける強さが加われば、止められる者はほぼいなくなる。

 あちゃー、下手に手出しするから、やられちゃうんだよ。
 あえて冷たく言い放てば、『遺跡の魔物が勝手にソードを取り囲んだ』という事になるが、アスタルテもまた『ソードを素通りさせてもいい』という指示は一切出していなかった。
 こうなる事は予想できてたけどね)

「道が入り組んでいただけで面倒くさがるソードには、お気に召さなかったかな?
 それは残念だよ。
 難易度が高くなると、宝もよくなるのが自然だもんね。
 そうしないと、アトラクションとして楽しくなくなるじゃない?
 そっかぁ。
 君は、もう来ないんだね。
 道も複雑化しるわけだし、仕方がないね」

ソード > 強さを使う?力の使い道ってぇやつか?
……んー……おめぇさん、手足の使い方に目的意識なんてあんのかい?

(問われた言葉。男は首を傾げて、結果また問い返す事となった。
つまり、ないのだ。
その身に内包される力、手にした力、そうしたものはただそこにあるだけだ。それを使える状況ならば使うし、その時それを使うと都合がいいなら使う。
それだけだ。
悪く言えば、志がないのである。
無論、よく言う事もできるが。
そういう男であった。
だから、彼女に問い返す声にも眼にも、気負いは一切ない。
それはどこか宗教者的な有様でもあった。王国の信仰する創造神信仰や、或いは精霊信仰などとはまた全く異なる類のものであるが。
無論、男にそんな意識は皆無である。)

まぁなー。
いや、程度問題だぜ。結局よ。多少面倒な思いをしてでも踏破してぇと思うような事があんなら、まぁ頑張ろうとも思う訳だけどなぁ。
ただこう、敵がわらわら出て来て、奥にすげぇのがドーン、といてそいつを倒す、みたいなアトラクションのが分かりよくていいわ。トラップは、あってもいいな。

(あくまでバランスである。その辺は、別段変わった考え方でもない。
男にとってこの遺跡は、何となく興味があったから探索に来た、という程度のものでしかない。
宝や名誉にあまり興味がないこの男にしてみれば、その程度の興味でやって来た遺跡を頑張って徘徊して攻略する意味などない、と。
つまりはそういう事であった。
最後の言葉は、少し首を傾げながら告げたもの。ただその構造、トラップこそなかったが、それは先ほど話した吸血姫の居城そのものなのだけれども。)

魔王アスタルテ > 「それは確かにないね。
 あはっ♪ 君の価値観がだんだん見えてきた気がするよ。
 元々、そこら辺にいるような人間と同じようには思っていなかったわけだけどね。
 あたしは君を傍に置いてみたくなってきたよ」
(可愛い女の子が大好きなアスタルテだが、ソードみたいな男もまた嫌いじゃないよ。
 力もまた手足のようだとも解釈しようと思えばできる。
 自然に、思うがままに、その力を行使する。
 ただそれだけ。
 まあ、目的や野望、志があるアスタルテと真に価値観を分かち合うのは難しいかもしれないね)

「なら今回は、君のご希望通り、その分かりやすいダンジョンを採用するよ。
 一番奥に大ボスを配置しておくね。
 ソードは、どんな大ボスがお好みかな?
 親玉の龍? 二首の巨人? アンデッドの王? デーモンの将軍? あるいは異界の邪神とかどうかな?
 特別サービスで、ソードに選ばしたげるよ」
(偶然この遺跡を訪れた強力な冒険者にあえて、ダンジョンのボスに何を配置してほしいかを問う。
 まあ元々、ソードの言うような分かりやすくも複雑な構造のダンジョンにするつもりだったわけである。
 道は複雑、それは変わらない。
 だけど最奥にはちゃんとボスを配置するよ。
 魔物やトラップも当然うじゃうじゃ用意するからね)

ソード > お?そうかい?
嬉しいねぇ。最近、分からん、とか、何なんだお前は、ばっか言われっからなぁ。いや、まぁ、別にいんだけどな。
そこら辺にいる人間ってぇのがちょっとわからんが、ははははっ、そういう事言われんのも珍しいなぁ。

(理解に努める、とでも言えばいいのか。
適切な表現を男は思いつかなかったが、目前の相手がいわゆる「上に立つ者」たらんという心構えを持っているのだろうなぁ、などとは思った。
それが故に、件の吸血姫の上司を名乗るのも、何となく分かった気がした。何となく、だが。
傍に、などと言われるのも、言葉通り随分と珍しい事だ。ただ単純にこの性分が、そのように言わせない事が多いから。
まぁもちろん、どこかに置かれておく気は毛頭ないので、笑い話でしかないし、目前の彼女はその辺の事はよくわかっていそうであるけれども。)

んー?んー……そうなー……ボスねぇ……ボス、ボス……。
あー……。

(何だか意見が採用される流れ。
何のこっちゃいと思いながらも、聞いてくれるというのなら、と腕を組んで首を捻る。
そうして暫し考えようとするものの、結局最初に即思いついた回答しかしっくりこなかったため、すぐに考えるのをやめて。
そのまま、変わらない笑顔で相手を見た。)

おめぇさん。

(さらりと。
男は目前の魔王を指名した。)

魔王アスタルテ > 「あはは♪ そうなるだろうね。
 だけどそれは、己自身を突き通しているという事でもあるよ」
(まあ当然と言えば当然だが、傍に置けるような人間だとは毛頭思ってはいないわけだけどね。
 一所に収まるような器でもない、とも言えるかな。
 アスタルテがソードを傍に置いておきたいと思うのは事実だけどね。
 だけど話のネタ程度にちょっとだけ希望を述べるだけで、それで終わり)
 
(ソードはボス敵が何がいいか、腕を組んで考え始める。
 まあソードだから、思わぬ解答を返してくるかもね。
 大抵のものなら用意できるわけだけどね。
 ソードは変わらず笑顔で、魔王に目を向ける。
 そして返した解答が、あろう事かアスタルテ自身だった。
 思わず、笑みを浮かべてしまう)
「あはっ♪ あはは♪
 そっかぁ♪
 君には、あたしがこんなへぼいダンジョン程度のボスに見えるという事だね。
 それは残念だよ」
(愉快な笑みで、冗談交じりにそう答える。
 まあ魔王なので当然、本来は最難関ダンジョン魔王城の玉座に待ちかまえているわけである。
 それが、この程度のダンジョンのボスに指名されるものだから、笑い話にもなる。
 最も、本気にする事もないけどね)

ソード > よーわからん。俺は普通にやってるだけだからな。

(己を突き通すも何も、と。
少し肩を竦めるような所作を見せた後、相手と同じになって笑い声を挙げる。
何かこう、絵面だけ見れば非常にシュールな光景になっていた。)

何だ、ダメか?
いや、別にそういうのいいだろー。

(笑い出した相手に、男は首を傾げた。
道端を歩いていて世界を滅ぼす破壊神が登場しようが、別段気にしないで喜々として戦い出すクチである。
この間も、街道で出会った魔王と一戦交えている。まぁ、その際も相手にいきなり本気を要求して呆れられたりしていた訳だが。
ともあれ、ダンジョンの格とボスの格、というような一種の美学的発想がこの男にはないのである。
たとえここがダンジョンでなくて、部屋に入ったらいきなりボス、というようなよくわからん施設だったとしても、男は彼女を指名しただろう。
関係ないのだ。
この男の中に、そうした意味での「格」の概念がない。)

まぁ、おめぇさんがダメなら特に思いつかんなー。
ロザリアんトコは会いに行きゃいいし、他の連中は……まぁ、何だかんだで普通に会えそうだし。
何か他にアテねぇの?
おめぇさんくらいの奴なら何でもいいぜ。いや、おめぇさんより強くてもいいけど。

(とりあえず、目前の相手は都合がつかないらしいと踏めば、腕を組みながらそんな言葉を返す。
色々と乱暴な注文であった。)

魔王アスタルテ > 「難しく考える事もないね。
 “分からない”というのも、実に君らしい」
(シュールな絵面を、理解が足りない遺跡の魔物達は首を傾げて見ているだけだった。
 アスタルテの腹心の臣下たる四天王は、冷静である。
 高位魔族達は落ちついている者と、首を傾げる者が半々といった感じだ)

「ちょっと難易度が高いっていうだけのアトラクションだからね。
 このダンジョンが存在しているのは、あくまで人間の国の一所だよ。
 バランスも考えないといけないわけだよ。
 君にはちょっと難しい話になるかもしれないね。
 そうは言っても、『そういうのいい』と言われると、ダンジョンの一形態そとしては面白いとも思うよ」
(ダンジョンの格より遥かに強力なラスボスクラスのボスを用意すれば、それは途端に“強制負けイベント”に早変わり。
 つまり、格を無視したボスが配置されているという事も皆無というわけではないね。
 そういう意味でも、面白い、というのは嘘でもないよ。
 だけど、それはソードの感覚とは違ったものだろう。
 『格』によるバランスの話をわざわざ、ソードに聞かせる事もない。
 まあ理解しないだろうからね)

「さっき出した例もあるわけだから、アテならいっぱいあるんだけどね。
 そっかぁ。
 さすがに君のその希望通りにするのは無理かな。
 だけど、相当強い魔族なら配置できるよ。
 君がお気に召すかは分からないけどね」
(なにせ、魔王軍は人材豊富。
 アスタルテぐらいと言われれば無茶すぎる話だが、アテはいくらでもあった)

ソード > (自分らしい、と、彼女は言う。
結局そこのところも含めて、男は首を傾げるだけである。
もともと男にとってはどうでもいい話の一つであった。自分らしい、とか、自分を貫いている、とか、そういう事をわざわざ目前の相手が解説している理由が、真にわからない事であったから。
だから結局、一緒になって笑っているだけに落ち着いた。)

ははーん?
よくわかんねーけど、おめぇさんはイベント屋なのかい?

(ロザリアの上司、と言っていたが。
バランスであるとか何だとか言い出す彼女には、そんな問いを向けた。
結局、そのアトラクションを享受して愉しむ立場にしかない男には、やはりそれはどうでもいい事で。
ただ、そこまで口にした後に、何か思い至ったように、ああ、と小さく声を挙げた。)

そうか。アスタルテ、おめぇさんもあれだ。
黒幕志望ってやつなんだな。

(そんな事を言って、似たような事をやっている知人の顔が脳裏に浮かんで。
ようやく合点が行ったというように言葉を零した。
男自身は知る由もない訳だが、両者は同じ肩書を持っている。
ともあれ男はと言うと、何だかスッキリしたような顔をしていた。)

何だろうな。展示品は非売品です、みたいな感じだよなぁ。
まぁ、それだったら特に希望はねぇかなぁ……。

(彼女の用意した存在が、実際のところ男をどの程度楽しませるかなどは、結局わからない。
わからないが、男にしてみれば目前にいる相手が素晴らしすぎて他では見劣りしてしまった。結局、具体的な希望が頭に浮かぶ事はなく、その旨を相手に伝えるしかなかった。)

―――さて、と。そろそろ今日は帰っかー……。

(暢気に、男は軽くノビをしてから嘯いた。
目前の相手に斬りかかるような気分でもない。というか、そういう気分であったなら会って直ぐにそうしている。まぁ戦場でもあるまいにそんな事すればただの辻斬りである。否、辻斬りを一切しないかと言うとちと怪しい男かもしれないが。しれないが、多分しない。多分。
それから相手を見やって、)

俺ぁそろそろ帰るわ。おめぇさんらは、何か作業してから帰んだろ?

(ぐりぐりと首を回しながら問いかけた。)

魔王アスタルテ > (首を傾げるだけのソード。
 まあ、この話をこれ以上しても無駄だね)

「イベント屋というわけでもないよ」
(まあ、魔王が世界に“破滅のアトラクション”というイベントを人類に与えているという考え方は一応出来るけどね。
 実際の話をすると、アトラクションという言葉もただの比喩だし、バランスという言葉も、戦力配置的な事情が大きい。
 魔王の野望を実現させるのは、お遊びという事でもないからね)

(黒幕志望……まあ、言わんとしている事は分からないわけでもないし、魔王は黒幕とも言えるかもしれない。
 だけど、黒幕志望と言われて頷くのも何か違うよね?
 黒幕なわけだからね)
「あたしもという事は、他に黒幕志望が思い当たる人がいるわけだね」
(だから肯定も否定もしないよ。
 黒幕志望と思い至った事で、どうやらスッキリしたようである)

「そっかぁ。
 ならボスは、あたしで決めとくよ。
 ご希望通りといかなくて、ごめんね」
(微塵も謝罪する気がない謝り方である。
 元々、ボスはアスタルテが決めるつもりだったので、手筈通りという事でもある。
 どんな強力な魔族を配置しようとも、それは魔王アスタルテや魔王軍四天王に遠く及ばない。
 だがそれは魔王や四天王が規格外という事であって、強い魔族はいくらでも配置できる)

「そうだね、あたしはまだちょっとやる事があるからね。
 帰るというなら、ダンジョンの外まで飛ばしてあげるよ?
 帰り道もまた、入り組んでいるからね。
 街にまで帰るのが面倒というなら、希望する街まででもいいけどね」
(そう提案してみる)

ソード > 違ぇのか?
まぁ、命がけのアトラクションがただのイベントか、っつわれるとそりゃあ違う気もするか。

(だとして、こんな処でアトラクションの企画を行っている彼女は何なのか。
どちらにせよ、男の理解からは外れた事であった。
そもそも、頭を使う方向性が著しく限られた男である上に、そもそも根底の部分でちと規格から外れすぎた世界認識を持っている為か、結局相手の言葉はわからないままである。
まぁ、さしてどうでもいい、という事は確かであるので、それ以上減給もせず。)

ん?ああ。そいつ以外にも、結構いるんじゃねぇかな。多分。

(己個人としては、思い当たる人物は一名であるが確かにいる。あるいは、件の吸血姫もその一角なのかも知れないとは思うも、確証もないので口にはせず。
黒幕も挑戦者も、結局自分が名乗ったらその瞬間からすぐ慣れるようなものである。周囲がそれを認識するかで、志望とか自称とかが外れるものに過ぎない。
故に、たくさんいるだろう、と。)

んー。まぁ、無理なもんはしゃーない。

(ひらひらと片手を振った。もう特に拘りもないのか、意識は帰る事に向かっているようで。
何となく、ここに配属されるのが有象無象の一角でしかないという事が透けた為もあろう。
結局のところ、彼女が手間をかけずに配しうる者など、男にとっても手間をかけずに打倒しうるものでしかないのだから。あるいはそれは、彼女の傍らに控えている何だか微妙に強そうな4人の有象無象にしても同じ事である。)

あー、それは楽そうだなぁ。
―――あー……けどまぁ、いいや。帰りは一本道みたいなもんだし。このまま歩いてくわ。仕事の邪魔しちゃ悪ぃーかもだし。

(彼女の提案には少し考えるように首を傾げるものの、すぐに首を左右に振って踵を返した。
んじゃあなー、と、ひらひらと片手を振り、振り返りもせずにのんびりと。来たときと同じように、終始己のペースでその場を去って行った。)

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/遺跡」からソードさんが去りました。
魔王アスタルテ > (ソードの理解からは、外れた話になるかもしれないね。
 魔王がダンジョンを構築している。
 つまり、魔王軍が支配下とするダンジョンがまた一つ増える。
 人間の国が窮地に立たされようとしているわけだ。
 だけどそんな事は、彼にとってはどうでもいい事なのだろう。

 “黒幕志望”が結構いるというならば、その通りなんだけどね。
 そういう話ならば、まともに聞く事もないね。
 “志望するだけ”だとか“自称するだけ”だとかが当て嵌まる、そんな程度の低い話をしても仕方がないよ)

(ここに配属する者は、アンデッドの王にしようと思う。
 魔族の国でも、高位魔族の一人に位置している者だ。
 かなりの難易度を誇る事になるだろうね。
 遺跡には魔導機械のメカも眠っているようで、それ等も戦力になるだろう。

 魔王軍四天王は魔王アスタルテには遠く及ばないものの、魔族の中でも最高クラスの実力者である。
 その規格外たる魔王軍四天王を有象無象とまで思い一蹴できるとなると、ソードの実力は世界そのものを変えてしまえるような全知全能にとどかずとも近しい存在であるか、
 あるいは実力を正確に計れなかったかのどちらかになるかもしれない。
 前者ならば、同じ立場に位置する者以外に敗北はないだろうと思うし、まさしく無敵といえる存在だ。
 それは、化物という言葉ですら言い表せない。
 だけどよく考えたら、ソードはロザリアに一度敗北しているからね……。
 ロザリアもまた、凄く強い魔族であるわけだけど)

「そっかぁ」
(アスタルテは去って行くソードを見送る。
 片手を振るソードに、アスタルテも呑気に手を振り返した。

 そしてアスタルテは遺跡を魔王軍が支配する邪悪なダンジョンと化する作業が始まった。
 壁に刻まれた刻印に、アスタルテは手をゆっくりと置く。
 そこからダンジョン全体に、魔力を注いでいく。
 すると、ダンジョンの形がだんだん複雑に変化していき、魔物も強化され、雰囲気もだんだん邪悪なものになる)

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/遺跡」から魔王アスタルテさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」にクライブさんが現れました。
クライブ > メグメールの街道を少し離れた鬱蒼とした森
よほどの用事でもあるか、冒険者でもなければ足を踏み入れない妖魔の住むそこで男の罵声、妖魔の悲鳴が響き渡る。

「オラァァ!!」

気合の声と共に振り下ろした剣がゴブリンを両断し、返す刃で別のゴブリンも叩き切る。
数が多いと勢いに乗っていたゴブリンをまるで草でも刈るように薙ぎ払い串刺しにしては笑い声をあげ、また一体と切り捨てる。

「どうした。もっとかかって来いよ。死ぬ気でな」

刀身に付く血を乱暴に振り払うと狩る者の目で急かすように見るが。
少々派手にやりすぎたか武器を捨て逃げていくゴブリンの姿に呆気にとられ

「おい……そりゃねぇだろ」

これからが楽しいと言う所でそれを取り合えられた顔でどうしたもんかとゴブリンが去った方向を眺める

クライブ > 「ったく……腰抜けどもめ」

始末したゴブリンから戦利品になりそうなものと討伐した証明にするために片耳を切り落とし袋に詰める作業を終わらせれば死体を一か所にまとめる。

「すっかり予定が狂ったな。くそ…どうするか」

森の奥に行くには準備が足りず、かといって今逃げられた以上すぐに戻ってくるとも考えにくい。
だがこのまま街に戻るのも不完全燃焼だと考えれば血の匂いや先ほどのゴブリンの悲鳴で何か来ないかと待ってみることにする)

クライブ > 「何か生きのいいのでも来ねぇか…」

現れた相手次第では全力で戦えるかもしれないという楽しみを持ち
女なら別の楽しみでもと…
今この不完全燃焼をどうにかしたいと抜き身の剣を持ったまま空を見上げる

クライブ > 【今日もはずれか…ったくよ」

どうにもやりすぎたか何もくる気配も感じず。
仕方ないと剣を鞘に納めれば街道に向け森を歩き去る

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」からクライブさんが去りました。