2015/10/17 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にレナ=ミリイさんが現れました。
レナ=ミリイ > (夕暮れ時のオレンジ色に染まる草原地帯、風が吹くたびに草が歌声を上げるそんな場所で一人、丘の影に身体を隠すように身を伏せてボウガンを構えるフード姿の人影、息をひそめ引き金を引けばボルトが飛び出してまっすぐに視線の先にいた草を食む鹿に似た動物の首に刺さり)

よし……

(小さく呟く声は少女の物で、ゆっくりと起き上がり倒した獲物のそばによれば一撃で息を止めた餌ものを見下ろして)

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にノエルノートさんが現れました。
レナ=ミリイ > (獲物の横に膝をつきナイフを取り出せば返り血を浴びないように獲物の身体につきたてなれた手つきで必要な分を解体し血を抜いてから革の腰袋に納めてゆく、満足な分を確保できれば後は死体をそのままに立ち上がる、倒した獲物は必要な分のみ確保するのは元部族の掟だ、それは自然に対する感謝と血の匂いで誘われる獣に教われないための知恵でもある)

これだけ売っても、宿代ぎりぎりかな

(鹿の肉と革で重量の増した皮袋を紐でつるし、背中に背負いながら呟き)

ノエルノート > 「へ~、お嬢さん、上手だね~」

いつから見ていたのかはわからないが少女がボウガンでシカのような動物を一撃で仕留めた相手にぱちぱちと拍手を送るとフードで顔が半分隠れた男とも女とも判別しがたい小さな人影が現れて

「あれ?それ、おいてくんだ?」

シカの大部分が放置されている状態を見て意外そうな声を上げると、直後にその意味を理解して勝手になるほどと納得して

レナ=ミリイ > っ……!

(いつからそこにいたのだろうか、突然かけられた声にビクッと反応し、すばやく腰からナイフを取り出して声のかかるほうに振り返り、腰を低く落として構えをとり)

……だれ?

(相手を見ればまだ年端もいかぬ少女だろうか、それでも警戒は解かずに相手を見据えてる、そもそもいくら比較的安全なエリアであるとは言え、幼い少女が日も暮れようとしている時間に一人でいること自体異常なのだから)

ノエルノート > 「わっ!?待ったっ!!君には何もしないからさっ…誰って言われても…奴隷?になるのかな…まあ捕虜みたいなものだよ。そんなことよりさぁ…」

相手は知ることはないだろうが封印によって魔族以外に対して戦闘行為を取れないためナイフを構えられてあわてたような声を上げるとフードを脱いで素顔を露わにして。何者かを質問されるも自分でもよく境遇を理解しているわけでもないためあれこれと考えてみたのちに捕虜という答えを導き出して。ところでこの少女の興味はほかのことにあるらしくしきりに後ろのシカの死体をちらちらと見つめて

「その子の亡骸さぁ…もらってもいいかな?」

レナ=ミリイ > そう……

(相手の言葉を完全に信じるわけではないが、だからと言っていつまでも少女を疑い続ける程ひねくれてもいないため、手に持ったまま武器を下げて)

別に好きにすればいいよ、これはもう自然に返したから……

(少女の視線の先、獲物の死体に軽く目をやってから質問に答えて)

ノエルノート > 「ほんと!?ありがとっ♪これでまた阿多rしいコレクションが増えるなぁ…」

嬉しそうに目を輝かせるとシカの亡骸に駆け寄って何やら呪文を唱え始めて。しばらくすると突然亡骸が青白く燃え始めて少女の影の中へと消えていき

「ありがとね♪そういえば君、人間じゃなくて確か…ミレー族?だっけ?だよね。見たところ自由に狩りしてるみたいだけど、飼い主のところに戻らなくていいの?」

公言はしていないが少女は魔族であるためミレー族=家畜というような認識であったため悪気はないにせよ幾分失礼な物言いで尋ねてみて

レナ=ミリイ > (獲物の死体が消えてゆく光景を見ればなおさら相手が相手が封痛の少女ではないことを認識し、されど明らかに敵意がないことを確信すれば武器をさやに戻す、まだ未熟なれど敵かどうかはわかるつもりでいて)

私に主人はいないよ……少なくとも今は

(相手の言葉に首を振り、小さく答えながら自身の足元に視線を落とし)

私より、貴方が帰らないといけないんじゃないの?夜は、獣から魔物に変わるから、ここでも安全じゃない

ノエルノート > 「ふ~ん、ってことは野良?ってやつ?」

視線を落とす相手が特におこった様子もなかったため認識を改めることはなかったものの、その様子を見て少しだけ心配そうに顔を覗き込み

「飼い主ができるの、嫌なの?」

内心では家畜なのになぜなのだろうという疑問が渦巻いていて。そもそも本人は家畜は人間に買われることが一番の幸せであるとさえ認識しているためその時点で認識にずれがあるわけなのだが

「私?大丈夫だよ。この一帯の魔物なんか目じゃないし。」

自分に対して心配をかける相手にケタケタと笑いながら自信満々に答えると、一瞬だけ遠くのほうを睨みつけて。その直後に睨みつけた方向からは魔物のモノと思われる断末魔の叫びが聞こえてきて

レナ=ミリイ > 誰かに縛られるのは、好きじゃないから、一人で生きていけるだけの訓練は受けてるし

(顔を上げ、相手の発言に眉を寄せながら言うも、別段それを改めさせようとはせず)

……すごいね、それだけの力があるなら問題ないか

(魔物の叫び声を遠くに聞きながら感心したように声を漏らし、視線をすでに半分以上沈みゆく太陽を見て)

じゃあ、私はそろそろ行くね、貴女は問題だろうけど……私は野宿の用意もなしに夜にうろつきたくないし

(ミレー族である自身にとって街も外も変わらず危険ではあるのだが、少なくとも今日買った獲物を売れば一晩の宿代にはなるのだ)

ノエルノート > 「へえ~?家畜の中にもいるんだね。そういう子も。」

とても意外といった感じに見つめると感心したようにうなずいて

「行くんだ?さっき来るとき野盗とか少し見かけたから気を付けてね?」

もはや目の前の少女のことを家畜としてでなく一人の面白い観察対象のように認識を改めたらしく本気で行く末を心配して見せながら手を振ってこちらも本格的な死体収集に向かって行って

レナ=ミリイ > ありがとう、気を付ける

(相手のミレー族を家畜とみなすような発言にやや首を傾げるも、だからと言って気にした様子も見せずに踵を返して礼を言って歩き出し、草原から立ち去っていく)

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からレナ=ミリイさんが去りました。
ノエルノート > 「さて…と。死体収集の時間だね~」

ようやく日が沈んだため生物の死体を集めるために薄暗くなった平原の影へととけるように消えて行って

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からノエルノートさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にルカさんが現れました。
ルカ > ここは街道から少し逸れた森の中。鬱蒼とした森には、動物たちの鳴き声や木の葉が風で擦れる音のみが響く……

はずなのだが。

「ヒッヒヒヒ、大量大量ゥ……」
じゃりんじゃりんと、静かな森に似つかわしくない金属の音を立てて、一匹の子鬼が歩く。
所謂ゴブリンという魔物である。

この個体は、先日街道を走っていた馬車を単独で襲撃。
事故を起こし、運良く搭乗者全員を絶命させるに至る。
その馬車の中には、とある貴族が乗っていた。

結果として、光り物が好きなゴブリンはこうして貴金属の大量入手を果たしていたのである。

ルカ > 「ヒヒ……ヒ?」
そんなゴブリンは味を占めたのか、街道の様子を伺っていた。
そこで目に付いたのは、大きな銀色の鋏を背負った人物。
その輝きは太陽光を跳ね返し、魅力的に光っていた。

「……!!」
ゴブリンは、この輝きにつられ、持ち主を襲撃しようと走り寄っていった。

ルカ > 「……しまったなァ、迷ったなコレ。どーしような……ん?」
鋏の人物が頭を掻く。
そこに、街道脇の草原を掻き分けて姿を表したのは、全身を貴金属で装飾したゴブリンだった。

「グルルルル……」
「……あーこれ、狙ってる感じか。……なるほどな。」

そう言って、その人物は懐から紙を取り出す。
その紙を広げ、何かを口にしようとした瞬間……

ゴブリンが草原から身を翻して跳びかかり、そして街道に顔面から倒れ伏した。

ルカ > 「……わりぃね。言う前に殺っちまった。」
そこには、平民のような姿の人物は居ない。

黒い軽装の、戦闘服と思わしき服装。
巨大な鋏を2つの剣に分割したような武器。
そして、銀色に輝くポニーテールを風に靡かせ、再び紙を広げる。

「馬車襲撃による殺人、金品の強奪、殺人未遂。
 お前らが力の誇示に金品を身に着けるのは分かってるが、人間も黙って殺されてるわけにゃ行かねーもんでな。」

倒れ伏したゴブリンは、喉笛を切り裂かれていた。
そのゴブリンに近づき、2つの刃を一つに繋ぎ直す。そして


【ジャキン】


その首を、鋏で切り落とした。

ルカ > その瞬間、ゴブリンの遺体は青い炎に包まれ、塵となって風に乗る。
青い炎が燃え尽きるまで、その人物は祈りを捧げていた。

「汝の生を奪う者、『ルカ・マルテール』の名において、汝の魂が救われんことを。」

そして、ばさりと服を脱いで鋏に巻きつける。
平民のような姿に戻ったその人物……ルカと名乗った者は、ゴブリンの灰とともに燃え残った貴金属を拾って歩き出した。

「じゃーな、ゴブリンくん。生まれ変わったら、人間なんぞに関わるんじゃねーよ。」

ルカ > 「……んで、この装飾を届けるんだったっけ。
 どこに届けるんだったかな……。」

地図を見ながら、頭を軽く描きつつ王都へ戻っていくのであった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からルカさんが去りました。