2021/09/18 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエジーさんが現れました。
エジー > それは全くの、偶然。
本来ならもう少し早く宿をとるなりして、翌日に備えていたことだろう。
しかし、体力が充実していたために、次の宿場町を目指して移動を開始してしまった──
ひとつ前の宿場町で大人しく宿をとっていれば、こんな状況には陥らなかっただろう。

こんな、怪物と出会うことも無かったはず。

「な、何…………!?」

不自然に停止している馬車を見付け、その周囲を観察しながら半周したところで、
ばったりと出くわした、という具合だ。
それはあまりにも女の常識からかけ離れた姿で、とるべき行動もとれず、呆然と立ち尽くしてしまう。

ビザールキャリアー > それは、反応するにはあまりにも早すぎた。
無尽蔵の体力。国を縦横無尽に駆け抜ける健脚。

接近から遭遇まで、獲物の気配を捉えて反応するまでの間隔があまりにも短く。

それでも異形にとって幸運だったのは貴女が遭遇したことのない風体に立ち尽くしたことで。

異形はゆっくりと立ち上がり、貴女へと亀裂を向けると、
無味無臭とはいえ貴女のスカートが巻き上がるほどの勢いで高濃度の淫気を撒き散らす。

それから瞬きの間ほど遅れて、亀裂の中から無数の触手が溢れ出す。
動きを止めた貴女を即座に捕らえようと、太ももに、足首に、
手首に、腰へと催淫粘液をまとうそれ等が巻き付いて。

特に入念に足に触手が絡みつく。

それだけ貴女の健脚を、速度を警戒し、学習した反応。

ブラウスの裾から潜りこむ触手が布地をたくし上げ、
スカートの中に潜り込んでショーツに擦り付け、
肌という肌に粘液を塗り込みながら、貴女を劣情でからめとっていく。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からエジーさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からビザールキャリアーさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にビザールキャリアーさんが現れました。
ビザールキャリアー > (ROM禁部屋へ移動に当たり対応に備えて待機)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からビザールキャリアーさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──Zzzz……」

まだ日の高い時間帯。
街道脇の草原で、草に埋もれるようにして仰向けに寝そべっている金髪の男が一人。
両手を組んで枕にしながら、晴天の空の下でマヌケな寝顔を晒して絶賛爆睡中だった。
時々吹き抜けてさわさわと草を揺らす風に擽られたように、ムニャムニャと寝言めいた
声を漏らしたりしつつ。

なお男の寝るその近くでは、男が連れたものらしき、馬具を装備した平均的な印象の鹿毛の馬が一匹佇んでいる。
時折草を食んだり、ゆったりと歩いたりするものの男から大きく離れることなく一定の距離を保ち続けていて。
のんきに眠る男と合わせて、ごくごく平和な光景を形成していた。

とはいえ──男の姿が草に埋もれていることから、遠目から見れば馬が何故か単独で
佇んでいるようにしか見えないかもしれないが。

エレイ > やがて日が落ち始めた頃。馬に鼻でつつかれて起こされた男は、大欠伸をかましながら
馬に乗り、緩やかに帰途につき──

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からエレイさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にマディさんが現れました。
マディ > 降り頻る雨に泥濘む街道を、一台の馬車がゆっくりと進んでいた。
王都から神聖都市方面へ向かう、四頭立ての、幌つきの乗合馬車である。
乗り合わせている客の男女比は、いっそ不自然なほど女性に傾き、
尚且つ、彼女たちのほとんどは修道衣姿であった。

手許にランタンを引き寄せて、何某かの手仕事に勤しむ者あり。
馬車の揺れに身を任せ、うとうとと微睡む者あり。
――――――女もまた、そうした修道女たちに交じって、舟を漕ぎ始めていた。

悪天候の所為か、先刻から少しばかり、揺れがきついようでもある。
けれども分厚い幌に守られて、外から雨が吹き込む事も無ければ、
女も、周囲の乗客たちも、この旅は安全に終わるものと信じ込んでいた。
この国ではそんなもの、誰にも、何ものにも、保証されていない事だったけれど。

マディ > 普段よりひどく揺れながら、普段より長い時間をかけて、
馬車は一路、神聖都市を目指す。

黒々とした闇夜を切り裂き、驟雨の中を、ただ、ひたすらに。

幌の中で、女はいつしか、平和な夢に溺れていた――――――――。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からマディさんが去りました。