2021/04/17 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にモカさんが現れました。
■モカ > 街から街へと繋がる道の最中といった場所、そこにぽつんと佇む影があった。
大きな肩提げ鞄から拳ほどの石を取り出すと、ゆっくりと瞳を閉ざしながら唇を開く。
紡ぐ言葉は人々の営みでは聞き及ぶことはないだろう不思議な音であり、金属を弾いたような澄み渡る音色にも良く似る。
両掌の器に収まった石を取り巻くように浮かぶのは、半透明の光。
ふよふよと漂いながら多種多様な光が生まれていくのだが、次第に2つの色に絞られていった。
一つは黒色であり、尾を引く光がまるで水彩画のように滲んで映るもの。
もうひとつは薄い紫色であり、秋空に舞うススキの様に無数に弧を描く。
「……じゃあ、今日は君達」
どちらを選ぶか、その答えは前者となった。
呼びかけと共に光が石へと集まっていくと、脳裏にそれらの記憶が流れ込む。
滲む尾から垣間見るような光景ではあるものの、それは惨憺たる映像と言えようか。
この街道で起きた流血の喪失の記憶達から、痛みそのものが体に叩きつけられるよう。
刺され、切り裂かれ、潰され、弄ばれる記憶達。
偽りの五感の奥に潜む想いを受け止めようと踏みとどまるが、その合間も現実では時は流れるのだ。
魔や霊的なものに敏いものでない限り光は見えず、自身は棒立ちしているのと大差ない。
その危険は知っているものの、そうしなければならないのが自身に課せられた役目だった。
■モカ > 光達と共に何を作り上げるかは今は知れず、ただ夜は更けていく…。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からモカさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエレイさんが現れました。
■エレイ > ──まだ日の高い時間帯。
爽やかな風の吹く街道脇の草原を、馬に騎乗しゆっくりと進む金髪の男が一人。
日差しに眩しげに目を細めつつ、くわわ、と、一度でかい欠伸を漏らし。
「ンン……いい天気すなあ。すぁて今日ものーんびりお昼寝タイムとしゃれこみますかねぇ……──ンン?」
目元を擦りつつ、草原のど真ん中、いつも昼寝に利用している辺りまで辿り着けば、目前にぽつんと一人立つ人影に気づいて
ぱちくりと瞬きし。
馬に乗ったままそのそばまで緩やかに近づくと、へらりと緩い笑みを浮かべながらその相手に声をかけてみる。
「──やあやあコンニチハッ。こんなトコに一人でどうしたのかね?」
■エレイ > その後、どのような会話が交わされたのかを知るのは当人たちだけで──
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からエレイさんが去りました。