2019/08/31 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にパーサさんが現れました。
■パーサ > 夏の盛り過ぎれど未だ陽光は天高くにあり、日差しは煌々と降り注いで街道の白砂を灼く。
昼下がりの街道を、4頭立ての馬車が滑るように走っていく。カッポカッポと16の蹄がリズミカルに鳴る。
乗合馬車であり、大きめの客車は真っ黒で頑丈な布地の幌に覆われている。窓のようなものはない。
側面には『フラット=フランダー社の乗合馬車』と小綺麗なレタリングで刺繍がなされている。
いわゆる『黒幌馬車』とよばれる定期便の1便だ。詳しくはアザーリストNo.130をご覧あれ。
現在この幌馬車は、街道を南下し、王都に向けて運行中。
ちょうど宵の口差し掛かったころに王都に到着する見込みである。
客車の中身は外からうかがい知る事はできないが、現在の乗客はただ一人である。
「……………ふぅ………………ふぅ……」
密閉と言って差し支えないほどに締め切られた幌馬車の中、背筋を伸ばして行儀よくベンチに座る女性。
その身は紺色のローブに覆われている。修道服と呼ばれる類の衣服だ。
しかし、シスターと呼ばれる者であれば普通は頭巾も一緒に被るものであろうが、この女性は被っていない。
荷物も、武器も帯びていない。一見すれば旅人でも冒険者でもなさそうだ。
そして、ローブの下ではおびただしい量の汗をかき、流している。ベンチのクッションにも床にもシミができている。
馬車内部はすさまじい湿度を孕み、不快指数MAX状態。常人が中に入れば30分も保たず熱中症に陥るだろう。
しかし、当の修道服の女性はなんとも涼しい顔。呼吸こそ荒いが意識は明瞭であり、平然と座り続けている。
……馬のいななきが断続的に響く。蹄のパーカッションがリズムを落とし、やがて止まる。
街道沿いの宿場町に到着したのだ。乗合馬車はここでしばし停車し、客を待つ。
その間もパーサは席を立つことなく、サウナめいた車内に彫像のように座り続けていた。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にガルルさんが現れました。
■ガルル > 空から煌々と降り注ぐ太陽。
鎚の地面の照り返しに自然と汗が噴き出るがそれを首元のタオルで拭いながら定期便の馬車を待っていた少年。
黒幌馬車が来れば、少なくともこの太陽の中歩いていくよりかはマシであろうと、陽炎の奥から近づいてくる馬車を心待ちにする。
そして、乗合馬車が停車すればトコトコとリュックを背負ったまま近づき、今は客も少ないから荷物もそのまま乗って良いと告げられれば、胸元の袋を開いて代金を払い、バシャの扉を開ける。
中からはむわっとした熱気…。
一瞬ためらうもお金を払ってしまっては乗るしかない。
「えっと、お邪魔しますー。」
開いた扉から現れるのは帽子をかぶりパンパンに膨らんだリュックを背負う少年。
扉にリュックが引っかかりそうになりながら、背中を揺らして乗り込むと、シスターの前にちょこんと腰を下ろし、視線をちらっと向ける。
内心では怖そうな人でなくて良かったと思いながら…。
「中、暑いですね…他のお客さんが来るかわからないですけどちょっとドア開けておきましょうか…」
等と、どこか人懐っこい笑みを浮かべながら彫像のように座り続ける相手に声をかけてみた。
■パーサ > 二重のカーテンになった後部乗降口を開けて、中に入ってくる新たな乗客。
カーテンに引っかかるほどの大荷物は、もしかして行商人だろうか?
それにしては幼さを感じさせる外見だけれど、多くの種族が集うこの国において、人は見かけに依らないものだ。
「……はい、こんにちわぁ~」
帽子の少年に顔を向けると、うっとりと目を細めた微笑の表情で挨拶を返す。
おっとりとした、あるいはフニャッとしたトーンの声。
「はい、暑いですねぇ。まだまだ残暑が続くようでして……」
気を遣うような少年の言葉に、ややテンプレめいた返答を返す修道女。
外気温と比べても比較にならない熱気と湿気は、出入り口を開けている程度ではなかなか逃げていかない。
そんな異様な室内状況をまるで意に介していない様子のパーサは、なおも姿勢良く座ったままで正面の少年を見据える。
……彼女の頬には大粒の汗が伝い落ちている。ローブも湿り切り、女性らしい肢体の輪郭にぺったりと張り付いている。
やがて、御者が昇降口へとやってきて、無言のまま容赦なくカーテンを閉めてしまう。
そして馬車が車軸をガラガラと鳴らし、動き始める。あとは王都に着くまでノンストップだ。
まるで突然夜になったかのように、客車は暗闇に包まれる。
幌と荷台のつなぎ目にある隙間からわずかに外光が漏れ入るが、とても快適とは呼べない暗さ。
そして黒い布地からの輻射熱と女体が放つ湿気によって、再び室内のサウナ度が上がっていく。
「……大丈夫ですかぁ? 暑さとか、暗さとか……」
心配するように、パーサは正面の少年に声を掛ける。
■ガルル > 相手がおっとりと優しい声で言葉を返してくれれば少年はどこかほっとして、窓から差し込む明かりの下穏やかに笑みを返しす。
テンプレめいた雑談も初対面であれば当然であるが、むしろ、相手の女性らしい肢体に張り付くローブにより、なんだか違う意味で体が熱くなり、視線を逸らすとリュックを漁り。
「ですねー。 薬草とかは太陽のお陰で成長が早いのは嬉しいですけど…」
リュックの肩紐から腕を抜くと自分の横に置いて。閉じられる扉にカーテンにより生み出される夜の闇そのなかで水筒とタオルを取り出し…。
「確かに熱いですけどなんとか…。乗る前にお水も飲みましたし…。
そういえば、お水とかタオルを持ってない様でしたけど、シスターの方こそ大丈夫ですか?
あの…、僕の水筒で良ければお水いりますか?」
ガラガラ、ガタゴト、下からの振動によりお尻が時折浮かび上がる。
そんななかで手に持つ水筒はチャプチャプと音を響かせその中にたっぷりと水が入っていることが伝わるだろう。
そして、少年は種族特性故常人よりも鼻が利いてしまえば女体の放つ汗の匂いに胸がドキドキと勝手に早鐘の様に動き始める。
■パーサ > 朝方よりずっとこの幌馬車に乗って王都に向かっていたパーサ。
ベンチにも床にも大きくシミが残るレベルで汗を流している。そしてガルルの言う通り、水は携帯していない。
そんな状況で平然としているのは確かに異常なのだが……。
「そうですかぁー、お水を飲まれたから大丈夫。でも無理はなさらないでくださいね…?
……あら、わざわざ私にお水をくださると? 若いのに親切な殿方でして……ふふっ。
少々お待ち下さいね……」
正面から帰ってくる返答はねっとりとした妙齢の女声。
差し出される水筒にすぐ手を伸ばさず、パーサはそっと己の胸元に手を当て、なにか小声でつぶやく。
すると、暗闇に包まれていた客車に、陽光とも松明とも違う真っ白な光が満ち始めた。
その光源はパーサのデコルテ辺り……ローブの襟元から覗く白い肌が照り返しとなり、二人を照らすに十分な光量となる。
そのすぐ下、たわわに実った乳房の丸い輪郭も露わになる。ローブに覆われているが、汗でぺったり張り付いている。
「……貴方はきちんと水筒で水を携帯されているのですね。素晴らしいです。
ですが、ええ、そのご好意だけで私は十分にございます。
私はあまり水を飲まなくても平気にございますゆえ。《我が主》の加護の賜物にございます」
胸元からの光に照らされながらも柔和な印象を崩さないまま、パーサは笑みを持って固辞する。
「ご心配ありがとうございます。初対面の婦女子に気を配れる殿方はきっと将来大成しますよ。
ですが……ええ、貴方の方こそどうかご無理をなさらぬよう。
もう少し薄着になられても構いませんよ……? フフッ」
マイペースな語調を崩さず、おっとりと語りかける修道女。
しかしなおも全身には汗が滲み、魔法の光で照らされた汗粒がいくつも胸の谷間へと吸い込まれていく。
雌のフェロモンを濃密に有した湿気が二人の間にモンモンと満ちていく。
■ガルル > キャップの中の耳から子幕、脳が舐られるように錯覚するほどのねっとりとした甘い声。
「汗かいたらいっぱいお水のんだほうが…いいですからね。 はい、中にレモンの輪切りも入れてさっぱりで美味しいんですよ?」
褒められれば照れた様な微笑みを浮かべながら、緊張からそんな事を呟いたところで室内に浮かぶ高原、それが相手のたわわに実った乳房も、そしてそれを強調する様にぺったりと張り付くローブ。
玉のような汗は相手の白い肌を伝いその豊かな胸の谷間へと吸い込まれていく。
ついつい視線が奪われてしまうがふるふると頭を振り相手が大丈夫と告げればリュックと座席の間に水筒を捻じ込んで、敬虔なシスターは凄いなぁ、とか考えながらチラチラと相手の柔らかい笑みを浮かべる顔に視線を向け。
「シスターみたいな人に褒められるとすごく恥ずかしいです…
ふぇっ…? 薄着…? はい…じゃぁ、ちょっと…」
この木綿の服を脱いだら上半身裸になってしまうが、なぜだろうか、相手の言葉を聞く内につい服の裾に手を掛け持ち上げていく。
そしてフェロモンを濃密に有した湿気に小さな太ももをもじっとすり合わせながら、ゆっくりと呼吸をしそのフェロモンを吸いこんでいく。
フェロモンと相手の魅力でふわふわした思考。
二の腕から指先は日焼けしているが、シャツの下は染み一つない白い素肌。
お腹はしなやかな筋肉の上にうっすらとした脂肪が乗り、なだらかな白い肌、胸には桜色の小さな乳首。
少年の肌にも汗の玉が浮かび、少年からは若い男の子の匂い。それは大人の男の持つフェロモンとはまた違う匂いを振りまく。
馬車は轍に乗り上げたのか、少年の軽い体は浮いて相手の方へと投げ出されてしまった。
「っ!」
相手がよけたりしなければ汗をたっぷり吸いこんだローブの上から抱き付くような形になってしまうだろう。
■パーサ > 「…………………ふふ………」
目の前で上半身の着衣を脱いでいく少年の所作を、うっとりと目を細めて見つめるパーサ。
いかに相手が少年でも、公共の場と呼べる馬車の中で脱衣風景をまじまじと見つめる婦女子はあまりいないだろう。
やや節操のない視線、しかしその表情は彫刻めいて柔和なままで、いやらしい色を帯びることもない。
そうして、汗に濡れた着衣を脱いだ少年の身体は、まさしく少年らしい肉付き。
筋肉と脂肪が程よいバランスで四肢を造り、雄として完成してはいないがまさしく男である。
パーサの匂いで満ちていた車内に、新たな性の香りが割り入ってくる。
ガルルの放つ雄のフェロモンをパーサの感覚器が受容すると、とくん、と心臓が強く鼓動を打つ。
白い頬にわずか朱が差すが、パーサの表情はなおも不変のまま。
……と、その時。ガタンと馬車が大きく揺れて、少年の身体がこちらへと倒れかかってくる。
「あぅっ………」
座ったパーサは、踊りかかってくる上半身裸の少年を避けることもなく、その身で受け止める。
むにゅり。1つが少年の頭ほどもある巨大な乳房にて、彼の体重を柔らかく受け止める。
ローブの下で乳の谷間が拡がり、挟み込むように少年の上半身を包んでしまう。
そしてパーサはとっさに手を広げ、抱きとめるようにガルルの腰へと手を回した。
「………あら、あら。大丈夫ですか? どこか打ったりしていませんか?」
パーサは相手の重さを全身で受け止めながら、そっと側頭部に手をやり、顔をこちらに向けさせる。
張り付いたような笑みを保っていたパーサも今は少し心配そうに表情を曇らせ、至近距離で相手の様子を伺う。
その間も腕はがっちりと少年の身体を抱きしめる。まだ悪路が続いているようで、断続的に馬車が大きく揺れているのだ。
「う……揺れますね。これは、しばらく立ち上がらないほうがよさそうですね。
……でも、こんな暑い中で触れ合ってると、なおさら暑くなってしまいそうですね。ふふっ……?」
修道女は少年の接触をわずかも拒否することなく、それでいて抱きしめる以上の接触もしてこない。
ただ間近で彼を見下ろし、そっと髪に指を這わせて怪我がないか案じている。
桃色の唇から吐息がふきかかる。身体と身体の接触部から、おびただしい熱と湿気が湧き上がる。
■ガルル > 何だか視線を感じながらの脱衣に少年も羞恥と緊張で肌は浅く朱に染まる。
彫刻めいて柔和ながらも、こちらを見ている相手の視線に少年の視線がぶつかる度に反らし、
上半身を晒してしまえば、何故脱いでいるのだろうと混乱のさなか馬車の揺れで体勢を崩し、巨大な乳房と柔らかい体で抱きとめられる。
「ごっ…ごめんなさい…すぐに…ッ」
どこうとしてもまだ悪路が続き揺れが襲い掛かれば、肌に感じる修道女の吐息。
そして側頭部に触れる相手の手、少年の短い髪の毛は汗で湿り、しっとりとその手に吸い付く。
先程の揺れで落ちた少年のキャップの中には獣の耳。
ヒクヒクと耳を揺らしながら間近でじっと相手の瞳を見つ髪を撫でるその優しい手に甘える様に小さな頭を寄せ、回された少年の肌もしっとりと汗ばみ背に回る相手の手に吸い付く。
「すみません… シスターのお陰で、何処も打ってません…。ふぁ…良い匂い…です…。
あっ、ごめんなさい、僕、狼のミレーで… 」
身体を寄せ合えばそこからおびただしい熱と湿気が、間近で掻いたフェロモン、そして柔らかい体、ぴったりと張り付くシスターの服。
少年の細い喉はコクリとなりながら鼻を鳴らし相手の項に顔を埋め、鼻をつい押し付けてしまう。
すんすんと鼻を鳴らしながら直接フェロモンを嗅ぐうちに、薄く開いた唇からこぼれる少年の熱い吐息、そして、その唇の間から舌をチロリトだし、喉に浮かぶ汗を舌で舐めあげ始める。
腰を軽く浮かしもじもじゆらゆらと、相手の腕の中体を擦り付けながら淫らに揺らし、舌先に感じる塩に舌が刺激され止まらなくなりはじめる。
「ん… シスター… 駄目なのに… だめなの分かってるのに─ごめんなさぃ…」
優しく抱きしめてくれた相手の肌にちろちろと何度も舌を這わせながら、離れることができなくなり混乱と情欲に大きな目尻に涙を浮かべながら囁きかけた。
■パーサ > 「……あら、あら。何を謝られているのでしょう……?」
己の胸に顔を埋め、なにやら済まなさそうに謝罪の言葉を紡ぐ少年。
なおも続く揺れから己をクッションとして彼を守り、抱きしめながら、パーサは少年を見下ろす。
帽子が取れ、中から犬とも狼ともつかぬ耳がまろびでると、パーサはしばしその造形に目配せをする。
しかしそれでも、相手を拒否するような仕草は見せない。
「ええ、ええ。貴方が怪我してないならそれで良いのです。貴方は何も悪くありません。
私の身体に倒れ込んでしまったことは、馬車が揺れてしまったためです。
貴方がミレーであることも、何の罪にも過ちにもなりえません。
……ふふ、いつまでも『貴方』呼びも仰々しいですね。名前をお伺いしてよろしいですか、狼さん?
私はパーサ、《赦しの神の使徒》にございます」
愛おしげに後頭部や背筋を撫でながら、パーサは甘い口調で彼の名を問う。
己の首筋に口を近づける仕草を感じると、そっと頭を抱き寄せ、狼耳に口を埋めるようにして囁きかける。
……汗のしとしと伝うデコルテに、ねっとりとした舌が這う感触が走る。
その瞬間はぞわりと皮膚が切なくわななくが、それでも少年を跳ね除けることはしない。
「……んっ♥ ……あら、喉がかわいてしまいましたか? 私の汗なんかで、喉がうるおうのでして…?
ふふっ……ええ、私は赦します。心ゆくまで、落ち着くまでどうぞご遠慮なく。
ですが、やはりくっつき合ってるままでは暑いばかりでしょう。
せっかくお洋服をお脱ぎになってるのですから、こういう趣向はいかがでしょうか……?」
言うと、パーサはまた何か祈りの言葉をつぶやく。そして、少年の背を抱く手のひらがそっと彼のうなじに伸びる。
……ちょろり。汗とは異なる水の流れが少年の背筋を伝う。まるで泉の湧き水のように冷たい。
掌から冷水を生み出しているのだ。
柔らかな指が少年の首筋をくすぐり、熱気を奪う清涼感が皮膚へとまぶされていく。
「少しばかり客車を濡らしてしまいますが、主はきっと赦してくださるでしょう。
気持ちいいですか……?」