2019/07/07 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にマコさんが現れました。
マコ > 「ふんふふ~ん♪」

今朝がた、遺跡調査の依頼を見つけたので行くことにした。
冒険はいい、体を動かすのも好きだし、知らないことを知れるのは面白い。
こういう仕事ばかりならいいのだけれども、もちろんそんな好きに仕事を選べるはずもなし。

だが、今日の依頼は面白かった。
遺跡の地図を作成する仕事だったのだが、結構入り組んでいた作りだった。
出入り口と、トラップにさえ引っかからなければ面白い仕事なのは間違いない。

その地図の作製も終わり、王都に帰る途中。
その手には、少し大きな純金?と思われるゴブレットが入った袋を握りしめていた。
いい臨時収入になりそうだ。

「さーって、街に帰ったらどうしようかな♪
まずは換金してもらって…美味しいものを食べようかな、それとも温泉かな♪」

ご機嫌である。

マコ > 還ったら何をしようか。
そんな楽しみをいろいろと考えながら、マグメールへの道を急いだ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からマコさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「───Zzzz……」

昼下がりの時間帯の、街道脇の草原。
背の高い緑草に埋もれるようにして、ウエストバッグを枕に仰向けに寝そべり寝息を立てている金髪の男が一人。
呑気そうな寝顔を青空の下にさらし、何やらいい夢でも見ているのか時折ウヘヘ……などと
笑い声めいた寝言なども聞こえてくる。

そんな男から少し離れた場所には、馬具を装備した平均的な鹿毛の馬が一匹。
男が連れてきているものであるらしく、男の寝ている場所から大きく離れようとはせず、
時折ゆったりと移動したり、ちらっと男の方を伺っては草を食む、という行動を繰り返していた。

エレイ > そうして長閑な時間が過ぎ……空が赤く染まってくる頃、馬に鼻でつつかれて起こされた男は、
まだ半分寝たまま馬に乗り、のんびりと王都に戻っていったとか……。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からエレイさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」に幻鏡の迷宮さんが現れました。
幻鏡の迷宮 > 王都よりもゼス村や無名遺跡のある地域に近しい区間。

今夜は空は月は陰り雲が広がり、薄く雨が降り街道を濡らしている、なのに雨の音は一切せず、冷たい雨だけが霧雨の様に降り続けていた。

霧雨、音が無くても別段不思議ではないかもしれない。
雨が降れば蟲も獣も鳥も息を潜め雨から逃れるから、この静寂は不思議ではないのかもしれない、だが雨を運ぶ夜風に吹かれてざわめく筈の木々たちは揺れはするが沈黙を続ける。

それに雨が落ちて濡れている街道の地面を見るといい、其処には誰もが一度は見たことが有るものから、薬師出なければ知らぬような花まで様々な花が蕾の状態で群生している。

季節問わず、熱さも寒さも問わず、全ての花の種を混ぜて植えて育てた、乱雑ではあるがそんなイメージを思い浮かべそうな……花の街道である。

昨日までは存在していなかった花の街道。
雨で濡れていても蕾達は雨に負けて項垂れることは無い、
音だけでも不自然に強く大地から夜空に向けて蕾を揺らす花達、それは純粋な花達ではなく、毒花……迷宮がまいた毒を帯びた花々であった。

幻鏡の迷宮 > 雨に蕾が濡れて毒々しい色合いの花弁に艶が加わり、一見して幻想的な光景となろうが、其処は無音世界。

霧雨の如く降り続ける雨が大地に落ちる音もなし、依然として虫たちの鳴声も獣の遠吠えも鳥の鳴声も無い、それどころか静かに周囲を見渡せば雨露に濡れた木々があり、草木が有るのにあの濡れた草木が香らせる特有の匂いもないのだ。

だが、音と違い決して無ではない。
もし此処に踏み込んだ不幸なものがいるとすれば、様々な花の匂いがほんの僅かにだが香るのがわかるだろう。

特に匂いを嗅ぐものが好む匂いがあればその花の香りが、薬師が欲する草花の香りがあればその香りが、まるで毒々しい花々の中に迷い込んだものを誘うように記憶を心を擽る微かな匂いが広がっていた。