2015/10/11 のログ
■ミルト > 明日は王都で遊ぼう、出かけるのはしばらくいいや。戦闘でもあれば一番いいんだけどさ。なんだったら今からでも……どっかの村が燃えてたりしないかな。(じたばたしてもわがままが届く相手は一人も居ないようだ。暗い色のぱんつだから遠くから監視されても見られても居ないだろう。スカートの土埃を払い落としてまた街道を歩き始める) えぇと、王都があっち。看板には盗賊注意、わかってるよ。いたら潰してやるのにさ。(看板に従って、川沿いの道を歩んでいく途中気になる洞窟とか廃墟などがあるけど大きな明かりが無いから探検できないなぁ、と残念そうに見送る) そろそろ家とか村とかあってもいい頃合いなんだけど、もしかして道間違えた?
■ミルト > 行きは川沿いの道は通らなかったもんねぇ。こんなに山の方にもいかないし。(おばかはおばかなりに事態を理解したらしい。ひんやりした焦りが背筋を駆け抜け。ぞく、と小さく体を震わせる。キョロキョロと周りを見回してから、ぽん、と手を合わせる) ま、いいか。たぶん方角はあってるし街明かりが見えたらそっちに行こ。なんなら山賊のアジトとか潰してそこに泊まってもいいわけで、ね。 (そういいながらどんどん山道を登る、てっぺんまで行けばかなり遠くまで見渡せそうだ。傾斜のキツイ道を探検代わりに登れば。下からは幼いお尻を覆う薄い布地が見えてしまいそうな角度、誰も見ては居ないだろうけどちょっとはずかしい)
■ミルト > ふにゃー、そろそろてっぺんだ。えぇと……王都は、うん。遠い!(ちょこんと岩の上に腰掛けて眼下に広がる王都の夜景をじっと見下ろしてみる。デートスポットとしてはそれなりに素敵そうな夜景だが疲れたお子様にそんな考えは微塵も浮かばないわけで) さて、とここからまっすぐに山道を降りていけば今度こそ迷わないぞ。さっきの道の反対を行くのが正解だったのだね。
■ミルト > この距離だと走っていけば、うん。日が昇る前には。いける……!(そのまま山道を駆け下りて、走り始めた。転んだり盗賊に遭遇したりしなければどうにか朝食には何くわぬ顔で合流できそうだ)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からミルトさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にレイアードさんが現れました。
■レイアード > (魔物の気配も少ない、開けた街道。数名規模の、行商人が懸命に商品を引いて、談話を繰り広げている)
『もうすぐだなあ』
『ああ、王都に着いたら姫騎士様たち、見られるといいなあ』
『女の子しかいない騎士団なんて、すごいよなあ。強いんだろうなあ』
(すぐ傍に脅威が迫っているとも知らず、行商人たちは呑気な会話を続ける。…しかし、程なくして黒色の軍馬にまたがり、無言で彼等を眺めていた一人の刺客が、馬上で剣を抜刀し、そっと彼等へと馬を進めた)
おい、お前達。
(まだ若さを残す、青年の声が彼等を呼び止める。行商人たちは、一見騎士めいた風貌の青年に、小首をかしげるが、そのボロボロの出で立ちからは、何やら只者ではなさそうだ と互いに顔を見遣り、そわそわし始める)
■レイアード > 『なんだ、あなたは…。…ぼ、僕らに何か用ですか…?』
(厳かな表情で商人たちを見下ろす青年。ピリピリした雰囲気を放つ青年に、少しだけ驚いたような表情を浮かべるが、彼等の表情は青年の次の言葉で一気に恐怖で凍て付く事となる)
「馬車すら持たず、ご苦労だが…死にたくなければお前達の荷物を全て置いて消えろ。幸い王都まではあと少しだ。空腹を我慢すれば辿り付けるだろうな…」
『え……』
『な…何を言って…』
(狼狽える商人たちに、舌打ちをした青年は無言で右手に握る剣を振るえば、商人たちに冷気の風が迫る。彼等は鳥肌を立たせ、一気に縮こまって青年を見上げる)
『ひ、ひぃぃぃぃ!?何するんだアンタっ!?』
「聞こえなかったのか?荷物を置いて消えろと言ったんだ。次はこんなそよ風では済まんぞ…どいつから死にたい?」
『ひぃぃ…野盗だ…!この人、野盗だぞ…!!!』
『だ、誰かお助け…!!僕達何にも悪い事していないのに……っ、う、うわああああ!!』
(一向に望み通りの行動に出ない商人たちにしびれを切らした青年は、手綱を引き、馬が鳴き声を挙げると商人たちめがけてとびかかり、剣を大きく薙ぐ。商人たちは恐怖のあまり、一斉に散り散りになった)
■レイアード > 『た、助けてくれぇ!誰か、誰かぁ!!』
(散り散りになって逃げだす商人たち。しかし、軍馬の脚力から逃れられる訳でもなく、あっさり現れた一人の青年によって早速1名が傷を追う)
「こんなところに都合よく助けなど来るものか。騎士なんかがこんな辺鄙なところを訳もなく彷徨っていると期待しているのか?」
(涙目になって助けを求める、瀕死の商人を軽蔑する青年は、冷たくそう告げる。彼らが救いのヒーローとあがめているような騎士や冒険者が、そんな都合のいいタイミングで現れるものか。ましてや、現れたとて、彼等もまた善良なる存在であるなど、誰も約束できない)
『に、逃げろ…!逃げるんだ…!し、死にたくないっ!』
(未だ青年の兇刃を受けていない商人たちは、ろくに振るった事もない護身用の剣を、震える手で握りしめるが、人を殺した事すらない素人が、馬上で自由自在に剣を振るう彼に対抗しうる見込みは限りなく少ない)
「その剣…売り物か何かか?…まあいい、大人しく逃げるつもりはないんだな…!!だったら、死んでもらうまでだ!」
(手綱を引き、剣を振るえば立ち向かう度胸を見せた行商人めがけて容赦なく飛びかかり、人馬一体の一撃を浴びせる)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエルレストベーネさんが現れました。
■エルレストベーネ > ……。
(その辺鄙なところを当てもなくさまよっている……と言うより、こうした騒ぎや問題ごとの方に出会うべく探していた
別にどうするわけでもない
答えをくれる輩であるなら、誰でも構わない
ただ凡百のものはだいたいそれどころではない連中がほとんどである
故に、相応の人物に会う必要があった
そして……襲う奴に襲われる奴
その紅玉の瞳で騒動の様子を見やる
ああ、あれはダメだ
そもそも逃げ方がなっていない
助けてやる義理もない
ただ、他人の本音を聞き出す必要がある以上、きっかけなり何なりは要る
そう考えれば割って入るのは吝かではないがかと言って無駄骨では効率が良くない
ともあれ、あからさまに目立つ……それもとびきり極上の、魔族らしき白い少女は黒い馬に跨がり、その状況に姿を表した)
精が出るわね……お仕事ご苦労様
(邪魔するわけでもない
だが、第三者、というだけでこの状況には影響をおよぼすだろう
魔族の騎士然とした女は、微笑を浮かべ、関わるでも関わらないでもなく、青年に会釈をした)
■レイアード > (彼の冷徹さを体現したかのような、氷の魔剣を力なき行商人へ振るい、斬り伏せた後には抵抗する者がいなくなり、物資のみが散在する地面を見据え)
「……他愛もないな……」
(彼等はただただ不幸なだけだった。凍て付いた罪悪感は、彼を苛む事もなく、ただただ目の前にある、生きていくのに必要なモノのみを認識させる。食べ物、食べ物、食べ物……。金銭的価値の優れたものなど何もなかった。が、彼はそれだけで十分だった)
「……。お前……誰だ?……国のおめでたい騎士共ではないな…。…横取りにでも来たか」
(不意に現れる、馬に跨った白い少女にはピリピリとした印象を与えるしかめっ面でそっと問うた。やたらと豪勢な出で立ちをしており、そして何より人間離れした不自然な美しさに青年は違和感を覚える。…略奪に来たのかすら分からない始末だ)
■エルレストベーネ > ……貴方は、私の欲しい答えを持っているかしら?
あるなら貰い受ける、そうでないのなら……それまで
何のためにその剣を振るう?
何のために奪う?
何を感じている?
それは嬉しい、悲しい、楽しい、怒り、憤り?
……全部、曝け出して頂戴
(奇妙な要求だった
奪うでも戦うという話でもない
何を思って何を為したか、それをどう感じたかを答えろという
だが、ある意味では教示を問われるに等しいことでもある
そしてなにより……女はその一挙手一投足に至るまで美しく完璧だった)
■レイアード > (不意に訪れた少女は、此方の問いに返す言葉もなく、ただただ少女が望み、感じたままを言葉にするのみだった。己の質問に、全く異なる質問で返されれば、青年は険しい表情で冷気を纏う剣を向け)
「質問に答えろ、女。何者だ…それに、何の為だと?略奪を咎めるか?」
(二度、繰り返し青年は問う。目の前の謎めいた少女に対して。己の行いに対し、意味深な問いを投げかける女の目論みがさっぱり分からないが、しびれを切らした青年は少女を睨んだままそっと口を開く)
「知れた事だ。…生きる為に奪うまで。食い物があれば奪い、女がいれば嬲る…人のものが自分のものになる様は、誰もが喜ぶ事だろう。賊も…貴族も…誰も彼もがな…」
(つんとした言動でそっと返せば、青年は剣を向ける)
「さあ、答えろ。お前は、誰だ?言葉遊びに長々と付き合うつもりはない」
■エルレストベーネ > エルレストベーネ、見ての通りの魔族
そも、略奪を目の当たりにして賊ごときに名乗る必要が?
……生きるためになら奪わずともいいし、他人の物でなくても良いはずでしょう?
己は罪を犯し、命を奪い、働き以上の対価を手にする
わざわざそうやって得ることに対して生きるため、というのがよくわからないのだけれど?
貴方の生は殺すことと奪うことと嬲ることにあるの?
もしそうだというなら、まあ……そうなのでしょうね
ただ、その場合、奪われることも考慮には入れているのかしら?
誰もが喜ぶというなら、私が貴方から奪うことで貴方が喜ばなくてはならない
(問いなおす青年に対し、さらなる問答を仕掛ける女
略奪の直後に確かに礼も何も無い
邪魔者なら消せばいいだけだし、厄介事ならなくせばいい
それをわざわざ話に付き合い、問いただす事の意味は何であろうか
問いに答えた時点で、女の禅問答じみた話に巻き込まれている
その美しさ故か目立つ外見故か魔族故かはわからなかったが
とにかく女はそこにいるだけで目を引いた)
問いに答えられるなら、その矛先のない剣の相手、してあげないこともないわ?
(女は尊大で、傲慢で、美しく、それでいて蠱惑的だった)