2023/06/30 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にエレイさんが現れました。
エレイ > やがて交代の時間が訪れれば、次の者に後を任せて男は悠々とその場を去り──
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にジーゴさんが現れました。
ジーゴ > 夏の水遊場の仕事は時給がいい代わりに、とても忙しい。

ひどくピッタリとした黒い水着からはすらりとしなやかな足が伸びて、
かろうじて羽織っているシャツも、汗だか水だかに濡れて体に張り付いてばかり。
それでも、そんなことには構っていられないくらい忙しい。

プールサイドを歩く人たちが滑らないように、
なぜかプールサイドにおびただしく残されたネトネトした液体を掃除したり、
なぜかプールの客に体を上から下までねっとりと眺められた後に、どこかへ手を引かれていきそうになったり。

何から何まで忙しく過ごしていて、ようやく一番暇な仕事である、プールの監視員を任されたと思ったら、
そこはひどく甘い匂いのするプールで、完全にまともではない。
水も少し薄いピンク色だし、何よりもむせかえるように甘い匂いに、
獣の特別な嗅覚はもう働いていない。

仕方なく監視員用の座席に座って、水面を眺めているも
今のところはまだ自分以外には誰もいない。

ジーゴ > じっとしているのが苦手で、ソワソワしてしまいがちな獣。
普段の監視員の仕事であれば、今日のように大人しく監視員用の座席に座っていることは少なく、ウロウロしているのだけれど。
今日担当しているプールは怪しすぎる。

確か、この水遊場には、入った人を発情させてしまうプールとか、
入った人の性別を変えてしまうプールだとか、
入った人がどんな刺激でも、達してしまうプールだとか
とんでもないプールがたくさんあると噂で聞いた。

目の前の、禍々しく甘い香りを放った薄いピンクの液体は
きっとそれらのうちのどれかだし、
ひどい場合にはそれらの全てだし。

「なんかへん…」
そう、認めたくはないが、何か体が変なのだ。
プールの水にはなるべく触れないようにしているというのに。