2017/09/13 のログ
リン > 「いや欲しいというわけでも……なぁぁ!?」

羞恥を上回る怒りが、シトリに冷静さを取り戻させたのか。
猛獣を思わせる勢いで急接近するシトリに、ヘタレのリンは本能的な恐怖を呼び覚まされる。
水の中から声が響くという異常な現象に驚くヒマもなく――下半身のスパッツに指をかけられ。

「あっ、ちょ、やめ……」

半笑いで身体を弱々しくよじって拒もうとするが、水の中ではあまりにも相手に利がある。
ほどなくして水着は降ろされ、完全に露出してしまうだろう。
あらわになるのは、緩くだが確かに勃起したリンの男性自身。
……褐色の少年のように裸で泳ぐことに恥じらいがないわけではない。頬が紅潮する。

シトリ > せっかく買った水着を辱められたために、ちょっと頭に血が登ってしまったシトリ。
リンが抵抗するのも構わず、彼のスパッツをするりと脱ぎ取ってしまった。
眼前には当然のごとく、リンのおちんちんも曝け出される……が、その棒はなぜか、目の前でむくむくと上を向きつつある。

「………ちょ、ちょっと。リン……なんで……ぼ、勃起……してるの……」

その様子に再び面食らい、驚いたように空色の瞳を見開いて、水面の揺らめき越しに彼の顔を見上げるシトリ。
水精霊の加護は彼の瞳にも及んでおり、水面という境界を通してでもリンの表情は明瞭に見て取れる。
……水着を取られ、彼が明らかに狼狽していることに気付く。この国の人は、浴場でもない限り下半身を公衆の場で晒すことを恥じるのだ。
そのことに若干申し訳無さも感じるも、シトリの中では別の感情が勝りつつあった。
あのリンが。シトリに性知識のあれこれを授けてくれた少年が。何かとイタズラを仕掛けてくる友人が。目の前で恥じらっている。
………もっと、恥じらわせたい。

「……リン。溺れないように注意しといてよ。溺れそうになったら、やめるから」

シトリは水中で声を紡ぐ。先程とはうってかわって、呟くような囁くような小声だが、水面を震わせて確かにリンには伝わる。
左手には先程取り去ったリンの水着を握り、空の右手を水面の下で彼にも見えるように掲げ、開いてみせる。
……そのシトリの右手が、不意に「消えた」。肘から先が、まるで褐色のインクのように輪郭を失い、澄んだ水に溶けて消えたのだ。
そして数瞬後、水中にまろび出たリンのペニスを不可解な感触が襲う。
勃起した肉棒の前から後ろから細い指で突くような感触。
竿の背や腹を同時に上下左右に撫でるような感触。
水の冷たさに縮こまった睾丸を優しくぷにぷにと揉むような感触。
無数の手がリンの股間に殺到したかのように、不可視の愛撫が始まる。
シトリは水中でリンの股間の高さに佇んだまま、興奮に顔を染め、じっとリンを見上げている。

リン > 「いやその……。さっき密着したのと……」

気まずさを隠せない半笑い。
あと、今それを見られてるから。などとは言えず。
なんとか謝罪の言葉を口にして水着を返そう。
と、思っていた矢先、シトリが意味深なことを口にする。
次の瞬間には、シトリの右手が消えて――

「んひ!?」

触れられていないはずなのに、刺激を感じる。
白昼夢でも見ているかのようだ。シトリの持つ異能によるものだとはすぐに理解が及ばない。
バリエーション豊かな刺激に、確実に股間に血が集まり熱となっていく。
透明な水の中、自分の肉茎がふくらんでいるのを見られ、見せつけられる。
不可視ゆえに次はどう来るかがわからない、という、不安と期待。
水面下で脚が悶えるように動き、バランスを崩して全身が沈みそうになるのをなんとかこらえる。
淡く色づいた先端から何か滲むものがあるのが、シトリならば感じられるかもしれない。

「ううっ、シトリっ、ぼくがわるかったからっ……」

手にしていたシトリの水着はとっくに指から落ちて水面を漂っている。
《アクリス》の呪いはこの場に置いても有効で、ほんの数センチだけリンの身体は縮んだ。

シトリ > 「さっき? ……あ……あー………う………な、何言ってんだよリン……」

リンの言葉に、シトリは少し前の彼とのやり取りを思い出す。飛び込みに失敗したリンを気遣うあまり、身体を寄せすぎて……。
ちりちり……とその時の感触が今更ながらにシトリの体表を走る。小さな布地の下で乳首が切なくなり、ぷくりと主張を強めた。
目の前のリンと同様に、シトリのはだけられた男性器も今やピンピンに勃って、皮被りの突端を水面に向けている。

リンの興奮と羞恥心が増すほどに、シトリが繰り出す不可視の愛撫も激しさを増していく。
手を溶かしたことで、シトリの右手は今、リンの周囲の水と「同化」している状態だ。
常人の目には見えぬほどに薄まりながらも、手指を動かすのと変わらぬ道理で水を動かし、触感も普段どおりに通っている。
熱く張ったリンの肉棒の温度や脈動も、高鳴る胸の鼓動も、水中に流れる汗や先走りの量さえもつぶさに感じ取れるのだ。
……しかし、自らの得たこの「能力」を他人に行使するのは実は初めて。
抱き合って肌を重ねる以上に相手の興奮を感じ取れているこの状況に、シトリもまた強い興奮を覚えていた。
リンが垂れ流す以上に、シトリも水中でじっとりと汗を滲ませ、先走りの筋を走らせていた。

ところが、それゆえに。シトリの感覚が水中にて拡充されているがゆえに。リンの体格が不自然に縮まったことにも機敏に気がつく。
興奮と優越感に歪んでいたシトリの顔が、その瞬間、はっとしたように青ざめた。

「………り、リンっ!?」

この現象の理由をシトリは知っていた。リンは魔族の楽器に呪われ、身体が小さくなるのだ。
いまこの場で縮んでしまったら。深さ6mのプールは、彼にとっては遠海にも等しい深さを持つことになる。
シトリが少し身体を動かしただけでも、大波が彼を襲うことになる。溺れてしまうのは明らかだ。
そのことに気づいたシトリは、とっさに愛撫をやめ、リンから身を離した。
欠損していた彼の右腕は、インクが蒸散する光景を逆再生したかのように、急速に形を取り戻す。

「………ご、ごめん……リン。オレ………」

やや離れた位置でシトリは水面に顔を出し、直視できぬ視線を水底に落としながら、呟いた。

リン > 水中の見えざる手に翻弄されてきっていたリンだが、不意にシトリが悲鳴を上げてそれを中断するのに、逆に眼を丸くする。
自分に変化が起こっていることに気づいたのは向こうが先だったようだ。
水面に再び現れた彼が気落ちして視線を落とす様子に、胸が締め付けられる思いになった。

「あー……。その。別に、いつも鼠みたいにまでなるってわけじゃないから、さ。
 もしそこまでになっちゃっても、シトリなら、助けてくれるでしょ? 平気だよ……」

水の中を泳いでシトリへと近づいていく。
至近までたどり着けば、瞼を伏せて、シトリの肩に手をやろうとする。

「……それとも、ぼくとはもう遊びたくない……?」

寂しそうに声を落として、裸のまま水中で身体を擦り寄せる。

シトリ > 「いや、でも、その………オレ………正直、小さくなったリンを……助けられるかどうか……
 ……あ、う……」

身を寄せてくるリンから逃れる隙を逸し、再び水中で肌を触れ合わせる形になる。今度は正面から。
胸と胸が触れ、お腹とお腹が触れる。未だ硬く張ったままの竿同士もコツンとぶつかり、鍔迫り合いの様相。
しかしその状況に、快感や興奮、羞恥と言ったものを感じる暇はなかった。シトリの中に去来していたのは、不甲斐無さと、愛おしさ。

《アクリス》の呪いに苛まれていないかぎり、リンはシトリより頭1つ分ほど大きい。なにより、彼は年上だ。
知識も経験も向こうのほうが豊富で、出会った時は何かと彼のペースに引きずり込まれている気がする。
そんなリンにも、水中であれば優位に立てる。そのことに気づいてから、少し軽率な行動に走り過ぎてしまったようだ。
彼は強がって見せているが、やはりプールの中で小さくなってしまっては命の危険がある。
そして、彼が言うように……そうなってしまったリンを、シトリは助けられるかどうか。実のところ全く自信がないのだ。
自分自身、まだこの体に慣れているとはいえないのだ。水の中で自由に動けることは分かったが、それが人の役に立つビジョンは見えない。

自分が水の中にいればリンを弄べるという自覚は確かにあって。でも、そうしてはいけないというブレーキもあって。
ほんの数センチだが縮んでしまった彼に身を寄せられ、思わず抱き返すと、その体躯が普段よりも数回りも小さくなったように感じる。
意地悪な言葉を掛けてくる少年のことが、この瞬間、なぜかたまらなく愛おしくなってしまい……。
……身を寄せてくるリンに、シトリはそっと唇を重ねていた。ほんの1秒。

「……あ……遊びたくないなんて、そんなこと、ないよ。オレ、リンといろんな遊び、したいよ。
 でも、危ない遊びは……命にかかわる遊びは、ダメだからさ。わかる……でしょ?」

唇を離した後も、鼻先や額の触れ合うような距離で、シトリは諭すように語りかける。

「オレ……オレ、小さくなっちゃうリンを守れる自信、まだないからさ。プールで遊ぶのはやめとこう……。
 ……そ、そうだ。飛び込み台の後ろにベンチがあったから、そこにいこうよ!
 あそこなら、周りのプールからは見えないしさ。……その……続き、やろうよ。とりあえず水着は履き直してさ」

無邪気な笑みを取り戻し、未だ残る照れで舌をもつれさせながら、シトリは提案する。
そして奪い取った水着を差し出す。興奮冷めやらぬ体では、水着を着なおしても勃起は隠せないかもしれないけど。

リン > 胸とお腹が互いに触れて、心地よい熱を感じる。
しかし、相手を案じる気持ちが欲情や羞恥を上回っているのは、リンも同じだった。

「はは。まあ、そうかもね。そういうのは、ぼくとシトリの間では早いかも」

リンの態度には強がりもないではなかったが、
小さくなって危険な目に遭う事は慣れてしまっていたため、若干感覚が麻痺しているというのもあった。

「……わ。びっくりした。どうしたのさ」

急に抱き返され、キスをされて、戸惑い、おかしそうに微笑む。

「……そうしよう、か。
 さっきはごめんね。シトリ」

自分も、弄んでいたシトリの白い水着を相手に返し。
プールから上がると、返してもらったスパッツを穿くだけ穿き直す。
今度は勃起は外からでも明確にわかる。
そうしてシトリの提案に乗り、手を取ってベンチへと向かうだろう。

シトリ > 「リンに、その……気持ちいいこといっぱい教えてもらったし、もっと知りたいけどよ。
 死んだら元も子もないからさ。それに……オレ、溺れる苦しさ、よーく知ってるから……」

抱き合ったまま、束の間シトリは目を伏せる。嫌なことを思い出したのか、水中でシトリの身体がぞくりと震える。
しかし、すぐにまた気丈な笑みを向け直すと、取り合った水着を交換し合う。

「元々は事故で脱げちまった水着だし、気にしないで。さすがにその……いきなり口に咥えたりしたのは、びっくりしたけど。
 ……いきなりじゃなければ別に、ああいうことされてもいいからさ。リンが相手なら……ね」

水中でビキニを履き直すと、シトリはリンに手を取られながら、プールサイドを歩いて行く。
未だビンビンと脈打つ股間を、周囲の誰にも気取られないよう祈りながら。

周りから見えにくいベンチであれば、リンとも安全に触れ合える。
水中の有利はなくなったけれど、別にこの人相手であれば、そんなものはなくてもいいかな……と、ふと考える。

水着少年2人の爛れた夜は更けていく……。

ご案内:「ル・リエーの水遊場」からシトリさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からリンさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にチューベローズさんが現れました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」からチューベローズさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場」にチューベローズさんが現れました。
チューベローズ > 白い水着を着てから、自分の肌の色を思い出した少女。
みようによってはまるで裸のようにも見えてしまうのがなんとなく恥ずかしくなってしまったが、
ここまで来て変えるのも勿体ない。

そう思った少女は着慣れない水着、パレオを軽く指先でひっぱり確かめてから更衣室を一歩外に。
目の前に広がる光景に物珍し気に目を輝かせた。

「あらあら、まあまあ…」
まるで夏の様な空気。目の前は大量の水が張られた光景。
少女は初めて見る者に目を輝かせ、トコトコとビーチサンダルを履いた足を踏み出す。

しかしながら連れ合いもいない少女、どのように遊ぶものかと小首をかしげていた。

「えぇ…と…?」

チューベローズ > なんとなく流れるプールの傍に来た少女。
よく考えたら泳いだ事がなかったとふと気づく。

何となしに円を描く川のようなプールの縁に腰を下ろし手をプールの中に沈めてみる。
まるで川のような流れを抵抗として手で感じながらチャプチャプと遊び始める。

「お風呂よりかはぬるい感じですわね…」

かなり広い湯船で遊んだこともあるが、ここまで広く様々な種類があるのは初めてで、
少女は初めて見る光景ぼんやりと眺めながら楽しんでいる。

チューベローズ > …しかしながら少女は泳げない…どうしたら楽しめるのだろうかと考えていたところに誰かが流した、動物の形をした浮輪。

少女はその浮輪を手に取ると、それを持ったままゆっくりとプールの縁に腰を下ろし足先を沈めた。

チューベローズ > 久しぶりに高鳴る鼓動。
それは歓喜ではなく…。

恐怖と緊張。

ドキドキとしながらざぶっとプールに体を沈める。
が、浮輪のおかげで体は沈まずに済み、シャチの浮輪に乗ると少女はゆらゆら、流れるプールに身を任せている。

落ちるのはやはり怖いのかぎゅぅと縋る様に抱き付いている。

チューベローズ > 少女は少し余裕ができながらも、流されるまま。
シャチの背につかまった少女はプールの縁にぶつかりまた、流れの中に押し戻される。
衝撃に少女はびっくりしたのか、小さくキャッと声を漏らした。

チューベローズ > 少女も流されることにだいぶ慣れてきたのか、
ぱちゃぱちゃと音を立てバタ足の真似事。

流れるプールを進むシャチがそれで鼻先を変え進む方向が変わればご満悦。
少女は続けてぱちゃぱちゃと浮き、流れる感触と、進む楽しさを味わっている。