2023/04/28 のログ
ロスク > 視線をさまよわせる内に見つけた大きな影。
夜なお人の活気のある娼館通りで、女達に混じるその長身はひときわ目を引く。
大きいな、自分の二倍ぐらいあるんじゃないだろうか。
などと呑気に考えていたら、そいつがどんどん近づいてくる。

「えっ。
 商売中……じゃないよ?
 今はその、どこで遊ぼうか考えてるだけ。
 多分、あんたと同じで」

近づいてくる男にちょっと後ずさりながら、商売中という言葉に
いまひとつピンときていない様子で答えた。

クロス > 「ん…その言い方的に坊主も客…ってところか…。」

(後ずさりする様子を見ながら片眉を上げる。
どうやら客引きでもフリーの男娼でもないらしい。
だが、顔もかなり良く、見たところ普通の人間のようには見えなかった。
それに、一度鼻に入った汗の香り、あれがどうにも反応してしまっていた。)

「…なぁ、坊主。
ちょっと、今夜俺と一夜過ごしてはくれねぇか?
見たところ、その鎧の中もかなり蒸れていて、シャワーで流したいみたいだしよ。
あぁ、無論タダとは言わねぇよ…。」

(そういうと懐から金貨の入った麻袋を見せる。
今日の依頼で獲得した金だ、しかもかなりの量。
ダメもとで金を使って一夜の相手に誘ってみるが、断られたらそれはそれ、潮時と考えて別のところを探すのみだ。)

ロスク > 「えっ? おれと一晩? ……」

すっとんきょうな声。大きな金色の目を丸くする。
たっぷりと中身が入った麻袋を見せられて、逆に警戒してしまう。
酔狂で言っているわけではないとわかるからだ。
同性からそういう目で見られ慣れていない身でも、“何か”をするつもりなのだろうぐらいのことは察する。
とはいえ、なかなか貯蓄がたまらない一般冒険者の身分では
その麻袋は簡単に拒めない魅力がある。

「……イヤなことしないなら、いいけど……」

訝しみながらも、流されるままに頷いてしまう。

クロス > 「ん、呑み込みが早いな…。」

(そういうと約束通りその麻袋を渡す。
重さだけでもかなりの重量であり、それを気軽に差し出せるのも貴族ぐらいだっと思えるほど中は詰まっていた。)

「あぁ、安心しろ…俺もそれなりに相手の意見は尊重する…。
嫌なら噛みつくなり、刺すなり好きにしてくれ…。」

(立ち上がり、新しい煙草を取り出して吸い始める。
煙を吐き出し、纏いながら、出会った少年と夜の街を歩くことにした。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からクロスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からロスクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にリュークさんが現れました。
リューク > 「んー……」

やや呑気な声を上げながら小さく伸びをする。
時間帯は日もすっかり落ちたものの夜はこれからといった時間帯、ふらりと足を踏み入れた食事処は当たりだった。
価格帯はそれなりだったものの、それ以上の満足が得られたので文句などあろうはずもない。
元より、金銭に関してはそれほど頓着する方でもないのもあれば、また来よう、と内心で考えて。

食事も終えたところで、足を向かわせたのは王都周縁部の治安のあまり宜しくない辺り。
食欲が満たされれば、また別の欲求を満たそうとなるのは生き物として当然の話で。

脇の甘い女がいればそれを抓んで食べるのもよし、ピンと来る手合いが見つからなければ馴染みの娼館にでも行くとしようか。

リューク > 「――……」

ぶらり、ぶらりと。目的地も定めずにゆっくりと歩き続ける。
少し気を抜けば底なしの沼に引き込まれるようなこの辺りの空気は居心地が良い。
表通りこそまだ平和に見えるが、一つ裏路地へと足を運べばそこでは陵辱が行われている真っ最中かもしれない。

そんな、この国の闇をそのままテーブルへぶちまけた様な雰囲気であればこそ、自分の欲望を満たしやすい。
もちろん、油断をすれば自分もまた食い物にされることもあるかもしれないが。

だからこそ、後悔の無いよう、思うが儘に生きるのだ。