2017/06/26 のログ
■カイン > 「これでも傭兵なんでね、仕事柄な。…ま、それでなくても武器を持ってるやつにはあんまり近づいてこないさ」
別に武器が好きなわけではないが、これに関してだけは良い効果であると笑って言い切りつつも、
相手の反応に感心した様子で頷きながら顎に手を当て。
「そりゃまた、随分と名前なり顔なりが知られてるって事だな。
一体何をしてやんちゃ坊主達を調教しちまったんだい?
そりゃ勿論、美人を口説かないってのは男としては失格ってもんさ」
軽口混じりに、それでも応じられれば嬉しそうに笑って頷けば相手が足を止めたに合わせて足を止め、
歩みを再開したのに合わせて再び歩き始める。そして聞こえた喧騒にお、と声を上げ。
「――そういえば名前を名乗ってなかったな、俺はカイン。お嬢さんの名前を聞いても?」
■シャニス > 「それでしたらこの場所でも大丈夫ですわね。そう言う人に川網という人は確かに多くは居ませんわね」
武器を持ち、腕にも自信があるのならば襲ってくる住人も早々は居ないのは納得。
感心をした様子に何かそんな事を言ったかと首を傾げてしまう。
「そんなことは無いと思いますわよ。
少しお話と手を捻っただけですから。
別に失格にはならないと思いますわよ?男の方は男の方ですもの」
嬉しそうに笑う姿につられて笑みを浮かべて。
歩みを再開すれば近づく喧騒にもう直ぐですと見上げて。
「そうでしたわね。私はシャニスですわ、よろしくお願いします、カイン様」
そうでしたと思い出したように男性の言葉に合わせて名乗り。
路地を抜ければそこは歓楽街に到着したと判る賑やかな通りへと出る
■カイン > 「此処の住人はその辺の暴力の香りに敏感というか敏いというか、
お陰であまり変なあら事に巻き込まれないのはいいことだとは思うよ」
その結果別の騒動に巻き込まれることが多いのもまあご愛嬌。
相手の首をかしげる仕草に軽く喉を鳴らし。
「そりゃ、さぞ怖かったろうさ。何せ見た目はただの美人さんなのに、
いざ手を出してみたら全く手も足も出なかったなんて屈辱と恐怖がないまぜになるのも無理はない。
…案外、肝が座ってるというかなんというか――」
思わず感心した様子で相手を見て顎に手を当てる。何となし、
見たままの外見の人間ではなかろうという察しはつくがそれにしても堂に入ってる。
「では宜しくシャニス…っと、ついたか。
いや助かったよ。何せ捕物やってるとどこに行くか判らんからね」
土地勘は逃げ回る方にあるのは当然。嘆息しながら改めて相手に向き直り。
「では、折角なので適当な所で一杯。どこか行きつけなんてあるかい?」
にっと粗野さを隠しもせずに笑いかけて問いかける。
■シャニス > 「そういうものですの?でも巻き込まれないのは良い事ですわ」
この姿格好のせいで何時しか知らない住人以外には絡まれることもなくなって。
巻き込まれることが多そうな男性をご愁傷様と言う様に見てしまう。
「大の大人が泣いて逃げていましたわね。私よりも綺麗な人は沢山いますわよ?
だってそんなに簡単に負けるような身体はしていませんわ。
これでも強いのですわよ」
吸血鬼としては何の武術や魔法を収めていないごろつき程度には負けられないというような笑みを向けて。
笑みを見せたときに僅かに犬歯が見えたかもしれずに。
「えぇ、着きましたわ。
この辺りの人を追いかけるのは大変ですわよ、そういう時は天井を走れば迷いませんわ」
ちょっとした土地勘を誤魔化す裏ワザをそっと囁いて笑い。
最初は自分もそうしていたのだから男性にも出来ると考えて。
「この辺りの店は使いませんの。だからお任せしますわ」
あくまで通り過ぎるだけなのでこの辺りは道以外は詳しくはなく。
なのでお任せしますと笑みを浮かべてお願いをする。
■カイン > 「普通の人間は武器を見たら萎縮するもんさ、俺達はそういうのに疎いがね」
さらりと相手を自分の同類扱いしながらも、呵々と笑う。最も男の場合、
面倒事に巻き込まれるのはどちらかと言うと自分から首を突っ込むケースのほうが多いのだが。
「もしそうだとしても、美人であるって所は間違いがないだろう?
…この街はなんというか、人が見た目で判断できないってのが良く分かるあねえ」
何となし、自分の同類の別種という意味でよく見知った特徴が垣間見えたのを、
あえて見ないフリ。が、続いた言葉に軽く吹き出してしまい。
「あっはっは、そりゃたしかにそうだ。平民地区あたりならまだしも、
このあたりだったら怒られることは無さそうだしな」
最も、別の意味での危険はあるだろうが。それはあえて言わぬが花と、
流しながらに相手の言葉に頷いて手近な店の一つに目をつけて相手を先導するべく手を差し出し。
「それではシャニスお嬢さん、お手をどうぞ?」
どこか悪戯っぽく一礼して正面から相手を覗き。
■シャニス > 「私も武器を見たら萎縮しますわよ?」
まるで怖がらないように言われると萎縮しますと頬を膨らませて抗議をして。
避けるようにしていても服装のお陰で巻き込まれることも多いだけに不本意だと。
「美人…になるのかしら?
それは良く判りますわ。見た目で判断できない人が多すぎますのよ」
本当にと男性の言葉に同意するように頷いて見せて。
まさか正体が露見しているなど全く思わずに。
「平民地区ですと叱られますわね。
だからこの辺りだけで出来る手段ですわ」
いい手でしょうと男性を見上げて微笑みを見せて。
迷子にならないという利点しか見ておらずに危険などないと思い込んでいる。
「良い店がありましたの?それではお願いしますわね」
手を差し出し一礼をする男性の姿が面白かったのか笑みを零し。
その手をそっと掴みエスコートをお願いする事にして。
■カイン > 「ただの武器、に怖がるタマにも見えないがねえ」
そうだろうかと笑って応じて見せながらも肩目を瞑る。
だがまあ、そういうことにしておこうと言わんばかりに笑って返し。
「俺のめにはしっかり美人に見えるけどな、っと。
だからこそこの街は面白いと言えないことはないが、その手合があんまり多すぎる」
少しばかりげんなりした様子でぼやきつつも、ゆっくりと首を横に振って気を取り直し、
相手の手を取り軽く力を込めながら店の方へとあるき始める。
「こちらこそ、そんじゃもう少し付き合ってもらうぜ」
笑いながら声をかけて、店の中へと消えていく。
その後二人がどのような時間を過ごしたのか、それは二人のみの知る事となるだろう。
■シャニス > 「本当ですわよ。誰だって痛いのは嫌ですわ」
笑って片目を瞑る男性に怖いですともう一度口にして。
信じてくれていないと判ると少しだけ拗ねて見せる。
「そうでしたら嬉しいですわ、でも褒めても何も出ませんわよ?
この街は本当にへんで面白いですわね。私も少しのつもりがまだ旅立てませんから」
男性の言葉を少しだけ意味を取り違えて聞き、首を横に振る仕草を見る。
そして男性に手を取られ店の方へと足を向けて。
「そうですわね、楽しみですわ」
男性の言葉に笑って返し、そのまま店の中へと。
その後どのような時間を過ごしたかは二人だけが知ることで。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/空き地」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/空き地」からシャニスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区裏通り」にエンジェルさんが現れました。
■エンジェル > 夕暮れ時にも関わらずすでに薄暗い路地裏。
長い金髪を乱雑に纏め、眼鏡を掛けた少女が悠然と歩いて行く。
あまりにも場違いな姿にも関わらず、怯えた様子も迷っている様子もなく、勝手知ったる道とばかりに複雑な路地を進んでいく。
「……ん?あ、クスリ切れてやがる。」
パイプを取り出し、口に咥えてポケットを漁った所で愛用のクスリが切れていることに気付き、ちっと舌打ち一つ。
くるりと反転すると先ほどと違う道へと進路を変える。
「この時間だとどこが開いてたかな……。」
馴染みの店をいくつか思い浮かべ、火の付いていないパイプをぴこぴこ動かしながらひとりごちた。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区裏通り」にマーラ・パーピーヤスさんが現れました。
■マーラ・パーピーヤス > 路地裏のどこか、そこを少女は彷徨っていた。
どうしてこんな場所にいるのか、それは少女自体も分かっていない。
要するに、道に迷ったのである。
「こ、ここは…ここはどこなのです…?」
歩けど歩けど路地ばかり、どこか大きな通りに出れば何とかなるとは思っていた。
だが、狂った方向感覚のせいで、同じような場所をぐるぐる回っている。
それを気付かない限り、この路地の迷路は出れないだろう。
誰かいないだろうか?きょろきょろと見回しながら歩く様子は、そんな印象を見た相手に与えるだろう。
まだ、近くに居る相手には気付いていないようだ。
■エンジェル > 馴染みの店を目指して歩いていると進む先に何やら場違いな少女の姿。
ち、とひとつ舌打ちすると両手をホットパンツのポケットに突っ込み猫背で進む。
「迷子かよ。邪魔だ。」
道を塞ぐよう彷徨う少女を胡乱げな死んだ魚のような目でじろりと睨みつける。
こんな所を彷徨っていては浮浪者の餌食になるのも時間の問題だろう、自分には関係ないが、と内心呟く。
■マーラ・パーピーヤス > 耳に入った足音に、ぐるりと顔がそちらに向いた。
その視線に入ったのは、自分とは別の少女の姿。
やっと人に出会えた、ぱぁっと喜びの表情へと変わるのだが…
「あ、あわ…す、すす、すいませんですっ…」
投げ付けられた言葉と、睨み付けられる視線に、びくっと肩が跳ねた。
慌てたように壁際に寄り、道をあけてしまう。
その少女は、そのまま通り過ぎてしまうだろうか?
怯えているような視線だが、何か聞きた気な、そんな視線。
それが言葉として出ないのは、聞くにも聞けなさそうな雰囲気を感じてしまったからかもしれない。
■エンジェル > 一瞬浮かんだ喜びの表情は一瞬にして消え去り怯えた様子を浮かべる少女の姿に、ふんと鼻を鳴らしその横を通り過ぎる。
しかし、感じるのは背後からのすがるような視線。
ち、とあからさまに舌打ちを漏らしつつ、くるりと首だけ振り向く。
「迷子かよって聞いてんだ。」
再度声を掛けてしまったのは気紛れからか。
仕事の時の愛想の良さなど微塵も想像できないぶっきらぼうな口調で睨みつける。