2017/06/02 のログ
■ルーフェン > 結局、胸の話から逃れることはできなかった
元はと言えば、自分が招いた結果なのだが、こうなると内心、困り果ててしまう
この娘の、矜持?を取り戻させるにはどうすればいいか、ドラゴン、大いに悩む
「…そ、そうか…子供が出来て胸が大きくなるのか…知らなかったなあ…わし、知らなかったなあ…
卵で産まれてきたものなあ…」
視線を外したり、チラチラと彼女へ視線を向けたり、とそれはもう面白いくらいに視線を泳がせる
なんとか、この娘の機嫌を取らねばなるまい…色々と教えてくれた恩人に恥をかかせるわけにはいかない
人間の社会で暮らして数ヶ月…人間というのは面子を大事にする生き物だということを、ドラゴンは学習していた
「…判った、レヴィよ、お主のおっぱいが一番じゃ
どんな大きな胸よりも、お主の発展途上中の胸が一番…そうだな?…な…?」
怒った雌を沈めるのに人もドラゴンも無い
こうなったら徹頭徹尾、女を立てるに限る…そう判断すれば、ばっ、と彼女の肩へ腕を伸ばして真剣にそう言い放つ
言葉選びに若干失敗したような気がして、逆鱗がむずむずと薄ら冷たいものを感じたが、ぎゅっ、と閉じた瞳を
ちらり、と開いて彼女の表情を確認しようとする
■レヴィ > これでもスタイルには自信があっただけに、その一部である胸をそこまで言われれば後には引けなくなり。
珍しく熱くなっていると自分で判らないままに相手へと言葉をぶつける。
「子供が出来たら母乳で張って大きくなるッス!
卵だと母乳は必要なさそうッスね」
逸らされて向けられる視線をじろりと睨み、泳ぐ視線を追う様にして。
頭に血が上り切ったわけではないがどうしてでもこのドラゴンに大きさだけが良いものではないと判らせようと言葉を選ぶ。
「…本当ッスか?でまかせじゃないッスね?
そこまで言うなら許すッスよ。私の胸はまだ育つッスから」
伸ばされた手に肩を掴まれての真剣な言葉に瞳を丸くし。
続き機嫌が直ったのか怒っていますという眼つきが笑みにと変わる。
ようやく判ったのかと満足そうに頷き、その大げさな頭の動きに胸が僅かに揺れて。
■ルーフェン > 人間が母親の乳で育つ、と知ったのも割りと最近、ここ数百年…北の亡国で眠りにつく前であった
初めて聞いた時はわけが判らなかったが、どうやら本当にそういうことらしい
それを教えてくれた人物が一杯食わせようとしたわけではなかったのだなあ、とかなり今更ながらに思う
「う、うむ…ドラゴン、嘘付かない…
そ、そうか…一杯食べてもりもり育つが良い…」
チラ、と見えた彼女の口元に笑みが浮かべばホッ、と胸を撫で下ろしたい気分であった
これより先は、女の胸に関して言及するのは避けよう、と心に決めたドラゴン
彼女の見えないところでふいー、と呼気を吹きこぼし、なんとか収まったな、と幾分、心持ちも軽かった
気が抜けてしまったのだろう…彼女の方に伸ばした腕を引っ込めようとするが、微かに揺れた胸元に、
ついというか、本能的にと言うか、そこまで自信があるのなら、とでも言うか…
避けられぬ不思議な力によって手が伸びてしまった
■レヴィ > その場がどういう場なのか知らない相手が人間の事をどれだけ知っているか判らず。
そこまで教えなくてもいいようなことまで勢いのままに教えて。
「それならいいッス。嘘だったら鱗を全部引っぺがして売り飛ばすッスよ。
そんなに食べたらバランスが悪くなるッス。今が一番ッスよ」
今以上胸や他の場所が大きくなれば邪魔にしかならず、今のままでいいとため息交じりに告げ。
そのせいで呼気を零した事には気が付かずに。
胸の話も終わり教える事も教えた、後は娼婦でもなんでも買うといいと思って去ろうと考えたが…。
伸ばされた腕が胸にと触れ、程よい大きさと柔らかくも心地よい弾力を感じさせ。
え?と驚いた顔で胸に触れる手を見下ろしてしまう
■ルーフェン > 浮かべた笑顔と口から紡ぎ出される言葉のギャップが恐ろしい
鱗を全部引剥されたら風邪を引いてしまう…どころではなく、命に関わる
どんなに硬い金属も強力な魔術も通さぬ鉄壁の鱗を一枚、一枚、剥がされて売り払われてしまう
実現するかどうかはさておき、考えただけで逆鱗の辺りがひやりとする
―――衣服の布地越しの淡い柔らかさが指先に伝わる
―――僅かばかり力を込めれば程よく指を押し返す弾力
なるほど、あの娼婦にはない感触だろうとこれにはドラゴンも納得した
惜しむらくは、衣服越しであったから彼女の体温を感じることが出来ないことであった
…彼女が自慢するわけである、これは確かに逸品だと思わせるものが掌の中にあった
……あってしまった。掌を素早く胸から離し、一瞬で人外の脚力は彼女と距離を取る
彼女の胸の感触を堪能し、彼女の言い分を納得するのも一揉み…否、一瞬のことであった
「…すまぬ、何か抗えぬ力に耐えきれず…
レヴィ、お主の胸はなるほどどうして、至高であったよ」
情けない話、少し遠くから
彼女に向けてそんな事を言い放った…無論、彼女が怒り出すことも想定済みで、逃げ出す準備万端であった
■レヴィ > ふとギルドでドラゴンを狩り一攫千金を得た同業の話を思い出す。
相手のドラゴンの姿がどれだけ大きいかはわからないが全部の鱗ならば大金になるだろう。
そう考えれば相手を見る瞳が獲物を狙うようになるのも仕方なく。
見えているならば一枚はと探してしまい。
まさかに衣服越しとは言え触れられると一瞬思考が止まり。
さっきはああいったけど…と心の準備が出来ていなかっただけに顔が赤くなる。
これは悲鳴を上げて頬に一撃とするべき?
でも先ほどの言葉を思い出せば自分から誘ったようなもの?
相手はただ確かめただけ?
そんな考えが頭の中でぐるぐると回り。
「そ、それならしかたないッス
ルーフェンが大きさだけじゃなく感触でいい物と知ったのならよかったッス」
一瞬で間合いを開けた相手に視線を向け。
その顔は怒りよりも予想外の事への羞恥により赤く染まりもじもじとしてしまう。
■ルーフェン > 両脚に力を込めて大地を踏みしめる
きゅっ、と軽く拳を握り込めば腕に纏う筋肉に火が入り力が篭もる
逃げるにしても追撃がある、一合、二合と打ち合ってその隙きを見て逃げ出す算段である
相手の獲物はベルトに佩いた小さな刃物…どれも、竜殺しの付与はなく、己の身を傷つけるには些か役不足
そんな思考が一瞬のうちに脳内を駆け巡る
来るか…来るか…と準備万端構えたが、帰ってきた返事は、鱗全てを剥いでやる、と口にした彼女とは思えぬ、
実に愛らしいものに思えた
ふえっ?とか間抜けな声が出たかもしれない…臨戦態勢を解けば、遠目にしっかりマジマジと彼女を眺める
赤くなり、羞恥に照れる様を見れば、安堵感とその様の愛らしさに口元に笑いが滲む
「…レヴィ、お主、きっと良い女になるぞ
これまで見た人間の中で二番目に懐の深いよい雌だな…」
楽しげに笑い声を上げ、一頻り笑えば、懐よりキラリ、と光る宝飾品を2つか3つ程摘み、傍に置いてあった
木樽の上へそっと置いて
「おっぱいの礼じゃ、取っておくが良い…色々と教えてもらったしな…借りは返したい」
そんな風に彼女に礼をする
問題はその宝飾品が故買屋で買い取ってもらえなかった曰く付きの品だということなのだが
■レヴィ > 自分のペースで相手を巻き込んでの事ならば余裕を見せてる事はできる。
しかし完全な不意打ちでは余裕を見せる所かその辺りの町娘、娼婦が並ぶ場にいるのもおかしい程に狼狽えてしまう。
こんな姿を見られては困ると頬に手を当ててどうにか余裕を取り戻そうとして。
「と、当然ッス。
今でもいい女ッスよ。私に手を出せばルーフェンはもう手放せなくなるッス」
深呼吸をして落ち付けば余裕のある笑みを見せてそんな事を口にして。
相手が取り出した光る何かに目を向けて。
「そ、それは流石に多すぎッスよ。それだけあれば3,4人買ってもおつりがくるッスよ?」
置かれた装飾品に近づき、いかにも価値のありそうなそれに驚いて
■ルーフェン > 頬に手を当てて彼女なりに威厳を、もしくは余裕を取り戻そうとする様もしっかりと見えてしまう嵐竜は視力が良かった
そんな初心い様子もこの場に点々と立つ娼婦たちとは違い、愛らしく好ましいと思える
「そうだろうなあ、今でも十分良い女じゃ
俺が持っていても持て余す、ここに立ち並ぶ女たちと褥を共にするつもりも無いから、主が取っておけ
多すぎるのであればより良い女になるために使うが良い」
そもそも、好奇心から近づいた通りであるから女を買う場所なのだとも彼女に聞くまで知らなかったのである
驚く彼女に、構わん構わん、と笑い
「それでも、多いと言うならそうだな…うーん…
主、次にあった時は、褥の上でアレらになり変わって人の世の事、もっと教えてくれ…」
アレら、と言いつつ娼婦を指差す
照れた彼女の初心い反応を見てのドラゴンジョークのつもりであった
では、次に会えるのを楽しみに待つ、と言い残せば、音もなく人目にも付かず、廃屋の屋根に飛び上がり姿を消した―――
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からルーフェンさんが去りました。
■レヴィ > こんな姿はもう長く誰にも見せていない、最後に見せたのは両親だったかもと思い出しながら普段の余裕を取り戻し。
相手が何を考えているかは判らないが笑みを浮かべ。
「そうっすよ、私はいい女ッス。
そうッスか?それならありがたくいただいておくっスよ」
相手の言葉にそれならばとありがたく受け取ることにして。
暫くは懐も余裕があるだけに換金はせずに取っておこうと。
「そう言う言葉ら喜んでッスよ。人の世も快楽も教えてあげるッス」
娼婦を指すことに笑みを浮かべて頷き。
それぐらいならお安い御用と本気で受け止める。
そしてあっという間に消えてしまった相手を探しはせず、また会えるだろうと考えその場を後にした
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からレヴィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/空き地」にカインさんが現れました。
■カイン > 貧民地区の大通りから一本路地を入った所にある小さな空き地。
住人たちが好き勝手に増改築を繰り返した結果生まれた、隠れ家のような空間がそこには広がっていた。
誰かが置いていったらしい木箱の上に座り込んだ、黒尽くめの男の姿があった。
空き地の中を睥睨し大げさに溜息を吐き出す視線の先、数名の青少年が転がっているのを眺めて頬杖までついて見せる。
「お前らな、襲う相手は選ぶべきだと思うぞ。いくら不意打ちとは言えお前らには負けんよ」
ここを根城にしている追い剥ぎなのだろう、偶々見かけた広場に興を惹かれて足を踏み入れるなり襲ってきた
彼らを返り討ちにして今に至っている。痛みに悶絶する様を暫し眺めていたがそろそろ動けるようになったと見て声をかければ、
怯えたように体を揺らす様が目に見えた。後ひと押し、と見て顎に手を当て。
「これ寝転がっているようなら有り金と首を――おっ」
トドメとばかり、腰の剣に手をやって立ち上がろうとする仕草を見せただけで、
脱兎のごとく駆け出していく男たちの様子に思わず動きが止まる。
しかし直後、大笑いして肩を竦めた。
「なんだ。やればできるじゃねえか…なあ?」
これでようやくゆっくりできると腰をおろし直した直後に興味を惹かれたのかやってきたのは黒い猫。
その頭を軽く撫でて、男たちが去っていった大通りの方を見れば大なり小なりあれど巻き起こってる喧騒冷めやらぬ様子が見て取れた。
■カイン > 「この辺は物騒だねえ。…ほれ」
痩せこけた猫は撫でられることに不満そうではあったが、
その対価とばかりに干し肉を投げられれば喜々としてそれに食いつく。
文字通りの猫なで声を横に聞きながら改めて大通りを見れば、
娼婦や客寄せ、そしてそれを買う為にやってきた男たちの姿だ。
更に客を狙う自分が先程ノしたばかりの男達のような怪しい風体の者達まで混ざると、
もはや全てが怪しいように見えて仕方がない。
「よくもまあ、飽きないもんだ。女抱くのが飽きないってのは良く分かるが、
騙し騙されこんな時間までみんな元気だねえ」
自分には無理だと言わんばかりに肩をすくめる。なんとも爺むさいのは致し方がない。
もっと寄越せとばかりに干し肉を食い切って見上げてくる猫の顎を指でなでながら、顎に手を当て。