2017/05/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にシュガーさんが現れました。
■シュガー > 貧民街の裏路地に、小さなくオンボロな屋台があった
狭い敷地にびっしりと、色々な薬草、薬品が並んでいる。
売れているのは、殆どが精力増強剤や媚薬などだ。傭兵や中には騎士と思われる身分のものも買っていく。売っている本人としては、いかがわしい商品が主力商品というのは、なんとも複雑な気分なのだけれど、貧民地区からの生活を抜け出し、少しでも治安のいい場所に小さくてもいいから薬屋の店舗を構えるために、なによりも生きていくためにお金が必要だった
……あわぜて…300だよ……
(顔まですっぽりと覆ったローブの下からは、ガラガラに枯れた老婆の声が響く。ボロ布の下の彼女はまだまだ老婆というには早すぎるが、声色を変え、姿を隠さなくては、貧民地区という場所では彼女のような無力な者は生きていけない
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にカルニーツォさんが現れました。
■カルニーツォ > 「えーと、このあたりのはずなんですがねぇ?」
お上りさんよろしく肩に大きな袋を背負った痩せぎすな男が一人、貧民街の裏路地をキョロキョロを辺りを見回しながら進んでいく。このような仕草をしていればこの街の住民にとってはまさしくカモネギ状態。そこいらの建物の影から獲物を狙う目が男に集まる。にもかかわらず誰も襲おうとしないのは男の持つ不可思議な雰囲気故か。
「っと...丁度いいところへ。この辺にどんな薬も調合してくれるという店があると聞いたのですが、案内してくれませんかね?」
それでもまだあどけなさの残る少年が一人、短剣を手に男に背後から襲いかかる。勢いよく短剣を男の背中に突き刺したはずだが、マント一つ突き破れず、逆に男に手を捕まれると、にこやかな表情を浮かべた男に顔を覗き込まれ、道案内を頼まれる。思わずコクコクと頷くと、ブルブルと震えながら、件の店へと案内する。
「ああ、ここですか。ありがとうございます。これはお礼...と、行ってしまいましたか...」
男が少年の手を離し、懐に手を入れた瞬間、少年は大声を上げて逃げ出してしまう。その後ろ姿に、一つ溜息を漏らすと店内に入り、店の者とおぼしき人物に声を掛ける。
「ご免ください。こちらはどんな薬も扱っていると聞きましてね...媚薬の類でどんなものが有るのか見せていただきたいのですが...それと...この薬草、よかったら引き取っていただけませんかね?」
そう言いながら、袋を降ろし、中からいくつもの薬草の束を取り出す。いずれも九頭竜山脈の奥でしかとれない希少な草ばかりで。
■シュガー > 「………?」
何やら外が少し騒がしい、別にこの場所では珍しいことではないけれど、何か起こるたびに、面倒事に巻き込まれたければいいななどと、内心怯えていた
「い、いらっしゃぃ……」
来店したのは黒ずくめマントを羽織った男。
冒険者?貴族?身分は低そうに見えないが、何とも言えない男の雰囲気に少し圧倒されて、ワザとらしく作っているしゃがれ声を忘れてしまいそうになる
「あぁ、イロイロあるけド、自分用のかい?それとも、女に使うのかィ?」
男の言葉に何だ…と、内心ホッとした。いつもと同じようにただの娼館通いの男なのだと。
種類は様々、男性用、女性用色々と用意してはいるものの、予算がどのくらいなのか?と、訪ねるよりも前に差し出された束に、ボロ布の下の少女は言葉を失った。
「こ、これ‥‥!?…じゃ、なくて…、コ、コレは…?。」
差し出された薬草の束は九頭山脈でしかとれない希少な薬草ばかり。少女の戦闘技能などでは、とても足を踏み入れることのできない場所に咲く物。そんな物が目の前にあれば、思わず素の高い声が響き、直ぐに我に返ると、ワザとらしくガラガラ声に戻す。
「イイ、けれど…こんな高価な物…ウチじゃあ、お金には代えられないよ?」
目の前の薬草の価値は、この店にある薬草や薬品を全部売っても足りないくらいだ。ここ1か月でも売り上げを全て出しても、目の前の薬品を全て引き取ることはできず、思わず次元の違う取引に慌てた。
■カルニーツォ > 「自分用、と言いますか、男性用のもの、女性用のもの両方ですね。男性用のものは有り体に言えば精力剤としての効用の強いものが良いのですがね。私のお客様でそういうものを望まれる方も多いので...」
話ながら相手の声の不自然さに首を捻る。ローブの影になって相手の顔は見えないが、老婆とも若い女ともつかない声に相手の正体に興味を覚える。
「女性用の方は避妊薬も欲しいですね。母乳を出させるような疑似妊娠系もお客様に人気が高いのでそういう類があれば是非。あとはお定まりの触覚過敏にするものなども一通り...」
店の主人の背後の棚を物色しながらチラチラとローブの奥を覗き込もうとするも、相変わらず顔は見えず。
「ああ、先日、薬草採取に行ったときに群生地を見つけましてね。これ幸いにと採取したのは良いのですが、少々取り過ぎてしまいましてね。加工しないと日持ちしませんし、かといって加工するのも手間でしてね...」
相手の声の変化に内心吹き出しながらも、表情と声音は相変わらず穏やかなまま話を続ける。しかし、同時にイタズラ心も沸いてきてマントの下のポケットからガラス瓶を一つ取り出し、店の主人の前で蓋を開ける。
「そうですか?では、この薬の調合をお願いできますかね?なんでもご主人はあらゆる薬の素材を瞬時に見抜き、実物と材料さえあればどんな薬でも調合することが出来るとか..」
ガラス瓶の口からは甘い香りが漂ってくる。瓶に入っているのは揮発性の幻覚剤。並の人間であれば、瞬時に催眠状態に落ち、男の言葉にしたがってしまうものであるが...
■シュガー > 話を伺ううちに、娼館通いの男というよりも、むしろ経営者だろうか?などと考えていると、感じる甘い香り、漂う甘い香りは少女に心地よい感覚を覚えさせるとともに、次第に男の言葉は“絶対”と錯覚するほどの催眠状態へと堕ちていく。
「は、はい…かしこまりました…。精力剤、避妊薬、疑似妊娠薬、なんなりと…ご用意いたします。」
催眠香の効果に堕ちた少女は、声色を変えることも意識できず、ローブの下から若々しい女の声が響いた。言われるがままに、作業をはじめ、要望された物で既に在庫のあるものは棚から取り出していく。男の望みをかなえることこそが最優先で、頭と顔を覆っていたローブがはだけ、その姿を晒してしまっていることにも気が向かず、ただ言われたことを黙々と続けていた。
■カルニーツォ > 「ほぉ...これはこれは...」
店の主人が立ち上がった拍子にはらりと頭部を覆っていたローブが落ちる。その下の女の姿に目を細める。このような街で身を守るために年を偽っているのではと思っていたものの、その意外な姿にさらなる好奇心をかき立てられる。
「そうですね...せっかくですからその薬の効果をあなたの身体で試させていただきましょうか...まずはこちらへ来て、その身体を見せていただきましょうか...生まれたままの姿を私に見せてください...あぁ、そういえばお名前も伺っていませんでしたね?お名前も教えて頂きましょうか?」
幻覚剤の効果に確信を持つと、女に命令を下し、そのまま店の扉を閉じ、鍵を掛ける。そして触覚を過敏にする薬剤を手にすると、娘に手渡す。
「さぁ、それを飲んでください?何か変化はありますか?」
手近な椅子を引き寄せ、そこへ足を組んで座ると、目の前の娘の姿をじっと見つめる
■カルニーツォ > 「クスクス...さて、じっくりと楽しませて頂きましょうか...」
目の前の女の全身を舐めるような視線で見つめる。透き通った青い身体。手を伸ばし、その身体に指を滑らせ感触を楽しむ。そしてゆっくりと立ち上がると背後に回り、胸を包み込むようにして揉み始める。
「夜はまだ長いですからね...」
耳元に囁きかけ、フッと息を吹きかける。続けて指をパチリと鳴らすと店の中は闇に包まれていく
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からカルニーツォさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > マグメール貧民地区の一画。特に娼館や、フリーの娼婦の多い……通称、『盛り通り』。そこに一人の少女がいた。
路地に積んである木箱に腰掛け、苛立った様子で周囲を睨み、細巻きを味わう少女。見た目は幼いが、雰囲気は剣呑そのものだ。
『あれ、セインちゃん客引き? お金欲しいならウチの店きなよ』
「ちげぇわ戯け。情報収集中だよ。あと、ちゃん言うな」
知り合いである娼婦に声をかけられるも、少女は随分と乱暴な口調で娼婦をあしらう。
……なんの因果か。とあるきっかけで肉体がフタナリロリショタになってしまった。そう、この少女は元は男なのである。
「……あぁあああああクソッタレ!!」
そのとある事件を思い出し苛立ち、肉体が大きく変化したことにより冒険者免許の更新に行きその手続きの面倒くささに苛立ち。
更に、知人や同業者にはバカにされ、冒険者としての実力を問われ信用を失墜し。とにかく何もかもが裏目裏目のここ数日。
呪いで発情まで定期的に来る。少女は泣きたくなる気持ちを、紫煙と共に体外へと吐き出した。
「……とにかくっ。まずは情報だ。呪い、肉体変化、その他何でもいい。今のオレの状況に詳しいヤツを見つけねぇと……」
爪をかみながらブツブツ呟く少女。なにせ精神性は男のままだ。
口調も男のままだからギャップが凄かった。