2016/12/08 のログ
ルゥ > 「うーん…それは嬉しいけど、本当にソレ実行しちゃうと
 後々、すごく面倒なことにシャルルを巻き込んじゃうから
 今はダメかなあ…」

今からとの提案にはさすがに、頷けず
ただ、今の言葉だけでも共に考えて言葉にしてくれたことには
感謝の笑みは、少し憂いを帯びたようにむけるばかり

「でも、絶対出て行く…あんな腐ってるとこ」

この王都の中には、治安の悪い場所以上に
根腐れしたような王都騎士もいたり
腐敗してる貴族階級なども

この国にきて数週間の自分でもわかるくらい
今、出会ったばかりのこの大きな人に
「応える者」を奪ったと
国から追われるようなことに巻き込むわけにいかず

シャルル > 「なるほどのう。
 …今はあまり深くは追求せぬが、どうしても無理なら儂を頼って良い。
 命さえあれば、暮らすことなどどこででも可能なのじゃからな。」

流石に提案が受け入れられることはなかったが、それでも真摯に答えを返してくれたことに彼は好感を持った。
そして、『すごく面倒なこと』と彼女の身なりから、国を追われるではすまない可能性にも思い至った。
だが、彼は生来の反骨者かつ自由人のようで、それならそれで構わないとしれっと言ってのけた。

「そこまで決意しておるのなら、儂はいつでも力を貸そう。
 腐っておる者に一泡吹かせるのも痛快じゃからの。」

彼は片目を瞑り、彼女に応えていく。
それは、この女性は彼の心に火を付けるものを持っているのだと表しているようでもあって。

ルゥ > 臆しない返しに瞳が丸く瞬くと共に可笑しそうに笑って返すことになって
片手に握ってたお酒に口をつける…けど

「わ…」

お酒、飲んだことがなかった。憧れてた飲み物だけど
わずかなアルコールでも
自分には強くきつかったのか、喉がカッとなるように粘膜を焼いてるようで
頭もクラっと足元がよろめいてしまった

「シャルルは、若いのに、おじいさんみたいな話からするから
 なんだか、おかしいね」

最初に気づいたこと、つい口をついて出てしまう
少し頬を赤く染めたまま顔を熱くして

今しがた出会ったばかりの自分に、その身を案じない提案をしてくるあたり
変わってるものだと思いながら

シャルル > 彼女が邪気のない笑いに包まれていきながらエールに手をつければ、そのままよろめいてしまう。
さっと腕を伸ばして肩を抱き、倒れないように支えていくことだろう。

「ふむ…酒は飲み慣れぬか。
 あまり無理はせずとも良いが、慣れれば楽しいものでもあるぞ。」

頭ごなしに無理はするな、飲むなと言うわけにもいかず、少しずつ慣れていけばいいと励ましていこうとして。

「ああ、このしゃべり方か。
 簡単にいえば、験担ぎじゃよ。」

彼はにっと歯を見せて笑った。
それは、これ以上知りたければ、もう少し関係や絆を深めてからだと言っているようでもあって。

「何にしても、儂は何のしがらみも持たん。
 故に、これというものがあれば飛び込めもするし、それが性に合うておるのじゃよ。
 それが、出会ったばかりのお主であったとしてもな。」

全ては自分の気持ちの赴くままなのだと。
それにしても、彼女の顔はかなり赤いと彼は感じ始めていく。

「…今日の所は儂のところに泊まってゆかぬか?
 飲み慣れぬ酒を飲んでうろつくよりは、その方が安全じゃろう。
 それに…大きな面倒事の中心にいる割にはここまで足を伸ばせるんじゃ。一日くらい、おらんでも平気なのじゃろう?」

と、彼は彼女の肩に抱いた手を身体ごと引きよせていこうとした。

ルゥ > 「はぁー…ふふ」

肩を抱かれて支えられたため転ぶことなく
息を吐き出して

「験担ぎ?おじいちゃんになるための練習?」

見た目と口調のギャップが、失礼とわかってても面白く感じる
笑ってくれたことに、調子よく返し

「シャルルのとこ?…うん、いいけど…」

無言で長期不在でもしなければ、大丈夫だろう
お誘いには少し考えてたけど引き寄せられては
簡単に相手の体へと触れるくら近づくことになって

シャルル > 「何にしても、酒を楽しむことを覚えたようじゃな、良いことじゃ。」

飲ませた相手が飲んで気分が良くなるなら酒飲みとしてもこれほど嬉しいことはないだろう。
上機嫌な様子でゆっくりとその身体を引きよせていって。

「そうじゃな。おじいちゃんになっても元気でいられるように、といったところじゃろうよ。」

即席で思いついた切り返しとしては上手くいったところだろう。
事実、この家業を続けていて老人になるまで生き残るということは並大抵のことではないのだから。

「決まり、じゃな。」

それだけ告げれば、身体をさらに引きよせ、自らの胸…実際には鎧であるのだが…に押しつけて。

「では、行くかの。
 どうせなら、抱いて連れていこうぞ?」

彼は荷物を肩に掛け、そのまま抱き上げていこうとするか。

ルゥ > 「でも、思ってたのと違う…にがい」

お酒を知るには早いのか、感想は美味しいとは感じなかった
引き寄せられて理由を聞けば可笑しくて

「なにそれ、嘘っぽい……でも、本当の理由教えてね?」

今でなくても、いつか聞きたい
おじいちゃん言葉の理由
見た目には普通に若い人なのに

お酒のせいもあるし
少し吐き出した本音から今夜だけは
イライラすることもなく大人しく腕に抱かるのも受け入れる

「あったかい…私楽チンになっちゃうね」

線の細身でもあるエルフの体は簡単に相手の腕の中
そのまま相手と共に今夜は王城には戻らずに

シャルル > 「麦から作った酒じゃからな。苦いのも無理はない。
 そうじゃな、次は甘い酒を馳走しよう。」

やはり初めての酒にエールは合わなかったか。
それならと、次は果実酒など飲ませて感想を聞きたいと。

「あながち嘘でもないぞ?死ねば年寄りにはなれんのだからな。
 …まあ、そのうち…な。」

最後は老成した口調から年相応のものに戻り、やはり片目を瞑って笑いかけた。

「おお、姫君を連れ出すは勇者の証故な。
 では、ひとまず我が屋敷まで案内いたしましょう。」

彼は戯けて姫を救い出した英雄を演じながら、軽々と彼女を抱いて人通りの少ない夜道を平民街まで歩いていった。
途中、数少ない通りがかりの男から何事かと見られたのはご愛敬やもしれず…。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からルゥさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からシャルルさんが去りました。