2016/12/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にルゥさんが現れました。
ルゥ > 嫌気がさす…
若干のイライラを乗せた眉間のシワ。
不機嫌が顔に出たまま、見た目には普通のどこにでもいるような街娘
少し毛色が違うのは…夜の月明かりを落としたような青い銀色の長い髪と
とがった耳。

場所は治安がいいとは言えない場所だけど
貴族と顔合わせせたくもないし
衛兵にしても嫌悪感だけ…、冷たい地面を歩きながら
明かりのほとんどない、月明かりだけの道を歩いてる

行くあてを決めてるわけでもなく、ただ散歩として

ルゥ > 腕を組んで歩いてるのは、少し考え事もしながらの癖
でも外から見れば、寒さに震えてるようにでも見えるかもしれない

明かりの少ない通りの横には瓦礫や、なにか崩れた物が転がったままだったり
近くに人の気配もない場所、赤い瞳が冷ややかに廃墟を見て過ごす

誰かの生活があっただろう場所、無人にもなれば朽ちるのも早い
昔は、見張り塔なのかなにかか…崩れた石階段が螺旋状になってる塔が目につけば
ふらりと立ち寄り、階段を登っていく

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にシャルルさんが現れました。
シャルル > 治安が決して良いとは言えない場所ではあるが、男ほどの体格と膂力、そして傭兵としての経験があれば、通い慣れているわけではないここもよき遊び場でしかない。
深紅のハードレザーアーマーを纏い、大きなリュックサックを肩に掛けた大柄の短い金髪に碧眼の男はある塔を見つけ、入っていった。

「ほう、こんなところに塔があったのか。」

折角だから登ってみるか、と彼は階段をゆっくり踏みしめるように登っていった。

時系列としては女よりも先に登っていたらしく、屋上から眺める月明かりと街灯りに風情を感じながらしばしその場に佇んでいることから、女が登り切ったのなら先客をそこに見ることになるだろう。

ルゥ > 街を見渡せるくらいの高さ
物見塔か警告塔なにかだったんだろう

足元を見ながら上りきると、顔をあげた…人影がみえて
思わずびくっとわかりやすいほどに驚いて固まる

誰もいないと思ってただけに、気を抜いてたのか
大柄な人影は男性と判断し…ゆっくり後ずさるように今登ってきた
段差を1歩下がり、手すりを持とうとしたものの
サビてて手すりが歪んで

「ひゃぁ…」

小さい悲鳴と共に、バランスを崩せば階段がら落ちそうになって

シャルル > ここはなかなかの穴場だ。
月明かりといい、街の灯りといい、ここに座って酒でも飲めば実に美味くなるだろう…と。
そうすれば風が変わった。
誰かがやってきたのか。
もし用事があれば声を掛けるだろう。
特に物取りや強盗の類でなければ気にすることもない。
警戒しつつも気にとめない様子でいたが、悲鳴が聞こえれば話は別だ。
男はさっと振り向いて手を伸ばしていく。
物見台のような塔はそれほど広いわけではないから、一歩踏み出せば十分に手の届く範囲ではある。
巨躯に相応しい長い腕は何者かの身体を捉え、ぐい…と引きよせていった。

「危なかったの、大丈夫か?」

まだ30かそこらであり、声色も年相応なものではあるが、口調だけは老成した声が彼女の頭上に降り注いでいく。
もっとも、暗がりということと纏っているのがハードレザーアーマーということもあって顔も性別もまだはっきりしていないのだが。

ルゥ > 後ずさりで降りようとしたから、ぎゅっと目を閉じて
痛い思いをすると思ってたのに

なにかに引っ張られて、その胸元あたりの冷たいレザーの感触に顔をあげて

「あ……ありがと」

口調はおじいさんのような、年配なのかと思うくらい
月のあかりだけでは、暗くはっきりと表情もよめなくて
バレないように離れようとしたのに、思いっきりバレたことに
やや混乱と焦り、つぎの言葉がでない

シャルル > 間に合ったようだ。
巨体を持つ男は相手を安全な場所に引きよせてから肩を抱いたまま身をそっと離し、まずは会話が出来る体勢を整えていく。

「ほう…これは今宵の月のように美しいお嬢さんじゃの。」

暗がりに目が慣れたのか、月光だけでも彼は彼女の顔を判別できたようだ。
また、声からも相手が見目麗しいといっていい若い女性であると判断するには十分すぎる材料が揃っていた。

「怪我が無くてよかったわい。…儂はシャルル、冒険者をしておる。お主は?」

安堵の次に訪れたのは興味。
とはいえ、表面上は平静を装った上で自己紹介を。

ルゥ > おおきい…

自分が小柄なせいもあるけど、肩に手を置かれて距離が少し離れる
見上げるように相手の表情、姿くらいは夜目に慣れれば判別もついて

「私は、ルゥ…」

仕事として今の肩書きは、望むものでもないから名前だけ
いつか決別してやるつもりだったから
見た目にも普通の格好をした防具もつけてない娘が騎士と言ったところで信じがたい容姿でもあったから

シャルル > 淡く白い光に照らされる青銀の髪と白い肌は、元よりもっていたであろう美しさをより際立たせていた。

「ルゥ、か。よき名じゃな。
 ところでルゥよ。折角ここに来たのじゃ、良き眺めを楽しんでいかぬか?干し肉と安酒くらいなら馳走するぞ?」

男の頬は僅かに染まっているかも知れないが、いずれにしてもこの光ではよほど夜目が利かない限り気づくことは出来ないだろう。
それよりはと、彼はここでの逢瀬に彼女を誘っていくか。

ルゥ > 「ぇ…あぁ…うん、じゃあ…少しだけ」

なんとなく見つけた高いとこ、あかりの少ない貧民地区でも
遠くの夜景でもみれるかと登ってたとこ

腕の届くくらいの近い距離で、相手の申し出を断わる理由も思いつかず
見上げたまま、答えは受け入れる
少し高いからか風が流れて…その青く銀色の髪が揺れるのを
耳にかけるようにして手で抑えながら

シャルル > 「そうか。それは嬉しいことじゃ。」

少しだけでも申し出が受け入れられるのは喜ばしいこと。
男は満面に笑みを浮かべ、自分の荷物から油紙に包まれた干し肉と革袋に入れられた安酒を一つずつ取り出していった。

「貧民街とはいえ、ぽつぽつ見える灯りはなかなか良いものじゃ。
 少し風もある。食べ物と酒で身体を温めておくのが良かろう。」

と、彼は彼女にも食事を勧めた上で軽く小腹を満たしていった。

「ところでルゥよ。
 お主はこの辺りの者とは思えぬが…
 何故この塔まで?」

ルゥ > 取り出してくれる様子、カバンの中をあさって
受け取った干し肉とお酒、小さくお礼を口にしては、相手の言葉に顔をあげる

「シャルルこそ、どうしてこんなとこに?
 私は少し考え事してたら…高いとこがみえて、なんとなく」

傍目にみれば、貧民区に迷い込んだイイとこの娘くらいに見えるだろうか
そのくらい周囲には違和感を感じさせるほど
魔剣の宿り主とは思えない容姿だったから

シャルル > 自分の肩ほどしか身長のない娘を見おろしながら、男は小さい笑みを漏らしつつ答えていった。

「儂か。儂は冒険の帰りでな。遺跡を巡って戻ってくれば、月明かりが美しゅうての。折角だからと歩いておれば丁度良い月見の場所を見つけたといったところじゃ。
 ルゥは考え事をしておったのじゃな。…話せとは言わぬが、心に何か抱えておるのであれば、発散のための話し相手にはなろう。」

その通り、彼は彼女が魔剣の使い手であることなど知るよしもなく、良いところの娘であることくらいにしか思っていなかった。
冒険で手入れをする余裕もなかったのだろう。うっすらと産毛の生えた顎を摩りながら、親身さを醸し出そうとしていって。

ルゥ > 「今いるとこから、出ていきたい…
 出ていける理由を考えてた」

視線を相手から外し、遠くは平民区だろうか夜景を眺めるようにしながら
鉄の柵に手をかける、今度はサビてないか気をつけながら

「自分がいるとこはね、私の容姿も含めて珍しがられるし
 いつも視線を感じてる気になって、すごく嫌なの」

容姿が珍しいく、貴族などは、どうにかしてコレクションにしたいと邪な視線
それから、恐れられる力に対しての奇異の視線

気持ち悪いというように自らの体を抱きしめながら

シャルル > 「ふむ…今いるところ…から、か。」

話を僅かでも聞けば、なかなか複雑な環境にあるらしい。
自由に?出入りが出来ることを考えれば、その気になれば逃げ出せそうな気もするのだがと思い至る。
自らを抱きしめる様子の彼女を見れば、その「視線」がどれほどねっとりとしたものなのか、窺い知れようか。
彼はそんな様子を見つめながら、二つほど呼吸をしてゆっくりと話し始めていった。

「のう…ルゥよ。
 初対面のお主にこんなことを言えば笑われるか気味悪がられるやもしれぬが…」

一度そこで言葉を句切り、息を大きく吐く。
そして意を決したように、思ったことをありのままぶつけようと口を開いて。

「お主、どうせなら今から逃げ出してみぬか?
 ルゥがどこでどう暮らしているかは知らぬ。が…
 街の一角の一軒家であれば、身を隠すことは出来よう。
 しがらみが辛いなら、そういった選択肢くらいは提供してやれぬこともないぞ。」

何故こんなことを言うのか。
自分でも不思議だと思いつつも、彼は言い切っていった。