2015/11/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にレナ=ミリイさんが現れました。
■レナ=ミリイ > いつものように依頼を終え、何とか安宿に止まれるだけの金を手に入れたため、久しぶりに汚れた地面以外で寝れると足早にスラム街を歩いていると突然腹部に痛みが走り、股に湿った感触が伝わって破水したことを示していて。
「えっ……嘘……ここで?」
部族では幼い女子が出産の手伝いをするのが通例であったため、出産にたずさったことは何度もあった、そのため本能的な直感と合わさって出産が近いことを感じ取り。
病院にいく金も無いことを考えれば迷っていられないと人の流れに逆らって裏路地に入り。
「ふ……は、ぁ……」
ふらふらと表通りからおぼつかない足取りで裏路地の中に入っていく、大きな腹を片手で抱えるようにして持ち、空いた手で壁に手を突きながら人目に付かない奥を目指していき。
何本か曲がったところにおいてあったゴミ箱の陰に隠れればすばやく服を脱いで股を広げ出産に備え。
「ふっ……もう、だいぶ陣痛早い、すぐ、かな」
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアーヴァインさんが現れました。
■レナ=ミリイ > 「ふ、ぅ……は、ぁ」
どんどん強く、早くなって行く陣痛に呼吸を合わせながら、子宮の中で出ようとする子供の存在を感じながらそれを手助けするように身体に力をこめて。
「は……あ、っくぅ!」
しばらく時間をかけて一人、奮闘していれば徐々に子供の頭が顔を出してきて。
■アーヴァイン > (深夜から早朝へと掛かるこの時間帯は、酒場には誰もおらず、二階の部屋からもお盛んな声がまばらに消えていく頃だ。店閉めの作業に入り、裏路地のゴミ捨て場に晩餐の残骸を纏めて捨てている時のことだ)……?(なにか声が気がした。僅かな息のような掠れた音を聞き逃さず捉え、音源へと近付く。それは彼女が隠れたゴミ箱の裏の方角)誰か居るのか?(ゴンと屑箱を置くと)…っ!?(今度ははっきりとした苦悶の声だ。ビクッと小さく跳ね上がると、足早へそちらへと向かう)
■レナ=ミリイ > 「く、ぅ……早く、産まれて……」
人目からは避けたといえいつ誰が来るかわからないため早く産み落とそうといっそう力を入れて子供を押し出していき。
そして、最後に子供の体がすべて出て胎内から出れば泣き声が裏路地に響き渡り。
「は……疲れた……!」
子供が生まれたことにアンドしていれば不意に感じる人の気配。
足音がする方向を見ればこちらに来る男の様子が目に入るだろうか。
■アーヴァイン > (足早に近づくと、聞こえる声が徐々にはっきりしてくる。疲れたと聞こえた時には、彼女の目の前へ歩み出たところなわけだが…この男も少女が子供を産んでいる場面に出くわすのは初めてのことで、子供の鳴き声と尾がつながっているだろう光景にピシリと凍りついた)…大丈夫そう、か?(なんと声をかければ良いやらと思った末、動揺した表情で紡いだのは妙な問い。一間おいて、少しずつ慌てふためいた脳内が落ち着き出すと、今一度子どもと少女を見やり)そう、だな…こういう時はお湯と、何がいる?(必要なもの、苦笑いでそれを併せて問う)
■レナ=ミリイ > 「っ……大、丈夫」
相手がこちらの状態に気づいたときの冷たい空気に逃げ出したい気分になりながらも、それは出来ない状態のため、相手の声かけに答えて。
「お湯と布、あれば助かる……けど気にしないで良い、すぐ消えるから」
腰からナイフを取り出して臍の緒を切断し、背中を壁に持たれかけさせて出産で疲れた体を休めながら言い。
■アーヴァイン > (大丈夫と返れば安堵の笑みを零す。お湯と布と言われれば、わかったと頷き、早速取りに向かおうとするが)消えてくれなんていってないだろう? それに出産で疲れたと、自分で行ったじゃないか(苦笑いで続く言葉を否定する。それからゆっくりと少女を指さし)君が無理してどこかに行って、母子揃って死んだとなったら夢見が悪い。だから、消えないでくれ。(消えるなとこちらからお願いをすると、小走りに酒場へと戻っていく。幸い洗い物用に沸かしていた湯があったので、それを桶に移し、タライを片手に直ぐ戻ってくる。器用に頭の上にタオルまで重ねてもってきていた)
■レナ=ミリイ > 「……わかった」
早足に戻っていく相手の背中に言えば自分は赤ん坊を抱き上げて腕の中に収め、男が帰ってくるのを待つ。
しばらくして戻ってくる相手を見れば体を起こして、もってきてくれたタライの湯で子供の体を清めていき。
「どうして?別に奴隷の娼婦が妊娠するなんて珍しくない、私に、お金なんて無いよ」
■アーヴァイン > (戻ってくると子供を抱えた彼女の前へタライを置き、湯を張っていく。タオルは土で汚さないように空になった桶の上へと重ねて置く。慣れた様子であとの処置をするのを見やると、大したものだと思いつつ、感心した様に眺めていた)性交するからには、いくら避妊しても付き物だとは思っているが…こうして目の前で見たのは初めてだよ(思わず頭の中が止まってしまったとつぶやきながら、苦笑いを見せる)別に対価なんて求めていない、直ぐそこの娼婦宿を営んでいてね。ミレー族の娘を首輪なしで自由に働かせてる、だから君みたいな娘をみると放っておけない。(おせっかいな理由を答えるとうっすらと笑い、血が落ちていく子供の様子を見やる)
■レナ=ミリイ > 「そう……ありがとう」
相手から理由を聞けば納得したようにうなずき、相手の優しさに素直に礼を言って、綺麗になった子供を子供を拭こうとタオルに手を伸ばし。
久しぶりに見る綺麗な布に一瞬驚いて手を止めるもそのままタオルを手にとって子供の体の水気を拭い。
「これで、大丈夫……ちゃんと泣いたし、問題ない」
■アーヴァイン > (どういたしまして と笑みで応える内心、お人好しと言われなかった事に少し喜んでいた。悪い言葉ではないが、ここ最近色んな人に言われているので、少しばかり気に病んだ言葉となっていた)それはよかった…この後はどうするんだ?(子供をつれての明け方、休む場所はもう決まったのだろうかと思うと、心配そうに問いかける)…そうだった、まだ名前を伝えてなかったな。俺はアーヴァイン、君は?(遅ればせに名を伝えると、少女の名を問う)
■レナ=ミリイ > 「とりあえず、この子を預けないといけないから」
子供を綺麗にすればゆっくりと立ち上がり、出産のために脱いでいたズボンを履いて。
子供を育てる余裕など無いが、この子の父親が困ったら連れて来いといっていたのでそれに頼ることにしていた。
「……レナ…」
相手に名前を聞かれれば言うべきか少し悩んだものの、相手に先に名乗られては言わなければ礼儀に反するだろうと考えて名前を名乗り。
■アーヴァイン > そうか、それなら良かったよ(預ける先があるのならよかったと笑みで頷く。そしてズボンに手を伸ばすのが見えれば、あんまりジロジロみるものではないなと気を使い、そっぽを向いて視線をそらす)レナか、よろしくな。仕事に困ったらうちの宿に来てくれ、娼婦の仕事もあるし、給仕役の仕事もある。あと(ズボンを履き終えたであろう頃に視線を戻すと、すっと先程のナイフを指差し)荒仕事も扱ってる、割に合わない仕事は拾ってこないから、何かあれば頼ってくれ(傭兵稼業か、それとも冒険者稼業か、そんなところだろうとナイフから察したようだ)
■レナ=ミリイ > 「わかった……どうしても困ったら、お願いする」
実際冒険者家業でも娼婦家業でもその日生きるのも難しい状態であったが、それでも必要以上に人にとよるのははばかれていた。
それでも相手の言葉には裏は感じられなかったため、素直に礼を言って、子供を洗った湯を捨てて、タオルを絞ってから子供を抱きなおし。
「じゃあ、またどこかで……このお礼は必ず」
そういって再びスラム街の路地へと向かって歩き出していった。
■アーヴァイン > あぁ、そうしてくれ(どうしても困ったらと条件はついているが、その言葉に嬉しそうに頷く)大したことじゃないさ、夜道、気をつけてくれ?(タオルを空になった桶へ放ると、一緒にタライを手にする。路地を進んでいく少女の後ろ姿を、夜闇に消えるまで見送り)…小さいのに、大変だな(まだあんなに幼いのにと思いつつ、どこか逞しい少女だったと記憶に焼き付く。苦笑いを浮かべると、店閉めの続きだと酒場へ戻っていった)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からレナ=ミリイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアーヴァインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にマインドフレイアさんが現れました。
■マインドフレイア > (貧民地区の一角、下半身の処理に来る者はおろか、同じ地区の住人も滅多に来ないであろう一角。乞食達が、生きているか死んでいるかもわからないが、一定の間隔を空けて座っていたり、寝転がっている)
(その中で、ボロを頭からかぶり、見た目では人かどうかも怪しい「それ」は、動かずに周囲を見渡しているようである。時折、乞食達に見えない程に細い触手を伸ばし、その頭を足りないものにしていきながら)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からマインドフレイアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にムールムールさんが現れました。
■ムールムール > (「それ」の口からは時折じゅる、ちゅる、と何かを舐るような音が聞こえていた。それに連動するように乞食の一人が軽く震え、次第にその震えは大きくなり、最後には動かなくなる。舐るような音も途絶えると、またそれはボロの中で動かなくなった)
(乞食達は詮索をしないが、近寄るべきものではないとしているのか、異様な光景を見ても関わらない。それは声を発しないし、時折先の光景のようなことをする以外は、乞食達と何ら代わりないように見えるからだ。食事もとらないそれを不気味に思いこそすれ、触らぬ神に何とやら。 噂の「脳を啜る魔物」であるとは思っても、それを口に出したりはしない)
■ムールムール > (貧民地区に現れる脳を啜る魔物。姿は今もはっきりとしてはいないが、遭遇した者はその脳の一部を、あるいは全てを啜られて物言わぬ姿になったり、その人格が異なるものになったり、それまでに出来たはずの物が出来なくなったりと、様々な被害を及ぼしている)
(特に多いのは魔術師崩れ。清貧ゆえの僧侶、聖職者もその餌食になっていると言うが、未だようとしてその尻尾は掴めていない。悪名高き魔術師が為す術なくその餌食となり、魔術の全てを忘れたということが、本腰を入れて「それ」を探さぬ理由ともなっているが、姿もわからぬ怪物に、懸賞金が出されていることも、本体は知る由もない)
■ムールムール > (襤褸切れを身に纏ったそれが立ち上がり、貧民地区を後にする。新たな犠牲者を求め、その餌食になるものを求めるための力を得たと判断したのか、待ったところで来ないものと考えたのか。それは明らかではない。 だが、去り際に再び何かを舐る音を聞いた乞食達は、また新たな犠牲者が出ることを予感したという)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からムールムールさんが去りました。