2022/10/25 のログ
ジーゴ > 「だから、お前がそのへんの娼婦でも男娼でも買って、ヤらずに金やればいいんじゃねーの?口だすだけならだれでもできるし」
ヒートアップした女性の言葉を遮るように放たれる少年の声。
貧民街の現実を考えれば妥当な選択肢だとミレーは考えたけれど、女性はそうは思わなかったようだ。見えている世界が違いすぎるだけ。
きっとどちらが合っている間違っているという話ではない。

「オレはお金くれるんならお前とヤってもいいけどね」
侮辱されたと思ってより一層言葉数が増える女性に少年は笑った。
まだ何かを言いたげな女性をその場に残して、ミレーは去っていく。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からジーゴさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」にヴァンさんが現れました。
ヴァン > 木造のバラックが立ち並ぶ貧民街、深夜に近い頃合い。
壁と屋根のせいで空は狭いが、月明かりが射しているのだけが幸いか。
人二人が並んで歩ける程度の真っ直ぐな道。所々抜け道なのか都市設計の誤りなのか、人一人が通れる程度の建物の隙間がある。

男はこの時間にしては珍しくシラフだった。急ぐ用事もないのか、時折月を眺めては歩く。
懐にあるスキットルに手を伸ばしては止める。

「いつの間にか、夜は冷えるようになったな。ちょっと前までまだ夏だと思ってたのに」

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」にマーシュさんが現れました。