2022/10/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアスベルさんが現れました。
アスベル > どれだけの時間を掛けたのか。
やっとの到着を果たした王都、まず足を踏み入れたのがこの貧民地区だった。

そもそもここに向かっていた今回の目的は、件の相手が存在する場所がどんな場所なのかを確かめる為だ。
それ以外に何をするかなんて事、一切決めていない。

「……貧民地区、なぁ」

ボソッと呟き視線を日が落ちたばかりの薄暗い夜空へと向ける。
誰かが言っていた、この先は貧民地区だと。
その名の通り貧困層が住まう場所で、治安も何もあったもんじゃないとも聞いた。
だからこそ、他の地区と比べ居心地が良いんじゃないかと思ってやって来たのだ。
いずれは他の地区にも向かい、最後には王城に居るらしい奴と一度顔を合わせるつもりではあるが。

アスベル > はっきり言ってしまえば、何が起こっていようと興味もない。
きっと目の前で犯罪が行われていようと、自分に何ら関わりも接しもしなければ完全放置だ。
もっとも場に遭遇し助けを求める相手が、それを行っている連中が、現れた男を前にしてスルーをするかどうかは別。
そして物取りやスリを狙う強盗や盗賊達からすれば、気だるそうに貧民地区を歩く隙だらけの男がカモに見える可能性も否定出来ない。

そんな男は、とりあえず目的を貧民地区がどんな場所なのかを確かめるように散策続ける。

アスベル > 地区の一つとはいえ、歩いて回るにはかなり広い。
だが急いでいたりする訳でもないのだから、ゆっくりと回って行けば良い。
そう思えば時間がかかるのは気にする事もなく。
今日はここまでと決めて、泊まる場所でも探す事となるのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアスベルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」にヴァンさんが現れました。
ヴァン > つけられている。

そう気付いたのは、平民地区の酒場を出てしばらくのこと。
ほろ酔いの男にわかるぐらいだから、手練れではない。殺気は感じないが、尾行される心当たりは命に関わることばかり。
声をかけてくるでもない。一定の距離を保っているように思えるが、酒に酔っているゆえ、あてにならない。

真っ直ぐ自宅へと戻るのが賢明なのだが、知人からいらぬ詮索を受けるおそれもある。ふらふらと貧民地区へ向かう。
貧民地区の入り組んだ路地は深夜という時間帯もあり、特に視界が通りづらい。
目標を見失って焦って走ってくるのではないかと期待し、数回道を曲がると木箱や樽でできた物陰を背にした。
現れるのは追跡者か、はたまた通りすがりか。