2021/11/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──む……」

人気も無ければ灯りもない、月光だけが差し込む寂れた夜の裏通りを、一人のんびりと歩いていた金髪の男は、
脇道から己の前に音もなく躍り出てきた影にふと、足を止めた。

『──ミャーオ』

それは猫だった。暗がりの中でなお黒く、逆に目立つシルエット。
その中で目だけが金色に浮かび上がっていて。

「……なんだ黒ぬこか。よう、見事な黒さだと感心するがどこもおかしくはないな」

などと声をかけつつしゃがみこむと、黒猫は気安く寄ってきて男の突き出した膝に
スリスリと顔や身体を擦りつけて来る。

「……愛想をしたってやるモン特になにもないから無駄だぞ。ってゆーか目ヤニまみれの
汚いツラだなと呆れ顔になる。もうちょっと自分でキレイにすろ」

眉下げてフンス、と鼻を鳴らしつつ猫の顔を見やれば、目頭にこびりつく大きな
目ヤニが確認できて。片手で首根っこを抑えながら、もう片方の手を顔に添え、
親指でぺりぺりと目ヤニを剥がしてやってゆき。

エレイ > その後しばらく猫と戯れ──いつしか男も猫もその場から去っていて、後にはなにもない裏路地の風景が残されるばかりで。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 王都マグメール、貧民地区。
最近は、日も沈めば、なかなかの寒さ。
屋根の上なんて、とてもとても…
…とか思いつつも、結局、移動し易いと、屋根の上を移動する少女であった。

移動先は、特に決めていない。
人が疎らであろうとも、それなりに人通りがあろうとも。
面白そうな場所があれば、そこに行こう。
楽しめそうな相手がいれば、ちょっかいを掛けに行こう。
まぁ、いつもの通りだが、そんな感じだ。

タマモ > 「ふむ…やはり、寒かったか…
いや、しかし、まだ諦める時間ではない、うむ」

とん、一度、着地した屋根の上で足を止めた。
寒い時期仕様で、今の着物は袖も裾も長めに変化させている。
それでも、この風を妨げるものの無い屋根の上は、やはり寒いもので。
…まぁ、人のレベルで、である訳で、己からすれば少し肌寒い程度だ。

ともあれ、それで、やろうとした事を止める性格ではない。
気の済むまで、探るだけ探り、諦めが付いたら戻る、それだけだ。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にクル・コービンさんが現れました。
クル・コービン > 「さむさむ……」

ふるっと身体震わせながら貧民街を歩いて。今日は教会での奉仕を終えたところ。
修道服の生地が厚いとはいえこの時期になると少し寒さを感じるようになってなにか下に着こまないと駄目かなぁ……などとのんびり考えながら歩いていた。

タマモ > ぴくん、耳が揺れる。
聞き覚えのある声、それを捉えたからだ。

「………ふむ?」

となれば、行動は早い。
ぐるん、首がその方向を向き、視線が、その方向へと向き。
たんっ、と屋根を蹴り、その場から姿が消える。

…とは言え、その姿が現れるのは。
どこぞの路地を歩く、少女の目の前。
以前は、不意打ちのように現れた訳だが。
今回は、堂々と、正面に着地するのだ。

クル・コービン > 「あ、タマモ様っ!」

見知った……というか快楽をいいだけ教え込まれた相手を見つけると本当にうれしそうに微笑み。止められなければとてとてと歩み寄り抱き着いてしまうのだ。

タマモ > 「うむ、先日振りじゃのぅ?
…おっ、とっとっ」

しゅた、と挨拶代わりに手を上げれば。
その覚えのあった少女は、歩み寄り、抱き付いてくる。
もちろん、それを阻む理由はなく。
むしろ、ぎゅぅ、と抱き締め返しつつ、片手はお尻をぎゅむ、と掴むのだった。

クル・コービン > 「あ。服に穴をあけたらダメですよ?」

むっちむちの尻を掴まれるとそう言って。厳しいクル財政では修道服一着買うのは大出費だった模様。ひょっとしたらタマモ様に新しい服を買ってもらえたのかもしれないが。

クルの抱き心地は相変わらずやーらかーでふかふかで極上の部類にはいるだろう。

タマモ > 「いやいや、ちゃんと前の時も戻したし?
と言うか、前も、その格好じゃったのぅ…
他の服とか、そんなのはないのか?」

少女の財政難なんて、知る訳もないものの。
伝えている通り、前回、少々破ってしまった修道服は戻した…はず?
戻してなかったら、今、その格好で居れる訳もないのだから。
新しい服…問い掛けを向けた、少女の回答次第では、そうするも良いかもしれないか。

ともあれ、抱き心地は柔らかく。
ならば、ふにゅふにゅと、調子に乗っていじり倒す訳で。

クル・コービン > 「学院で神学修めているもののユニフォームなので……」

要は制服です、と。
戻したと言われれば申し訳なさそうにした。快楽漬けで何日も過ごして記憶があやふやになっていたのだ。

「戻して頂けるのでしたら少し位弄られても……って、ここでもそういうことしちゃうんですか?」

すごく恥ずかしそうに聞いた。でも決して嫌そうではなくて。むしろふにゅふにゅ弄られて嬉しそう。

タマモ > 「ゆにふぉーむ?…ふむ、面倒じゃのぅ。
これはこれで、悪くはないが?
お主にはお主で、似合う服もあるじゃろうに…」

なるほど、ぽんっ、と手を打って納得するも。
首を傾げ、軽く思案しながら呟く。
ちらり、少女を見詰め、また何か考えて。

「ふふ…クルも、好きじゃのぅ。
正直な子は、大好きじゃぞ?
まぁ、それは置いといて…
ゆにふぉーむだの、制服だの、そんなものはどうでも良い。
せっかくじゃ、何か買いに行く、良いな?」

素直に答えてしまう、そんな少女に、くすっ、と笑いながら。
面倒は投げ捨て、そんな誘いを掛けるのだ。
誘いと言うか、連れて行く気満々な様子だが。
少女の答えを聞く事もせず、少女の尻肉を掴んだまま、しっかりと抱き寄せ。
どこかへと向かい、歩もうとする事だろう。

クル・コービン > 「はい。タマモ様の仰せのままに」

短くそう答えるとタマモ様にしがみついて。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からクル・コービンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。