2021/09/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 王都マグメール、貧民地区。
今日はどうしようかと、そう考えた結果、結局は散歩に収まった。
住処とする場所から、そう遠くは無い。
そして、何かある可能性が、この王都で一番高い。
そして、何もなければ、気が向いた時にすぐ戻れる。
…まぁ、理由としてあげれば、そんな感じか。
「ふむ…まぁ、見付かるか、見付からないか。
それがすべて、と言った感じかのぅ」
呟きながら、とん、とん、と屋根を伝う。
気になる店、気になる相手、気になる催しもの。
そうしたものを、探しながら。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリアさんが現れました。
■リア > (貧民地区の空を飛ぶ大きな影は存在していた。
貴族の少年の姿に蝙蝠のような大きな翼で空を飛ぶ少年は空空中から下を眺めるように飛んでいた。)
「うーん…今日は収穫あるかなぁ?」
(ココ最近、中々ちょうどいい女性を見つけて居らず、収穫のない日々はあったため、そろそろ何かないかと探していた。
そんな時に、タマモを見つけた。)
「あれ?タマモさんじゃないか!
おーい!!」
(そのまま翼を急降下させてタマモの近くで着地し、翼を消してはいつも羽織っているマントへ着替えた。)
■タマモ > ぴくん、不意に少女の耳が揺れる。
その耳が、本来聞こえるべき場所とは違う、その声を捉えたからだ。
「………うん?」
視線が、その方向へと向けられた。
が、その視線が、それを捉える前に、続く声が耳に届く。
聞き覚えは…いや、聞き覚えと言うか、思いっ切り名前を呼んでいる。
「おや、誰かと思えば…」
側にまでやって来れば、側に着地をする声の主。
それは、見覚えのある少年だった。
挨拶代わりに、ひらりと手を振るも。
頭に浮かぶ思考は、いつもの、あれである。
■リア > 「ふぅ…まさか、こんな所で出会うなんて…奇遇ですね?」
(目の前に立つ少年。
気軽に話しかけ、紳士的に物腰の柔らかい口調で喋る様子から知り合いであるのあわかる様な風景を見せていた。)
「それにしても、こんなところで何を?
もしかして…僕と同じように獲物を…?」
(少年の外見とは似合わずに少し年上のような丁重な喋り。
そして、冗談めいた喋り方。
”獲物”と言えど喋る相手を知っているのであるならば、どのような意味なのかおそらく理解できるだろう。)
■タマモ > 「いやいや、むしろ、この場所であるからこそ…ではないじゃろうか?」
性格を知っていれば、そう言う通り、王都の中ではどの地区が好みか…分かりそうなものだ。
特に、こんな時間に動いているならば。
とりあえず、思い出せるのは…そう、二重人格?みたいなもの、だった気がする。
「そうじゃのぅ…そうであるとも言えるし、そうでないとも言える。
妾が求めるは、これ一つ、と言う訳でもないしのぅ?」
獲物、その表現の意味は、なんとなく分かるが。
どちらかによって、その獲物の方向性が違ったような、そんな記憶がおぼろげにある。
まぁ、少年をよく知る訳ではないのだから、少女の勝手な思い込みもあるか。
■リア > 「ふむ、そうでしょうか…?けれども、そうかもしれませんね?
こういった違う雰囲気の景色なら、また違ったものがあると思いますしね?」
(言葉を交わし、こっそりと隠れている前髪の裏から瞳を出して見る。
見た様子、こちらへの認知度は低いようだ。)
「ほほぉ…なるほど、回答はそういう事ですか…。」
(認知度が低いのならば、言葉もくみ取りにくいだろう。
ならば、今後から知ってもらう必要があるだろう。)
「そうだ、もしよろしければ同行しても?
もしかしたら、お互いに良いものが見つかるかもしれませんしね?」
(折角だし、一緒の行動を取ろうかと思っていた。
どちらにせよ、今日は当たらなそうな気がするため、今は知ってもらうことにしようかと思っていた。)
■タマモ > 「ふむ…違う雰囲気…
まぁ、難しく考えるよりも、適当に限る」
景色の話から、ぐるりと周囲を見渡すも。
少女からすれば、そこまで深く考えた行動でもあらず。
適当に答えながら、視線を少年へと戻す。
顔は覚える、何があったかも、それとなく覚えている。
ただし、名前はよく覚えてない事が多い、そんな感じ。
認知度、とそれを受け取るかどうかは、相手次第か。
「別に構わんが、そうそう都合良く、面白いものが見付かるとは限らんぞ?
…まぁ、目の前に一つ、ちょうど現れた事は現れたが…
お互い、何か探すと言うならば、それもまた、面白いやもしれんな?」
少年の申し出には、特に断る理由もない。
頷き承諾しながらも、そこだけは、一応伝えておいて。
同行者、それを得ようとも、行く先を決めず適当に進む、と言うのを変えるつもりはない。
さて、どうしようか…とか考えながら、適当な方向決めをしようとするのだった。
■リア > 「ハッハッハ、面白いものとは…また、随分な物言いですね?」
(登場の仕方には確かに一興乗るかもしれないが良しとすることにした。)
「そうですね。ですが、そういうものは探すより偶然見つけた方が良い時もありますよ?」
(自分から探すより、予想外な所から来た方が面白いだろうし、適当に歩いて見つけたら楽しめばいいと考えていた。)
「それに…僕の探し物なんて、面白いと言えるかどうかですよ?
僕はただ、私情で探すだけなので…。」
(インキュバスであるが故に探すのもやはり女性だ。
1度交わった目の前の少女ですが、偶然にして久しぶりの再開ゆえ、急な申し出は野蛮だろ判断した。
幸いにも、体に異常は無く、小腹を満たす気持ちで見つかればいいと言った所だ)
■タマモ > 「妾にとって、物事は面白いか、面白くないか、それが重要じゃ。
まぁ、そればかり、と言う訳でもないがな?
何にしても、風の向くまま気の向くまま、それが一番じゃのぅ」
と、そう答えながら、無駄に胸を張ってみせるのだ。
「ふむ…それもまた、一興ではあるが。
そもそも、こんな場所を…な時点で、それを求めるのは、あれではないか?」
今、二人が居るのは、貧民地区でも人気の疎らな付近。
普段から、今も、人の姿一つ見えていない。
この状態で、偶然性を見出すのは…さすがに、難しいのではないか?と、そんな視線を向けるのだ。
「ともあれ、それはついでで、散歩を楽しむのも良いものじゃ。
日中は、あれだけ暑いからのぅ…この涼しい刻を堪能するのも、悪くはない」
今日もまた、言葉の通り、日中は暑かった。
もう時期的に、もっと涼しくとも良いと思うのだが、暑かった。
もしかしたら、無意識に、それもあって、今こうした散歩、なのかもしれないか。
■リア > 「先人のお言葉、ありがたく受け取りますよ…。」
(無駄に胸を張って言い聞かせる様子に一声。
風の向くまま気の行くまま、古来よりあるとされるありがたいお言葉だ。)
「確かに、そうでしょうね?
ここ貧民地区は平民地区と比べて治安が悪い。
オマケに無法となれば、表では見てないものも沢山でしょう…。」
(富裕地区での暮らしもあり、そこら辺の情報は耳に入っていた。
人気のないからこそ、何が起きるか分からない。
軽い風でめくれる前髪からも瞳を輝かせて見張っていた。)
「散歩…確かにそうですね…。
互いに吸血鬼ではないのですから、日中日を当ってもどうということは無い…けれども、暑さには構いませんね?」
(空を飛ぶ時も風で冷却されていたが、ある程度減速すればすぐに焼かれるほど暑かった。
やはり、道でも空でも涼し気な方が気は楽だ。)
■タマモ > 「うむ、素直で良ろしい」
その言葉に、うんうんと頷き。
ぽむ、と少年の肩を軽く叩く。
「そうそう、それに近いしな?
気楽に寄れて、面白そうなものがある。
ならば、気が向いて行くのは、ありじゃろう?」
普通に考えての面白そう、ではないのだが。
その辺り、お互いに理解出来るところか。
ぴっ、と指を立て、軽く振りながら、そう言葉を続け。
「吸血鬼…そう言えば、吸血鬼とは言っても、日の下を歩く吸血鬼も居るそうじゃぞ?
まぁ、それでも、苦手には変わらんし、どのような意味であれ、適わんものじゃ。
…さて、そろそろ適当に行くか」
何やら思い出すように、そこで言葉を一旦止めれば。
良いな?なんて、確認の意味を込めて瞳を向け、とん、と屋根を蹴る。
軽く蹴るような動きであるものの、その身はふわりと大きく宙を浮き、次なる屋根へと飛び移って。
■リア > 「好奇心は常にリスクがある…いつの時代も変わらないですね?」
(実験に使われていたことを思い出す。
対魔族を生業と知り貴族に引き取られ、家族同様に育てられるも、術式の実験に何度も付き合い、危うい所まで行った。
やはり、危険は結果と隣り合わせなのだろう。)
「元を辿れば、吸血鬼は昼夜を問わず出歩ける。
人の思考によって描かれた小説や芝居故に、勝手に日の下は歩けないとされとぃるだけですね…。」
(人が敵わないためにでっちげの弱点を作った。
その1例こそ、吸血鬼の日光の弱点であった。
そんな雑談を交わし、相手からの合図に合わせてまた羽を生やし飛び始める。
追いかけるように空中から浮遊してその後を追い続ける。)
■タマモ > 「さて、それをリスクと取るかどうかは、その者次第。
それさえも、好奇心の産物とすれば、何があろうと愉しめるものじゃ。
…まぁ、そう思う者は、少数派じゃろうが」
正しくは、何があろうとも、何とか出来るからこそ出来る考え方。
きっと、それを理解出来る事もまた、難しいものと、深く知れば分かる事だろうが。
今は、まぁ、そこに到れないのは仕方無い事か。
「とは言え、そうした影響なのか、元々なのか。
そうしたものに弱い種も居る、それは事実じゃ。
暑い時はあれじゃが、日の下も、時期によっては心地良いものじゃからのぅ」
話だけ、とも昔は考えていたものだが。
実際に、そうした相手も会った事がある為に、そう返しながら。
続けて、それを思い出すように、夜空を眺め。
次の、そしてまた次の、と屋根を伝い移動を続ける。
時折、足元に広がる路地に瞳を向け、何かあるか、探すのは忘れない。
■リア > 「ハハッ、どうであれ結果は帰ってくる訳ですからね…結果はどうであれ、当人はそれを”愉しめる”と思いますけど。」
(少しばかり裏のある様な物言いをした。
心当たりがあるからこそ、出した答えだが、結局の所等価交換がこの世の全てだ。)
「へぇ、驚いた…まさか、ダメなのも居るとはね?
僕ら、淫魔の類でも知らなかったですよ…。」
(他の魔族との関わりがあったものの、そういったケースのタイプはあまり見たこと無かったし、おそらく興味も無かったのだろう。
それはそうと、一緒に屋根の上を渡って眺めるも、見つかるのはどこにでもいる住民。
汚れた服に暖を取る姿、少し進んで良さげな格好をする者もたまに見つかるが、恐らくは組合の者、近くを歩く女性もその類の者だろう。)
■タマモ > 「ふむ…まぁ、愉しめたならば、それで良し、じゃな」
それに関しては、二人の事。
そう言うのならば、満足気に、また頷くのだ。
「ゆえに、どちらも真実である、とな?
どんな種であれ、意外性、と言うものはあるものなのじゃ。
…どちらが、意外と思うかも、またその者次第じゃがのぅ?」
百聞は一見に如かず、そんな言葉もある。
知らないのは、そうした経験がないからで、仕方のない事だ。
今回、こうして聞けた事で知れたのだから、何かしら考え方も変わる事だろう、多分?
「さて…そろそろ、散歩も終わりの時間。
妾は戻るとするが、お主は、まだそこらを巡るか?」
とん、一度屋根を移動する足を止め。
後に居る、少年へと問い掛ける。
■リア > 「…僕ら淫魔は、人を魅了し、そして精気を吸い取って生き続けるだけだから、他種族の意外性には興味は示さないんですよね…。」
(淫魔の生き方は至極単純なものであった。
だからこそ、他の物に興味を示さないのもそれなりの生き方だが、同様に興味を持ち生きるのも、別の意味で意外性なのだろう。
そう考える思考もまたひとつ生まれたのだった。)
「ふむ…僕もそろそろ別を当たろうかと…。
どうにも、ここはハズレが多い…。」
(空から眺める人たちはどれも唆る様な存在ではなかった。
ここで終わるなら自分も他を当たる、それだけの事だった)
■タマモ > 「いや、分からんぞ?
その淫魔にも、その意外性を持つ者が居るやもしれんしのぅ?」
そう思う少年の思考を、狙う訳でなし、そのまま再現し。
まぁ、己はそれも愉しむ訳だが、と付け加え。
「うむ、では、気を付けてな?
また機会もあれば、会うじゃろうが、その時までのぅ」
続け、そう伝えれば。
ひらひらと手を振って、くるりと踵を返す。
そのまま、再び屋根を蹴れば。
己の住処でもある、富裕地区の方角へと、姿を消すのであった。
■リア > 「…そもそも、居れば…ですけどね」
(淫魔は気まぐれであり同族で出会うことも滅多にない。
その上、他者に関わることも少ないため、意外性も何も性質を知ることもなかった。
だが、それでもそのような存在が居るのなら、気にしてみようとした。)
「ええ…楽しい散歩でしたよ…。」
(手を振り返し、姿が見えなくなるまで見送ると自身も旅立とうとする。
翼を大きく旋回させて、自身の住処へ向かうのだった。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にスエード・アームストロングさんが現れました。
■スエード・アームストロング > (貧民地区の中でも特に高級な娼館。その前の門には一つの影が火のついた葉巻を咥えながら座り込んでいる。
男とも女とも見えぬ影はヘルムから見える口元を面倒くさそうに歪めながら紫煙を燻らせる)
「あーだりぃ」
(今日はとある好色なお貴族様の護衛できていた。
三人体勢でふたりは行為中のお貴族様の部屋の前という配置なので、無理をして門の前の配置に変わってもらった。
そのため懐が少し寂しくもなってしまった。
そこらで油を売って恐喝でもしようかと思うものの気が向かず、こうしてダラダラとしている)
■スエード・アームストロング > (本当は自分はここではなくいつもの見回りで小銭でも稼ごうと思っていたのだが、貴族の護衛に欠員が出てしまい呼びかけられたためここにいるのだ。
何が悲しくておっさんの喘ぎ声なんぞ聞かなきゃならんのかと言う苛立ちが胸中で燻る。
それに呼応するかのように葉巻の先端が上下に揺れる。
と、それを見窄らしい姿をした子供が見つめてきたので舌打ちを一つ)
「ナァに見てんだクソガキが」
(左腰に佩いだロングソードの葉をちらりと見せたところ、子供が逃げ出した。
のを見送って、葉巻を大きく吸い、紫煙を大量に吐き出した)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にクレイグさんが現れました。
■クレイグ > 「期限が悪いからと言って子供当たるな当たるな、一応は騎士様だろう」
子供を怒鳴りつけているとそんな声が聞こえる、以前ケンカの仲裁をしたら、渋々ながら酒を奢ってくれた、傭兵で冒険者の男だった。
「まぁ、なんとなくイラつく理由は判らないでもないけどな」
娼館の前で騎士装備、しかも騎士服ではなく鎧という事は護衛か何かなのだろう想像は付く。
鎧の中身を知っているだけに、女性じゃなくて男連れて来いよ、とは思うが。
「んで、そんな恰好って事は…事件じゃなさそうだし、護衛か何かか?」
一応は確認のために声を掛けながら近づいていく。
■スエード・アームストロング > 「アァ?んだてめぇ」
(此方を注意する声に反射的に反し、ゆっくりと腰を上げ睨みつけると。出てきたのは喧嘩の仲裁をした男だった。
なんだ、と左腰に佩いだロングソードノ柄に伸ばして手を引っ込める)
「ん、おお誰かと思えばお前かぁ。あのときの酒はうまかったぜぇへっへ」
(下衆い笑い声を上げ、紫煙を吐き出しながらゆっくりと近づいていく。と、既知の男の言にうなずきを返し気だるそうに肩を落とした)
「おっさん貴族の護衛だよ。誰が好き好んでおっさんの喘ぎ声聞かなきゃならねんだ。なぁ、おめぇもそうおもうだろ?」
(言いつつ、肩に腕を回しだすような気安さで更に近づいて)
■クレイグ > 「まそれは同意だな、女に上げさせるんならまだしも、知らないおっさんの喘ぎなんかは、なぁ」
貧民街の中でも高級店で、防音これって、経営大丈夫か、ふとそんなことを考えながら。
「ちなみに、その護衛対象様って、此処できらわれてないよな?」
もしや店の嫌がらせか、とか思い尋ねてみる。
違ったらこの店は金が入ってもやめた方がいいしな、などと思いながら。
「と、まぁそこは良いか…えーとスエードだったか、お前さんはそっち系の経験あるのか?」
からかうようにさらに尋ねる。
■スエード・アームストロング > (同意を得た発言に嬉しげに頷きつつ、手を伸ばせば届く位置で止まり)
「だろだろ?これが美青年とかなら話はかわんだがよ……んぁ?」
(嫌われていないか、と質問を受けるとたしかにこの音はおかしいと納得。
一度相手から離れ敷地内へと入り行為をいたしている部屋を覗いたところ窓が空いていた。
急いで相手のところにまで走って戻ると、途端に大笑いを始める)
「はっはっは!窓空いてやんの!嫌われてんじゃねぇ?」
(何しろ目隠しプレイ、と余計な情報も教えて。ふと、思い至ったことに目をパチクリと目を瞬かせた)
「そういや、お前もここに用事か?それとも暗殺?カネになるか?」
(ワクワクとした表情で冒険者を誤解した発言を。そして、経験に関しては少し固まった後に)
「誰だと思ってんだテメー!軽く三桁は超えてるね!」
(意地を見せてみたが、どうか)
■クレイグ > 「あぁ、そりゃ嫌われてんだな…まぁ原因が本人にあるんじゃ仕方ないな」
窓の話を聞いて、苦笑しつつ納得。
目隠し以外にも面倒な注文つけてんだろうなと考えながら。
「あのな、ただの冒険者に暗殺とか依頼は来ないぞ、今日はこっちの方だと安く売ってる道具とかの補充だな」
肩に担いだ革袋が結構膨らんでいるのでそこそこ買い物していたらしい。
ふと袋から干したイチゴらしきものを取り出し、放る。
「おまけでもらったんだ良かったら食ってくれ………で、三桁ねぇ」
経験に関する答えに対し、じっと鎧の上から胸元を見て。
「まぁ、そう言う事にしとくか、そういうのが好きな相手もいるだろ」
くっくと口の中で笑う。
■スエード・アームストロング > 「ひっひ、相当じゃねえか?アナル舐めとか注文してっかもよ?」
(やだねぇ、と喉を震わせて笑った後、葉巻を口から離し地面に捨て、踏み消して。
そして、次いだ言葉には納得、と手のひらをぽんと叩いて)
「暗殺とか来ねぇんだな。冒険者ってなんでも屋のイメージあったわ……とと、随分買ったな」
(聞いて、見てみるとたしかに膨らんでいた。
そして、放り投げられた星いちごらしきものを慌てて受け取り)
「ありがとよ、ちょうど小腹空いてた……あんだよ」
(意味ありげな言葉とともに胸元に視線が来たが、無論ぺったんこの鉄の装甲で)
「お、言ったなてめぇ。俺ってば体じゃなくて技のほうが優れてっから。あとほれ、この美貌」
(兜を取り、ウィンクを贈り体をくねらせて投げキッスも加えた悩殺のポーズを送ってみるが効かないだろうというのはわかっていて、口調は冗談めかしている)
■クレイグ > 「何でも屋自体は間違ってないんだが、建前上法に背く依頼は無い筈だぞ、裏じゃ知らないが」
手をひらひらさせて、知識偏ってるな、と苦笑しつつ。
革袋を背負いなおして。
「日持ちするものならある程度安い時に買いだめして資金の余裕作るのが賢さだな」
そう言いながら、技や美貌に関して話題が及ぶと。
「技ねぇ…まぁ、スエードが良い女なのは認める、男っぽい所含めて魅力なんじゃないかね」
その言葉に、少し考えてからちょっと真面目そうにそう返し。
「んじゃ、その美貌に惚れたって事で、そのうちまた飲みにでも行くか…誘ったの俺だしこっちのおごりでな」
再び冗談めかした口調でそう誘ってみたり。
■スエード・アームストロング > 「何でも裏ってのはあるもんだねェ。クレイグはあれか、まっとうな感じか」
(何分金にしか目がないもんで、と肩をすくめてみせ。
革袋を背負い直すのを見れば地面へ視線を移し)
「座るか? ああ、まぁそうだな。冒険者もやっぱ考えんのは金だよな。いや、冒険者だからか?」
(ふむ、と顎に手をやり考える仕草をしたところ、いい女、との言葉が取んできて一瞬動きが止まり。
地面から視線を相手へと移す)
「まじで? え、ああ。んん、だろ?分かってんねーさすがは酒をおごってくれた太っ腹」
(少しうろたえたもののすぐに咳払いでごまかし。軽い笑みを浮かべた)
「お、いいねぇ! 太っ腹なのは好きだぜぇ? もちろん行かせてもらう」
(ひっひ、と上機嫌になって笑う。相手の褒め言葉が効いた様子で)
「今度は少額で喧嘩の仲裁してやるよ」
■クレイグ > 「そもそも本来は傭兵だからな、冒険者稼業で受けてるのは採取系か魔物の討伐系、後は護衛かね…まっとうな仕事がメインだな」
羽織っていたマントを地面に置いて、座るなら其処に見たいな感じで視線で促しながら。
「生きてるだけで金は出てくからな、お前さんと違ってこちとら宿暮らしだから余計な」
慌てる様子をみながら、またくっくと喉奥で笑いつつ。
自分はそのまま地面に座り込み。
「あんときは面倒ごとが増えそうで渋々だったけどな、後太って無いぞ」
太っ腹に対し、お約束の突っ込みを入れて。
「そもそも普段は喧嘩なんかはしないんだがな、あの時は運が悪かった」
■スエード・アームストロング > 「おお、真っ当も真っ当じゃねーかよ。でかいのは狙わねえの?」
視線で促してくれればそこに視線をやり、兜を脇に置くと懐からひょいっと葉巻を取り出すと口に咥え。
視線で、火ないか?と訴えてみて)
「紳士なのな。ま……飯代に雑貨に装備の手入れと……ま、昔の努力とクソッタレな家柄に感謝だ」
笑うんじゃねぇ、と睨みを効かせるも少し頬が赤いので威力は半減か。
どすん、と相手の隣に腰掛けた。
「ひひひ、俺だったことに感謝しな? お、イイカラダしてるよな」
お約束のツッコミを受けておかしげに笑うと、相手の腕を叩こうと手を伸ばした。
「何があったんだ? お姉さんが聞いてやるぜ?」
■クレイグ > 「こないだ変なキメラみたいのは討伐したな、一応」
腰の小袋に入っていた火口箱から火口を取り出して、煙草の先に火をつけ、自分も同じ袋からパイプを取り出して火をつける。
「所属してた傭兵団の団長の薫陶のたまものだな、女の扱いにはうるさかったんだよ、元貴族とか言ってたしな」
ぷかっとパイプを吹かしながら苦笑しつつ。
「その努力のおかげで騎士出来てるんなら良いんじゃないかね」
スエードより10歳以上年上のはずだが、腕と言うか体はきっちりと引き締まっていて、中年太りなどもしてない様子。
「あの時はなぁ…冒険帰りで露店で買った串焼き食おうとしたら、なんか女が突っ込んできて串焼き落としてな、何事かと思ったらチンピラがナンパに失敗して絡んでたみたいで、普段ならそういうのは無視するんだが、串焼きの事で頭着てチンピラと喧嘩になった、女はその間に逃げたみたいだったな…んで、お前さんが来た、とな」
■スエード・アームストロング > 「へぇ、腕立つじゃねぇか。で、金の方はどんなもんよ」
先端に火を灯してもらえれば、サンキュ、と礼を告げ。
ゆっくりと吸い、ゆっくりと吐き出しながら葉巻の香りを楽しみ。
「傭兵団でもそんなやついるんだねぇ。元貴族でも立派なもんだ」
うちのとは大違い、と娼館へと一瞬視線を向けて肩をすくめ、葉巻を指にはさみ。
「色々あってね。未だに喧嘩中……ま、クレイグの言う通り騎士になれたのは感謝だけどな」
いつまでもお姉ちゃん面してぇの、と言いつつきっちりと締まっている筋肉に感嘆の声を上げてさわさわと。
そして、告げられた言には目を細め。
「へぇ、そりゃ俺でもキレる。そんならクレイグじゃなくチンピラの方絞ればよかったかもな」
なんつって、と軽い笑みを浮かべた後。
「知り合いになれてよかったしな。クレイグ絞ってよかったかもな」
■クレイグ > 「結構貰えたな…まぁこれでもガキの頃から戦場出て戦ってるからな」
パイプを吹かし、煙を胸に吸い込みながらそう言って。
「まぁ、変わり種だよ、ガキの奴隷に武器持たせて訓練して、傭兵にするような、な」
古傷や戦場での日焼けのせいか見難いが手の甲には確かに奴隷の印が刻まれており、その上から×の傷がついている。
「ま、家族ってのは一番近い他人ともいうからな、合うあわないはあるだろうさ、それとも」
スエードに視線を送りながら。
「お前さんが意固地になってるか、胸部装甲が違いすぎるとか?」
後半はふざけた調子でくっくと笑いながら。
「そうだな、俺もお前さんと知り合えて特だったかもな、騎士様」
騎士様は、嫌味ではなく符っと出た感じの言葉で。
■スエード・アームストロング > 「いいねぇいいねぇ。今度仕事回せよ。俺もガキの頃から鍛えてるからいい腕してっぜ?」
自慢じゃねえけど、と葉巻の煙で輪を作りつつに。
そして、次いだ言葉には流石に驚いたか、目を軽く見開くが。
すぐに細め。
「随分お優しいやつだ。そんなのは最近見てないねぇ」
嫌味っぽく言っているが、聞いて満更でもない気持ちなのか口元には笑みを浮かべ。
そして、腕の先をたどる中、手の甲が葉巻の吸い込んだ際の光で照らされて、それが見えた。
そっと目を離し、腕を触っていた手で自分の頭をガシガシと。
「家族より他人のほうが近いってこともあるかもな」
次に、相手の言葉になにか感じ入るものがあったのか黙って夜空を眺めて聞いていたが。
胸部装甲、とのことばに引きつった笑みを浮かべぎゅるんと顔を相手へと向ける。
「てめぇ、いい話だったのによくもまぁぶち壊したな」
この野郎、俺は技のスエード様だぞ。なんて言っていた最中の言葉に。
「だー! 調子狂うぜ。今度あれな、お前の金で飲み放題な!」
めったに言われない言葉に思わずと目元が朱に染まる。が、落ち着かせるようにゆっくりと息を吐いて。
■クレイグ > 「だったら余暇にでも冒険者登録しないとだけど…まぁ登録しなくても、少し面倒なの俺が受けて、二人で山分けでも構わないが」
仕事の話に苦笑しながら、パイプを大きく吸って。
「本当に変な人だったな、解散してからどうしたのかは知らないけど…そもそも解散理由がたしか、団の損害が大きかったのと、大半の団員が結婚でやめるとかいう話だったからな、団長もどこかで結婚したのかもな」
そう言いながら、手をぎゅっと握りこんで、すっと力を抜き。
「悪いな、真面目な話を長くすると疲れる質でな」
くっくと笑いながら、飲み放題の言葉にうなずいて。
「んじゃ、何か一緒に依頼でもいってその打ち上げで飲み放題にするか、その時の俺の報酬分で」
そう言って、戦場で日に焼けた肌で笑いかける。
■スエード・アームストロング > 「話早くていいじゃねえか! そうしようぜ、勿論報酬がいいやつ選べよ?」
どれだけの金が入るのかウキウキとしながら夜空を見上げ。
次の言葉には首を傾げた。
「本当によく分かんねえ団長だな。俺だったら損害出ても結婚しようが補充して出るけどな……お人好しの考えは分かんねー」
くはぁ、と大きく紫煙を吐きながら軽くうなだれて。
「真面目に聞いた俺が馬鹿だった。ほれ、聞いた分金払え」
ほれ、と片手を相手へと出したものの。
次いだ言葉にその手はぐっと突き上がり。
「おっし、そうしよう。金も入ってただ酒!いいねー……あんたいいおと……こ」
笑みを浮かべて相手を見れば、日に焼けた肌のいい笑顔が目に飛び込んできて。
今日何度目かもわからず、顔を軽く染めた。
「……あんたとだったら少額でもいいぜ?」
なんて、冗談交じりの口調で告げてみて。
■クレイグ > 「そうだな。危険と報酬を比べて見入り良いのを選ぶさ」
普段からやってる事だとうなずきながら。
団長に関しては。
「流石につかれてたんじゃねーかな、俺が10になる前くらいに団に買われて、解散が20代半ば、そのまえから傭兵してたらかなり長くしてたことになるからな」
ぷはぁとパイプを吹かしながら。
「ま、金じゃないけどまだあるからこれでも食ってくれ」
スエードの前に干しイチゴを小袋ごと置く。
「あんまそういう風に言われた事ないがな、まありがとさん」
良い男呼びに苦笑しながら。
「ぜひお願いしたいね、お前さん見たな相手は金積んでもいないからな、高くても俺は構わないぞ」
くっくと含み笑いしながら、まぁ娼婦にはなかなかいないタイプなのは間違いなくて。
■スエード・アームストロング > 「俺がいるから問題ねーよ。ま、俺の剣見てねえからな。今度見せつけてやるよ」
金が入るなら安全も提供してやる。と偉そうにも告げて。
次いだ言葉をプカプカと葉巻を吸いながら聞いていたが、眉を顰め。
「んー……確かになげーな。んじゃあ遊んで暮らせるだけの金が入ったんだろうぜ。そうじゃねーと分かんねー」
金しか興味ねえし。と肩をすくめた後、短くなった葉巻を地面へと放る。勿論マントには触れさせずに。
「んお、サンキュ。金じゃねえけどもらっとく」
小袋ごと置かれた星いちごを手繰り寄せて一つ摘んでで口に放って。
「言われねぇ? 俺の目は確かだぜ? ん、ひひひ、感謝するなら金よこせ」
とか言っていれば、褒め殺しに聞こえた言葉に干しいちごを一つ口に含んで。
「そうだろ? やっぱ俺はいい女ってことだ。見る目あるじゃんクレイグぅ」
冗談で、相手の腕にそっと肩を寄せて見る。
■クレイグ > 「ま、その鎧着てしっかり動けるんだ、強さは不安材料じゃないな」
今着ている鎧を見ながら頼もしそうに肩辺りをカンっと叩く。
「その可能性もあるな、まぁ何はともあれその変な人のおかげで今があるって事だ、俺のな」
パイプを逆さにして、コンとメイスの柄に叩きつけて灰を落とし。
「干し果物とかは冒険でも傭兵してる時でも重宝するんだよな、口が寂しい時なんかや、小原梳いた時に」
自分も一個食べながら。
「はいはい、感謝な…ま、金は依頼の方で稼がせてやるよ」
寄せてきた肩に自分の肩を寄せ、反対の肩に軽く手を伸ばしながら。
「そうだな、お前さんは良い女だよ」
そう言って周りから見えないように、すっと耳にキス。
■スエード・アームストロング > 「ひひ、伊達に昔から鍛えてねえからな。こんな鎧私服みたいなもんだ。クレイグも頼んだぜ? 百戦錬磨の腕前」
任せとけ、と左手で左腰に佩いている剣の柄を触り。
「んじゃあその変な人に感謝だな。俺に酒も持ってきてくれたし」
今度会ったらお礼言っといて、と柄にもないことを言いつつ喉奥で笑い。
「おう、期待してんぜ? いい腕前で俺を興奮させてくれ」
伸ばされた手はそのまま受け止め、肩を寄せ合うと少し照れくさそうにしつつ、口に含んだいちごを噛み。
「ふへへぇ……いざ言われるとほんの少し照れるぜ……ひゃっ」
耳へとキスを落とされれば、驚きで一瞬変な声が出そうになるがそこは我慢。
なにかやり返せねばと周囲に目をやって苺が目に入ったのでそれを口に咥え、顔を近づけ。
「おかへひ」
お返し、といちごを口移ししようとして。
■クレイグ > 「あいあい、出来る限り頑張るさ」
こっちはとりあえずメイスを叩きながら、前喧嘩を仲裁したときは盾みたいな斧みたいな武器を背負っているのを見てるのでメイスはサブウェポンなのだろうと判る。
「そうだな、団長に感謝だな」
くっくと笑いながら。
「ま、そっちも鍛えられたからな、そこそこ行けるさ」
そんな事を言いながら。
「少なくとも思った事言ってるだけだから俺にはいい女だぞ」
照れくさそうな顔を見つつ。
「あんがとさん」
素直に口移しでイチゴを貰いながら、そのまま唇を合わせ、スエードの唇を軽く舐める。