2020/05/30 のログ
ゴッツ > 「お、おう…、いや、俺も喧嘩は得意じゃねえ、けど、な?」

寄ってきてくれるのは、睨まれなくて済むし…
その体温が感じられるのはとても嬉しい、更に…フェロモンとでも言うべき汗のにおいが漂ってくればどき、と心臓が高鳴る。
ただし、そうくっつかれると、自分の場合は、汗の匂いなどが気になってしまう。

「汗臭く、ねーか…?…あ、ああ…おかげで、俺も楽しかったよ。
あの後は、大丈夫だったか?…そう言ってくれるのは嬉しいが…今日、金はあんまりないぞ…」

運動を終えた後だからか、確かに汗をかいており。
それを相手がどう受け取るかはわからないが。
一先ず、近くに居れば安心と言われたから。
護るように腕を回して、軽く抱きしめるようにはするけれど、やはり懐は少し寂しめだ。
恐縮するように言葉を続けよう。

リサ・エルバ > 「ふふ、大丈夫ですよ。
 ゴッツさんの汗の匂いは嫌なものではありませんから」

仕事上がりであれば多少体臭が強くなってしまうのは仕方ない事だろうと軽く首を傾げて告げ。

「そうですねぇ、確かに安いお買い物……というわけではないですし」

懐具合が寂しいと告げられれば眉を下げ。
顎に手を当てて少し考えるように視線を落し。

「ん~……もしゴッツさんの予定が許すのであれば。
 暫く娼館の護衛をしていただくのはいかがでしょう、もちろん多くはありませんが追加で報酬も支払いますよ?」

ゴッツ > 「それなら、いいが…」

つい、思い出してしまう。
普段は我慢している、欲望をありったけぶつけたあの夜のことを。
むくりと…持ち上がり始めた肉棒がそれを示し。
いかんいかん、と思うも…熱はどんどん増してくる。

「……護衛…、まあ、追っ払うぐらいならできる、が…
それで、いいのか?…追加で報酬なんて言われたら、リサに全部つぎ込んじまいそうだ」

ははは、とまた笑う。
事実、あの夜の体験は彼にとっても鮮烈だった。
どれだけ乱暴にしても怒られず、壊れない相手。
そんな相手を、ずっと心の奥底では望んでいたから。

どこかに、自分を受け止めてくれる誰かはいないものかと。

「後は、その…、一応少しは給金にも、余りがあるから、よ。
それと、その仕事の報酬を先払い…とかできるんなら、…リサをまた、すぐに買いたいとは、思ってる」

中々情けない提案だが、頬を掻きながらそんなことを言って。
残った片手で、貧民地区の視線から守るように相手を覆っている。

リサ・エルバ > 「ゴッツさんくらい体格がよければ入り口に立ってるだけで充分ですよ。
 NGなしの店と聞いて勘違いされるお客様も多いですから」

遠慮気味に告げる相手の、太い腕を指で優しく撫でながら小さく頷き。

「あら……ふふふ、そう言われると娼婦冥利に尽きますね」

相手の言葉を聞けば嬉しそうに目を細め。

「そこまで言われたら、私もサービスさせていただきたくなりますね」

娼婦という立場ながら、個人的に気に入っているお客に褒められればやはりそれなりのことはしてあげたいと思う物。
幸いにして娼館での立場もそれなりにあるのでうまく交渉すれば色々融通させてあげることもできるだろうと思案し。

「それでは立話もなんですし。
 続きはお店でお話し、しませんか?」

ゴッツ > 「結構ビビってはくれるが…。
……ああ、その…なんだ。お気に入りの娼婦を守るってことなら、多少は、頑張れる」

これはしっかり言わなければならないと、下を向いて目を合わせ。
護衛の仕事は、本来であれば荒事が絡みやすいため、断っていたが。
自分の欲望を受け止めてくれた相手だからこそ、ある意味お返しをしたいと考えている。

「…頼む。…いや、すまん。気づかれてるとは思うが、身体が思い出しちまったみたいでな。
……ん。…行くか、少し緊張するが…」

恥ずかしながら、抑えきれずにしっかり反応してしまっている身体を抱えつつ。
肩を組み、横に並ぶような形で、貧民地区を進んでいこう。

大きな歩幅で彼女に負担をかけないよう、あえてゆっくりと。
できるだけ、自分が知る限りマトモな道を選んでいく。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリサ・エルバさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からゴッツさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリザさんが現れました。
リザ > 先日は、この辺りで落し物の回収依頼を請け負った少年は、今日も人けの無い路地裏を歩いていた。
この界隈に特別な思い入れがあるわけではないが、依頼で向かう先が度重なる時もある。
特に貧民街はトラブルも多く、モンスターが出現することさえあるので、あえてそうしようと思えば毎日ここで仕事をするのも可能だ。

リザ > 今日ギルドで請け負った依頼は、この辺りで空き家を探すこと……だった。
酔狂でもなんでもない。この入り組んだ迷路じみたエリアに空き家があれば、犯罪の温床になりうるし、下手したらモンスターの巣にだってなりかねない。
定期的に空き家を取り壊すのも、立派な治安維持の一環と言えるのだった。
一介の冒険者でしかない少年に熱い理念は共有出来ないものの、誰と争う必要もないこの手の依頼は実にありがたかった。
冒険者側の選択肢が豊富という点では、大都市はやはり優れている──と、つらつら考えながら、辺りに眼を配りながら路地裏を歩く。

リザ > 一見したところ、どう見ても空き家だろう……という建物があり、玄関扉も開いていたので中を覗き込んでみる。
と──
「何見てんだ、この餓鬼!」という怒鳴り声とともに空の酒瓶が飛んで来たので、慌てて首を引っ込めて回避。
外からごめんなさい、と謝罪の言葉を残して、足早に離れてからほっと胸を撫で下ろす。
こういう事があるから、冒険者ギルドに依頼がまわって来たのだろう……しみじみ思ってしまう。
こんな暗くて迷路みたいな場所でも、意外と人が居るんだなあ、とも。
しみじみしたままに、少年は入り組んだ路地の向こうへと──

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリザさんが去りました。