2020/05/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にゴッツさんが現れました。
ゴッツ > 『おーう。お疲れさん。今日の給金だ』

「ども、どもー、ありがとうございます」

でかい図体の頭を下げて、革袋に少量の金貨を受け取る。
今日は、この辺りで商店の荷物の運搬を請け負い。
その報酬として何とか一日食べられる分と、少しの余剰の金を手に入れられた。

「さて、どうすっかな…、肉類があればいいんだが…」

その革袋を自分の腰に下げ。
のっしのっしと歩き出す。
来るのは、余り活気もない貧民地区の商店通りだ。
品ぞろえも質も悪いものの、男の稼ぎでも商品が買えるほど安く、量も多い。
硬いモノでもいいから、干し肉でもあれば、と…

スキンヘッドを揺らして、暗い通りを歩いている。
今日は中々人が多い。
ぶつからないように歩いてはいるが、何しろこの図体だ。限界はある。
もしぶつかったらぺこぺこするしかない。
そんな情けない思いを抱きながら、商店を巡る。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリサ・エルバさんが現れました。
リサ・エルバ > 今日は贔屓にしてくれている客が営む居酒屋にて、臨時の踊り子として手伝いをこなしていた。
ほぼ報酬が発生しない仕事ではあったがこういった借りを作っておくことも裏家業を含めて非常に大切であり。

その帰り道、相変らず治安は良いといえないくらい路地を歩いていれば正面から大きな体をした男性が歩いてくるのが見え。
目立つその姿を見ればかつて娼館が回転したときに買ってくれた男性だとすぐに気づけばそっと近づいて。

「こんばんはゴッツさん。
 お仕事帰りですか?」

あれから暫くタイミングが合わずにあっていなかったが。
聞くところによると何度か店に来てくれているらしい相手に会いその良い笑顔を浮かべながら声をかけ。

ゴッツ > 「お、っと…?」

近づいてくる姿に、慌てて身を躱そうとしたが。
声をかけられれば、きちんと相手を見て。
確か―――

「ぉ…、ええと、リサ、か。こんばんは。
ああ、そんなところだ」

以前出会った…NG無し、という凄まじい店の娼婦だ。
つい、あの時は自分も調子に乗ってしまったが、今思うと少し申し訳なく感じる。
スキンヘッドを撫でながら挨拶し。

「リサも仕事帰りか…?慣れてるかもしれないが、この辺は危ない、ぞ?
俺ぐらい図体がでかけりゃ何もされないが…」

ははは…と少し笑いつつ、人度の邪魔にならない道の端へとズレよう。
申し訳なさそうな雰囲気も、表に出してしまいながら…つい、相手の身体、特に首などに傷が残っていないか見てしまう。

リサ・エルバ > 「ふふふ、そうですね。
 でも、ゴッツさんの近くにいれば安心ですよ」

相手が道の隅によれば自らもそれに追随し。
むしろ相手の腹筋に手を置いて体温を感じるほどに身体を密着させ。
先ほどまで踊っていたこともあり、軽く汗の香りもするかもしれないがそれも好いスパイスになるだろうと。

「あの日はお世辞抜きにとても楽しい夜でしたね。
 あれからいつかまたお会いしたいと願っておりましたから」

普通の娼館では相手にしてもらえないという相手の欲望を身に受けた日を思い出せば今でも身体が興奮で震えるほどだと。
妖艶な笑みを浮かべながら囁き。