2020/03/16 のログ
■現世迷い > 「う、お、おいしい、です……。」
まだ喉が焼けそうに熱いそれを、ぐびぐびと飲み干す。
よほど、乾いていたのだろうか。
「まぞく……魔族?
私は、魔族なのか……??」
魔族、と言われてもピンと来ない様子。
見た目は確かに魔族のモノだが、
しかしそれにしては、魔力の欠片も感じやしない。
「………!?」
家に来ないか、というと、何故か再び怯えた表情を浮かべる。
優し気な女性が、住処と風呂まで提供してくれると言うのに。
彼女の脳裏に、朧げにこびりついているのだ。
そうやって優し気な声をかけておきながら、
後で酷い目に合わせてくる奴等の記憶が。
だが、その事をはっきりとは思い出せない。
そして行く当てもない彼女には、他にどうするという選択肢も無い。
「あ、あの……行きます……
ごめんなさい……ついていきます……。」
怯えた表情のまま、何故か謝罪の言葉を交えながら、
ネメシスに着いていく意思を示した。
■ネメシス > 「おいしい?
でしょう。
このお茶は混ざりものじゃない本物よ。」
酷い店では別の葉を混ぜて出すこともあるのだが、
騎士団相手にそんなことをすれば破滅を招くので誰もしない。
ネメシスはそれをわかっているので、得意げににこにこと笑っていた。
「ひょっとしたら、獣人かもしれないけど。
見た目の雰囲気からしたら魔族なのよね。
その割には何の力も見えないのだけど。」
なんとも不思議な相手である。
団員の中には険しい表情を浮かべるものがいた。
が、ネメシスが何も言わないため彼らも大人しく従っている。
「大丈夫よ、私達は何もしないわ。」
女性の表情の変化に、過去に何かあったのだろうと理解する。
ネメシスは優しく答えると、現世を中心に街を練り歩く。
やがて、一軒の広大な屋敷へと。
広い玄関ホールを抜け、真っすぐネメシスの私室へ。
さきほどまで同行していた団員達もここには入らず、二人きりとなる。
「外は寒かったでしょう。 お風呂に入って温まる?
それとも何か食べる?」
■現世迷い > ネメシス一行について行くと、そこは大きな屋敷。
現世迷いはビクビク怯えながら、その中へと足を踏み入れる。
屋敷の奥の部屋へと入ると、男たちはついて来ず、ネメシスと二人きり。
「あ、あの。
風呂に入る……入りたいです。」
一体どれくらい彷徨っていたのか。
身体がすっかり冷えてしまって、食欲すら沸かない。
おどおどとしながら、欲求に従って腹を所望した。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から現世迷いさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に現世迷いさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に現世迷いさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に現世迷いさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に現世迷いさんが現れました。
■ネメシス > 「そう、それじゃあ先にお風呂に入りましょう。」
大きな捨て子、そんなイメージが膨らんでいく。
怯えた様子の現世の手を掴み、部屋を後にすれば廊下へと。
そのまま真っすぐ浴場へとたどり着けば、脱衣場で服を脱いでいく。
「一人でちゃんと脱げる?
駄目なら手伝うわよ?」
いつもは世話役の奴隷がいるのだが、今日は敢えて二人きりにした。
現世を怖がらせないためである。
脱ぎやすい格好の為、早くも裸になるネメシス。
胸は大きく、色白の体はメリハリがついている。
そして、股座に人の腕ほどの巨大な一物がぶら下がっていた。
■現世迷い > 「ほわ……」
暖かそうな湯気で満ちた、大きな浴場。
現世迷いは、つい感嘆の声を漏らす。
並々と満ちた湯に身体を預ければ、
冷えた身体と心は幾分か解れることだろう。
「だ、大丈夫です…脱げます、脱ぎます……」
どもりながら言葉を返し、自分も衣服をぬいでいく。
その途中、ネメシスの美しい肢体が目についた。
整った顔立ち、張りのある肌、豊かな胸……
そして、その股間には、女性の体にはあるべきでは無いモノが。
「……!!?」
両性具有というその姿に衝撃を受け、固まる現世迷い。
そして同時に、こみ上げてくる謎の感情。
それが劣情である事を思い出すには、まだ時間が必要だった。
■ネメシス > 元々源泉があったらしく。
引かれている温泉は天然のかけ流し。
湯は透明ながら肌にしみ、つやつやにしてくれる。
大理石の床に、金の浴槽と成金趣味の浴室。
広い広い湯の中に二人で入れば、ネメシスの大きな胸は湯に浮かび、
白い肌が否応なく目に留まるだろう。
おまけにネメシスは自らの肌を隠す様子がなく、
熱くなってくれば浴槽の縁に腰かけては涼んでいる。
「気持ちいいけど、ずっと浸かっていると熱くなるわね。」
その際、だらりと垂れ下がった巨大な生殖器が。
別段隠すわけでもないので、見ようと思えばいくらでも見れてしまう。
おまけに今日のネメシスは現世の視線の意味にまるで気づいていなかった。
むろん、その気になってきたのなら容易く応じるだろうが。
■現世迷い > 「………っ」
湯船に浸かり、身体を温めれば幾分落ち着く。
……か、と思えばそうでは無かった。
否応無しに目につく、ネメシスの巨根。
あからさまに、それに視線が釘付けになってしまっている。
何故それから目が離さないのか、現世迷いは分からなかった。
彼女は、性行為と言う概念も忘れかけてしまっているからだ。
しかし、体の奥底に染み付いた性の記憶が、彼女をじわじわと昂らせてしまう。
■ネメシス > 最初のうちは気づいていなかった。
のんびりと楽しく会話をして、解してあげようと思って居た。
だが、突然黙り始めれば、気になってしまう。
すると、こちらに向けられたねっとりと絡みつくような視線が突き刺さり。
ネメシスは笑みを浮かべると、現世の横へと座り直し。
「何? これが気になるの?」
現世の片手を掴むと、それを引き寄せて。
自らの巨根を触れさせ、あるいは握らせる。
「気になるなら私も触ってあげようか?
多分、貴女こっちの経験はあるのね。」
■現世迷い > 「ひっ、あっ!?」
あからさまな視線が気づかれない訳がなく、
ネメシスは隣に近寄ると、自分の手をソレに触れさせてきた。
触れて、摩り、そしてゆっくり握る。
握ったまま、絶妙な力加減で上下させる。
記憶に無くても、身体にしみついているそれの扱い方。
「け、経験……?
何のことか、私、分からない……」
経験とは、何の経験か?
現世迷いは、その言葉の意味が理解できなかった。
では何故、自分はこんなにも興奮してきているのだろう。
何故息が乱れ、心臓の鼓動が早くなってきているのだろう。
■ネメシス > 「あれ、ひょっとして上手い?」
握った手を動かしているつもりが、いつしか自発的に動き出す。
巨大な肉竿のどこが気持ちいいか的確に見抜くような触れ方で扱かれると、
鈴口からぽたりと透明な糸が垂れていく。
「多分、貴女はだれかとこんなことをしてたのよ。」
呼吸が浅くなる現世の肩に手を乗せると、顔を近づけ、唇を奪う。
もう片方の手で、現世の胸を掴み、揉みしだきながら胸の先を指の腹で擦り付ける。
「どう? 気持ちよくない?」
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からネメシスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──む……」
人気も無ければ灯りもない、月光だけが差し込む寂れた夜の裏通りを、一人のんびりと歩いていた金髪の男は、
脇道から己の前に音もなく躍り出てきた影にふと、足を止めた。
『──ミャーオ』
それは猫だった。暗がりの中でなお黒く、逆に目立つシルエット。
その中で目だけが金色に浮かび上がっていて。
「……なんだ黒ぬこか。しかもお前平民地区でも稀によく会うヤツじゃねーか。
もうお馴染みすぎて顔すら覚えてしまう始末」
しかめっ面でそう言いつつしゃがみこむと、黒猫は気安く寄ってきて男の突き出した膝に
スリスリと顔や身体を擦りつけて来る。
「……愛想をしたってやるモン特になにもないから無駄だぞ。ってゆーか相変わらず
目ヤニまみれだなと呆れ顔になる。もうちょっと自分でキレイにすろ」
眉下げてフンス、と鼻を鳴らしつつ猫の顔を見やれば、目頭にこびりつく大きな
目ヤニが確認できて。片手で首根っこを抑えながら、もう片方の手を顔に添え、
親指でぺりぺりと目ヤニを剥がしてやってゆき。