2019/06/25 のログ
■パンドラ > 「……。天使に笑顔を。悪魔に慈悲を。遍く全てに祝福を。」
祝詞のような文言。
歌うように紡がれた言葉は、一人の少年の心に刻み込まれた分以外は、夜の闇に消えていく。
「……。ん。それじゃあ、自然の流儀と言い換えるの。」
より強い種を残そうとするのは、生物の本能。
理性に生きるヒトという生き物は、それを恥じ入る側面も持つが、幸いにも一時的に密閉されたこの空間を、見ているものは誰もいない。
「……。んっ……。」
唇が重なり合う。
妖精の唇は柔らかく、そして僅かに開いている。
舌を差し込んだならば、その唾液は花蜜の如き仄かな甘さを携えて、それを歓待することだろう。
■ブレイド > 「ありがたく、もらっとくぜ?
ついでだ。妖精には…なんかオレがくれてやれる、かな?」
彼女にもらえる祝福に心が軽くなるおもいになる。
美しい声と歌うような言葉が耳に心地よい。
それを唇で塞ぐのももったいなく思えてしまう。
「はは、それもありだけど…単純に好きになってもらえりゃそれでいい。
オレもそうする」
何度も彼女の唇をついばんでから、舌を絡める。
細い体を撫で回し、繊細な翅のねもとにも触れる。
■パンドラ > 「……。どういたしまして。」
にこやかに微笑む彼女は、頭上の光輪も相まって、本当に天からの使いのよう。
今日、彼女に出会えたことこそが、今までの不幸を帳消しにするほどの幸運……なのかもしれない。
「……。ヒトの言う好きは、いろんな意味があると聞いている。……。嘘は付きたくないから、正直に話すの。
ブレイドのことは好き。好ましい。でもわたしには、『特別な好き』が一人いる。それは、了承してね。」
ちゅ、ちう、と侵入してくる舌にはこちらからも舌を絡めて。
肩を露出した衣服は胸元にも、背中にも手を差し入れやすい。
だが、翅は霊体らしく触れてもすり抜けてしまう。
少しだけ、体の中を何かが通り抜けるような、くすぐったい感触がするかもしれない。
■ブレイド > 「助けられていきなりこういうのも…なんかおかしな話だけどな。
夢でも見てる気になっちまう」
薄暗い路地の中、彼女の光輪に照らされて
情を交わし合おうとしている。
表情も身体もよくみえてしまうのが気恥ずかしくもある。
「かまやしねぇよ。オレだって、ろくでもねぇやつだ。
好きはひとつじゃねぇ。アンタが誰かを特別に好きであったとしても
今ここで、こうしたいと思ってくれてんのはたしかなこと…だろ?」
手をすり抜けていく翅。
なんだか、そこにあるのに触れない不思議な感覚。
彼女の唾液を飲み込んで、ドレスのような服に手を潜り込ませていく。
細い体ではあるが…むしろそういう体型は好ましくあり
こちらの身体も大きな反応を見せている。
■パンドラ > 「……。妖精だもの。歌って、踊って、悪戯して、夢を与える。それがわたしたち。」
そう言って、はにかんだように笑う。
照れたような笑いは、彼女も気恥ずかしさを感じている表れだろうか。
「……。よかった。うん、今はただ、あなたが。……。ブレイドが、欲しい。」
ドレスの内側の華奢な体に触れられる度に、ん、とかあっと言った、息を飲むような声が口から洩れる。
そして妖精の手も、少年の股間へと伸びて、その雄を確かめんと弄りだす。
その内に、しゅるりとボールガウンドレスは地に落ちるだろう。
そうすれば、膨らんだスカートが大きく見せていた体は、驚くほどに小さく細いものとなる。
下着のドロワーズが、既に小さく染みを作っているのがわかるだろうか。
■ブレイド > 「悪戯ってのも悪くねぇが…もらうばっかじゃ申し訳ねぇ。アンタがすべての贈り物ってなら
オレのもんもそこに加えといてくれ」
彼女の身体は細くちいさい。
先に見ていた少女よりも更に幼く見えるような。
そこに妙な背徳感。
「ん、く…はは、わり…さっきからもうこんなんでさ。
オレのも脱がしてくれるか?」
妖精の手には、張り詰めて熱を帯びた男根の感触。
彼女に抱きつかれ、唇を重ねたときから彼女を欲しがっていたというのは…内緒だ。
甘く振れられるだけで脈打ち、背筋にゾクゾクとした震えが走る。
「下着も脱がしちまうぜ?このままだとだいぶ汚しちまいそうだ」
すでに染みのできた下着。
これ以上の行為をこのまま行えば、脱がす頃には彼女の蜜が滴るほどに濡れてしまいそうだ。
■パンドラ > 「……。えへへ、ブレイドはよくわかってるの。
わたしの名は万物を与えるものとも、万物を受け取ったものとも解釈できるから。」
ブレイドのズボンをずりおろし、既に屹立していたそれが解放される様に目を丸くする。
「……。見た目より、立派な得物なの。大きさとか、長さというよりも。……。経験の多さを感じる。」
恐らく、両手の指では足りない程に男女の悦楽を味わってきたのではないかと考える。
そして指で輪っかを作るようにして一物を握り、前後へと扱き始めて。
「……。んっ。……。生まれたままの姿に、なっちゃった。」
文字通りの一糸まとわない裸体となり、悪戯っぽく笑う。
夜の空気に晒された秘所が、少しばかり冷たさを感じる。
ブレイドの心配通り、ドロワーズを脱がす際には既ににちゃあ、と愛液は糸を引いていて。
このまま続けていれば、しとどに濡れそぼっていたことだろう。
■ブレイド > 「いい名前だな。オレは知らねぇけど、オレの名前にも
そういう意味があるのかね…は、二人だけ…っつーのはわかってるけど
外だと少しばかり緊張するな」
晒された肉棒は彼女を欲しがるように跳ねて
触れるその手に熱さを伝える。
「好きだと思うもんには正直に伝えちゃいるからな。そういう点じゃ、誠実な善人ってわけでもねぇが…
今はパンドラに伝えてぇな」
裸になった妖精の少女。
すでに糸をひくほどに濡れて、濡れているというだけではなく
触れれば指に絡むほどのそれに彼女の興奮を感じ取る。
彼女の秘所を指先で撫でながら、首筋にも舌を這わせ
■パンドラ > 「……。きっとある。うぅん、なくても与えればいいの。あなたは未来を切り開く切っ先であり、皆を繋ぐ絆、命綱であり。
そう考えると、自分をもっと好きになれるの。」
脈打つように熱い、生命を宿した雄のシンボル。
それに触れるだけで、妖精の心臓も早鐘を打つようで、体がかっと熱くなった。
「……。好き。えへへ、わたしはブレイドに好いて貰えてるの。それは、とても素敵なこと。」
秘裂を撫でられながら、首筋に舌を這わせられると、洩れる声が大きくなって。
「……あっ、はっ……ん、やっ……くぅ……。」
切なげに声を漏らす。
すぐにぬちゅ、ぬちゅと水気を帯びた音が秘所から溢れ、少年の指にその感触を楽しませていく。
■ブレイド > 「あはは、オレにはもったいねぇ名前になっちまうな。
意味がなくてもあっても、パンドラが今呼んでくれるならよ
オレの名前にも意味ができる…かもな」
大層な人物ではない。
ただの冒険者だ。だが、それでも
彼女が与えてくれた意味の否定はしない。
彼女と繋がりたいという意思はすでに伝わっているだろうし。
「おう、助けてもらって…なんかすげぇ評価してもらってよ。
しかも、こんなに可愛い女だ。好きにならねぇ男はいねぇだろ?
ぷは…」
濡れそぼった秘所に指を差し入れかき回す。
粘液の跳ねる音を聞きながら、パンドラの耳をはみ
彼女の薄い胸をなで上げて
「それに、こういう身体、好きなんだ」
■パンドラ > 「……。もったいない、なんてことはないの。
あなたの人生は冒険そのものに見えるから。」
冒険とは、挑戦そのものに意味があり。
敗北があるとすれば失敗ではなく、失敗を恐れて立ち止まること。
きっとブレイドは、そう生きるのであろうと。
「……。わたしは、見た目よりも長く生きているから、人を見る目はあるつもり。
あなたほど自身の境遇を嘆かない人は、珍しい。そして、心地いい。」
膣は指をすんなりと受け入れるが、ぎゅうぎゅうと強く締め付けてくる。
内部は幾千もの襞がねっとりと絡み合い、愛液でトロトロになっていると指だけでも感じられる。
「……んぅ……ひゃっ、う……♡」
耳を甘噛みされ、胸を撫でられ、刺激が走ると声が上ずり、甘い響きが色濃くなる。
「……。よか、った。大地の妖精の割に、痩せた土地のような体、だけ、ど。ふふっ、そんな土地にこそ、芽生える花もあるの。」
■ブレイド > 「んじゃ、冒険者ってのは天職…かもな。
ん、くっ…話してねぇと出ちまいそうになるな」
先程から扱かれていた肉竿は彼女の手に包まれながら脈打ち
とろとろと先走りをこぼしている。
他愛のない会話でごまかしてはいるが、射精しそうなほどに気持ちいい。
「あんたがそう思ってくれて、こういう事になってるってなら
嘆くなんてできねぇな。
パンドラみてーな奴に気に入ってもらえて、抱ける…てならな」
すでにとろけた膣肉は、指だけであってもその中の心地よさを伝えてくる。
このなかに男根をねじ込めばどれだけの快感が味わえるか…。
思わず喉をならしてしまう。
可愛らしい声を漏らす彼女の身体をもっと味わいたいと、胸から腹
腰に回って尻に。
「痩せてるから耕しがいがあるってもんだ」
などといいつつ、彼女の秘所から指をぬく。
もう、我慢も限界だ。
■パンドラ > 「……。わたしも、喋って……ないと……ふっ、はぁ……立ってられなく、なりそう……。」
快楽のあまり、少し寄りかかるような姿勢になって。
扱いていた手を放して、手に付着した先走り汁をぺろ、と舐める。
「……。ふふっ、わたしは大地の妖精で、大昔はもっと力もあって。……。いろいろな相手との間に、子供を儲けたの。だから。」
指を引き抜かれ、我慢の限界だろうということを悟って、寝そべりながらそう告げる。
「……。おいで、なの。少しぐらい乱暴にしても、大丈夫だから。」
両手をこちらに差し伸ばして、慈愛に満ちた笑みを浮かべた。
■ブレイド > 指から舐め取る仕草は艶かしくも可愛らしい。
可憐な妖精の姿であればなおさらに。
「はは、でも挿れちまったら…それはそれですぐイッちまいそうで…」
それはそれで少し情けない。
だが指に感じた彼女の膣内の快感はおそらく抗いきれないもので。
身体を横たえるパンドラに覆いかぶさりつつ、その秘所に押し当てる灼熱。
「今は力がねぇってことか?
じゃあ、優しくしてやらねえと…なっ…!」
子供を儲けたという彼女…何故か妙に興奮してしまう。
両手を伸ばす彼女に抱かれ、肉棒でその膣肉を貫くと、思わず声も上ずってしまい。
一気に最奥、根本まで貫くものの…動けない。動けばすぐに射精してしまう。
■パンドラ > 覆いかぶさられる姿勢になり、思わず口が開いて、歯をむき出しにするような笑顔になってしまう。
強い雄に押し倒され、組み敷かれるような感覚。
雌としての本能が呼び覚まされ、熱い熱い吐息が零れる。
「……。ブレイドは、一度や二度で足りる雄じゃないでしょう?
何も、問題はないの。わたしも、何度食らわせようと飽き果てない雌だから。」
そのまま、熱の篭った肉の棒に貫かれ、背を逸らす。
口の端からつ、と涎が一筋。
「んっ……!は、ぁっ……♡ ど、したの……動いて、いいよ……?」
むしろ、動いて欲しいと催促するように、くねくねと腰を動かす。
それが刺激となって、ずりずりと襞一つ一つが一物へと微妙な刺激を与えて。
■ブレイド > 予想通り、彼女のとろけた膣肉は包まれるだけで達してしまいそうなほどに気持ちよく
密着させた体が小さく震えていた。
だが、彼女が雌としてむかえいれたように
自身も雄として、彼女を孕ませようとする本能が腰を動かさせる。
「ん、ぉ…あっ……ちがい、ねぇ…っ…
は、ぁ…パンドラ…の、気持ちよくてよ…何度も、したく…っ…!」
湿った音が路地に響く。
それと同時に腰を打ち付ける打音も。
情交の音、交尾の音…スラムの路地に響かせて。
「わかってるっ…って!でも、よ…すぐに出しちまうのももったいなくっ…くぅっ!!」
彼女の催促は幼気に見える姿から、より艶を生む。
絡みつく膣壁、自身も腰を打ち付けてしまえば、すぐに彼女の中に最初の射精をしてしまう。
熱い白濁を打ち込んでしまう。
■パンドラ > 妖精の膣はすんなりと雄を迎えるが、中は強く、而して蕩けるような抱擁を一物へと与える。
それは紛れもなく種を搾り取ろうとする動きであり、幼い外見に反して妖精が一匹の雌であることを強く認識させるだろう。
「あ、く……っ! ひゃ……は、んっ……♡」
膣の中は狭いように見えて、体重をかけて押し込めばぐぐっと一物は飲み込まれ、最奥まで飲み込んでしまう。
奥も根本もぎゅうぎゅうと締め付ける肉の快楽は、即座に果ててしまっても仕方のないほどに熟れた味わいで。
「ブレイ、ドの……は、あっ……中で、いっぱい……あ、膨らんで……きてるっ……! 子種、いっぱい、くるぅっ……♡」
一滴たりとも尿道に残さんとばかりに、強い締め付けを与えて。
妖精も、濃厚な精液を受けて軽く達してしまった。
「は、ぁ……♡ どう、する……? 抜かずに、このままする……?
それとも。……。ふふっ、口で勃たせてあげてもいいの……♪」
■ブレイド > 「わり、やっぱ…全然もたなかったな。は、ぁ……パンドラの中…よすぎて…
んっ、く…腰抜けそうなほど出ちまって…」
予想通りとは言え、ほぼほぼ瞬殺では立つ瀬もない。
だが、彼女の身体は当然ながら一回果てた程度では味わいきれない。
もっとほしいと身体はいっている。
湧き上がる欲望で彼女の中を満たしたいと。
「中に出しちまったけど…今は孕んだりはしねぇのか?」
昔はと彼女は言っていたが…。
その答えがどうであれ、彼女に注ぎたい欲望は抑えられるものではない。
「そう、だな…パンドラの身体、いろいろ味わいてぇしよ。
口でしてもらうのも悪かねぇかも」
■パンドラ > 「……。やっぱり、精力的で活動的で、エネルギッシュなのは、こっちもだったの。」
少し息を荒げて、笑顔でそう語る妖精の顔は、無垢さと淫乱さが入り混じった背徳的な表情で。
無言のままに、まだまだ足りないということを告げていた。
「……。多分、確率は低いと思う。ただ……絶無ではない、かな。もし出来たら、ちゃんと産んであげるの。」
責任を取るようには言わず、ただただ柔らかく微笑んで。
そして、口も悪くないという返事を聞くと、ん、と息を飲むような声と共に一物を引き抜いた。
膣から精液がこぽりと溢れ、零れだす。
それを勿体ないとばかりに指ですくって、口に入れて、味わって。
「……。ん、わかった。それじゃあ、お口でしてあげるの…♪」
ぺたん、と女の子座りの姿勢になって、一物を指で軽く数度扱くと、亀頭に舌を這わせ、愛液と精液の混合物を舐めとっていく。
「ん……ちゅっ……れろ、れる……はむっ、んぶっ……ちゅむ、ふぅ……っ♡」
時折唇で挟んだり、カリの裏や筋、陰嚢にまで舌を這わせる技巧は、娼婦顔負けのもので。
そして程なくして口にも咥え、膣とはまた違った快感を竿へと与えていく。
■ブレイド > 「そういうことなら、まだ序の口だ。アンタとするなら一日じゃ足んねーよ。
いくらでもしてられそうだ」
彼女の表情を見れば、こちらも大きく息をついて。
もっとと、まだ足りないと、想いは同じであることが嬉しくなる。
あって間もないこの妖精。魅入られたのは自分かもしれないが
捉えられたとも言える。
「出来ちまったらごめんな。たぶん…その…
今から何度もしちまうし…」
先に告げておく。
照れくさくはあるが。
彼女の膣から離れた肉棒は少しだけ硬度を失った程度。
まだ十分に性交に耐えるものであったが、口淫を求めた。
そして、彼女の舌が肉棒を這うと思わず声が漏れてしまう。
「おう、ぅ…は……イッちまったばかりだから、手加減してくれよ?ぅぁ…」
唇にはまれ、隅々までの愛撫に腰が引けそうになる。
陰嚢に走る刺激も相まって、あっという間に先程以上に張り詰めさせられてしまう。
このまま口淫が続けばまたすぐにでも果ててしまいそうだ。
■パンドラ > 「……。わたしも。……。こんな男がいたのに今まで気づかなかったなんて、人生損をしていたの。
……。人生じゃなく妖生?」
そんなジョークも交える様もまた、妖精らしく。
石の壁で覆われた密室は、城塞のような安全地帯でも、牢獄のような監禁の場でもあった。
「……。誘ったのはわたし。ブレイドは気にしないで。」
じゅぷ、じゅぽ、と音が鳴り響く。
だが、がっつくように吸い付くことはせず、陰茎を咥えているというのに顔つきは上品なもの。
「……んぶ、むふぅ……あむっ……んふっ……。」
そして、先ほど以上に怒張したのを見れば、このまま出させるのは勿体ないと口を離して。
「ふ、はぁ…っ♪ ふふっ、ここから先は、下のお口で、ね?
……。今度は、獣のように後ろから、突いて欲しいの…っ♡」
壁に手を突き、お尻を向けて、腰をふりふりと左右に揺らして、淫靡に誘う。
■ブレイド > 「そいつぁ光栄…だな。うぁ…っ!はあ……ミレーの生まれもすてたもんじゃねぇな。
アンタと、愉しめるってならよ…く、ぅ…」
音を立てて陰茎を咥える妖精の金髪に指を通し、耳に触れつつ、その口淫の快感に声を漏らす。
石壁の中にあって閉じ込められていたとしても彼女を貪っていられればなんの苦もない。
「はは、そういうことじゃねぇよ。
『これから孕んじまうほどにアンタを抱きたい』ってことだ。
そりゃ気にもするけどよ」
実際子をなせば、無関心であることなどできるはずもない。
責任などというよりも、自分の子と、子を生んでくれた女であれば、愛情を注がずにいられるはずもないのだ。
「んっ…はぁ……もうすぐイッちまいそうだったのに…
パンドラも気持ちよくなりてーのか?
いいぜ…オレだって、もっと…ほしいんだからよっ!」
射精も近くなったところで開放された肉棒は跳ねるように脈打って妖精の身体を欲する。
こぶりな尻を触る彼女の姿に抗うことなどできるわけもない。
その腰を掴んで無遠慮に、まさに獣のように…子宮まで一気に貫いてしまう。
■パンドラ > 「……。あ。それ、ミレー族! ……。こほん。とにかく、わたしは妖精だから。
あなたたちが虐げられていることも、人間の領分。わたしには関係ない。」
今更、先住民族の名前を思い出して。
ちょっと締まらなくなってしまったが、とにかくどうして迫害されているのか、しているのかに関心はないと伝え。
「……。そういうことなら。……。うふふっ、より一層謝る必要なんてないの♪ 存分に、貪って。」
認知されなくても構わない、それぐらい、かつて溢れんばかりに子を儲けた。
けれどもこの雄は、こんな行きずりのような交尾でも、自分と子供に愛情を注いでくれそうで、心も体も熱くなる。
「……。飲ませたり、顔にかけたりしたかった? それは、溢れた分を存分に飲んであげるの。だから。
……。まずは、お腹の中をいっぱいにして…♡」
その言葉すら終わるか終わらないかという頃合いに、一気に体を貫かれてしまい、まるで娼婦のような声を出してしまう。
「は、ああ、んっ……! いいっ……すごく、いいのっ……♡」
こちらからも臀部をぐりぐりと押し付けて、更なる刺激を要求する。
翅も小刻みにパタパタとはためき、彼女の情動を表現していて。
■ブレイド > 「そう、だな…っ…オレはブレイドで、アンタはパンドラで…
今はここで、お互いが好きってくらいでいい。種族がどうとかどうでもな」
交わりながらも、少し締まらない彼女の発言に、思わず笑顔が漏れてしまう。
彼女はこの路地に引き込んだときから自分に好意を伝えてくれた。
そして、自分も彼女に愛情を持ち始めている。
ならば、それでいい。
「そうさせて、もらう…ぜ…っ…!まあ、でも…もし出来たら、教えろよ…な。
ったく…ほんと、身体ちっせーな…」
背後から彼女を犯せば小ぶりな尻に腰を叩きつける…つまり湿った膣肉をかき混ぜる音と
乾いた打音がまじった音を高くたてることになる。
いくら壁に遮られているからと言え、声も音も丸聞こえだろう。
「いいさ、これから…いろんなもん見せてもらえりゃよ。しばらくは、オレだってアンタを離したかねぇ。
それこそ…メシも便所も行かせる間もなく、貪っていてぇくらいに…っ…!」
甘い声をあげるパンドラ。その背中にのしかかる獣のように
抱きしめ腰を打ち付ける。
触れることの出来ぬ翅がなんだか不思議だ。
■パンドラ > 「ん、ふっ……は、ふぅっ……うんっ……今は、わたしが妖精ってことも、どうでもいい…♡
一匹の雌として、あなたに抱かれたい…♡ ブレイドぉ……好き、好きぃ…♡」
一目見て、心の強い存在と見抜いて、抱かれたくなった。
妖精が『特別な好き』と形容した少年は、恩義や忠義といった心が大きくて。
一方、ブレイドにはもっとシンプルな、本能的な情愛を抱いている。
これを『好き』以外の言葉で表現し分けるには、妖精の語彙はあまりにも貧弱すぎた。
「う、んっ! 教える、絶対教えるから…! あ、はぁっ……浮いてる、飛んでる…♡
わたし、飛んでないのに、トんじゃってるの…!」
小さく、そしてあまりに軽い体は、力強く突き犯せば容易く足が地を離れてしまうだろう。
ぐちゅぐちゅという水音と、パンパンと肉がぶつかる乾いた音と、喘ぎ声。
丸聞こえだろうが、娼館も多い裏通りでは日常茶飯事だ。
盛った猫と同程度にしか、周囲にも認識されないか。
「…え、へへっ…♡ ブレイド、いっぱい女の子を知ってそうなの、にぃ……ん、くぅっ…♡
そんなに、わたしの体、気に入っちゃったの…? いいよ、いっぱい食べて……食べ尽くして…!」
ぶちゅ、ずちゅ、ぬぷっと激しい音を出しながら、肉棒が前後へと膣内をかき回す。
それに応じるように膣の襞は別の生き物であるかのように蠢き、締め上げ、生命の営みを謳歌する。
「わた、しも……あ、ふっ……そろそろ、果て、ちゃい、そ…!」
■ブレイド > 「んっく…お、うっ!パンドラっ…は、あっ…、好きだぞ?
特別とか…そういうのも、どうでもいい…好きなもんを、好きって…くぅ…!
だから…オレもっ…!」
好きと聞けば、彼女の中で陰茎が大きく脈打った。
お互いが持つ情愛を重ねる。
自身にとって、それこそが情交を最も感じるときであった。
彼女への好意もストレートに伝えながら、情欲も同時にぶつける
彼女との交わりに素直に溺れていく。
「こんな、軽くて…ちいさくて…はは、浮いちまってるな
ちゃんと支えててやるから…トんじまえ!」
小さく細く軽い身体を支えることは苦にならず
彼女との交わる音が響けば更に興奮はましていく。
猫の耳は彼女の嬌声も交わる元も拾ってしまう。そういう音に弱いのだ。
「知ってようが知ってなかろうが…こんな…気持ちよくて可愛らしい身体…離れられるかよ…簡単に…っ!
気に入っちまった…よ!パンドラのこと…パンドラの身体も…好きに、なっちまったっ!」
素直に答えてしまえば多少気恥ずかしいものの、その感情は情交のスパイスくらいにしかならない。
激しい水音…ぐちゅぐちゅなどという生易しいものではもはやない。
品のない音にも代わりつつあるがそれすらも興奮の材料。
強く締め付けられれば、彼女の絶頂を予感して、子宮口に思い切り先端を押し当てる
「おう、オレも…っ!イク、ぞっ!孕んじまえ…っ!!」
放たれた精液は濃厚で、先程よりも多量。子宮の中を焼いてしまいそうなほどの熱さで。
■パンドラ > 「わた、し……愛されてる、ブレイドにぃ…♡
止まらない、止まらないの! 体も、心も、昂って、昂ってぇ…!」
陰茎がビクンと大きく膨れるのを感じて、お互いの体と心が交わっていることを強く感じる。
肉欲に耽溺しながら、振り返るようにブレイドの顔を流し目で見据えて。
「うん、支えてっ……あ、それで、それでね、キス…!
繋がったまま、キスして欲しいのっ…♡」
バックの姿勢だと、少し無理をしないと繋がったままのキスはできない。
普段なら少しばかり、そのことを後悔していたかもしれないが、今の妖精にそのような理性は最早残っていなかった。
「うれ、しっ…♡ 嬉しい、の…♡ わたし、強い雄に、愛されて、好まれて、あはっ…♡
わたしもブレイドに、夢中になる、なっちゃうの…!」
少年少女の交わりと呼ぶには、あまりに卑猥な淫行。
菊のような小さな尻の蕾もヒクヒクと震わせ、獣のように腰を振る。
口元からは涎がだらしなく垂れて、愛液の水たまりにぴちゃんと雫を落とし、混合液を作っていく。
「あ、クる、キちゃう、雌を絶対孕ませようとする、精子……精液…♡
今、そんなの、出されたらぁ…っ! イっちゃう、イく、イくイく、イっ…♡
……っ!!! ……!! …………♡」
とんでもなく熱く、濃く、長い射精。
それを受ける頃には、喘ぎ声すら出ていなかった。
ただパクパクと口を動かして、息を荒げるだけで。
子宮と膣を満たしてなお有り余る生命の種が膣と一物の隙間から漏れ出て、ぼたぼたと足元の混合液へと追加されていった。
■ブレイド > 「最初に…いってた、だろっ…愛される名前…だってよっ…
だから、オレもだっ…オレ、も…愛してやる、から…んく…ん」
振り返る彼女に、身を乗り出すようにのしかかり
求めに応じるままに唇を重ねる。
舌を伸ばし、触れ合わせ、唇での性交も重ねていく。
求められるままに射精しながら、彼女を貪る腰の動きが止まることはない。
「オレだけが夢中じゃ…フェアじゃねぇ…だろ?
んく…あむ…まだ、終わんねぇぞ…パンドラ…っ!」
ひくつく尻穴もあまりにも性的で魅力的。
彼女が許すのであればその穴すらも犯し尽くしてしまうだろう。
それほどに猛っている。
小水を漏らしたようにあふれる雫はすでに地面に溜まっている。
もし彼女がこのまま放尿したとしてもより強く興奮するだけだ。
それほどまでに夢中に、彼女を貪り、その子宮を満たしていく。
「は、ぁ…あっ…く………ぅ!!
パンドラ…パンドラ…はぁ…あ…」
名前を呼びながらの射精は彼女を絶頂へと導いてもなお続き、結合部からあふれるほど。
それでもなお萎えない。彼女を貪欲に求める気持ちは陰ることがない。
それほどまでに魅了されていた。
■パンドラ > 「ぶれ、いどぉ……あり、がと…♡
はむ、ちゅっ……ん、れろっ……♡」
快楽のあまり、呂律が回らない。
舌と舌が絡み合えば、更に何を言っているか不明瞭になる。
たどたどしい言葉つきは、妖精をより一層幼く見せることか。
「…はぁ、はぅ……ふふっ、ふっ……いいよ、いくらでも…♡
イ、イって、すぐうごい、てもぉ……だい、じょぶ、だからぁ…♡」
妖精が見た目通りの年齢の人間の少女であれば、壊れてしまいそうな程に激しい交尾。
だが、妖精は自分でも言ったように、貪欲に、貪婪にそれを受け止める。
いくら相手をしようと音を上げない、正に人外の包容力を持っていた。
それは妖精がかつて、地母神であった名残。
余談だが、この妖精は基本的に固形物を食物として受け付けず、水と陽光のみで生存している。
よって小水を漏らすことはあっても、排便をすることは基本的にない。
故に、その菊門は性器を扱く以外の使い道が存在せず、そこに性的な魅力を見出してしまうことを、無理からぬことと言えるか。
「…はぁーっ……はー…っ……ふ、ぅー……っ……えへへ、いっぱい、出したの…♡ ん…っ♡ 本当に、孕んじゃうかも…♡」
一旦の小休止の合間に、あどけない笑顔を見せる。
今行っている淫らな交わりとは、あまりに溝のある無垢な笑み。
その様に退廃的な美、或いは興奮を見出してしまっても、誰も少年を責められはすまい。
■ブレイド > 「は…ふぁ…ん……かわいいやつだな…おまえ…
んっ…妖精に、魅了されるやつの気持ちがよくわかる…つーか…」
おさなげかつ淫靡な彼女。
舌を触れ合わせ、唇を重ねつつも
その姿に胸を高鳴らせてしまう。
たっぷりと彼女を満たしてなお、そうさせてしまうのだから
その魅力が伺える。彼女であるから…かもしれないが。
「おう…そんなこと言っちまっていいのか?
ずっとパンドラのまんこかき回しちまうぞ?
は…んっ……」
しっかりと抱きしめる彼女の身体は驚くほどに華奢だが
自分との激しい交わりを受け止めるどころかもっとと求めてくるほどで
遠慮はいらないということが証明されてしまった。
だからこそ、此処から先はさらに激しい交尾が待っているだろう。
息を整えるためにつながったままに微笑む少女のような妖精。
とっくに魅了されてしまったというのに、なおもその魅力を見せつけてくるものだから
求める気持ちが収まることがない。タチが悪いと言えば悪いとも言える。
「おう…。そのつもりでしてやるからな?
それだけじゃねぇ、パンドラの全部、犯して、愛して、汚してやりてぇ…」
休憩のさなかにも少女の子宮を突き上げて
自らの欲望を吐露する。この無垢で淫蕩な笑顔。
彼女のすべてに触れたいと思ってしまうのも仕方のないことだ。
■パンドラ > 「……。ん、ふむっ……? ……。え? か、わ……?」
ぼ、っと顔を赤くしてしまう。
普通の倫理観で言えば、それ以上の行いを先ほどからしているはずなのだが。
だが妖精にとっては、こちらの方がずっと恥ずかしかったらしく、ぷいと壁の方に顔をやって、ぽかぽかと壁を握り拳で叩いている。
「……。ん、ふふっ……本当にいいの? そんなことをしたら。
……。身も心も溶け合ってしまいそうなぐらい、わたし以外どうでも良くなっちゃうの…♡」
無垢さと淫乱さが入り混じった、悪戯っぽいと呼ぶにはあまりに妖艶な笑みを向けて。
強靭な肉体を持つ上、吸血鬼の因子で夜は更に昂るであろう少年との、限界知らずな交わりは、ますます過熱していくことか。
「……は、んっ……♡ ……。わたしの、ぜんぶ? ふふっ……なら覚悟しておくの。
女の子が隠し持つ秘密の数は、ダンジョンに隠されたお宝なんて目じゃない程に多いもの…♪」
子宮を突き上げられ、喘ぎながらも逆に挑発してみせる。
ブレイドという冒険者は、果たして『パンドラの箱』の奥底に眠る希望ごと、全てを暴いて晒して攫ってみせられるのか、と。
まだ妖精の肉体というDungeon(地下牢)に、一人の冒険者は足を踏み入れたばかりなのだ。
自然、その攻略には長い時を要することだろう。
■ブレイド > 「かわいいだろ。すげーかわいい…とオレは思ってんだけど…
言われたことねえのか?もったいねぇな」
その仕草も表情もそれを裏付けるものなのだが…誰も気づいてないとすれば
あまりにも損だ。
その姿をもっと見たいと抱き寄せて逃しはしない。
「こんなとこで、こんななるまでヤッちまって…もっとしてぇってなってる時点で
もうパンドラ以外どうでも良くなってるっての。わかるだろ?」
その証左として、彼女の膣内を満たす陰茎は更に熱さと硬さを増している。
彼女の…『箱』の一部を晒す鍵の役目だとも言わんばかりに。
「そりゃ、攻略しがいのあるもんだ。こんなに魅了されてんのに…
まだ隠されてるんだってならよ…」
踏み入れたばかりの彼女という地下牢…いや箱の中の迷路。
一度踏み込めばもはや逃げ出すことは出来はしないだろう。
魅入られてしまえば、その奥をもっとと求めてしまうのだから…
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からパンドラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にベルモットさんが現れました。
■ベルモット > 暗くて嫌な臭いのする場所だ。
夜の帳も落ち切った貧民地区の路地の裏。腐って朽ちかけの樽の中に身を潜めているとそんな事を思った。
「全くいくらなんでも治安が悪すぎるでしょう。トップは何をしてるのよトップは……」
道を歩いていて酔漢に肩がぶつかり、言葉にならない罵声に耳を打たれたのが先程の事。
彼が掴み掛ろうとしたものだから、杖で打ち据えてやったのも先程の事。
そういった喧騒を聞き付けた、彼の仲間に追いかけられたのも先程の事だ。
逃げている最中に見かけた衛兵などは、あたしを視るなり目線を逸らす始末であり、仕方なくあたしはあたしを助けるべくこうして身を潜めている。
「……よし、そろそろ大丈夫そうね」
先程が終わり今の事。
路地裏は一先ず静かになり、あたしは樽から抜け出でる。
同時に携えた杖の先端に炎の明りが灯り、暗い路地が照らされ、驚いた鼠達が物陰に消えて行くのが見えた。
■ベルモット > 「わざわざ出向いてみたけれど……冷静に考えたら貧民街にあたしの探すお店なんてある訳もないわね。
よしんばあっても夜間はやめときましょっと」
渋い紅茶を飲まされた時のような顔で頭を掻いた。そも貧民街が貧民街たり得る理由は、立地が悪い。だ
立地が悪ければ区画も悪くなり、諸々に向かなくなって土地の値段も当然と下がる。
実際に少し歩いただけでも、平民区や富裕層が住まう区域に比べると、大通りこそまともに見えて路地ともなれば迷路のようだもの。
好き勝手に増改築をする輩もいるのか奇妙な外観の建物も多いし、こんな所で商いをしようなんて人は大層な物好きに違いない。
であればこそ薬剤を扱う店でもあれば、物好きらしい品揃えだろうと期待をしたのだけれど、結果は先程の通り。
夜の貧民街は王都にあって王都にあらず、城壁の外のがまだ安全なのではなかろうか?とあたしに思わせるに十分だった。
「来る度に誰かしらに追いかけられたらたまったもんじゃないわ。……衛生もあまり良くなさそうだし、住むのもちょっと」
水はけも悪いのか水の腐った臭いがする。
ずうっと居たらそれこそ病気になりそうな、そういう気がしてあたしは余り整備されていない石畳を歩き始めた。
とりあえず大通りに出なければ始まらない。幸か不幸か暗闇ばかりの路だからこそ大通りの明りが僅かに判る。
■ベルモット > 右に倒壊したままの家が放置されているかと思えば、左には妙に綺麗な家が在ったりもする。
坂道を上ると、少し遠くに影でしか見えないけれど何か巨大な建造物がある事も判った。
「ああいうでっかいの。探検とかもしてみたいけど中がそれこそ迷路よね……ていうか人、住んでるのかな?」
まさか個人の家ではあるまい。と足を止め、遠くを睨んで独りごちる。
物好きの貴族であるとか豪商であるとか、お金のある手合いが道楽で、わざとこういった区域に御屋敷を建てる。
そんな話も聞いた事があるけれど、シルエットでしか判らない遠くのそれはもっと別の何かに見えた。
「……この辺りはまあ、住んでいるみたいだけれど……」
囁くような人の声が聴こえるような、聴こえないような。人ではない何かの鳴き声が聴こえるような、聴こえないような。
耳を澄ましても判然とせず、さりとて遠くの方からは男性の悲鳴だとか女性の悲鳴が聴こえたりする。
きっと痴話喧嘩か何かでしょう。あたしはそう決めて再び歩き出した。揺れる灯りを嫌がる鼠が、また何処かに消えるのが見えた。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にラファルさんが現れました。
■ラファル > 幼女は、興味のままに生きて、興味のままに走り、興味のままに生活する。
その場所がどこか、というのは幼女にとっては、大した問題ではない。
その場所が危険な場所だ、ということであっても。
日課というかなんというか、走り回っていたところ、とても似つかわしくない格好の人物が。
とても似つかわしくない場所をウロウロとしている模様。
普段見ないもの、面白そうなものだと感じた幼女は、屋根を飛び回るのをやめて、とある一件の家の屋根に到着する。
そして、音もなく地面に着地すると――――とことこ、歩いて近づくのだ。
「やー!なにしてんのー?」
薄暗がりの中から、金髪の女性―――幼女は名前を知らず、見た印象は魔術師だろうか。
つまりは、ベルモットに対して、声をかけるのだ。
彼女が少女のほうを見れば、短パンと、胸元を隠すベルト―――つまり半裸。
の小さな女の子が、にぱーっととても嬉しそうな笑みをたたえて、右手を上げていた。
挨拶のつもりらしいそれ。
そして、彼女に特殊な能力が備わっていないなら、10歳程度の幼女にみえるだろう。
なにかしかの力、もしくは少女の目を見れば、あるいは推測できるやも知れぬが。