2019/05/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にジードさんが現れました。
■ジード > 貧民地区の路地裏の一つ。大通りの裏側に位置するちょっとした路地裏。
その中でも少し広くなった場所に荷物を広げて陣取っている露天があった。
並べてあるのは薬やアクセサリー類、いわば色街向けの商品の数々である。
普段であればそれなりに人の通る道ではあるのだが――
「場所が悪いのか、本当に人が通らないねえ。
まあ仕方ないと言えば仕方ないんだろうけど」
そんなボヤキと共に閑古鳥の鳴いている道を見回して嘆息一つ。
生憎と一緒に過ごす相手も居ない身の上としてはせっかくの稼ぎ時、
と意気込んできたのだがそうそううまくは行かないようだ。
■ジード > 貧民地区の路地裏の一つ。大通りの裏側に位置するちょっとした路地裏。
その中でも少し広くなった場所に荷物を広げて陣取っている露天があった。
並べてあるのは薬やアクセサリー類、いわば色街向けの商品の数々である。
普段であればそれなりに人の通る道ではあるのだが――
「時間が悪いのか、本当に人が通らないねえ。
まあ仕方ないと言えば仕方ないんだろうけど」
そんなボヤキと共に閑古鳥の鳴いている道を見回して嘆息一つ。
生憎と一緒に過ごす相手も居ない身の上としてはせっかくの稼ぎ時、
と意気込んできたのだがそうそううまくは行かないようだ。
■ジード > 「夜はこれからが本番だろうに、空が白むまでもう少し頑張って欲しいねこっちの商売的に」
なんとも理不尽なことをぼやきながら、そろそろ仕事上がりらしい娼婦達が繁華街の方から立ち去る様子が見て取れ始める。
当然それに比例してこちらに立ち寄る客足はもともと少ないものがさらに減るわけだが。
時折顔見知りに挨拶したりしながらも、肝心の繁華街に向かう方の客足のない様子に肩を竦め。
「そろそろ潮時と言えば潮時なのかね。もう大分夜も更けた」
空を見上げて見れば星の位置からざっと時間を計算し。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からジードさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/裏路地」にハーティリアさんが現れました。
■ハーティリア > 春の暖かさがほんのりと漂うようになった王都の片隅に、ひんやりと…冬のような冷たさと甘い香りがただよう一角。
木箱に腰掛け、夜闇の中…動かなければまるで彫像かなにかのように一種作り物めいた造形の美女めいた風貌が……ゆるりと目を開ける。
「……おっと、もうこんな時間か。記憶の整理してるとどうにも、時間がかかる。ん、ぅぅ……っ!」
ふぁ、と欠伸のような仕草を交えてグッと伸びをすれば、何時からその体勢でいたのか、バキバキッ、と強張った体が音を立てた。
人気のほとんどない路地の中、体をほぐしながら歩きだせば、冷気と甘い匂いがまるで付いてくるように、ふわりと動き出す。
そのまま、今は誰も居ないように見える、誰かが居た「痕跡」だけはある路地をカツカツと足音を立ててあるき始める。
「……しかし意外と楽だな、これ。」
そういえばどうせ必要ないのだからと、新しく基本の肉体として組み上げた中性体の体、男性器も女性器もなく、ただ搾精のための孔が尻にあるその肉体は、生理現象の起こらぬ死者の肉体でなら維持が恐ろしく楽だと気付いたのが割と最近。
うん、基本の肉体これでいいや、と開き直った雌雄自在の淫魔は、くぁ……と眠気はないけど癖のように欠伸を一つ零す、理由は単純。
「暇だなぁ……。」
■ハーティリア > 「しかし……物騒な跡だらけだなぁ。」
ちらちらとそこら辺に残っている痕跡。片方だけの子供用の靴、破れた女性用ストールの破片。
この全部が、とはいかないだろうが、大半はここで餌食になった女子供の痕跡だろう。
くぁ……と欠伸を零して、自分の掌ほどしかない靴を拾い上げると、手持ち無沙汰を紛らわせるように、無駄に木箱の上にコトン、と靴の片方を置いて。
■ハーティリア > 「さて……空の散歩でもするか。」
ぐっ、と体を伸ばし直すと、背中の箒を取り出してふわりと、空中に浮かべ、それに尻を乗せると……すいっと空を滑るように飛んでいく。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/裏路地」からハーティリアさんが去りました。