2018/06/02 のログ
■カイン > 「この辺迷うと脱出が、な。…まさか上を飛んでく訳にもいくまいし」
そう言いながら見上げる空。路地の合間から見える星空に、
後ろ頭を引っ掻いて渋い顔を浮かべる。
野郎と思えば壁をよじ登って上から何とかする、なんて芸当もできない事はない。
できない事はないが、それで要らない恨みを買うのも阿呆らしい。
どうしたものかと息吐きながら後ろ頭を引っ掻き。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/地裏」にしずくさんが現れました。
■しずく > 「…あれ?カイン…さん?」
(路上の奥。闇の深いところからヒールを鳴らして現れる。彼にとって何度も見たことの会うような外見と雰囲気の少女であった)
■カイン > 「…ん?なんだ、しずくか。普段からこんな所にいるのか?」
名前を呼ばれれば不思議そうに、しかしどこか警戒するように身構えて視線を向けると、
その先にいるのは見知った顔である。
警戒を解きながらも少し訝しげな表情で問い返し。
■しずく > 「ふ、普段…と言うか…今日はここが…出入口でした…えひひ…。」
(もじもじと指先を会わせてにやけ顔。そのあと、自分が居た路地を出入口と言う)
■カイン > 「なるほど…?ま、深くは聞かないでおくけどな。
ということはしずくもこの辺りがどこかは解らないか?
迷ってる真っ最中何でな。さて、どうしたもんかとは思ってるが」
いっそ強引に突っ切る手もないではないのだが。渋い顔だ。
■しずく > 「あ…で、でしたら…こっち…いきません…?い、一度私の家…行って…そのあと、開けた場所に…」
(なにやら訳のわからないことを言う。彼女の家は結界で包まれており、一度出ると別の場所に出るようになる。しかし、出た場所からなら家に帰ることができ、また結界外へ行くと別も場所に行けると言うものだ)
■カイン > 「なんだ、いいのか?それなら邪魔させてもらうか。
酔い覚ましに少し落ち着きたいところだ」
そう上機嫌に笑って言い返しながら、相手の肩を軽く抱き寄せてニヤリと笑って見せる。
少しだけせかす様に周りを見回して見せ。
■しずく > 「えひ…の、飲んでたんですね…。
は、はい…行きましょう?」
(肩を抱き寄せられると嬉しそうに頬を赤くして来た道を戻る。すると、瞬間移動のように周りが変わる。造形物がなくなり、丁度よく月明かりが照らす綺麗な森。そして、目の前には一階建ての小さな家がある)
「で、では…次…別の方へいけば…また、出れます…。」
■カイン > 「ちょっとな。…ほう?面白い芸を使うな」
きょとんとした表情を浮かべながらも、
相手の言葉を聞きつつも一軒家に視線を向け。
「ま、折角だしあそこで少し休憩させてくれよ、な?」
そうからかうように笑いながら耳元で囁きかけ。
■しずく > 「えひ…?あ、あそこは…。…わ、わかりました…。」
(恥ずかしそうに、ちょっと苦笑いの様な顔で返事を返しながらも一軒家…自分の家へと向かう)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/地裏」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/地裏」からしずくさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にベートさんが現れました。
■ベート > 光の粒子のように舞い踊る埃が天井から射す光に浮かぶ。
かろうじて梁が残った天井の穴から光が落ちる、その下に黒尽くめの男が、
中身の入った頭陀袋の山に腰を下ろして熱心に作業をしている。
「血脂は切れ味に関係ないとしても、気にはなる」
一人だが、誰かと会話するが如く呟く。
そうしながら、刃渡り一尋はあろうかという奇妙に湾曲したギザギザのそれを手入れする。
木挽用に似て非なる、鋸のようなその刃物は血糊でべったりと黒い。
手入れ用なのか、薄い鹿革と思しき丁寧な作りの黒い手袋が男の手を作り物のように見せていた。
■ベート > 金属がこすれる耳障りな音がリズミカルに響く。
片手に短い黒い棒のようなものを持っているが、それでギザギザを丁寧に研いでいる。
一見、さほど違いの無いような血糊まみれの様子だが軽く、頷いて手を止めた。
「まあ、こんなものか。骨が刻めればいいだろう」
満足げ、というには程遠いが妥協した雰囲気で鋸を眺める。
頭陀袋から腰を上げ、その口を片手で掴むともぞもぞと袋が動いた。
だが、気にした様子もなく、それをずるずると引きずって歩き始める。
「何、遠慮するなサービスだ。古来からこの物音を聞きつけて集まる連中も居る」
誰に言っているのか。
頭陀袋のもぞもぞが反応激しくなったのも気にせず、
荒屋の隙間を抜けて外へと姿を消した。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からベートさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/裏通り」に月永遠花夕さんが現れました。
■月永遠花夕 > 僕は貧民街の表通りから一本裏通りに入るとそこに店をだそうと準備をはじめる。
表通りで店を出していると、ここいらを仕切っている連中が何かと煩いからね。かといって面倒事をさける為に金なんて払うつもりなんてないのだから、客があまり来ないとはいえ、ここに店をかまえるしかないんだけど。
「ふう」
引いていた荷車に提灯をかけると提灯の中へ油を入れて火を灯す。圓屋とかかれた文字がくっきりと灯りに浮かび上がって辺りを灯しだした。
さて商売開始だ。
■月永遠花夕 > ここに来る客はもちろん少ないけど、でも絶望的な程ではない。
それなりに口コミでここに来る人間はいるからね。さっきも数人のお客さんがきてたし。ここではよく内服薬なんかが売れる。もちろん気持ちよくなる系のもそうだけど、だいたいは治療用さ。
「ふああ。」
僕は携帯用の木製の椅子に座りながら客を待った。まあ、野良猫なんかもいるし退屈はしない。
■月永遠花夕 > 野良猫が近くにいたから、舌を慣らして、近づいてきた猫に干し肉をやった。
なでてやると喉を鳴らして頭を押し付けてきたから手のひらで頭をなでてやる。うん、やっぱり猫はかわいくていいね。しかしこれだけ暇だと今日の稼ぎもたかがしれてるなあ。まあ仕方がないのだけれど。