2018/03/31 のログ
■カーレル > 熱したフライパンに油が敷かれ仄かに匂い立つとぐう、と貪欲に腹が鳴り空腹を訴えた
もう少し辛抱してくれ、と思いながら腹を撫でながら軽くミルクを一口する
「ん…そうだな…確かにそうかも……それじゃ、勝手にやらせてもらう」
彼女の手を見て向けた視線の先を追えば、なるほど、と立ち上がりカウンターの端に積み重ねられた
灰皿を1つ拝借して席に戻る。煙草を一本、銜えればその先に火を灯して、美味そうに煙草を燻らせて
料理が作られていく音を聞きながら時折、長くなった煙草の灰を灰皿に落とす
「…んんっ?姐さんとは知り合いだったかな…?
一度見た美人は忘れないはずなんだが…それとも誰か、噂していたかな…?
確かに、『何でも屋』のカーレルだ。給仕の手が足りない時はどうぞよろしく」
自分の名前を言い当てられてヒヤリ、としたのは朧げながら彼女の記憶があったせいだ
味方であったればまだしも敵であったのなら恨みの1つも買っているかも知れない
ハッキリしない記憶の引っ掛かりに翻弄されながらも口調は平静そのものだった
そういう風に訓練をされているから
■リタ > 熱を帯び、色が薄くなるオニオンを菜箸でフライパンの淵に追いやる。
そして下味の付いた魚をその中央に置けば、煙と匂いが狭いバーに広がっていった。
「ああ、やっぱり。直接お話しするのは始めてですけど、…界隈でお噂はかねがね。良くも悪くも、ね。」
世辞を華麗にスルーしながら店員は魚を返し、フライパンを揺すりながら目線を人相書きへと運んで。
そこには男女どちらとも取れる人相が書かれていた。髪が長い事から、辛うじて女であろう…その程度のそれがあった。
「給仕は要らないですけど…賊、詳しいです?ここらから平民地区で見かけられる、年の頃は凡そ20、女で顔は…そんな子」
如何に優れた人物でもこれで解る訳が無い。
その程度の資料しかない、馬鹿にしてるでしょ?と肩を竦めながらプレートにザワークラウトを添え始める店員。
■カーレル > 焦りを落ち着かせるべくミルクのグラスに口をつける
ミルクはいつだって自分を裏切らない。ほんのりと淡い甘みを感じる…このミルク、質がいい
鱒の脂がフライパンに溶かされていく香りがよく更に腹をくう、と鳴らし
「…いや、悪い噂なんて流れるほど悪いことはしちゃいないハズなんだが…」
彼女の言い様に危うくミルクを吹き出しかけたが、グッ、と堪える
金を出して買ったものだ、一滴たりとて無駄にはすまい。運ばれてきた人相書きを煙草の火を消した
手で受け取れば視線を落とす……誰の描いた人相書きだろう。流しの似顔絵描きでも、
もう少し特徴を捉えた似顔絵を描く…そんな事を思った
「…二十歳そこそこで女でこの顔…活動範囲はここから平民地区、ね…
盗賊に身をやつすって事はあれだな、身体売るか泥棒になるかの二択で後者を選んだってとこ、か…
そんな娘、この辺りにゃゴロゴロしていそうだけど…?」
人相書きの出来が悪いから自分に言える事はこれくらいのものである
自分が時間を掛けてこの人相書きの人物を追っているのであればまだしも、見せられたばかりの
顔にピン、と来るはずもなくふるふる、と左右に首を振れば彼女に人相書きを返そうと差し出し
■リタ > フライパンから魚を取り出しプレートへと運ぶと、残ったオニオンに一つまみの塩を加え、魚の油を広げるべくもう一炒め。
飴色に近くなったオニオンがフライパンからプレートに流し込まれれば、皿の淵を布巾で軽く拭く。
「そうです?下品でだらしないって噂ですけど、間違いだったのかな…どうなのかな。」
意地悪そうな顔をしながら「お腹の虫さんおまたせ」とプレートを客の目の前に置く。返す手で人相書きを受け取って。
「ですよね、もう少し何か無いと特定なんて無理ですよねぇ…。あ、大丈夫だと思うけど、味が薄かったらお好みでどうぞ。」
とカウンターに置かれている調味料を振って見せた。
■カーレル > 良い匂いが漂ってくる
腹の虫ももう堪えきれない、とぐーぐーとひっきりなしになり続けるのは朝から何も口にしていないからだ
「…市井の噂を何でもかんでも鵜呑みにするもんじゃあないよ、姐さん
この店に来てから今の今まで大人しい良い子ちゃんでいたのは見てたろ?」
などと言う割には、料理を作る彼女の尻や腰の辺りに視線を向けていた事に彼女も気がついていたかも知れない
意地悪い表情の彼女にバツの悪そうな表情で向き合いつつ、プレートが目の前に置かれれば、きたきた、と
早速、ナイフとフォークに手を伸ばして
「…人相書きが回ってくる程の事をしでかしたのかこの娘…
ここいらの娘なんて大なり小なり、悪事に手を染めてるだろ?」
鱒の身にナイフを入れながらそんな事を聞き返す
生きていく為、ちょっとした盗みや詐欺なんてのは日常茶飯事。であるから、人相書きが回るなんて
余程のことに思える。派手に荒らし回ったか、或いは、手を出してはいけない相手に手を出したか…
考えるにその辺りなのだろうが、今はそれより香ばしく焼けた鱒の方こそが重大事である
切った鱒とオニオンを一緒に口に運ぶと顔を綻ばせた
言葉を失うほどの絶品……と言う程では無いにしろ、空きっ腹にはそれと同等にも思わせる力があった
彼女が調味料を指し示せば、首を横に振ってみせ
「いや、このままで十分イケる。美味いよ」
後は黙々と鱒、オニオン、ザワークラウトとローテーションを組み口の中へ運んでいく
■リタ > 「アハハ、大人しい良い子ちゃんにしては目線が噂通りだったんですけど?
ま、カーレルさんがどんな方であれ今はお客様です。」
調理を終えたフライパンを洗いながら、そんな事を宣う店員。
良いことだけが広まる人って碌な人じゃないですよ、とフォローしつつも、フライパンを洗い終わった両手を布巾で拭う。
「そうですね、悪事にどっぷりな子、沢山居ますね。それでも止められないのは何が悪いのか…
流石にこれだけじゃ解らないから突き返すつもり。ま、忘れて下さいな。」
そう言いながら食事を取る客をじっと見る。かなりお腹が空いていたのであろうその食欲ぶりを見ると、自然と顔が綻んで。
「近場の酒場に飽きてきたら、極普通の店マスカレードがオススメですよ。今後ともご贔屓に。
それに…カーレルさんとお知り合いになれたら、色々便利そうですしね。」
冗談ぽく笑いながら、明日の為に下ごしらえを、と野菜を刻み始める店員。
■カーレル > 「形の良い尻をしてるほうが悪い…客の視線誘導するなんて悪い店員もいたもんだ」
降参、と軽く彼女に肩を竦めてみせる
背後からこっそり…というか、自然と彼女に気が付かれないよう視線を向けていたはずなのだが
彼女に感づかれてしまうのは彼女が女性だからか、或いは…
彼女のフォローにそりゃあそうだが、と返しつつ食事を続ける
鱒にその脂を吸ったオニオンが殊更美味い…と言う訳ではないけれど、
何か母が作ったような安心感があるというか…ほっ、とする味であるのは確かであった
「…ま、生まれ落ちる環境は選べないからな…何が悪いとは一概に言えないけど…
……俺でもこの娘を探してくれって言われたら、降参するかな」
プレートの半分ほどをぺろり、と平らげて一度、ミルクで小休止を挟もうとグラスに手を伸ばせば、
こちらをじっ、と見つめる彼女と視線が合う。背も高く男のような成りだが、
よくよく見ればふんわりとした短いブロンドに臙脂色の瞳が映え、なるほど美人である
「便利かどうかは報酬次第だけどな…
魚とオニオン、ザワークラウトにミルク程度じゃとても、とても…」
彼女の冗談にこちらも冗談で返せば少し食事のペースを落とす
彼女が仕込みをする姿を眺めつつぼんやりと空腹を少しずつ満たしていく
職業柄か刃物を持った手元に視線が行くが流石に慣れた手付きに見える
明日はどんなメニューが並ぶのだろうか、そんな事を刻まれる野菜を眺めつつ考えたり
■リタ > 「女は男の視線に敏感なんですよ。いい男なら特に。…悪い男にもある意味敏感ですけどね。」
野菜を刻みながらも目線はちらちらと彼の方に向けられていて。その際もしっかりと営業スマイルは忘れずに。
人の監視においては長けている店員は、自然とその行動や表情、視線に気をやってしまう。
客の様子が気になる店員、と言えば普通なのだろうが、ちょっと過敏。
「お金で動く人って好きですよ。情とか、信頼とか、そんな得体の知れないものを根拠にするより、ね。
…もっと詳細が解ったら、人探しのお願いをするかもしれないので…
その時はそれなりの報酬、お支払いしますよ…」
野菜を刻む軽快な音をバックに店員は男と間違えても仕方ない程の低めの口調でそう告げる。
合った視線、その彼の顔ににっこりと微笑むと、ミルクのピッチャーを掲げて見せて、
一転普通の声で、もう一杯どうです?と小首を傾げて見せる。
■カーレル > 「俺がどちらに分類されるかは聞かないことにしておく」
彼女の尻や手元にばかり視線を向けているわけではないからしきりに彼女がこちらを気にする様子にも
何となく気がついてしまう。尻を見られているのが余程、気になるのだろうか?と首を傾げた
やはり、何処かで合っていたかな…?と食事をしつつ、尻を眺めつつゆっくりと考え始める
「食っていかなければ行けないからね…『情』も『信頼』も好きな言葉だけど腹は膨れない
…人探しの範疇なら報酬を貰えば手伝うし探し出して見せる」
綺麗に骨だけを残してプレートの上は綺麗になった
ミルクをちびちびとやりながら尻から背中へ視線が上っていく…悔しいかな男の性…
決して、スケベだからではない。と自分に言い聞かせる。服の上からでもほんのりと伝わる背中の曲線に
目を奪われる…働く女は堪らんな、とか考えているとピンときた
これでも多くの人間を見てきた
彼女の背中、ほんのりと付いた背筋は強力な石弓に矢を番える際についたものではないか?
敵国で或いは敵陣で培った観察眼がそれを告げる
もう一杯、と彼女がミルクのピッチャーを掲げて見せれば、ん、とグラスを手渡し
「…ん、貰おうかな
なるほど、正面から見ればやっぱり美人だな、姐さん」
何となく彼女の正体に思い当たった気がする
とはいえ、名うての暗殺者が普段は店の給仕をしているのには何か理由があるのかもしれない
言い当ててしまったばかりに命を狙われるのもつまらない。殺されるなら美人のほうが良いが
ともかく確かめるようなことはせず、笑顔を浮かべてミルクのおかわりを待つ
■リタ > グラスが渡されれば、それにミルクをゆっくりと注ぎ始める。
ピッチャーからグラスへ移っていくミルクを見ながら店員は笑顔で茶化す。
「私はお客さんの腹を膨らませる事は出来ますけど、情も信頼も無いですしね。
…探し出してみせる、なんて言い切る辺りが頼もしい。流石カーレルさん、噂通り、ですね?」
ピッチャーを手元に置くと、刻み終えた野菜を一食分づつ袋に詰め始めた。
彼の視線には気が付いているが、あえてそれに気づかない振り。
自分の正体に気づいていたとしても、平静を装う事が出来るであろう彼に一目置いた。
「美人?ありがとう。と、そろそろラストオーダー。何か追加します?」
褒め言葉をさらりと流すと、店員は閉店を告げるプレートを手にして店の扉へ向かって歩き始る。
そして扉を開くとそれを扉の引き手にぶら下げた。
■カーレル > かつて身体を作り直す時、これでもかと飲まされたミルクとこれ程長い付き合いになるとは思いもよらなかった
グラスが一杯に慣れば、ありがとう、と礼を告げてまたくぴり、とミルクを飲む
「客の方は信頼してるだろ…この店なら毒を食わされる心配はないって…
それが仕事だからな…見つからなきゃそれっぽい娘をでっち上げるだけ…なんて言ってみたりな」
グラスを傾けながら彼女の正体に何となく目処がつき、少しスッキリした気分であった
思い出せそうで思い出せない、というのは良くないし、あまり良い気分ではないから
そのうち、グラスが空いて彼女が閉店を告げるプレートを扉にぶら下げれば、す、と立ち上がる
「いや、もう十分頂いた。ありがとう美味かったよ」
さらり、と世辞を流す辺り客商売で慣れているのだろう
隣の席に置いたコートを羽織り、煙草を一本咥えてから懐から食事の代金をカウンターに置く
「おやす……っと、そうだ
俺ばっかり名前を知られているのもなんだかな…帰る前に姐さんの名前、教えてくんないか?」
くるり、と彼女の方へ振り返り視線を向ける
彼女が名前を応えても、応えなくても、
「そうか、また寄らしてもらう、おやすみ」
と声を掛けて店を後にするのだった――――
■リタ > 「他の店から流れてくる客が多いものでね、変なモノ、出せないですし。
…そちらが変なモノを出してくれば、こちらも変なモノ、出すだけですよ。仕事ですし、ね?」
意味深な言葉を織り交ぜつつ返事をすると、店員は扉を開き、最後の客が店を後にするのをじっと待つ。
身支度を整えた彼が前を通り過ぎる時、彼の質問にお返事。
「私?私はリタ。しがないバーの店員の。またよろしく、カーレルさん。
――あ、女の背を見るときには気をつけて。目尻、下がってましたよ?」
営業スマイルと営業トークを彼に渡すと、扉が閉じられ、鍵をかける。
明日は市場が休み。仕込が終われば今日は眠れる。
店員は大きな欠伸を一度すると、しぶしぶ仕込みに戻っていく。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 」からリタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 」からカーレルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にヴァルブルガさんが現れました。
■ヴァルブルガ > 「やられた……」
さあああ、と血の気が引く。やはりボケだろうか、現役を退いて永い。戦場であれば
命取り……。懐に手を伸ばしたヴァルブルガは、いくらまさぐっても見つからない財布を見たのは
いつかと思い出そうとするが。どう考えてもさっき古本屋で本を買った後懐に入れたのを
しっかりと覚えている。そして、男とすれ違いざまにやけに近いなと不快に感じたことも。
「まさか。触られた感触は……」
■ヴァルブルガ > 本国からの送金もまだ先。色々と支払いもある。旅先で金銭に困ったことは何度もあるが
すられたのは初めてだった。
「っ…」
慌てて振り返り走り出そうとするも、足は止まる。やみくもに走り回って見つかるとも思えない。
「ああああ。もう。」
一文無しだ。ポケットにお金を入れるような習慣はない。
しゃがみ込んでしまいそうになりながら、諸々の支払金額を計算する。普段ならさほどでもない
金額だが、今は大金に思える。
とっさにさまよう視線の隅に、銅貨が落ちているのをみつけて一瞬ときめきを感じた後、なきたくなった。
「どうしましょう……」
■ヴァルブルガ > 「……とほほ」
暫く悩んだ後、そっとしゃがんで銅貨を拾うと懐に収めた。
貧すれば鈍する。そんな言葉を思い浮かべながらその場を立ち去る。金額のわりに罪悪感が重い。
「いえ、悪いのは私ではなくスリです」
きっぱりと言い放ち気合を入れるように頷く。でもすぐにもう一度フトコロを探ってやっぱり財布がないことを改めて確認して。
「どうしましょう……」
農家の収穫の仕事でもしようか。泊まり込みで朝ごはんもついてくる。
■ヴァルブルガ > ……どうしよう
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からヴァルブルガさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」にカインさんが現れました。
■カイン > 宵の口、活気に満ち始めた貧民地区の一角。
娼館や露店の立ち並ぶ一角の路地裏の壁に寄りかかり娼館の前を行き交う人々と、
その人々への呼び込みを行う娼婦たちの様子を眺めている男の姿があった。
「今日は引っかかる割合が多い事多い事。忙しさで色々溜まってた連中が多いのかねえ」
呆れたように漏らしてまた一人娼婦に連れられ娼館に入っていく人影を見て肩を竦める。
男の仕事はその路上に立つ娼婦たちの護衛、早い話が用心棒だった。
とはいえ今のところ特に仲介に入る様な事態が起きるでもなく、
退屈な時間が過ぎるまま残った女性たちも最早片手で数えるほど。
はっきり言って手持無沙汰気味でぼんやり人波を眺めている。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」にレンリさんが現れました。
■レンリ > 普段なら滅多に近づかない貧民地区の路地裏に、足を踏み入れる。
この場に似合わない、身なりの良い少女はすぐに襲われてしまうだろう。
なぜここに来たのかは自分でも分からないが、貧民の暮らしを間近で見たかったのかも知れない。
貴族だからこそ、こういう「社会」を知らなければならないのだ。
しかし、予想していた場所とは大きく違った場所に来てしまったようだ。
きょろきょろと辺りを見回しながらも、なるべく動かないようにしていた。
■カイン > 暫く入り口から外を眺めていれば、一通り護衛対象がはけたのが見て取れる。
仕事もそろそろ終わりだなと思っていたところに、
まるでお上りさんか何かの様に不安そうな人影を見つけて興味を惹かれた様子で声をかけ。
「いよう、こんな物騒な所で一人歩きは感心しないな。
迷子か何か?どこか、あるいは誰かを探してるなら力になれるかもしれないぞ」
興味本位半分、残り半分は暇つぶし程度のつもりで問いを投げた。
■レンリ > 戸惑いながらも人には話しかけず自力での解決を試みていたところへの言葉は、驚きはしたが嬉しかった。
この地区の人々は貴族に恨みを持っているのではと思っていたので、少し安心した。
いや、でも身分のことは隠した方が良いだろう。
「迷子ではありますが、目的はこの辺の探索...でした。
貴方がこの辺りに詳しいのであれば、色々教えて頂けませんか?」
あくまで丁寧に教えを請う。社会勉強とでも言って、この辺りのことを学びたいのだ。
それに、少しなら自衛の術も持っている。
■カイン > 「…探索?そりゃまた持って回った言い回しだな。
それなら案内の一人も付けたほうがいい、金はあるんだろ?」
見るからに此方の方の住人ではない。
それどころか平民地区で見る作法でもない所作の相手に、
カマをかけるようにそう問いかけながら顎に手を当てる。
教えろと言われればクックと喉を鳴らしてうなずいて見せ。
「ま、俺も仕事の最中やることがなくて日増してる身の上だ。
答えられることならなんでも答えてやるぜ?何が聞きたい」
言いながら適当な木箱の上に腰かけて、相手にもそれを勧めながらじっと見やり。