2018/03/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にヴァルブルガさんが現れました。
ヴァルブルガ > 「ああっ、もうっ」

路地をかける中、コートがガラクタに光狩り布地の裂ける音を立てる。しかめっ面で悪態をつきながら
も足は止めない。普段のようにノミ市を見て回っての帰りがけ、ガラの悪い男たちに白昼堂々
からまれ、路地裏に引きずり込まれた。とっさに投げ飛ばし逃げ出したが、やたらとしつこい。

なんだか人数も増えている気がする。ようやくまいたと思ったら、また見つかるの繰り返しだ。貧民街から
逃がさないつもりなのか、中心に向かって追い立てられている

ヴァルブルガ > 知らない顔の人間にも声をかけられた。あれは声をかけられなかったら逆に捕まっていたかもしれない。
全員で10人近くはいるだろうか。土地勘があるのか先回り、待ち伏せの連続だ。
捕まったらろくなことにならないのもわかる。

この辺りは夜の街ということもあるせいか人通りが少なく助けも呼べそうにない。
いつもとは違う道で帰ろう、なんて思った自分に説教してやりたい。

「はぁ、はぁ……」

いい加減息が切れて路地で足を止めると、汗をぬぐいながら肩で息をして。
周囲に気を配る余裕ももうあまりない

ヴァルブルガ > 「あぁ……」

捕まったらどうなるのか…どこかへ連れていかれて、まぁ乱暴されるんだろうな、なんて思いながら
も思考がまとまらない。体力落ちたな、とか食べすぎかな、とかやっぱり内臓は年取ってるんじゃないかとか
どうでもいいことばかり頭に思い浮かぶ。
しゃがみ込んでしまいそうだ。いや、実際どこかで少し休んだ方が。それとも、しゃがみ込んだらもう立てないだろうか。

「そろそろ、警邏が来てくれてもいいのに……」

かなりの怒声が聞こえているはずだ

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にフトコロ・ニーレルさんが現れました。
フトコロ・ニーレル > ぼふんと大きな音をさせながら道に煙幕がもくもくと吹き上がる。

「ピンチっぽかったので助けにきました」

煙の中、追われていた人の手を取る小さな影。手を引っ張り、小道にずれる。
これで多少の人は撒けると思う。うまくいけば全員だ。

「いやはや、あぶないところでしたね」
大きなリュックを背負った質素な服をきた少女っぽい冒険者が駆けつけてきたらしい。

ヴァルブルガ > 「っ!?」

軽い破裂音と立ち上る煙。

びっくりして動きを止める。真っ先に思いついたのは追手、という事。
だが目の前に現れたのは、一人の少女。だが今のが彼女のしたことだと
すれば、普通の少女ではなさそうだ、身に着けているものから冒険者かなにかだろうか?

「あ、ありがとうございます。助かります。土地勘がないもので……」

差し出された手を握りながら礼を言い、一緒に駆け出して

フトコロ・ニーレル > 土地勘がないと聞いて先導する様に走り出す。

「私も土地勘があるわけじゃないですが、抜け道程度はいくつかしってますから……」

によーっと笑いながら大きな背負いカバンも何のその、かなりの速さですったかたったと走っていった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からフトコロ・ニーレルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からヴァルブルガさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」にカインさんが現れました。
カイン > 宵の口、活気に満ち始めた貧民地区の一角。
娼館や露店の立ち並ぶ一角の路地裏の壁に寄りかかり娼館の前を行き交う人々と、
その人々への呼び込みを行う娼婦たちの様子を眺めている男の姿があった。

「今日は引っかかる割合が多い事多い事。忙しさで色々溜まってた連中が多いのかねえ」

呆れたように漏らしてまた一人娼婦に連れられ娼館に入っていく人影を見て肩を竦める。
男の仕事はその路上に立つ娼婦たちの護衛、早い話が用心棒だった。
とはいえ今のところ特に仲介に入る様な事態が起きるでもなく、
退屈な時間が過ぎるまま残った女性たちも最早片手で数えるほど。
はっきり言って手持無沙汰気味でぼんやり人波を眺めている。

カイン > 「用心棒が必要になるような事態なんてないに越したことはないんだけどな。
 出張るとそれだけ恨みを買うのも難儀なもんだ」

トラブルの解決といえば聞こえはいいが、
凡そその対処は腕力によるものになる。
となると当然、恨みを買う事もままあるのがこの稼業。
道行く人々の中でも時折男に気が付く者が居る物の、
その中でも反応するのは大体が一悶着あった相手である。
丁度視線が合った大男が苦々し気に睨みつけてくるのを手を振って追い払うようにして応じ、
そのまま去っていく後姿を見送って肩をすくめ。

「ま、そういうやつらがいるから俺の商売は成り立ってるんだから仕方ないが」