2018/01/01 のログ
■フィーア > 「……はい……。……」
何かお礼ができないかな、と考えて。
首をかしげて、悩んで。
「……何か、お返しできる事、あります、か……?」
ご飯を食べ終えて一緒に立ち上がりながら。
澄んだ空色の瞳がかすかに見つめて。
■ブレイド > 「いらねーよ。
勝手にいちゃもんつけて、勝手に世話やいただけだ」
金も持たない少女から何かもらうなんて真似はできない。
体で返せなどとは余計に。
「ま、メシ代と宿代が無駄になんねーようにしてくれってくらいだよ」
ようは、捕まったり死んだりするなってことだが。
■フィーア > 「……がんばり、ます」
少し自信なさそうな声で返して。
フードをまた深く被りなおしてから。
「……お世話に、なります」
ぺこり、と頭を下げる。
■ブレイド > 「別にいーって、んじゃいくぞ」
頭を下げる少女の姿に
少し照れたように頬を掻く。
代金はすでに払ったし、少女についてくるように促しつつ宿に向かう。
平民地区に面した、貧民地区の宿にしては比較的いい宿。
値段もまぁ、それなりではあるが、平民地区の宿に比べれば大したものではない。
■フィーア > 「……」
とことこ、と後ろをついていき。
雰囲気ががらりと変わった様子に右往左往して左右を眺めてしまい。
その様子はまるでお上りさんのようにも思えて。
最も心底お上りさんではあるのだが。
■ブレイド > 結局少女を宿に送り届けて、そのまま立ち去る。
さすがに同室に泊まるなんてできないし。
身体を求めるようではそれこそゲスの極みでしかない。
今後どうするかは少女次第ではあるが…。
■フィーア > 「……」
いい人だったな、と思い。
またいつかあってお礼を言いたいな、とも思い。
今日の所は、借りた宿で夜を迎える事となり……。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・酒場」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・酒場」からフィーアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にカインさんが現れました。
■カイン > 年明けだというのに、或いは年明けだからか人でごった返す貧民地区の娼婦街近くの路地裏。
その入り口付近に陣取って表通りの様子を伺っている男の姿があった。
「……いやあ、何というか皆お盛んだな。
こんな形の仕事始めってのもどうかと思うんだが」
用心棒の仕事柄よくこの周辺は訪れるものの、今日は一層人が多いように感じて思わず声を漏らす。
その視線の先に居るのは数名の女性たち。年明けという事で馴染みの連中にあいさつ回りの最中、
彼女たちが客を見つけるまでの護衛をしてほしいと言われたのが先ごろの話。
とはいえいつもよりも大分早いペースで客をつかまえる彼女たちを横目に剣の柄を鳴らし。
「こりゃ出番は無さそうだな」
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にエミリオンさんが現れました。
■カイン > 「それに打って変わってこっちは…辛気臭いというかなんというか。
折角の初の売り出し、何か派手に売ってみようと思わんのかい?」
賑やかで華やかな表通りからは一転、路地裏に視線を向ければそこには複数の店が並んでいる。
露店から小さいながらもしっかりとした店構えまで種類は多様だが共通してるのは拭い切れない陰気さだ。
手近な空いているのか空いていないのか判然としない、怪しげな道具を商う店主に声をかけてみても、
邪険に追い払うように手を振って見せるだけ。この界隈で薬瓶や箱入りの道具を売っているとなれば、
麻薬か媚薬かあるいは夜の道具あたりだろうに、謙虚な物だと肩を竦めがてら視線を表通りに移す。
と、護衛対象の女性が一通り客を引っ掻けているのを見て肩に手を置いて揉み。
「こりゃ早々にお役御免か。…どうしたもんかな、クスリの類は効きが悪いからな」
お陰で暇つぶしに良いといつぞ勧められたことのある煙草も全く楽しめなかった記憶がある。
頑丈というのも善し悪しだとげんなりした表情を浮かべ。
■エミリオン > 「わぁ…人多いなぁ…」
(辺りをキョロキョロ見渡しつつ、年明けと言うことで正月休みのものも多い中をひらりひらりと飛んでおり。といっても軽く足が浮いている程度で)
「うーん…さっきの道やっぱり右だったかな?」
(どうやら道にでも迷ったようで、きょろきょろ。そんなことをしているからか薬売りやら怪しい人に声をかけられる始末。)
「ご、ごめんなさいそういうのよくわかんないんです!!」
(とっさに飛んで逃げた方角に男がいるので、気づかれなければ激突するやもしれない。)
■カイン > のんびりと時間を過ごす内、聞こえてきたのは騒動の音。
何事かと一瞥をやると、こちらの方に文字通り飛んでくる人影が目に見える。
咄嗟に体を受け止めようと手を伸ばしながら驚いた表情を浮かべ。
「うお!?何だ一体、こんな狭い所でああんまり暴れる物じゃないぞ」
若干呆れのニュアンスを混ぜてそう言いながら小首を傾け。
■エミリオン > 「あわわっ」
(前を見ておらず、受け止めてもらえるとようやく止まる。羽をぱたつかせて地面にとりあえず降りて)
「あっ、わ…す、すみません…変な人に声をかけられて驚いて……」
(しゅん、と羽が垂れ下がり。男を見上げてから後ろに視線を向ける。さっきの薬売りがいなくなったことに安堵の息を吐いて)
■カイン > 「ふむ。この街だとあまり見ない種族だな、
なるほど変な人、か。とはいえ俺がその変な人の同類だとは思わないのかい?」
クックと楽し気に喉を鳴らして言い返しながら路地から大通りの喧騒を一瞥する。
そこは娼婦とそれを求めての客が訪れるいわば色ごとの為の世界だ。
そんな所に寄ってきているのだから、ある意味無理もない事ではある。
「こんな所に一人でやってくるなんて、男を買いにでも来たかい?」
そう下世話な問いかけを意地悪く告げて楽し気に相手を見下ろし。
■エミリオン > をえ、えっと…変な人だったらたぶん受け止めないかなって」
(手を伸ばしてくれたから。そんな変な理屈で変な人からは外れるらしい。見上げてにへらと笑う姿は少し子供っぽく、場違いな感じは否めない)
「ふぇ!?男!?え、ち、違うよ!その……道に迷って…」
(ここがそういう場所、ということも知らなかったらしい。顔を真っ赤にさせて慌てて否定すると、いい加減離れようと羽を広げて距離をとろうと)
■カイン > 「いやいや、悪戯するために受け止めたのかもしれないぞ?」
意地悪く笑って言い返した所で、相手の初心な反応に思わず喉を鳴らす。
そのまま離れることは引き止めない物の表の方を示して見せ。
「なるほど道に迷ったのか。それは災難だったな――なんだ、興味もないのかい?」
そういう事にとどこか楽しげにからかうように問いかける。
完全にセクハラじみている。
■エミリオン > 「え、そうなの!?」
(なんでもかんでも真に受けるのか、離れるなりやはり顔が赤いままで)
「え、興味……その、男の人を買う………ってことに?それとも……そのあとの、事かな…」
(うぅ、と恥ずかしがってかしどろもどろしており)
「興味、なくはない……です…」
■カイン > 「そうかもしれないしそうじゃないかもしれないな。さて、どっちだと思う?」
からかう様子を隠しもせずに問いかけながらも相手の素直な返事を聞けば、
思わず声を上げて笑ってしまう。膝を叩いてから笑みをかみ殺し。
「いや、悪い。なるほど、それ自体は良い事だと思うが――さてお嬢さん。
どうせなら俺の相手になってくれないかい?そうしたら、その先の事を教えてやるよ」
どうする?、と笑顔で右手を差し伸べ。
■エミリオン > 「えぇ!?」
(本人的には頑張っていったことだが、盛大に笑われてしまう。目をぱちくりさせて)
「その先の…こと…」
(顔が赤くなるが、興味がないわけではない。恐る恐る笑顔で差し出された手をとって)
■カイン > 「求めに応じてくれて何よりだ。…それじゃあ、お嬢さん折角だから場所を移すとするかね。
こんな所でってのは宜しくないだろう?」
そう告げながら手を握れば、表通りの方へと少女と連れ立って歩きだす。
向かう先は手近な召還の方。そのまま人混みに紛れて行くのだった。
■エミリオン > 「う、うん…わかった!」
(ぎゅっと手を握り、つれられるまま歩いていき)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエミリオンさんが去りました。